2007年06月02日(土)  
2251, ビョーキな人々探訪記  −1
             才ノヽ∋―_φ(≧ω≦*)♪
             ー読書日記ー
      「変? ビョーキな人々探訪記」 著者・中村うさぎ・扶桑社
 
またまた「中村うさぎ」である。買い物依存症の中村が、他の依存症の人と語る、際どい話である。
この変な人が、それに劣らないほどの変な人の病巣を浮き上がらせる。やはり両親、特に父親との愛情不足の問題がある。
色いろ反省することが多い。両親から愛情をたっぷり注がれたわりに子供には?等々・・・
ーまずは、その目次からー

*私たちって「変」ですか?うさぎと語る12人
ー目次
和田秀樹―「買い物依存症」になって考えた。人間はなぜ、心の病に罹るのか?
原田宗典躁鬱病VS依存症。どっちがバカで、どっちが辛いか?ま、いい勝負だが。
本橋信宏覚醒剤やめますか、人間やめますか?それとも人間やめたくて
     覚醒剤をやるんですか?
島村洋子―お互いのすべてを肯定する快感! だから恋愛って、素晴らしいと思う
横森理香―お人形さん願望と自己実現願望。エステサロンは女の業の吹き溜まり。
団鬼六 ―鬼畜のブランド買いVS鬼六のサディズム!さて両者の接点は?
尾崎弥生―やめられない、止まらない。餓鬼のごとく貪る、過食の恐怖…!
宮台真司―少年犯罪と依存症。他者への攻撃行動と自分への破壊行動は、正反対の存在か?
月乃光司―引きこもりからアルコール依存症へ。 自意識の病は人を限りなく転落させる。
松本侑子―男であること、女であること。それって、そんなに大事なことなのか?
沢村拓也―ホストにハマった中村うさぎをベテランホストは救ってくれるか!?
苫米地英人ーなぜ、やめられない。なぜ、破滅したがる。 依存症の不思議に、脳機能学が答える!

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この本の書評をいざ書くとなる難しい?どこから書いてよいのやら、とまずは深呼吸をしないと、それで上記の上から、
気の向いたまま面白いところを抜粋してみよう。下手な精神病理の話より、ずっと話の奥行きが深い。

*買い物依存タワーハッカー説*

 まずは和田秀樹の「買い物依存タワーハッカー説」より。
後楽園のタワーハッカーに乗るたび、とてつもなく恐怖と後悔を味わう中村。
だが猛スピードで落ちた後に押し寄せてくるのは、これまたとてつもない陶酔感と
異様な達成感で、全身が鳥肌立つほど興奮してしまうのだ。
これは「死の恐怖」に直面した脳が、恐怖をやわらげるための脳内麻薬をドッバーと分泌するからではないか。
中村が浪費するたびに味わう恐怖と快感は、このタワーハッカーと同じ現象が起きているせいではないか、と。

和田:「アルコール依存症」と「大酒飲み」の一番の違いは、ひとりで飲むか、誰かと飲むかの、ということなんです。
 いつも誰かと一緒に飲んでいる人は、依存症にまずならない。
中村:わかります。その気持ち。私は誰かと一緒に行く買い物はダメなんです。 ひとりじゃないと絶対にヤダ。
和田:依存症状態になった人は、自分の内面に深く入り込みますから、ひとりではまっていくのです。

和田:何より、自己洞察の世界に入っていますから。これだけ自己分析が
 できるというのは、重症ではないと思います。普通なら、自分が見えなくなって
 しまうのが依存症の基本ですから。直そうと思っている時点で、充分治る可能性はあると思います。
 
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「秘境旅行依存症」というのがあるなら、少し「買い物依存症」に似ている。
この浪費で味わう事前の恐怖と達成感の快感は、タワーハッカーの現象に似ている。
いやまだあった、ニュージーランド南アフリカでのバンジージャンプは、この数百倍?の恐怖と達成感である。
それと「アルコール依存症」は一歩手前までいったと思ったが全く関係ない。
一人、黙々と飲むのが、特徴のようだ。 私が経験したのは、単なる大酒のみである。
ただ、守ったのは一人酒のハシゴ、この味を覚えたらアル中になる予感がしたからだ。
              see you again!(*ゝェ・)/~☆Bye-Bye♪
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