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2007年03月05日(月)
2162, 秋田市のホテル事情
オッ(*^○^*)ハ〜ヨウサン!
秋田のシングル・ルームの値段がバス無しといえども、何と3000円。
三度目の値下げでここまで落ちたという。考えられないほど、安いが・・
秋田は秋田新幹線が開通したとはいえ袋小路の県である。
その地価の値下がりは大きく、全国的にみても最悪の景気停滞地区である。
その秋田市でホテルの建設ラッシュがつづき、三年間で客室数28?、
収容人数が35?も収容人数が増えたと新聞で報じていた。
需要は減り続けているのにホテルが増えつづけているというところは、
新潟も似た現象である。 しかし新潟は4年間で18?増えたが、
この三月のワシントンホテルの撤退で、それを差し引くと、10?の増加でしかない。
客数が一割、客単価が一割が減ったので、差引三割の減である。
地価の三分の一に値下がりをした土地に、金利が最低の2?、
さらに建設費は三分の二となれば、バブル期に投資したホテルと戦っても
十分に採算が取れるという計算が成り立つ。 それが参入者の理屈である。
しかし長期的にみて在庫過剰への過当競争の参入は、矛盾が出てくる。
時の社長が置き土産レベルで長期物件の投資の決定をするから、
後々に大きな問題として残るのが、ホテル事業の問題である。
三年目がピークで、七年目に投資の成果ー失敗が判明するのが一般的。
判明時には、決定を下した当の本人はリタイヤをしているから、
やり逃げの役人や政治家とおなじレベルになる。
今の日本では責任追及が出来ないから始末が悪い。
それが現在の日本の新興のホテル経営者の実態の姿である。
ホテルや貸しビル、立体駐車場は「資金を、鉄とセメント」に変換することと同じこと。
一度つくったものは、償却が終わるか、資金回収をするまで変更は不可能である。
だから長期にわたった時代の波を潜らなくてはならないから難しいのだ。
神の代行業というコンセプトを持っていないと、悪魔の誘惑に負けてしまう。
他人ごとではない! 致命的な失敗をしてないだけで、同じようなものか?
この事業で、長期的視点を学んだのが最大の収穫である。
それと、己の無知と限界を嫌というほど見せつけられた。
反面、「時間持ち」という金にかえ難い豊かさが持てたが!
(o ・д・)ツ バイ!
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