「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著
   * 「しまった!」の総括
 ランダムに印象に残ったところからテーマにしてきた。どれもこれも思い当る
 ふしがあるテーマ。須らく、さんまの「アフォ違いまんねん、パーなんねん」
――
・人は(90%は)間違るもの。
・手ごわいのが「あと知恵バイアス」〜更に危ないのは当人が気づてないこと。
・専門家によれば、視野のなかで高解析度をもつ範囲は角度にすれば親指の幅の
 僅か二度だけ。「見たつもり」「知っていたつもり」で、実は何も知らない。
・都合よく無意識でつくり変えた話でも、二度三度繰返すうちに、いつしか
 「記憶」そのものになってしまう。
・人はみな「意味」を探す だから物語化をして問題整理が必要となる。
・意外と大事な「色」の問題。黒いユニフォームのチームは、ペナルティを
 取られる可能性が高くなる。
・ギャンブラーは、なぜ自信満々なのか? 買った局面を度々、思い出すため。
・ドイツの音楽をBGMで流すと、ドイツワインの売り上げが上がる。
・状況は「偉大な杖」の如し〜ハロウィンで、首つり自殺を見逃しがちになる。
 正月に起こったことは、正月、思い出すことが多い。
・人間は「嘘つき」である。何故なら、情報伝達の間に、ほぼ歪んでいく。
・人間は、自分を人並み以上と思う。〜自分が無知蒙昧など微塵も思わない。
・馬鹿の一つ覚え。 〜一度覚えた方法を知ると、改善、改革しようとしない。
・人は馬鹿である。 〜学生と教員に単純なゲームさせ、洒落た服装の教員と、
 冴えない教員とでは、前者の場合は自信をなくし、後者には自信満々だった。
 〜さらに、コインの裏表を当てるゲームで、八百長で数回、当てるように
 仕組んだ方は自信過剰になり、裏表を当てる能力を持っていると信じるように
 なっていた。賭博場が、素人を誘い込むのは、これ。背後にある組織の力に
 気づくことなく独立をして失敗するのは、このパターン。
・人は自制しない。 〜いや、「出来なくなる」というのが、正しい。
・焦点幻想。 〜人は焦点をしぼる的を間違える。複雑の問題の場合に、
 簡単な方に注意の的を絞りがちになる。
・人生の資産は、時間をどのように使うかにある。
――
目次を見ながら、抜粋したが、どれも、これも、思い当たるふしがある。
基本は、志村けんと、加藤茶のコントの『呆け老人の対話』が、その要約。
突っ込みも、呆け役も、その要領を得ないで、遣り取りをしている。
あれが実は日常の真実の姿である。他人同士の中では、鮮明に見えるが、
これが自分のこととなると、全く見えなくなる、人間の悲しさ。
追)馬鹿に「楽観」も「悲観」もないが、再び、去年の内容の文脈に
 つながる。 心底、人間そのものが「失敗の塊」と思う。 特に私は!

・・・・・・
5466,人生で最も大切な技術 ー24 楽観主義と悲観主義
2016年03月03日(木)
『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * 楽観主義と悲観主義、この二つの世界観
 楽観だけではモノゴトは上手くいかないし、悲観主義だけでは、面白くは
生きていけない。この年齢になると、「もう○○歳」と「まだ・・」と考える
かで、大きく違ってくる。『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志
のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ』
と、アランが『幸福論』でいうが、やはり意志が受止め方を変えていく。
 〜その辺りから〜
≪・楽観論者とは、この問題は一時的、制御可能、特定の状況と関係している、
 というふうに考える人。「そのような些細なことで大騒ぎするのは理に
適っていない。すぐに片づく。自分で解決できる。いずれにせよ、これまで
常に解決できた」をモットーにする。
・一方、悲観論者は、問題は長引くだろう(この種の問題は簡単に片づかない)、
やることなすことが裏目に出る(私には期待しないでほしい)と考える人である。
また、生まれつき精神的な欠陥があると思い込み、「何をしても結果は同じ」
と冷めていて、「生まれつき幸せとは縁がない」と結論づける。
現代人の多くが不安感に苦しんでいるが、これは悲観論と密接に関係している。
悲観論者は常に災難を予想し、慢性的な不安症にかかっていて、疑い深く
なっている。不機嫌で、苛立ち、神経過敏になり、世の中や自分への信頼感を
失っていて、常にいじめの犠牲になっている、捨てられる、無視されている、
などと取り越し苦労する。≫
 * 楽観論に対する論外な非難
≪・心理学の世界では長年にわたり、多少抑うつ的な人のほうがものの見方が
 「現実的」で、楽観論者は、苦痛の伴う状況よりは、愉しい出来事に長々と
思いをはせ、過去の実績や達成を過大評価する傾向がある、と信じられてきた。
仮にそれが真実なら、楽観論者に比べて、悲観論者の方が目を大きく開けて、
状況をより明快に評価する傾向がある、という理屈になる。また、その説が
正しければ、悲観論者は、「現実は必ずしも、笑えるほどに愉快なことばかり
ではないだろうが、物事はあるがままに見るべきだ」と考える。
・一方の楽観論者は、たしかに愛想は良いが、救い難いほど世間知らずで、
無警戒な夢想者で「夢から現実世界に戻されるのが落ちだ」という議論になる。
どうやら、以上が正当化されてきたのは、単に偶然が重なっただけらしい。
各種の研究が進展中だが、その結果、客観的で超然としていて用心深い、
と考えられていた悲観論者の判断は不適切、ということが立証されたのである。
日常生活で起こる、現実的な状況に注目すると、楽観論者のほうが悲観論者
よりも現実的かつ実用的なアプローチをとることが実証されている。≫
▼ 明石家さんま座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」という。
「生きてるだけでまるもうけ」は、「死」が視座にあればこそ言える言葉。
長門裕之の妻の故・南田洋子が晩年、この言葉を口癖にしていた。ならば、
生きているうちに楽しむだけ楽しまなければ! 
・・・・・・
5101,悪夢の21世紀 ー6
2015年03月03日(火)
   * ニーチェが看破したキリスト教の価値観 
(12)≪ 思想家ニーチェは、来る200年はニヒリズムの時代になる、と言った。
 ニーチェが死んだのは世紀の変わり目1 9 0 0年だった。ニヒリズムは人々が
 共有できる大きな価値観の崩壊。キリスト教が約束した福音も近代主義の福音
 も、ヨーロッパが生み出した大きな価値観であった。人々の幸福を保証する
 ものだったはず。ニーチェはそんな価値観は脱ぎ捨てろと言った。キリスト教
 や近代主義の理想にとらわれては駄目と言った。そんな幸福はちっぽけなもの
 だし、人はそんな価値によっては幸福になれないと言うわけ。 ニーチェ
 キリスト教は人間を見苦しいまでに自虐的な存在にし、自由や平等や人権などを
 唱える近代社会は極めて偽善的で欺瞞的ないやらしい社会だ、と言った。
 今日アメリカがグローバルな正義として打ち出している自由や民主主義、平等
 や人権、公正な市場経済などは、ニーチェの発想からすれば、何とも欺瞞に
 満ちたインチキくさい正義だとの論理。ニーチェの言い分が全面的に正しいか
 は別としても、今日、最早、自由や民主主義、平等や人権、公正な市場経済
 など無条件に信じられない。この「正義」の背後に、「力」の競争や闘争が
 隠されていることに誰もが気づいてしまったから。だから、市場しか見てない
 者は、規制改革を徹底して行い競争を強化すれば経済は効率化できる、という
 ことしか眼中にない。成長戦略しか見ていない者は、教育から観光から
 エネルギーから人間の生命や医療まで、すべていかにG D Pを押し上げるか、
 の観点からしか見ていない。人権主義者は、女性の職場であれ、家庭であれ、
 学校であれ、人間関係を権力関係としてしか見ていない。政治学者や政治
 評論家は、もっぱら政治を民主化という観点からしか見ていない。ある種の
 ナショナリストは、すべて中国が悪い、韓国が悪い、という観点に立つ。
 一方、平和主義者は憲法9 条にしか関心がない。≫
▼ ニーチェは、近代社会を偽善的、欺瞞的、社会と看破し、その根源が
 キリスト教にあるとした。人生振り返って、哲学では、ニーチェに一番、
影響を受けていた。特に欧米主義にドップリ浸かっている自分に徐々に
気づく過程が私の人生だった。世の論説をみると、ニーチェが看破した
価値観に即して論じているようだ。そして、世界は益々動乱になっていく。
20世紀の半ば1946年に、地球上に人間として生まれ、21世紀を15年を生きたが、
あの世からの視線で見直すと、面白い時代の狭間を生きてきた事を思い知る。
・・・・・・
4736,<つまずき>の事典 〜  ー4
2014年03月03日(月)
           <つまずき>の事典> 中村邦生編著
  * 言ってはならぬ、闘いが無益などと
 人生の終盤に、あまり良い結果ではなかった?が、自分の人生を
全面否定する気持ちは最小である。気持ちは「天気晴朗なれど、波高し」。
 この詩は、誰にでも訪れる人生の終焉で、励ましを与えてくれる。
《  言ってはならぬ、闘いが無益などと
   努力も傷手も無駄などと
   敵はなお息絶えず、怯むこともなく
   事態は相も変らず元のとおりだ、などと。
 ーアーサー・ヒュー・クラフ「言ってはならぬ、闘いが無益などと」P-44
アーサー・ヒュー・クラフはイギリスの詩人。ラグビー校でトマス・アーノルド
に習い、その息子マシューと生涯にわたる親交を結んだ。マシュー・アーノルド
の追悼詩の傑作「サーシス」はクラフを悼んだもの。「言ってはならぬ、
闘いが無益などと」は窮地にあってなお不屈の心をうたった詩として知られる
(引用は冒頭の一節)。また第二次大戦中にチャーチルルーズベルトへの放送
の結びにこの詩を引用し、イギりス国民を励ましたという逸話を持っている。
クラフには「一度も闘わないよりは、闘って敗れた方がましである」
という有名な言葉もある。  》  
  ーネットで、調べたところ、以下の訳があった。   
【 悪戦苦闘しても無駄だ、
  骨折り損だし、怪我をするだけだ、
  敵は一向に怯(ひる)まないし、逃げる気配もない、
        結局元の木阿弥だ、などと言ってはならない。
  希望を抱いて馬鹿をみるなら、心配が杞憂に終わることもある。
        もしかしたら、ここからは見えない戦場の一隅で、
  まさに今、君の戦友が逃げる敵を追っているかもしれない、
        君さえいなければ、勝利は味方のものかもしれないのだ。
  疲れきった様子で浜辺にうち寄せている波も、
       いくら苦労しても一歩も前進してはいないように見える。
  それでも、ずっと彼方の湾や入江では、じわじわと、
       そして、黙々と、大きな潮がみちかけているのだ。
  夜明けの時にしても、東側の窓からだけ、
       光が射してくるのではない。
  東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、
       西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。 
               ー平井正穂編『イギリス名詩選』より 】
▼ 現在の私に、一言一言が実感として響いてくる。 何もしない人ほど、
 いや出来なかった人ほど、「闘いが無益で、努力も痛手も無駄」と言い張る。
闘いもない、さしたる努力もない人生ほど、毒が溜まり、精神を腐らせている。
その毒を、他人に?に向け、吐き出すしかない人々の哀れさを、この節目で
タップリと見せて貰った。「世界は広い。そして深い!」人類は成功によって
導かれてきたが、その背後には99%の失敗と挫折がある。それが人生だ。

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4369, 書くことが思いつかない人のための文章教室  ー8
2013年03月03日(日)
             「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤勝重 (著)
  * そもそも書く手順とは
12年間、毎日書き続けてきた。そして文章作法の本も数冊、読んできた割りに満足出来る
内容に全く至ってない。 しかし、この本には多くの基本を改めて確認することが出来た。
以下のルールも量を書くうちに身についてきたが、話の筋たてのヒントが理路整然と
書き連ねてある。 ー私なりに、要約してみた。
≪ ー まずは箇条書き、そして起承転結
 ・ まず頭に浮かんだことを箇条書きにする。そして、それを起承転結の順にナンバー
をふる。起承転結は漢詩から生まれたもので、起句、承句、転句、決句、からなる。
起句で文章を起こし、承句でこれを承(う)けて、転句でその単調さを破り、内容を
ガラッと一転させ、そして決句で全体をまとめる。その中で一番大事なのは「転」。
この捻り、転がしが、その人の特徴になる。
 ・ 行き詰ったら、初めから読み流し最初からの流れに乗ること。これを面倒ぐさがらず
やること。すると、すっと次の考えが出てくる。 他に、散歩に出ること。頭が煮詰
まって何も浮かばないときは、その方が、新しい考えが浮かんでくる。 行き詰らない
方法として、「また」「そして」「しかし」「おそらく」「たぶん」といった 
  接続詞や副詞も、文章を前進する働きをしてくれる。要は、次の文章が浮かんでくる
ところで、一休みの働きになる。
 ・ アイデアはすぐに書き留める ー何処であろうと、思いついだ時にメモをとって
おくこと。とにかくメモ魔になる。書き留めることは、脳に刻み込むことでもある。
長期保存された事柄は、書き留めたことが多い。
    ー 現在・過去・未来の順に書く
 ・ 現在は、今の状況、過去は、その今の状況をもたらした背景、そして未来は、
その状況が今後どうなるかーですから、その順に書いていけば話の筋が組み立てられる。
情報伝達で、この3つは欠かせない。・・文章は自由自在に「時」を操ることが出来る。
文章は現在の状況を書きつつも、近未来、近過去を行ったり来たりできます。
    ー 書き出しで興味を引く
 ・ ハッとすることをズッバと書いて興味を引く。 気の利いた一文で、さっさと終わる
  ▼ プロの書き手には、それなりの定石がある。量を書けば良いのではない。
量から質を高めるには基本が必要になる。定石を知っているといないとでは大きく違う。
「現在」を基点に、「過去」そして「未来」の順を意識する、しないのとでは、大きく
違ってくる。 この12年間で、論理脳が出来てしまったようだ。ああでもない、
こうでもないと、独りで言葉を組み立てている。感じ取り、思い、考える。
これを自動的に脳内で誰もがしていることだが、問題は文章化をして残すかどうか。 
「で、残して、どうなるの?」という問いには、「どうも、こうもなりません!」
・・・・・・
3995, 宇宙は本当にひとつなのか ー2
2012年03月03日(土)
          「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉著
 先日、「宇宙論コペルニクス以来の大転換」について書いたが、そのタネ本が、
この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観がひっくり返るほどの驚きである。
オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを考えると息苦しくなるほど。前提が宇宙がひとつ、
だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、今までの宇宙論と、
世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が事実と知ったキリスト教徒の
ようなもの。これは万物の存在に根底から問い直しを迫った宇宙論になる。
「 宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は正体不明
暗黒物質ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。それが、どうも
あるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それらは他の宇宙から、
私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。 まず、
「第一章 私たちの知っている宇宙」から、幾つか書き出す。
   * 私たちの知っている宇宙
・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。
・ 星の成分は光を分析することで解る。 温度が高い場所ではどんな物質でも
ガスになる。光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。
このスペクトラムの欠けで元素がわかる。
・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核がくっついて
光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。このときの光が宇宙背景
放射である。 地球の年齢は約46億年。
・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。 
月は7分。 太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス
プロキシマ星で4.2光年。 我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。
太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、
まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで動いている。
・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、線のようにつながった
フィラメント構造と空洞になった泡になる。これを宇宙の大規模構造という。
・ 60億光年くらいの範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質をもっている。 
これを宇宙原理という。
・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器「大型ハドロン
衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。ここでは、ブラック
ホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、つまり、異次元がある
という証拠になる。そうすれば、異次元の中を運動する物質の暗黒物質の正体も
わかるかもしれない。
 ▼ この数年来で最も面白くショックを受けた本である。
このところショックが多い。 異次元世界、いや異次元宇宙があるとはね。
・・・・・・
3629, 閑話 小題ー二題
2011年03月03日(木)
  * クライストチャーチ
 ニュージーランドはチョットした旅行やショートスティーには良いところだ。
オーストラリアの右下にある日本の北海道と九州が上下に並べたような島国である。
北より南の島の方が見るべきところがおおい。私には非常に良い印象が残っている。
今回の地震があったクライストチャーチは南の島のオーストラリアよりにあり、
ロッキーのバンフに雰囲気が似ている。この国は、こじんまりとした自然豊かだが、
冬はかなりの寒さになる。近くにあるクインズタウンの小さな街並みがすばらしい。
クライストチャーチは観光地だが、最近は日本人学生の語学研修に人気がある。
クイーンズタウンから6時間ほどにある氷河のミルフォードサンドが印象に残っている。
山あり、氷河あり、港があり、高原ありで、日本人が好む国である。
一見、豊かそうだが、実際はそうでもなさそうだ。そういえば、現地人の姿は
全くといってよいほ見かけなかった。
  ーニュージーランドバンジージャンプー H7・05
 四十三mの渓谷の吊橋より足首に一本のゴム紐をつけて飛びおりるゲーム。
まさに“身も氷るおもい”そのものであった。あの飛びこみ台は死刑台と同じ感覚
ではないかとその瞬間思えた。立って下を見た瞬間まさに金縛りそのもの。自分は
何でこんな事をしてしまったのか。 まさか自分がここより飛びおりる?  
…本当に恐怖のどん底とはあの瞬間であった。そういえば現地の日本人ガイドが
申し込みに、四回も私の目をみて念をおしたのも頷けた。また、その後にのった
ジェット・ボートの現地の運転手が、その事を聞き真面目な顔で“クレージー”。
  * ‘ありがとう’と‘ごめんなさい’
 人間の精神活動の根本に、この二つの言葉がある。これを使いこなせれば人間関係は、
よりスムースにいくのだが。それが意外とむずかしいのである。 子供に対する躾で、
この二つの言葉を素直にいえるようにするのが、まず第一歩。
それと、‘おはようございます’‘こんにちは’‘おつかれさま’‘ごくろうさま’
は社会人の初めに訓練される。そういえば最近の若者に、この言葉が聞かれなく
なっている。 今年の学卒の3割は、就職ができないが、正社員とアルバイトの差が、
この辺の一年間の訓練、躾が入っているかどうかの大きな分岐になる。フリーター癖
のついている人は、まず挨拶がまともに出来ない。これは20歳前後までに訓練され
ないとなかなか組織人として長年生きていくに難しくなる。ありがとう、ごめんなさい
は、互いの心を開かせる働きがある。外国旅行では、サンキュー、ソーリーは、
エス、ノーより頻繁に使う。互いに迷惑をかけないが、基本にあるからだ。  
 ・・・・・・・
3264, 哲学者は神について、どのように語ったか ー1
 2010年03月03日(水)
 神について「一神教多神教について」以外はは書いたことは殆どなかった。 
書けるほどの知識も宗教体験もない。そんな恐ろしいことがかける訳がないし、
結果として無知を曝け出すことになる。今さらだが。それなら、哲学者が神について、
どのように書いてきたかなら調べることが出来る。もし、あと半年しか命がないと
したら、永遠の命の存在としての神について、真剣に考え救いを求めるだろう。
「あの世は、あるのだろうか」「生まれ変わりは」「この私の人生とは何だったのか」
「神が存在するとしたら、自分は、その大元に帰っていくのだろうか」等等・・・
古代のプラトン、中世のトマス・アクィナス、近代のカントなどの哲学者が、
神について書いている。
* まずはプラトンイデア界(本物の世界)の考えが面白い。
【 我々が生きる、今ここは、人が真に生きる世界ではない。前世のイデア界の世界で、
 完全な美や真実を目にしている。しかし、生まれてきた現世では、そのことを忘れて
 いて、この「世」の美しいもの、真実、良いものをみると、それを思い出す。
 このイデア界の憧れは、この世ならぬ完全なものへの憧れで、この世の中での有限な
 ものの恐怖と表裏一体としている。】
* 次にローマ帝国期のAC3頃のプロティノスは、
【 プラトンの哲学の流れをくんで、プラトンイデアと同じく、この世に根拠を
  与えているものを想定し、それを一者(ト・ヘン)となずけた。それは絶対的な
  超越者であり、人間が把握することも、表現することも出来ない。
  それは一者でさえなく、存在に先立ち、すべてを含む完全なものという。
  一者は完全なるがゆえに、力が満ち溢れ、外に溢れ出る。世界は、一者からの
  流出物と位置づけている。この一者からヌース(精神)が生まれる。
  これが一者の思惟の世界。これがプラトンイデア界にあたる。そして、プシュケー
  (霊魂)が生まれる。さらにこれが、ヌース(精神)からイデアを受け取り、
  物質と結びついて、我われが感じ取る感覚の世界をつくる。
  これが世界をつくられる。流出のプロセスである 】
【 一者は、流出を行っても完全性を損なわない。太陽の光がどんなに照らしても、
  その力を失わないのと同じである。ただ、遠ざかると太陽のように光も熱も弱まる
  ように、そのレベルが低くなる。ヌース、プシュケ、物質の順に、一者から遠い存在
  になる。】
【 人間は、物質である肉体を持ち、そこに霊魂を持っている。その物質に逆行して、
  一者を目指すのが人間のあるべき姿である。それは忘我の境地でなされ、そこで
  人は知性の光に満ち溢れる。一者のことをプロティノスは「神」ともいう。
  忘我の境地になれば、人間は神と神秘的な合一が果たせる、という 】
  ー 以上だが、プラトンにしろ、プロティウスにしろ、説得力がある。 
 プロティウスの論理と、そのイメージは、キッチリと頭に叩き込んでいた方がよい。 
 いざという時の生から死へのイメージが沸いてくる。般若心教と同じような感覚
 として、安らかな気持ちになれる。考えぬかれたイメージである。
 ・・・・・・・・
2889,プーチンのリスト
 2009年03月03日(火)
 一昨日の三月一日のNKKスペシャルの「 揺れる大国 プーチンのロシア
プーチンのリストー強まる国家資本主義?》 」が、今後の世界の方向を暗示する
内容であった。アメリカもまたAIG、シティ、GMなどを政府管理下において建直し
を図ろうとしている。
  ーまずは、NHKのHPより、その番組説明をコピーしてみるー
オイルマネー流入で、いちやく経済大国となったロシア。 去年秋の金融危機以降、
プーチン首相のもとで進む経済対策、支配の強化によって、財界はかつてない大混乱
に陥っている。ロシア経済の繁栄を支えてきた外国資本が一気に去り、頼りは国家が
貯めこんだ資金だけとなった。ソ連邦崩壊後、市場経済化の中で急成長してきた新興
財閥は巨額の負債を抱え、国の支援を受ける代わりに国から送り込まれた監視役を
受け入れざるを得ない状況に陥った。プーチン首相は、国家が蓄えた巨額の資金を
振り分ける企業を選別する「プーチンのリスト」の作成を指示。財閥たちはリスト入り
をかけて熾烈な争いを繰り広げ、そのことがプーチンによる財界支配を強化していく。
 (字数制限のためカット 2012年3月3日)
・・・・・・・・・
2525, 国家を斬る
2008年03月03日(月)
「 佐藤優 国家を斬る 」 佐藤 優 (著), 宮崎 学,    ー読書日記ー
佐藤優のみならず、、イーホームズ藤田東吾社長、そしてヤメ検田中森一
の本を読んで国家の腐敗、特に官僚の腐敗の実態に、ただただ驚く。
それが司法の検察まで及んでいるのだから救いがない。
元々、腐っているのが、露見しただけということも言えるが。
  (字数制限のためカット 2011年3月3日)
・・・・・・・・・
2007年03月03日(土)
2160, 今日は息子の結婚式!          、おはよう!♪? ヽ(´π`)ノ 
今日は花婿の父である。結婚式のその役割りの一つを演じるのも滅多にないこと。
その辺が面白そうだが! とにかく目出度いことである。 *⌒ヮ⌒*)ゞ        
 まずは、最後の来賓への挨拶のメモより
   ー新郎の父親の挨拶ー           m(_ _)m
新郎の父、堀井です。堀井家・高橋家、両家を代表し、お礼の挨拶をさせていただきます。
本日はお忙しい中、遠路はるばる 崇史、みな子両名の結婚披露宴に来ていただき誠に
ありがとうございます。お忙しい中、ご出席いただきました皆様のおかげで、無事に
結婚式を挙げることができましたことを、心より感謝申し上げます。
先ほどより、新郎新婦には、温かいお祝いの言葉、お褒めの言葉をいただき、親として
ましては大変ありがたく思っております。去年、崇史から結婚したいと話を聞いたとき、
子供だと思っていた息子が、やはり大人になっていたのだと感じた瞬間でございました。
嫁となるミナコさんを見て、私は人目で品性の良さと堅実な人柄を感じ、二人の結婚を
すぐに快諾した所存でございます。私自身は娘が欲しかったのですが、これでやっと
「娘を持つ願い」が叶いました。「自分の家庭で平和を見出すものが、もっとも幸福な
人間である」といいますが、次男の崇史も、その点だけは大丈夫に育てたつもりです。
理想的な家庭人に必ずなることと思います。これから新しいスタートとなります二人に、
どうか皆様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げたいと思います。 
本日は誠にありがとうございました。
▼ 自分の息子が家庭を持つというのも不思議で複雑な気持ちである。孫ができるち、
 何か自分が老けこんでしまう感じがするが・・ 花婿の父の役割をただ目立たない
ように果たすことだ。 こういう役割、実をいうと好きである。それも明治記念館なら、
なお面白そうだ!会社の社員の結婚式の挨拶で、一度もトチッタことがない。しかし
自分の息子の場合は、どうなることか?少しトチッタほうが場がもりあがるのだろうが・・
やってみるか? 13時半過ぎに家族紹介、そして14時半に挙式。 【祝】*:・゚\('∇'*)
披露宴15時半、17時半?18時に終了。新幹線に19時半に乗車、21時半から長岡で二次会、
23時半に帰宅!予定。幸せな楽しい一日になりそうだ!さて、明治神宮に向け出発の用意だ!
・・・・・・
2006年03月03日(金)
1795, 心に効くクラシック?2
   っω-)..。oо○(゚+。ぉレ£∋ぅ゚+。)    ー 読書日記
ー音楽がもたらす効用ー
音楽がもたらす効用は多大なものがある。まずは感情伝達の効果をあげることができる。
私も音楽で何度か人生の危機を救われたことがあった。最後は目をつぶり静かにしている
しかない時、何げなくかけた音楽が心の底で魂を包み込んでくれた経験を何度かしてきた。
気分が滅入ったとき、励ましてくれる凛々とした曲を聴いているといつの間にか気持ちが
立ち直っていることがある。 (字数制限のためカット 2010年3月3日)

・・・・・・
2005年03月03日(木)
1430.危ない格言 5
・死後の世界は、もっぱら、まだ生きている人間専用にある。
 ーmy感想ー
 死んだ人間のためにも、必要なのに? 死後の世界を信じて死ぬのと、信じられないで死ぬ
 のとドチラガよいかが、その人の信仰の突き詰めた原点では?信じたほうが気楽なのに。
・釈迦は、水の上を歩いて見せるような奇術を弄さなかった。インドにはその手の奇術を
 見せる輩が沢山いたので。
 ーmy感想ー
 存在していたかどうかさえ定かでないのに・・・まあ、やめておこう! 宗教は必要です。
・信仰が確固として成り立っているなら、信仰の対象は実在する必要がない。
 信仰が人間の精神、関係、社会統制にもたらす効果は、その対象の実在がもたらす効果は、
 その対象の実在がもたらし得るかもしれないそれを遥かに凌駕する。たとえ、その対象が
 全能の神であろうと。 (字数制限のためカット 2012年3月3日)

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2004年3月3日 1064,つれづれに
つれづれにー今日はお笑いの日 
  ージョーク・ユーモア事典ー
<合い鍵>
 小さい女の子が生まれて初めて母親とお風呂に入った。そして母親の下半身を見てきいた。
 ーあら、それってなに? ーこれはね、天国の入り口よ。
 一週間後、娘は初めて父親とお風呂に入った。そして父親の下半身を指をさしてきいた。
 ーパパ、これなに?   ーこれは天国の鍵だよ。
 ー天国のドアを開けられるのパパだけ? ーそうだよ、もちろん。
 そうすると娘は不思議そうな顔をして、父親の耳元に口を寄せてささやいた。
 ーパパ・・・上の階のおじさんは合い鍵を持っているようよ。
<7歳の坊や>
 司祭館から出たとき司祭は小さな男の子がタバコをスパスパ吸っているのを目撃した。
ーおや坊や、タバコを吸うのはまだ早いよ。いくつだね?  -7歳だよ。吸いはじめて
 もうだいぶんになる。
ーエッ、なんだって?いつから吸いはじめたの? ー童貞を失った日さ。
ーいつのこと?   ーもう覚えてない。あの時はへべれけだったからな。
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2003年03月03日(月)
698, 「都都逸」の世界
・信州信濃のしん蕎麦よりも わたしゃあなたのそばがよい 
・女房にいえない仏ができて 秋の彼岸のまわり道
 (以下字数の関係でカット2013年03月03日)

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2002年03月03日(日)  
348,否定の否定の落とし穴
「マイナス言葉+ない」という言葉のトリック。「苦しくない」「悲しくない」・・・
 (以下字数の関係でカット2013年03月03日)