やくざや娼婦の世界にも階級がある。差別だけは人間の性なのである。
    弱肉強食の世界では、ついて回ることと割り切るしかないのか。
    ーー

*やくざと娼婦の階級

 やくざ社会の人間たちは、自分たちの行動をさして自覚もせず、
大きな子どものようにふるまっていました。彼らはグループに属し、
その中で権利と義務を持ち、名誉の掟`というルールと階級を重んじていました。
 ・階級の一番上には詐欺師、
 ・次に力自慢の暴力分子(カツアゲ・・・)
 ・そして一番下に売春婦のヒモがいました。
  ヒモたちは、さらに自分たちの女が勤める場所別で、それぞれの階級に分かれていました。
  ドレーヌ寺院の界隈、オペラ座界隈、ブロデル通り界隈といった具合に。
 ・犯罪者の最下級は強姦犯でした。
 売春宿が許されていたこの時代にはまれでしたが、
この罪を犯すと刑務所のシャワーの下で首を絞められて殺されるのが常でした。
組織の若者たちのほとんどは仕事が見つからないのでこの仲間に入り、
裏社会での活動をゲームのごとく行っていたのです。

 当時よく下された有罪判決のひとつは、やくざ隠語で「トリック」、つまり「滞在禁止」と
いうものでした。ならず者は、大部会に住む権利を剥奪されたのです。
パリの郊外、とりわけフェルテ・ジュアールでは、都会を追放されたならず者たちが、
パブを経営していました。 そこで皆はおいしいものを食べ、ボートをこいで、
ア〒ディオンの演奏に耳を傾け、踊り、享楽の時を過ごしていたのです。
歩道で客引きをする若い娼婦たちは、彼女らのヒモに順番に連れてこられるのです。
彼女たち一人ひとりは、他の女が自分たちの前に連れてこられたことも、
後に他の女が連れられてくることも知りませんでした。
彼女たちは、自分ひとりがヒモの女と信じていました。
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  一番、卑劣な詐欺師が上のランクとは?どういう理由なのだろうか?
  頭を使うということか? どの世界にも知的?ということが必要ということか?
  逆に、頭の悪いのが、娼婦と強姦男。共通しているのが、下半身に振り回されていること。
  一番大事な中高校時代に、コントロールできないで人生を棒にふる色々な人たちも、
  共通しているか? それも良いが、下半身のため、人生の背骨が歪んでしまっている。

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