2005年02月06日(日)
1405, まよったときは運命を信じなさいー3

 −三つの部屋の物語ー

寝る前に「迷ったときは運命を信じなさい」の光のトレーニングをして半月以上になる。
以来、夢が次から次に出てくる。現在抱えている問題や過去が、夢の形で迫ってくる。
心の奥に閉まってある問題が、現在の問題と何らかの形で繋がって短編の物語になっている。

人生、59年も生きていれば、多くのことがある。
今まで袋に入れて、入り口を紐でしっかりと縛って出さないようにしてきたが、
過去の日記を書いたり、本を読み込むうちに溢れ出始めたのだろう。
そして傷口が傷むのだ。怒りは見えない形での傷口の悲鳴の変形ではないだろうか。
怒りは、その傷口からの叫びなのか。潜在意識とは、つくづく複雑で深いものである。
心理療法の映画を見ていると、心理カウンセラーが心の傷を探して、
その傷口を治療するプロセスを面白おかしくストーリーにしてある。

「迷ったときは運命を信じなさい」の中のギリシャ神話の
神の「光りのイメージト・レーニング」は、自分の原型探しの他に、
自らが光りのイメージになることが、癒しにとってリアルで驚くほど効果的である。
ところで、私のストーリーをつくってみたくなった。
私の心象風景でもある。

 ーー
ー三つの部屋の物語ー

地下へのトンネルのあった家から一度出て、しばらく歩いていると、
古びたレンガつくりの田舎風なホテルがあった。
そこで、そのホテルに泊ることにした。何か魂が休まるような感じのよいホテルである。
案内されたホテルの部屋は思いのほか広い。見渡すと隣の部屋へのドアがあった。
家族連れなど大人数の為に二室を使う時のドアである。

そのドアが半ば開いていた。中を見ると小さいスペースがあり、光り輝いていた。
一歩入ると、自らが光りになったような感じになった。
そして更に三室のドアがあり、それぞれの部屋の名前が書いてあった。
「未来の貴方の部屋」「亡くなった縁故者の部屋」「無限宇宙空間の部屋」

そこで先ず「未来の貴方の部屋」に入ってみた。
何と、 10年後の私と、20年後の私と、生まれる前から亡くなった後も包み込んでいる私、
が立っていた。先ず10年後の私が、肩に手をかけてソファーに優しく導いてくれた。
そこで、緊張をしている私に向かって、にこやかに話し始めた。
彼は、「これから先の貴方の10年間を全て経験してきた」。
そして、慈愛の目で私の心の奥を覗き見るようにみて、
「私を知りたかったら、十年前の自分を見つめなおしている
今の貴方が、そのまま私である」と、語りかけてきた。
                 ー づづく
・・・・・・・