(。・∀・)ノ゛おっは〜

              ー読書日記ー    
「世界バブル経済終わりの始まり」 松藤民輔著

一年前に発刊された本だが、現在の状況を、見事当てている。 バブル時期には著者は日興証券
ルリリンチ、ソロモン・ブラザーズなどで年収2億円の凄腕セールスで知られていた。
ソロモン・ブラザーズの時代に日本のバブル崩壊を読みきって、投資商品の主役が「ペーパーマネー」から
「金実物」の時代に以降すると予見し、独立。1995年に株式会社ジパングを設立。
2005年にアメリカ・ネバダ州の金鉱山を買収、日本第三位の金鉱オーナーになる。
この本の出版の少し前に、『アメリカ経済の終わりの始まり』を書いた。
  今回は印象に残ったポイントをマトメテみた。
        次回は、この目次をコピーして、考えてみる。
  〜〜
*この本では、アメリカの現在は日本のバブル崩壊の前後に酷似していると指摘している。
 著者は、それを予見して、金の世界に移行したから、尚のことわかるのだろう。
 当時の日本の金融機関も、不動産業界に多額の金を貸し付けて日本経済の息の根を止め、
 かつ自分の首を絞めた。現在のアメリカのサブプライムローンと似ている。

*今回、アメリカの「バブルの塔」を、ここまで高めたのは日本にある。
 長期にわたるゼロ金利政策こそ、全ての元凶だった。
 1999年から、2006年7月までに解除されるまで7年間、実質ゼロの金が向かったのが
 アメリカの国債であり、NYダウである。 このオイシイ金利に、金儲けに聡いファンドマネーが
 目を付けないわけがない。日米の金利差を利用して、高金利のマーケットで運用する。
 これこそ「円キャリートレード」である。5000億とも1兆ドルと言われている。
 日本のゼロ金利が、結果的に世界にバブルを輸出してきたのである。
 2001年9月11日のテロ以来、イラク戦争をはさんで、腰折れをしないで済んだのも、日本資金の御蔭。
 ずばり日本の政府は日本国民を蔑ろにしてアメリカ国民に尽くしてきたのである。
 バブルが崩れだした現在、NYダウ以外の投資先を探して、淡々と大移動を始めたのである。
 それが石油高、穀物高の原因である。 だから大恐慌まで発展する可能性を大きく含んでいる。

*いったんすべての投資を手仕舞って備えるとき!
 誰の目から見ても、危ない局面であることは確かである。
 それも、ただごとではなく、世界大恐慌に近い事態になるかどうかの瀬戸際である。
 今さらジタバタしても、如何にもならないこと。 それだけ深刻である。
 投資を手仕舞って、潮流をやり過ごすしかないが・・・やり過ごせるかどうかが問題である。
 一目散に高台に逃げるしかない。 金などの実物に紙切れを交換しておくしかない。

次回は、第一章から、目次ごとの項目に、書き込みながら考えてみよう。
                           (゚Д゚*)ノ⌒ 【さようなら!】
・・・・・・・・・・