2007年05月26日(土)
2244, 耐震偽装 −2
          ゜・。*ヾ(´∀`o)+。才ノヽ…YΘ!!。
この本の、面白さは著者の藤田東吾がHPに時系列で記録を残していることである。
だから政治家や役人が奇麗ごとをいっても、その時やりとりした記録には真実の迫力がある。 
ネット上に事実が時系列に流れているからである。「安部首相が何で『美しい日本!』
など言う資格があるというのか?」と週刊誌に取りあげてあったが、これを読んでいると心底から同調する。
魚は頭と尻尾から腐るというが、全くその通りである。

藤田はパソコン世代なのである。会社のHPや自身のパソコンに詳細に成り行きをメモしていたのである。
文藝春秋が圧力?で、この本の出版から降りてしまった。
しかし、彼は自費出版というカタチで世に問うてきいたのである。
人気ブログの「きっこのブログ」に、自分の書いた文章を寄せてきたのである。これで火がついたのである。
国交省の役人も思ってみない所から火がついてしまった。
小泉と安部でしか、この隠蔽は指示・判断できないのは明らかである。
そして、その安部が『美しい日本』などと、のたまっている。
政治家を今さら非難するなど、意味はない。 ただ政治家も官僚もネット社会の実態を知らないのである。

今回の問題は、建設マフィアと政治家が組んで、構造計算のチェック機能を民間に移動、
チェック機能そのものを骨抜きにしたことだ。そして、そのミスを権力を持った役人と政治家が、
うまく責任転嫁をして、適当な者に罪を背負わせ、事件を総括してしまったのである。この書から、
森元首相、小泉、安部につながるラインの濃い悪臭がそこから臭っている。
国交省が責任逃れのために書いたシナリオに乗ったのである。ー藤田の次ぎの言葉が全てを言っている。
p−263
親である国交省が、この社会的大問題は、うちの子供が悪いんです。
理由はかくかくしかじかなんです」と子供の責任だと嘘をついて片づけようと
いう事実。しかもそれを、子供が真っ向から否定、無視したところで、
誰が耳を傾けてくれるだろう。

「皆さん聞いてください、じつは実はうちの親が悪いんです。
うちの親が、昔、いい加減に認定した『大臣プログラム』によって構造計算書が改ざんされてしまったのです。
その責任を僕に押付けるために、いい加減な理由をこじつけて、21件だけの物件で蓋をしようとしているのです。
僕らが発見した偽装物件はほんの一部で、現実には数百万棟の建設物が、偽装された可能性があるんです。
僕の言うことをきいてください」
国土省という虎の威を借りた狐が、既得権を死守するために描いた嘘のストーリーを、国民は疑いもせず
信じてしまうのではないか。国土省は、政治家を動かし、マスコミを動かし、一部の業者に繋がる利権構造
と行政権限の安定を、国民の生命を危険に晒し、その財産の犠牲のうえに維持しようとしている。
子供の僕がそう言ったとしても、誰も子供の言葉には耳を傾けてくれなかった。

かなりの数の人が、これを知った。何故なら多くの人がビルに住んでいるからだ。
こういう話は、口伝で広まるものである。
           −つづく
                    ☆ァディオス☆(`・ω・´)ノ
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