2007年03月12日(月)
2169, 書店のカテゴリー・キラーの業態
               オッ(*^○^*)ハ〜ヨウサン!

    土曜日の朝、新潟駅裏に開店した『ジュンク堂』について書いていた。
    コーヒータイムに、その日の朝日新聞・土曜版の一面トップをみたら、
    なんとジュンク堂社長のインタビュー記事の特集をしていた。
    偶然にしては出来すぎである。「意味ある偶然の一致」である。  
    それより「私の感覚も悪いものではない!」とほくそえんだが・・・。

 ーこの朝日新聞の内容をまとめてみると、

・最新の池袋本店は地上9階、地下1階で日本最大の2000坪
(6600平方メートル)の売り場に約150万冊が並ぶ。
少しでも多く本を置こうと、レジは1階だけにしてある。
各階の窓際には特注したナラの机とイスが並び、客が座って本を読める。
テラス付きの喫茶店もある。「図書館のような書店」である。
また新宿店も最近、大幅増築。
    
    ・「立ち読み厳禁、座り読み大歓迎」をうたい文句に店内に机とイスを入れ、
    社員の制服をエプロンにし、バーコードを読み取るレジを導入してある。
    今では多くの書店で見られるが、先駆けたのは、書店界では後発のジュンク堂だ。

・95年の阪神大震災で中核の2店が壊滅状態になったが、
その年から全国展開を開始した。98年に累損3億円を抱え、
経営危機に陥ったが、ボーナスカットや家賃下げで切り抜けた。 
「後発のため他の書店がやらないことをしらないと歯が立たない。
震災で退路を断たれた。チャレンジ精神はマイナス要因のおかげ。
リスクを持たないと大きくなれない。

    ・年商約400億円、経常利益は5億8600万円である。
     店舗数27店、正社員とアルバイトで1800人の企業。

・最初の店から340坪(1100平方メートル)で開店。
小さな書店に将来がないことは、社長が親戚の書店・問屋の外回りでわかったこと。
神戸では大型店はダメだと言われていたが、大型店しか物件がなかった。
大型店なら専門書をそろえないと数字が取れないことも、やってみてわかった。
担当者ごとに勝手にやれる制度にしたところ担当者が懸命に勉強して、
専門書をどんどん増やし、自然に超大型専門店になった。

    ・全国展開のきっかけは? 大都市でなく中堅都市でも大型店は可能。
     モデルを作れば向こうから出店の話が来ると考え
     94年に明石市に大型店を開店。
     バブル崩壊でビルががら空き、家賃が安くなったのも大きな要因である。
     明石開店の直後に大分市から話が、その成功例を見て鹿児島から話が来る。

・店内で客が座り読みする机とイスを入れた理由は?というと。
「専門書を探すのに時間がかかって足が疲れる。本を選ぶための机とイスがほしいし、
コーヒーがあればなおいい」と顧客から言われたのが元である。
神戸の2号店に初めて喫茶と座り読みコーナーを設け、96年の大阪・難波店で机とイスを
本格的に導入する。

    ・座って読んでしまえば、本を買わなくなるか?というと、そうではなく、
     ただ読みできる本は買う値打ちがないことと割り切った。
     専門書は数ページのためだけに買ってくれる。専門書だから座り読みが成り立つ。

・図書館のような書店と呼ばれ、売るよりも品ぞろえが目的というくらいの、
 愚直な品ぞろえが信条で、「日本国中どこにも置いてない本を見つけた。さすがや」
 といわれるのが、店の基本。

    ・駅から歩いて1.5等地を探します。2等地は不便で、1等地は高い。
     利益率がよくない書店はやっていけない。

・今はネットで本を販売する社会になったが、
ネットで調べたメモを手に来店する客がかなりいる。ネットは競合だけでなく、
客を店に誘導してくれる。こちらにとっても有益なツールだと思っています。

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 久々に面白い店をみたが、ウェブ2・0の流れと似ている。
 お客の立場に立ってサービスを徹底させないと、生き残れないということか。
 今後、週1〜2度の昼の散歩コースになる。
         ホンジャ、バアアイ ♪♪((((*`・´))ノ ♪♪
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