2003年06月05日(木)
792,起業とは−1

 現在アントレブルナー(起業家)という言葉がキーワードになっている。
国家が支援金まで援助して新しい事業を興すことを勧めている。
ベンチャーだけでなく、企業に属している人やすべての社会人にこのマインドが求められるようになった。
しかしアイデアや着想を練り上げて、プロジェクトを立ち上げ、業績をあげて、拡大し、
次世代にひき継ぐのは至難の業である。うまくいっても大体が25〜30年で、その生命を終了する。
営業ー不動産などで「千三つ」といわれることがある。千に三つしか成功しないからだ。
これは2分の1の確立で10回当たった数字である。
起業で成功する確率も同じ事がいえる。無から有を生み出すのだから、想像を絶する苦痛を伴なう。
コンサルタントの林さんも産能大学での講座では、本当は「起業論」をやりたかったといっていた。
 
考えてみたら、小さいながらも27歳から事業の立ち上げを数回経験してきた。
決心をしてから半独立ー27歳、そして完全独立ー34歳、と階段を上るように一歩づつ独立をしていった。
私の知人友人に起業をした人が数人いるが、見ていても壮絶である。
想定が甘かったり、少しいうまくいくと拡大ではなく膨張をしてしまう。
自己能力の限界の設定が甘くなってしまうのだ。 他人事ではないが。

 私も何回か立ち上げをしてみて大変であったが、両親の創業を見ていたので、その苦労の数分の一でしかない
ことをわきまえていた。時代の変化の中で、それまでとは違った業態を新たに創りあげるのだから簡単なはずがないが、
しかし手順は一緒である。今までの常識を否定して、仕掛けとして違う切り口で組立てをするのだから、
覚悟とエネルギーが要るのは当然である。

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