梅田望夫の第四の定理について、彼が言っている部分を抜粋してみよう。
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第4定理は「グーグリネス」である。
グーグリネスとは、ウェブ時代をリードするグーグルという会社の
気質やグーグルらしさを表す言葉だ。

 グーグルの経営・組織・文化における独自の論理は、ここまで取り上げた「アントレプレナーシップ
「チーム力」「技術者の眼(め)」が、高いレベルで統合された最新で最良の実例と言える。
 私はシリコンバレーで数多くの会社を見てきたが、その中でグーグルは、
これまでの会社とは「種」が違うのではないかと思うほどの、突然変異とも言うべき「変な会社」である。
こんな奇妙で不思議な会社は、かつて存在したことがない。そう断言できる。しかし、
こういう会社がビジネス社会の中心に躍り出てきたことが、情報化社会たる現代の特質なのであろう。

 ≪いま、世界は(以前と)本当に違う。
それは、君たち一人一人が世界中のどんなことについても「情報を得る力」を持ったからだ。
私が学校に通っていたころと、本当にまったく違う世界だ≫
これは数年前にグーグル創業者の一人、サーゲイ・ブリン(1973年生まれ)が
高校生向けに行った講演での言葉である。80年代と比べて今が「本当にまったく違う」のは、
行き着く先は「時間」。 「時間」だけが私たち一人一人に平等に与えられた貴重な資源だ。
グーグルは「頭脳の拡張」の世紀のリーダーであるとともに、私たちが自発的に過ごす
「時間」からしか創造的イノベーションは生まれない、という思想の信奉者なのである。

 グーグルはこのやり方を貫き、創業からわずか9年でトヨタ自動車時価総額と肩を並べた。
しかも、社員数はトヨタの約20分の1にすぎない。
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解)
インターネットの、その中の検索こそが世界の要になると確信した信念が世界を変えたのである。
下手の考えより、己をグーグル化した方が手っ取りはやいのかもしれない。
時間という資源を最大限活用できるという面から見たら正しいのだろう。
インターネット下のオープンソースの潮流の中で頭脳のネットに己をリンクすることこそ、
一番合理的かもしれない。ただし己というベースが確立してある前提が必要だが。
それと、五つの定理をマスターした上での自発的に過ごす時間の重要性である。


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