2004年05月20日(木)
1143, 宇宙とは自分の脳みたいなもの!

この言葉に出あった時に、真言密教の奥義を知ったような深遠な感覚を持った。
宇宙といえば、太陽系があり、銀河があり、その銀河が数百億あり、その銀河系の中に
ブラックホールがあって、もしかしたら、そのホールが他の宇宙のトンネルになっている可能性がある。
地球物理学者の松井孝典氏の本の一節で、「この宇宙が『自分の脳』みたいなもの」
と言ってのけるのだから驚きである。 凄いことを言うものである。

ー少し内容を抜粋してみると
・「人間が存在する意義は、宇宙の究極の構造を理解し、宇宙がなぜ存在しているかを
理解することにあるのでは。・・・
<宇宙とは何ぞや>を理解したところで、人間はその役割をまっとうする。
そして、すべては振り出しに戻る・・・」
・「人間はずっと前から<宇宙とは何ぞや>と考え続けてきた。
そして宇宙の実体がどのようであると考えるからこそ、逆にいえば、
宇宙が存在する意味があるとも考えられる。この問いを人間が発しなくては、
極端の話、宇宙などあってもなくてもどうでもよいことだ。」

などなど宇宙物理学者でなくてはいえない、視点がおもしろい。

宇宙を世界という言葉に変えて考えると哲学的になってくる。
「世界は自分の脳みたいなもの」と、なるほど道理がある。
なら宇宙でもいえないこともない。 作家が書く世界は、作家の脳の世界である。
ならば、宇宙物理学者の「宇宙は自分の脳みたいのようなもの」も道理が通ることになる。

ならば夢は何だろうか?「胡蝶の夢」ではないが、脳内のブラックホール
向こう側??が真実で、こちら側は逆に夢?昔読んだ『脳』の本を読み返してみよう。

いま「脳」で思いつくのは、まず四畳体があって、その下に間脳があって、この間脳が人間
そのものといえる位の自我の本質になっている。これが入れ物として指令を出すところである。
そして、脳髄から神経系統に・・・
この四畳体と間脳が一番大事なところであり、孤独とか瞑想などで、
そこの一点に気持ちを集中させて判断をより的確にすることができる。 等だ。

脳の学者なら、「脳は宇宙のようなもの」と、主張しているはずである。
情報社会なればなるほど、インターネットが世界中張り巡らされると、
けっして理屈としてというより、事実・真実になってきている。

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