2005年03月01日(火)
1428, ワインの話−1
 思索紀行ーぼくはこんな旅をしてきた  ー読書日記

飛行機の中や、ホテルで国ごとのワインを飲んできたが、
ー美味い、不味い。辛口、甘口。酸味の濃厚さ。
口当たりが良い、悪い。香りの良し、悪し。白・赤・ローゼー位の語彙しかなかった。

勿論、一万円を一本飲むより、1千円を10本飲んだほうが良い。
サエゼリアのグラスの一杯80円のハウスワインで良しと思っている
ようでは、何おか言わんやだ。ハウスワインとして割り切っていれば、それで充分だが。
この本を読んで、一本数万、いや数百万のワインを飲む意味が少しは解ったような気がした。

ワインに対する知識は、昨年ウィーンに行って少し聞きかじった位だ。
「良いワインを飲む回数が重ねた分だけ、少しは味がわかってきた」と思っていた。
しかし立花隆のこの章を読んで「何も解ってないということが解った」。
映画で、金持ちが地下にワイン貯蔵庫を持っていて、
それを一人密かに飲むのを楽しみにしている場面を見たことが何回かある。
欧米の大金持ちの道楽の一つになっている。

欧州の紹介番組みで、ワインの酒蔵の醸造オーナーが、
数十年前の取って置きのワインをレポーターの飲ませる場面を見た。
レポーターは涙を溜めてその美味しさを話していたが。
この本で知ったことだが、世界のワインの有名産地に殆ど行っていたのだ。
南アフリカ、スペイン、ドイツ、チリ、イタリア、フランス、オーストリアなどなど。

この知識があったら、その楽しみも増えたのにと残念至極である。
「人生は知らないということを知るプロセス」だが。
知らないということは、多くの経験の機会を損失をしていることになる。
それも一生を終える時に、つくづく実感をするのだろう。

これから書く内容は、この本の第三章「『ガルガンチュア風』暴飲暴食の旅」
のワインについての記載をまとめたものである。
20年前に書かれていた、この文章に解りやすくワインの話が書かれていた。
その内容を、知識として貯蔵するために簡略してまとめた。
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ワインには、AOCワイン(原産地表示ワイン)と、ハウスワインに分けられる。
欧州の一般の人は、殆んど普段は安いハウスワインを飲む。
フランス国内では、前者は一本千円単位、後者は百円単位である。
といって、日本で売られている不味いワインとは全く違う。
毎日千円単位で飲めるほどフランスは豊かではない。

欧州では、ワインはがぶ飲みをしてはいけない。
特に高級ワインほど、深く味わねばならないとか。
・単に味覚で味あうだけでなく、
・目で見て色を味わい、
・香りを味わえという。
・更に、プロや通になると言葉で味わいを表現しなくてはならない。
 その表現法も様式化していて、そのための用語集もあるという。
まずワイングラスに注いで、それを光にかざしてみる。
色を見る。色の表現だけで、数十種類もの表現がある。                 
                 ーつづく
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