分析が前向きな内容ばかりである

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    以上であるが、言葉のテクニックでお仕事をなさる方のノウハウをまとめてある。
    政治家の口先の公約のようなものである。健康食品を小道具にしたねずみ講や、
    TVで最近よくみる女ヤクザだった細木和子などが、このバーナム効果を最大限利用している。
    引っかかる人は、その手合いからみると、すぐ分るという。
   「迷いが先に立って適切な手を打つことが出来ない他人志向的な人」である。
    詐欺師や類似した方々は、こういう子ヤギ?を探しに癒し系の会や、宗教団体の会、
    会員系の健康食品の会に素知らぬふりをして顔を出す。
    そして子ヤギを見つけ出しフレンドリーを装い近づく。 そしてこの話術をフルに使う。
    元々相手は騙されたいのであるから、これほど楽な相手はいない。

    以前の話だが、家内が興奮して言うには、あるファッション店で、
    女店員が「奥様、不思議でしょうがないです。どれを着てもお似合いです。
    どういうことでしょう?鏡のせいでしょうか?」と言われて次々と試着させられた。ところが、どもこれも
    鏡に仕掛けがあるのでは?と、思うほど似合ったという。たまたま、そういう商品が揃っていたのだろう。
    これも一つの暗示か、それとも偶然の一致なのだろうか。
    「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
    自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象」という、
    バーナム効果を服に書き換えてみると・・「誰にでも似合うようなありきたりの服を、
    その人だけにお似合いと捉えてしまう心の現象」ということになる。
    ファジーが世の中の現象なら「世の中、ほぼバーナム効果で成り立っている」というと言い過ぎか。
    
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