『現代思想・2016b 老後崩壊』 
  * 経済状況から見た老老格差
 NHKスペシャルで、若年女性、子供、単身世帯、都会サラリーマン、
アメリカ国内などの貧困問題を取上げる度に、ここでテーマにしてきた。 
経済停滞が続く中、貧困と老人問題の二つが絡むと、ことはより深刻。
老いて貧しいのは心細いようだが、死んでしまえば、皆同じとしても・・
貧困の中で、単身世帯、とりわけ単身女性世帯が、その中核を占める。
 〜この特集の、<経済状況から見た老老格差ー橘木俊詔>を要約すると〜
≪・30%が預金ゼロ。これは、病気でも病院にいけない事態。
  3人に1人が預金0〜50万。
・逆に3000万以上が、8〜9%と、約1割。2000〜3000万以上が15%強、
 合わせて24%、合計すると4人に1人が2千万以上の預金を持つ。
・国民の中間値の人は大よそ400万円。単身老人は20万。
・老老格差は、その人の若い世代からの人生が大きく反映される。
  第一の要因は、学歴・職歴。
  第二は、誰と結婚したか。
  第三は、所得に応じた貯蓄率。例えば2割の定期預金の習慣。
  第四は、親からの遺産の相続の額。
 これらが相まって、老老格差が決まってしまう。
・老後の収入源泉は年金が圧倒的。そこに現役時代の職業が大きく影響する。
 国民年金か厚生年金の違いである。 自営業者の国民年金が低いのは、
 自営業に停年がないため、収入が持続してあることが前提のため。≫
 ――
 都会では見えづらい格差が、地方では露出する。人の集まる公共の場では、
不用意の発言は収入格差として怒りをかう。貧困老人といえば男が通り相場
だが、実際は女性の貧困問題が中核。それは、職場では男優位の職階と収入が、
そのまま年金額に比例するため。私のように家内との家庭内資産格差がある。
年金格差で何とかバランスが取れている。何処かの同級会の某女性に気の毒
そうな顔で、『飲み会の費用は、その都度、奥さんから貰ってるの?』と、
同情される始末。そういう金は、ヘソクリをしておくのが、呑み助の悪知恵。
その都度、嫌味を言われ貰うなら、初めから飲み会など出る由もない。 
 とはいえ、同期会は、外に出る絶好の機会。老いた時節に、人生が凝縮して
現れ出てくる。 〜以下に、これまでの幾つかをコピー〜   
 人生の性が露出する貧困問題だが、まあ、真面目の書いたもの!

・・・・・・
2015/12/05
閑話小題 〜独身世帯の半分、全体の3割は貯蓄ゼロ!

  * 〜単身世帯の47.6%は貯蓄なし
 ネットサーフィンをしていると、以下の深刻なレポートがあった。
核家族化が進んだ日本は、老夫婦の片割れは単身世帯になる。その時、
多くが下流老人に陥る厳しい現実がバブル崩壊以降、突きつけられている。
年金支給日の支払窓口の殺伐とした年寄りの姿があるが、貯蓄ゼロなら当然。
 オリンピックバブル崩壊の数年後、10年、いや5年もしないうちに、
スペインやアメリカのように、宗教団体やボランティアが提供する、
無料食事提供所への行列が街中に出来る現実味が出てきた。
《 2015年の貯蓄率ですが、単身世帯の貯蓄なしが47.6%となり、
 2014年より8.6%も増加しています。また平均値は773万円
ですが、中央値は20万円で、2014年より何と55万円も減少している。
この55万円も減少している理由は定期的収入の減少により貯蓄を取り崩した
とされています。このペースでいけば2016年には単身世帯の貯蓄平均値は
10万円を下回り、限りなくゼロに近づくことになります。
 今や日本は恐ろしいスピードで単身世帯の貧困かが進んでいますが、
では全世帯ベースではどうでしょうか? 貯蓄なし世帯は30.9%と
2014年より0.5%増加しています。全世帯ベースでは平均値は
1209万円となり、中央値は400万円となっており、この中央値は増減
なしとなっており、収入を全て使っていることになります。日本の貧困は
この数字から見ますと単身世帯の貧困となりますが、今後益々単身世帯が
増えるとなれば国民の半分以上が貯蓄ゼロになる日も近いと言え、そうなれば
貯蓄ゼロ単身世帯は生活保護一歩手前にきているとも言え、日本の社会保障
制度は崩壊に直面します。この社会保障制度を維持するには持つものから
持たざる者へ所得を移転させる他なく、即ち政府による持つ者への課税を
通じて再分配するしかありません。 具体的には資産2000万円以上の
富裕層へ90%課税を行い、その課税分を社会保障に回すことになるのかも
知れませんが、持つ者が持たない者の面倒を見るしか道はありません。
あと5年もすれば、日本には貯蓄ゼロの単身世帯が50%を超え、全世帯
ベースでも40%が貯蓄ゼロになるかも知れないのです。
日本は今や貧困社会に入りつつあると認識しておく必要があります。
(註:中央値とは、対象の人口の丁度中央の人の値) 》
▼ 単身世帯の半数、全体世帯の3割が、貯蓄ゼロとは、驚き。
 他人事ではない。ブラックスワンの到来で呆気なく事業清算をしたが、
何とかセフティネットで、現在の生活を維持している。今のところ夫婦とも
健在だが、どちらか欠ければ、片方が大きな岐路に立つことになる。 
若者も老人の弱いところに貧困問題が直に現れてくる。娑婆は誰も助けて
くれない。あるのは自助努力。 〜で、以下の若者の貧困問題につながる。

・・・・・・
2014/12/30
閑話小題 〜深刻な子供の貧困問題

 NHKスペシャルの『子どもの未来を救え〜貧困の連鎖を断ち切るために〜』
を観たが、年末の日曜日の21時のゴールデンタイムに放送するとは、NHKも
思いきったもの。それだけ貧困問題は深刻ということ。
  ーまずは、NHK・HPの放送案内の説明からー
《 過去最悪の16.3%。国が発表している「子どもの相対的貧困率」は年々
 悪化し、今、子どもの6人に1人、およそ300万人が国が基準としている
“貧困ライン”(一人世帯122万円未満)以下で暮らしている。 今年8月、
政府は「子供の貧困対策に関する大綱」を閣議決定し、関連法の整備に乗り出す
など、国をあげた課題となっている。「子どもの貧困」の背景にあるのが
「女性の貧困」。日本のひとり親世帯の8割以上が母子家庭だが、全体の半数
以上が貧困ライン以下の状態にあるといわれている。そうした世帯で育った
子ども、中でも女性は、成人しても貧困状態に陥ることが多く、さらなる連鎖を
生む悪循環が起きているのだ。番組では、現場の克明なルポを通して、連鎖の
実態や社会保障制度の課題を探る。識者との議論も交えながら、次の世代へ
「貧困の連鎖」を生まない社会のあり方を考えていく。》
▼ 貧困の具体例の内容が生々しく、思わず息をのんで観てしまった。
 一強多弱化の激流の中で、決して他人事ではない。「出来ちゃた婚」などの
安易の結婚で、最近の日本の離婚率は4割という。片親の貧困率が54%と
いうから、6人に1人が貧困ラインにいるのは肯ける。貧困率ていう数字が
初めて出てきたのが2009年という。それまで隠されていた貧困が、不況の
深刻化で表立ってきた。 こんな話を聞いたー 
≪ 高校生・大学生が、「自分が生きているだけでお金が掛かる」と。
 で、「そんな自分が生きていていいんですか?」。貧困問題は、間接差別問題
でもある。辛うじて夫婦の「二人厚生年金」で、今までの生活を維持しているが。

・・・・・・
2014/02/27
閑話小題 ー年金生活者になって垣間みえてくる貧困問題? 

  * 年金生活の現実
 年金生活に入って、事業人生の気の張りも緩み、かわり映えのない日々が続く。
年金生活になれば、娑婆ッケも抜け、今さら欲しいモノも、してみたいコトもない。
還暦までが人生の面白いところ。あとは、自然の流れに身を委ねて、日々、面白、
可笑しく生きることを心掛けるしかない。生活に心配ない収入があるかないかだが、
自然に適応するから不思議。同世代が、二ヶ月後から古希になる。
残された人生の期間が、あと平均10年になる。そのうち9年間が介護を必要、
というから、そう甘くはない。比較的恵まれた環境の生涯だったが、ここにきて、
周辺が寒々とした空気になってきた。貧困問題である。以前も書いたが、世界と
比較した相対的貧困問題である。この東北震災の影響が今後、さらに深刻になり、
日本は貧乏国になることは避けられない。 以前にも少し取り上げたが、
  ーその辺りをネットでみるとー
《 日本の貧困率についての最新のデータ、OECDの2009年の統計によれば、
 日本の相対的貧困率は16.0%で、この年に調査された中では、イスラエル21%、
トルコ19.3%、チリ18.5%に次いで4番目に相対的貧困が高い。同年調査された
韓国(15.3%)よりも高い率である。2009年には調査されなかったが、かねて
貧困率が高いアメリカ合衆国が17.3%(2010年)、メキシコが20.4%(2010年)。 
日本より貧困率が高いメキシコ、トルコ、チリはいずれもOECDには加盟しているが、
先進国と言える経済力ではないため、日本は先進国の中でイスラエル
アメリカに次いで3番目に貧困率が高い国になる。逆に西欧諸国は大半が10%以下、
全調査国中最も低いスウェーデンデンマーク5.3%を筆頭に、北欧の貧困率が低い。
 厚生労働省の調査では、日本の相対的貧困は2009年の時点で16.0%は、データが
存在する1985年以降で最も高い数値。2007年の国民生活基礎調査で、日本の2006年
可処分所得の中央値(254万円)の半分(127万円)未満が、相対的貧困率の対象
となる。これは、単身者では手取り所得が127万円、2人世帯で180万円、
3人世帯で224万円、4人世帯で254万円に相当。日本は、かっての調査では北欧諸国
並みの水準で「一億総中流」と言われたが、1980年代半ばから2000年にかけて
貧富格差が拡大し相対的貧困が増大した。なお、ジニ係数相対的貧困率
定義が異るので一概に比較は出来ないが、単身世帯を含めたすべての世帯に
おける年間可処分所得(等価可処分所得)のジニ係数で国内格差をみると日本は
アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの英語圏諸国より格差が小さく、
フランス・ドイツとほぼ同程度の格差であった。相対的貧困率は、1980年代半ば
から上昇している。この上昇には、預貯金や不動産を所有しつつ収入は年金しか
ない「高齢化」や「単身世帯の増加」、1990年代からの「勤労者層の格差拡大」
が影響を与えている。「勤労者層の格差拡大」を詳しくみると、正規労働者に
おける格差が拡大していない一方で、正規労働者に比べ賃金が低い非正規労働者
が増加、また非正規労働者間の格差が拡大しており、これが「勤労者層の
格差拡大」の主要因。》と、やはり深刻である。
▼ 年金生活に入って、家にいるケースが多い上に、見栄など、どうでも良い
 年齢だが、それでも思わぬ出費が次々かさむ。リーマンショックによる静かな
恐慌と、大震災による影響で、マイナスの影響を受けるのは、貧困層。我われ
世代は「良い時代」を生きてきたが、これからは「悪い時代」に生きることに。 
良い時代を知らないから、それが当り前?

・・・・・・
2014/01/29
閑話小題 ー若年女性の貧困問題
   * 若年女性の貧困問題
 一昨夜のNHKTVの「クローズアップ現代」で「あしたが見えない〜深刻化する
“若年女性”の貧困〜」を放送していた。隠れた恐慌は、ジワジワと社会的弱者
より影響を与えてきた。成るほど、社会の仕組みは、強者のために作られている
のを日々、実感する。  (まずは、NHKのHPの番組趣旨より)
《 貧困状態に苦しむ若い女性が増えている。親の生活苦の影響を受け、
 早朝と夜間のバイトを掛け持ちしながら家計を支える10代の女性。困窮を
抜け出そうと苦学して専門学校に通ったものの、正社員になれない20代の女性。
中でも、先の見えない生活を強いられているのが若くし子どもを産んだシングル
マザー。国の成長戦略で「女性が輝く」ことがうたわれる中、深刻化していく
若い女性の貧困。 現場のルポから現代社会の新たな課題を浮き彫りにしていく。
  ーあるプレビュー
働く女性は全国で2770万人いるうち、不安定な非正規雇用で働く女性の割合は、
57.5%と男性の2倍以上。そして、単身女性の3分の1が、年収114万円未満と
いわれており、深刻化しているのが、10代、20代の若年女性の貧困です。
朝から晩まで、アルバイトをいくつも掛け持ちする若い女性たち。周囲の
男性も非正規で働く人が多く、結婚して出産することは考えられないという。
 さらに深刻な状況に陥っているのが、10代20代のシングルマザー。20代の
シングルマザーのうち、およそ80%が年収114万円未満の貧困状態に置かれている
といいます。そんな中で、VTRで紹介されていた風俗店の話が衝撃的でした。
風俗店で働く女性の中には、店側が提供する住まいや託児所などに惹かれて、
やむなく風俗店で働くケースが多いというのです。公的なセーフティネットでなく、
風俗店が提供する住居や託児所に頼るというのは、皮肉な現実と言わざるを得ない。
▼ ゴールデンタイムや、NHKのモーニングショーで、生活のため主婦が
 やむを得ず風俗で働いている実態を放映するまで、困窮者の数が増えている。
実際、新潟駅前で30年近くの事業で、風俗嬢の長期宿泊などから、その実態を
垣間見てきた。地元??が営業する風俗店で、泣き叫ぶ赤ちゃんを客室に置いて
働く姿は、阿修羅そのもの。見て見ぬふりしか手立てはない。
 それにしても単身女子の3分の1が10万以下というから、深刻。 
20年前に「3つ掛け持ちのパートで、子供三人を育てている人がいる」という
話を聞いて、驚いたが、今では話題にすらならない!静かな恐慌が、現象として
現れてきている。「うどん一つを親子で、つゆを多めにして食べること、
しばしば」には・・ あと数年後は、更に深刻になるという!

・・・・・・
2013/12/24
身近な貧困 ー1
  * 日本社会の貧困問題 
「米国社会の貧困問題」の実態に驚いている場合ではない。アメリカの貧困率
世界で3番目の16%だが、次が15%の日本。ほぼ同じ格差社会である。このところ
急に身近な貧困化が目立ってきている。これまでの比較的豊かだった中間層が、
2001年の9・11テロ以来、リストラや倒産でジワジワと貧困層に陥っている。 
現に私自身の事業が10年間で、売り上げが三分の一に下落、会社整理に至った。 
 何とか年金で生活は出来ているが・・ 以前から日常生活を質素だったので、
生活の質が落ちた実感はないが、以前とは違う。 
地元の同級会では、倒産・廃業や、借金苦?の自殺など悲惨な話題が多い。
実兄も7〜8年前に実家の商売を倒産させたが、良質の内だった上に、夫婦して
厚生年金でノンビリしたもの。
 知人の何人かが現在、バブっているが、これも時間の問題。米国人口の
3分の1が貧困か、貧困予備軍なら、日本もほぼ同じ。 気晴らしに? 週に一は、
ランチに出るが、低価格志向は日々強まっている。回転寿司、牛丼ならワンコイン
で満足できる。私も家内の実家も事業主の関係上、失業保険はかけられない。
そこでセフティネットとして、夫婦とも厚生年金をかけるのが知恵。 
それもあって、何とか貧困ラインの生活はクリアーしている。 
 地方では自営業や農家が多く、夫婦とも国民年金だけの人が多い。
夫婦二人で手取10万は厳しい。 持家の人は、生活保護が受けられず貧困に
陥るケースが多々ある。 60歳までに遣りたいこを遣り尽くした感があり、特に
欲しいモノも、コトもない。あと一年で古希なら、当たり前だが! 
 老いていくと汚くなるため、服装や、身の回りは清潔に保つのが老いの原則。
特に精神=言葉には注意しなくては! もう一つ注意しなくてはならないのは、
貧困=悲惨(不幸)。 「金持=豊か(幸福)」という幻覚に陥ること。
会社を整理をして実感したのが、この妄想、思い込みである。
情報化社会の本格的到来で、根こそぎ世界は変わってしまったが、既存社会は、
それが残っている。それでは、まず会社を破壊する方が先決。ダメなものダメ!
老兵は黙って去るべき! 残ろうとするだけ?  
 〜次回は、都会の一応恵まれていたサラリーマンの貧困化問題。

・・・・・・
2013/12/26
身近な貧困 ー2
  * 都会サラリーマンの貧困問題
 表立ってないが、これまで比較的恵まれていたと思われていた都会サラリーマン
に深刻な貧困問題が浸透している。彼らの間にも、親がリッチかどうか、勤務先の
業績などで、格差が生じる。 ー以下は、あるブログを要約した内容ー 
《 日本では持ち家に住み、スーツなど身なりはキッチとし、子どもを私立学校
に通わせる「見えない貧困層」が多い。ところが一般的に、この水面下の変化の
実態が見えてない。ごく普通のサラリーマンの家計のキャッシュフローが破綻の
危機に瀕している。年収600万円のサラリーマンの場合、税・社会保障費を除いた
可処分所得は450万円。そこから住宅ローン(約150万円)、生命保険(約50万円)、
子どもの学費・教育費(約150万円)を引けば、残りは100万円。親子3人の暮しは
最低水準。中学から大学まで子供を私立に通わせると、一人1,500万円の費用、
子供を下宿させると、さらに年間100万円が必要で、総コストは2,000万円。
子供ニ人りなら計4,000万。一人あたりマンション1軒分の教育費。 
東京・大阪など大都市圏では公教育は崩壊しており、私立に通わせるしかない状
況で、急激な家計の逼迫に苦しむ。これが、サラリーマンが「貧困化」する
最大の理由。 9割が中流の時代は終わり、18歳以下の子供のいる家庭の60%が、
家計が苦しいのが実情。「貧困化」を避けるに、子どものいる家庭は住宅ローンで
家を買うのをやめるべき。そのために住宅ローンは頭金の2倍程度までに抑え、
失業や倒産でキャッシュフローが途絶えた時の備えが必要になる。 
 サラリーマンの生涯年収は地方2億、首都圏で3億円といわれる
(平均700万円×40年)。このうちの2割の6,000万円は税金と年金・健康保険
などの社会保障費で天引き、手取りは2億4,000万円。
ここから住居費(6,000万円)と保険料(2,000万円)を引くと1億6,000万円。
そのうえ子供ふたりを育てると4,000万円の教育費がかかり、残り1億2,000万円。
サラリーマン人生40年で割れば、実質可処分所得は1年で250万円、毎月約20万円で、
食費や小遣いなどの生活費で、お金はほとんど残らない。住宅、保険に、養育、
税金を払うと、資産は残らないことになる。》
▼ 高学歴になるほど豊かな人が多く、低学歴ほど貧困の比率が高いのは、
 学校の同級会に出ると明確である。ところが、最近は、我々の年代が高年齢化
もあり、そうでもなくなった。特にリーマンショックから、その厳しさは増加。
 このケースは、リストラ、倒産にあわない順調のケース。静かな恐慌に入った?
現在、冷静に見渡すと6人に1人が貧困で、予備軍を入れると3分の1の生活が厳しい
のが現実。まず20数年前のバブル崩壊、12年前の9・11、5年前のリーマンショック
2年半前の東北大震災で、良き時代は終りを遂げた。まず地方経済に、そして
首都圏に深刻な貧困問題として、厳しさが増している。一流大学を卒業、
一流企業に勤めていても、リスクが各人に待ち受けている。終戦の半年後に
生を得て、右上がり、そしてピーク、右下がりを充分味わった人生。
これから10年、貧困問題は深刻度を増すことは確実である。

つれづれに

イメージ 1

 他のブログ
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   今日のYoutube

 毎日がサンデー毎日としても、月曜日は新しい週の変わり目。

 今朝は天候も悪くなかったので、早朝のチャリ乗り。
厚着と、手袋と、耳当てをすると、寒さはまだ気にならない。

 共和党保守が一番嫌がる、露悪タイプのトランプが勝った結果、
株価が、暴落しないのは、さほど、大した信念をもった悪党でもないと、
市場が読んだためだろう。 無責任な言い方になるが、老い先短い身にとって、
この方が面白いのかもしれない。 ただ、時間とともに、本性が露呈して、
大部分の国民から見放されることだけは間違いない。
 フィリッピンにしろ、アメリカにしろ、この程度の国民民度ということか。

 


・・・・・・
5357,閑話小題 ~大学の同級生が次々と!
2015年11月14日(土)

  * 再び、腰痛談義 
 軽い慢性腰痛だが、時に重くなる。20分以上歩くと腰全体が重くなる。
週三回のヨガが、自己治療の役割を果たしているが、この季節の変わり目
の鈍重の痛みは気力を萎えさせる。でも腰痛持ちになって半世紀経つが、
一度も医者に行ってない。毎日4~5時間、パソコンと読書で、椅子に座る
のが一番大きな痛みの要因のようだ。 先日、(ハイキング・登山用)折り
たたみ式の杖を購入したが、流石に、まだ使ってない。 旅先で何度か
使いたくなったが我慢した。歳には勝てないとは、こういうことか。 
  * 大学時代の同級生が次々と!
 7~8年前から、学生時代の教養課程1~2年時代の同級会に、毎年、
この時期に、出席をしている。参加人員が入替わりながら20人弱が出席。
参加した頃は、あまり病気で倒れたとかいう話はなかったが、前期高齢者
年齢になる頃から、毎年、その中から、ガン、脳溢血で倒れたという話題が
出てきた。『脳梗塞で半身不随、身体が捩れた姿に、本人の目の前で、
思わず泣いてしまった』等の深刻な内容。ところが、先日、武澤ゼミ仲間
でもあった幹事からの開催案内の電話が入った。 いつも同級会の終了後、
人形町から東京駅までタクシーで三人で同乗していた二人が倒れたという。
『N君が二番の脳梗塞で一月に死亡。S君が膵臓ガンで手術。他にM君が、
そして実は、自分も来週、手術予定』と、絞りだすような電話。
寒々しい内容だが、「他人は先、我は後!」など、言っていられないのが
古希、70歳の峠。この坂道、平坦でないのは頭で分かっていたが、
中野君が他界していたとは。 ご冥福を! 川柳に、自分の番になると、
~今までは 人のことだと思ふたに 俺が死ぬとは こいつぁたまらん~
・・・・・・
4992,暴走する世間 -8
2014年11月14日(金)
     「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹(著)
  *「IT世間」の登場
 この随想日記(自分の覚え書きや、読書感想、つれづれの思いなど)
の公開を13年以上も続けてきた。せいぜい50~60のアクセスと思い込んで
いたところ、10日ほど前に、フォロー用の「Hatena]のブログが300
近くのアクセスがあることに気づいたことを先日書いた。
これと二つのブログを加えると350以上のアクセスがあることになる。
身近な50~60だと「IT世間」になるが、350以上だと「ITネット社会」
になる?と・・ いや、この程度の数は「IT世間」でしかないか。
この発信もあってか、群れたいとか、寂しいとかが皆無に近い。人間は、
誰かに自分の話を聞いて欲しいのである。70年も生きてきたお陰で行蔵は
充分あり、考えることも、読みたい本も、行ってみたい世界も山ほどある。 
その独り語りを、ケータイやパソコンなどのITの端末から発信出来、
かつ様々なブログをみることが出来るのだから有難いことだ。
しかし、その反作用で「世間」しか持ち得ない日本では、IT社会がIT世間
として、プチ世界を更に小さくしているようだ。このブログも同じようなもの? 
     ーその辺りからー
≪ 日本では1980年代以降の「過剰商品化」によって、「ある限度」をこえた
 市場化ー商品経済化が生じ、その結果として、子どももふつうにケータイを
もつことになった。これは西欧社会と比較しても、ケータイの普及が日本では
いわば臨界点にたっしていることを意味する。しかしケイタイの普及によって、
人びとがウェブを介して世界の人間とつながることができるようになったか? 
そんなことはないはず。日本おけるケイタイのつかわれ方は、むしろ狭い
「世間」をますます狭くするように「世間」を再生産してる。いまや小学生が
ケイタイをもつようになって、それが「いじめ」につかわれることが問題に
なっている。ケイタイの登場という技術革新で、日本に新しい人間関係が
生まれたか。答えはノー。「日本ではケイタイの普及で、個人をベースとした
社会的交渉が成立している欧米にない、IT化された世間の付きあいが
生まれるに至ったのだ」といい、それを「IT世間」と名づける。
 つまり、いかに新しいツールをつかおうが、そこに形成される人的関係は・
西欧のように個人が集まってできる社会ではなく、あくまでも個人が存在
しない「世間」である。ケイタイもまた、この日本の「世間」を変えるチカラ
をもっていない。逆にいえば、「世間」はそれほどつよく日本人に根づいて
いるということ… ≫
▼ リアル世界の上に、ネット世界が別に出来、それがリアル世界を
 コントロールを始めている。しかし、リアル世界で「世間」しか持てない
日本では、ネットがリアル世界の「世間」を、更に狭くしている。
この随想日記も、「社会」に向け公開していたつもりが、身近な世間様に
向けての「IT世間の独り語り」でしかなかったのか,そして狭い世間を
更に小さくしていた? つくづく・・(_ _Paと思うが、今さらか!
・・・・・・
4625, デフレの真実 ー金持ちの本音
2013年11月14日(木)
          ー庶民は知らないデフレの真実 ー森永 卓郎(著)
「君は一万円札を破れるか?」の対極の要素が多い内容で、お金を考える点で
面白い。3億持てば、3億。100億持てば、100億の世界が開けるのだろうが・・ 
   ーアマゾンの内容紹介ー
《 消費税率を上げる前に、デフレからの脱却を図るべきだ! 増税路線に
 対する国民からの反発は大きい。また野党も執拗に批判を繰り返す。しかし、
増税路線は決して止まらない。そしてデフレも止まらない。それはなぜか?
経済政策の間違いでもなんでもない、庶民が知らないデフレの真実を森永卓郎
が明かす。金持ちの論理から日本経済を読み解く、初めての「金持ちによる
金持ちのための経済学」。申し訳ないが、庶民は、出入り禁止だ。 》
 面白い本だ。10年間、ひたすら働き、遊ばないで三億の金を貯めて、
一応、金持ちの仲間入りをして、見えたことは、一握りの金持ちに有利な
社会システム。だから「まず年収分を、次に三年分の預金を!」という。 
まずは、=アマゾンのレビュー=より
【 金持ちの立場から日本の経済状況を解説する一冊。消費税引き上げやTPP
 など政府の方針は、どれも「金持ちの金持ちによる金持ちのための政策」だ
という。デフレで一般庶民は生活が楽になっているようだが、実は借金のある人
には不利な状況だし(家を住宅ローンで買った人は特に)、一般人の年収は
ずっと下がり続けるだろう。金持ちは、数年後にくる暴落時に、土地や株を
買い占めることでさらに儲けることができる。その後には、アメリカのような、
乃至、日本の明治時代のような超格差社会がやってくる。我々にできることは、
とにかく節約して、キャッシュを貯め、来るべき暴落に備えることらしい。】
【✩プロ野球の一流選手だって同じこと。監督とコーチの指示を受けなくても、
 試合展開を読みながら、自分のポジションでやるべきことを理解して動く。
 それができない二流選手は2軍に落とされ、やがて解雇される。」 
✩ デフレを止めようとしなかった論理として、地価が下がり、二束三文で
 叩き買いまくった後、インフレを起こして「貧民はインフレになっても
 賃金が上がらず(スタグフレーション)、富豪は持っているモノの価値が
 上がって大もうけ。さらに株などで”カネがカネを生む”生活をして
 ますますもうかり、”貧民はその子孫も貧民、富豪はその子孫も富豪”
 にする社会づくり」を目指す。消費税増税、デフレ問題、TPPなど、
 お金持ちのためになされている政策である。】 
【 金持ちの視点からみた経済政策。 この金持ちを「米国」に置き換えると
貧乏人は「日本」。さらに金持ちを「米国を支配する者たち」に置き換えて
みれば貧乏人は? 対象をもっと広げて「世界全体」に目を向けると・・ 
我われほとんどの人類は「貧乏人」に分類されてしまう! 
金持ちは「マネーメーカー」のみ!!】
▼ 資本主義社会は、金持ち=善、貧乏=悪、という洗脳がされている、
 が「君は一万札を・・」の主旨。著者が10年かけて3億の現金を持ってみて、
社会構造が金持ちに有利で出来ていることを実感した!という。バブルの頃、
会社の預金を含めて3億近く持ったことがあるが、豊かさの実感はゼロ。
そして、今は色いろあってゼロだが、貧しいとも思わない。
やりたい事を、しつくした手応えがあるのと、年齢もある。
しかし世の中、8割がたは、金で解決できる厳然たる現実がある。
残りの2割に、人生の8割の価値があるというが・・・
・・・・・・
4260, しまった!  ー9
2012年11月14日(水)                 
  * 人は誰も人並み以上と思うもの ーしまった!
      「失敗の心理」を科学するージョゼフ・T・ハリナン(著)
 色いろな挫折体験から学んだことは「自己能力の限界の設定」。しかし、
その設定さえも間違えてしまう。それだけ、自分のことになると見えない。 
若い女性の場合、これが極端に出る。若いだけで周囲が特別視するが、それは
束の間のこと。そこで若さを失うにつれ表面的な化粧や衣装で若く見せようと
するが、その衣装と化粧代は膨大になる。自分を人並み以上と思うのは、
まだましで、特別な存在と信じて疑わないのがあまりに多い。
  ーその辺りを抜粋し考えてみるー
≪ スポーツジム会員は、自分が期待する回数の半分程度しか通っていない。
 大半は回数券の方が得なのに会員権を買っている。統計からみると、
月会員の八割ほどが、利用ごとの支払いにしておいた方が得という。 
何故そうかというと「要するに自信過剰。自分が出来ると思っていることと、
実際に出来ることを混同している」のである。その原因の一つに、ジムに
行かない理由を、何かのせいにすることが多い。そのため、フィードバックが
効かなっている自覚が無くなってしまう。同じような結果が、兵隊の射撃の
予測と結果に現れている。大方の兵隊は射撃がうまいと思っているが、
実際に射撃をすると、大きな差が現れる。75%が予測より下で、25%以上
が、あまりに下手で不合格の成績に終わっていた。
気象予報官についても、経営者についても、同じ。奇妙なことに課題が難く
なる職業ほど、自信過剰のレベルが下がるのではなく上がる傾向にある。
困難が過大になるほど、自信過剰がもっと高まるのだ。・・・どうして、
このような自信過剰過多の幻想が出てくるのかというと、情報の持つ魔力、
というのが答えである。情報を読めば読むほど、知識が増えたと勘違いをする。
だが、実際には、そうとは限らないのである。それは見聞ではなく、
自信が増しただけ。情報化過多の落とし穴が、そこにある・・・ ≫
▼ 自信過剰自体は問題がないが、現実の自分に出会ったときに歪みが出て、
それが他人の弱点を見つめ攻撃に向かった場合、それは回りまわって自分に
返ってくる。それが嫉妬や怒りに転化して怨恨になっていく。だから不幸が
ついてまわる人には近づかない方がよい。あるいは自分が不調な時節には、
孤高を守るべきである。不幸タイプの人は、必ず、その正体を現し、恩を
仇にして返す。それを品性の低さというが、それが更に自らを貶めることに
気づかない。「人並み以下の人ほど、自分を並以上、いや特別な存在」
と思うもの。だから、お世辞が人間関係の円滑油になる。逆にいえば、
恵まれてない人ほど注意し大事にしなくてはならないことになる。
特に若い女性と青年と熟年には・・ そうすると自分を大事に扱わなければ。
・・・・・・・
3885, 平等と公平
2011年11月14日(月)
 最近、平等と公平に対する議論を多く目にするが、その辺の哲学か理論
があるはずと思っていた。ところが、小川仁志著「人生をやり直す哲学」の
中で、ロールズの『正義論』が紹介されていた。その概略というと、
≪ ロールズは、ハーバード大の教授で、アリストテレス以来の政治哲学の
 復権を図った人物で、その『正義論』は、その後の正義に関するあらゆる
言説、あるいはリベラリズムの議論の機軸になったと言われている。
リベラリズムとは自由主義のことを言い、物事の価値の中立性をとなえる
立場である。分かりやすく言うと「善に対して正の優先性」をとる立場。 
本来は平等など我われの世界には存在しない。全てが不平等である。
金持ちと貧乏人、才色兼備と、そうでない人など比較すれば全てが不平等に
出来ている。情報化などで一強多弱が進むと、その格差は社会的歪を生み
出してくる。そこで問題になるのが平等と公平の問題になってくる。
それを克服するために正議論が出てきている。正義の二つの原理、すなわち
「平等な自由の原理」と「機会均等」である。
◎ まず第一原理ー「平等な自由の原理」とは、<各人は基本的な自由に
 対する体系に対して平等の権利を持つべきで、この自由の体系は他者と
 両立しなければならない>という原理である。自由に関して誰も平等で
 あるべき、ということ。
◎ 第二原理とは、「社会的、経済的不平等は次の二つの条件を満たして
 いなくてならない。
(a)「社会の最も恵まれてない人の状況を改善すること」、
(b)機会の公正な均等という条件の下で 全員に開かれている公職や
 地位に伴うこと」の二つ。≫
▼ 競争条件の前提として、自由度と機会平等の権利を持たすべきという
 ことになる。資本主義も、社会主義も、家系の知力、資金力で、競争前提
が全く違っているのが実情。それが、そのまま、社会的格差になっている。
中学校の同級生の、その後の人生を見ていると、その時の家庭の格差の拡大が、
その後の人生に見えている。(但し、何事も例外はある)
ロールズの言わんとする趣旨は、道徳的議論、つまり善悪の「善」よりも、
手続き的な正しさの「正」を優先させるところにある。それを守るために、
これらの原理と、その都度の判断を比較して、公式そのものの妥当性を
チェックすべきとしている。「平等は無理としても、公平であるべき」
というが、しっかりした二つの原理の社会的前提がなければならない。
現在、情報化で社会的不平等が露出されてデモが多発している。これは
「平等と公平」の問題を訴えているのである。そこで、この『正義論』が
大きくクローズアップされている。自由人平等と博愛の問題は、そう簡単
でない。明治以降、日本が世界列強の一つになったのは、家柄より学力、
学歴を最優先したからだ。 二つの原理が明確に当てはまる。
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3520, 電子書籍は、その後どうなった?
2010年11月14日(日)
 iPadで火がついた電子書籍は、その後、どうなったか?が、読売新聞
で特集をしていた。また一昨日の朝のNHKニュースでも取り上げていた。
5月末に発売されて半年で、トピックスとしても丁度良いタイミング。
私も秋口11月頃と発売当初に考えていたが、各社メーカーが年内に出揃った後、
比較してからにした。それとまだ電子ブック・ソフトの販売網も充実をしてない。
 4年後にタブレット式パソコンが二億台も普及するという。戦士書籍だけで
なく新聞、雑誌も、ブログ、ツイッターも、ここから見ることになる。
これまでの隠れネット難民も、その使いやすさから使い出すだろうから、
社会的には大きなインパクトを与える。例えの話だが、村上春樹が自分の
小説をブログから直接販売も可能になる。映像ではYoutubeが自分撮った
ビデオを、直接投稿をしている。良い内容のものはネット上の口コミや
視聴ランキングの多さで、一瞬に世界を駆け巡るので、直ぐにスターになれる。
既に、ここから多くのスターが出ている。
 タブレット電子書籍専門のものと、他の機能が入っているタブラットと
大別される。多機能のiPadは、半年で700万台売れた。その使用場面が居間と
外出先の電車やレストラン。多くのメーカーが、それぞれの機能の特徴を前面
に出した機種の出現が楽しみ。思いもよらないソフトも出てくるだろう。
既にアコーデオンの鍵盤を画面に映し出し、演奏できるものや、パソコンや
iPhoeにある自動車運転ソフトを使い、他の誰かとレースを競うものとか、
カラオケ端末機能とか、数年後には、日常の当たり前の端末になる。
その反面、雑誌、新聞、書籍などが激減することになる。レコード店など駅前
商店街が消滅していったように、新聞、雑誌、地方TV局など多くが淘汰される。
これもインターネットの渦の一つ。
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3145,高速道路千円の仕掛け人
2009年11月14日(土)
 学生時代のゼミの一年下の松下さんと、以前に「新潟を活性化するに
如何したらよいかと大和総研に頼まれたが、何か知恵がないか」と電話が
あったので、「 新幹線を新潟駅から飛行場近くまで延長して、東京駅から
直接乗り込みの飛行場を持った環日本海都市として売り込めばよい。その沿線
には中国、ロシア、朝鮮の特区地区としてパスポートで出入りする地区を
つくり、工場などを誘致して、それで足りなければ、高齢者などの施設を
つくって首都圏の補助機能をつくり、元もと天領だった特性を、そのまま
利用すればよい。現在、新潟駅再開発が動き出したので、その延長として本気に
ならないと、北陸新幹線が完成したおりに、幹から枝葉の地区に取り残される。
これが最後のチャンスと思うよ」と、軽く答えた。 ところが数日たってから、
その話を新潟県のエライサンに直接話して欲しいということになり云々・・
話は長くなるので、これはこれで終いにするが、その松下さんが道路経済学を
一人で長年かけて学んできて、現在では、その道の権威者。「高速道路の千円」
の大元の理論家。更に無料化の流れを彼がつくったというから、尊敬に値する。
その彼が、民主党が天下を取ったら自分の理論が政策に取り入れられ、大きな
役割を与えられると数年前に言っていたが、その時代がやってきたようだ。 
先週に彼から、週刊エコノミストに大きく取上げられたとそのコピーが同封
されてきた。 早く言えば、「思い切った高速道路の値下げが、大きな
経済効果をもたらす」という、英国学者の理論を日本に紹介したもの。
彼の著書「道路経済学」も、なかなか説得力がある。「過剰な高速道路を、
世界一高い値段の料金を無料化をして、皆で使いましょう。大部分は、
ほとんど使ってないのだから」というのも一理ある。それを先読みして、
コツコツ学んできたのだから・・ ー以下は、コピーの礼状である。
  ー松下文祥様ー
前略、 送っていただいた資料、さっそく拝見しました。高速道路の料金
一律千円、松下さんの出版された本が出発点だったようですね。近くの岩室温泉
月岡温泉などのリゾートホテルが潤っていると知人から先日、聞いたばかり。
また、民主党が高速道路の無料化の方針も、やはり貴方の理論的裏づけがある
ようですね。 貴方の長年の地道な努力が、こういうカタチで花咲くのは同じ
ゼミの出身者として誇りに思います。恐らく、戦略会議の一員にも推挙されて
いるのでは?と思いますが・・《以下、字数の関係でカット。2011年11月14日》