2005年03月22日(火)
1449, BOSEのステレオ−4

「利益は全て研究開発に投資する、投資家の配当はなし」
が会社の方針というから、アメリカ的でない。現在も株主は殆んど配当金を貰ってないのだ。
音響研究開発集団をめざすことが、この会社の行き方である。
株主にとっては、目先の配当より売却時に株価で利益を得れば良いのだ。

ー以下はボーズ社のパンフレットの要点をまとめたものです。

会社の創業が、MIT(マサチュウーセッツ工科大学)の一研究室という。
若き日のDr.ボーズが、BGM用に購入したオーディオシステムに不満を持ったことがその出発点。
その研究結果から、
理想的な生演奏の再現には音の来る方向の多角性とその量の均一性
及び時間性がきわめて重要であることを理論づけ、ついに22個のスピーカーを持つ
8分の1の球体という空前絶後の試作機が誕生した。

そんな1959年のある日、偶然、彼の研究室にある‘不思議な物体’の正体を知った
電子工学部長のウジズナー博士は、この研究成果に感銘を受け、直ちに、
ボースの「音響に関する研究」をMITの公式プロジェクトにすることを決定した。
タイムレコーダーはなく、予算があるだけ'といわれるボーズ社の自由闊達な
雰囲気は、今もMITの研究室時代そのものといってよいと言われている。

アクースティマス・スピーカー・テクノロジーは、スピーカーの大きさと音の関係における
従来の考え方を一変させた。手のひらに収まるサイズのスピーカーから、
これまで考えられなかった素晴らしいサウンドが再生可能になった。
世界のGMやベンツやニッサンやホンダ、マツダの高級車に搭載されている。
また1992年のスペースシャトルエンデバー」にも搭載された。
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以上だが、ソニーとホンダ神話しか知らなかったので、この会社の研究集団の若々しさに驚いてしまった。
音響マニアからみたら、あまりにも有名な話だろうが。
音の再生は、聴く立場からみれば直接肌に伝わってくるもの、技術が生に感じて当然である。
視野を広く、何にも興味を持たなくては時代についていけないことを、
この音響機器の世界で知った。知らない壁を勝手につくっていたのか、ただ馬鹿なのか。

この時代、軽く軽くも大事なことだ。情報時代なのだ。
深沈厚重第一の資源とか言っていたのがいたが、何だったのか!
殿様蛙には良い言葉だ。第二が磊落剛勇だと!よく言ったものだ。
モンゴル相撲の横綱にはピッタシだが。面白い時代である。

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