つれづれに
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http://horii888888.toypark.in/cgi-bin/s_diarys.cgi
http://d.hatena.ne.jp/horii888888/archive
今日のYoutube
さて、オリンピックが始まったが、なぜか、盛り上がらない。
世界はお祭り騒ぎをしている時節ではない、ということか。
・・・・・・
3420, その後の、我が家のインコ
2010年08月06日(金)
去年の秋口にコガネインコが我が家に来てから10ヶ月、ペットショップ
の店内で従業員や客に可愛がられ人に懐いていたインコ。あまりに人懐こいので
数回、店で頭を撫ぜていた。ところが三ヶ月も経っても、いつもの籠で人から
頭を撫ぜてもらっている。何か愛おしくなったが、値段が6万8千円もするし、
家内が生きものが大嫌い。もしか買った大騒動が起こる。しかし衝動的に、
そのインコが買いたくなって、「このインコ、1万円を引いてくれたら買うけど、
どうですか」と女店員に言うと、大人しそうな女店員が、「このインコ、従業員
みんなで大事に育てた素直なインコ。値引きなど、とんでもない」と怒りだした。
「じゃあ、責任者にお客が三ヶ月も売れないインコは、それだけで商品価値が
下がっている。6万円なら、買うといっていると、聞いてきて」というと、
しばらくして、戻ってきて「店長がオッケーをだしました」という。という訳で
商談成立。それはよいが、家内の怒りを考えると、冷や汗が出てきた。そして
家に帰ってから、一ヶ月間は毎日のように罵声を浴びせられた。それに耐え
切れずに新潟のホテルの長期滞在の棟に、ペットして持って行くことにした。
しかし、持っていこうと、車に乗せる直前を図って、「暫くの間、置いておいて
よい」との、許可を得た。本人もしたたかだ。居間のベランダに鳥篭を置いて
いたため、部屋そのものにも寄り付かなかった。それが今では毎日数回は籠の前
にある椅子に座ってインコの相手になっている。とにかく人恋しく、相手にして
欲しいと鳴き叫ぶのである。あらゆる鳴き声で、自分の気持ちを伝えようという
のが分かるから、生きもの大嫌いな家内も、情にほだされたのである。
女店員がいうに「気が優しく、籠の蓋を開けておいても外に出ようとしない。
しかし人好きで、頭を撫ぜてもらうのが大好きでペットしては最高です」と、
いったとおりである。人間も鳥も当たり外れがある?。
小桜インコを5代続けて飼ってきたが、子供2人が高校を卒業してからは、
飼ってなかった。小桜インコと比べると、鳥というより、犬という感である。
とにかく人好きで、あらゆる鳴き声で気持ちを伝えてくる。個々の足音や車音
で誰かの判別が可能。また犬が尻尾を振ったり股に入れたりで、喜びや恐怖を
表現するが、このインコ、羽ばたきで表現する。鳥の形をした愛犬という風。
要は自分を相手にして欲しいと全身をつかう。今でも居間の私の定位置の
ガラス戸一枚先のベランダで時々、鳴声で呼びかけてくる。家から遠ざかる
ときは「行かないで」という鳴声、帰ってきたときは嬉しそうな鳴声。
これは、むしろ犬。小桜の10倍の値段のわけだ。
・・・・・・
3045,会津八一の 学規
2009年08月06日(木)
会津八一は「学規」を作成し、 自ら及び教え子達の範とした。
ふかくこの生を愛すへし
かへりみて己を知るへし
学芸を以て性を養うへし
日々新面目あるへし
ー 十四ヶ条 ー
1 感情を以ってうたふこと。
2 真に内心から湧き上がる感情無きときは、漫然として歌を作らんと思わざるべきこと。
3 世才・文才・常識、そんなものでは、自分も感動してをるにあらず。
それを以て他人を動かし得ざること当然なり。
4 感情を単純化してうたふべし。
5 表現も単純にして直裁なるを尚ぶ。徒に曲折せるは、真情の流露をさまたぐ。
6 詞句の曲折は初学の能くなし得るところにあらざるも、老熟してこれを自在になし得るとも、
真情の枯渇し居らば、かへりて厭うべきなり。
7 用語は常人の耳に遠からざるものをよしとす。ろくろく学問を精しからぬ者が専門家振りて、
古語歌謡といふようなるものを襲用するは、最も厭うべきことなり。
古語を用ふるは、やむを得ざる時にのみ限りて許さるべし。
8 散文にていふに如かざることを歌として歌ふは、根本的に心得ちがいなり。
9 和歌は我国のみにあれども、詩歌は如何なる民族にもあり。和歌はその一種なりと知るべし。
我国の歌人なかまにあらざれば解しがたき如きことを、詩歌の本道とも本質とも認めがたし。
外国語に翻訳しても、その国の人々によりてたやすく解せらるるやうにてありたし。
10 従って、その辺の歌集をのみひもどき居りて、それで勉強したりとおもふは不心得なり。
ひろく世界古今の詩歌を味ひみるべし。
11 いやしくも歌を作るは容易にあらず。うかうかと濫作して、よき歌の出来んことを希ふは無理なり。
一方心境を練り詩歌を弘むるとともに、真に感興の内に催すをまちて、精細を傾けて歌ひ出すべし。
12 要するに作歌は、天才と人力とをまちて、しかも精進して初めて為し得るのみ、漫然たる態度にて
たづさはるべきにあらず。
14 書外は工夫をつみて悟得せらるべし。
~~
八一は新潟の人で名前は以前より知っていたが、 これだけ含蓄のある学規があったことを
知らなかった。これまでの生き方で、甘さを痛烈に批判された気分である。
特に、「・ふかくこの生を愛すへし ・かへりみて己を知るへし ・学芸を以て性を養うへし
・日々新面目あるへし」は、この年齢になったからこそ分かるところがある。
更に十四ヶ条も、これは作歌の道だけでなく、人生の生き方に通じる。
・・・・・・・・・
2680, 漠たる不安
2008年08月06日(水)
アメリカのサブプライム問題や、中国の動乱の予感や、イラン・イラク問題など
世界は漠たる不安に覆われている。 それに対して二つの取り得る態度がある。
・それから目をそらさずに色いろ対策を練って対処をするか、
・将来に対してあまり深く考えずに、ただ目の前のことだけに対処をして
将来に対しては自己逃避をするかだ。そのためには、全て目先の状況の責任を押し
付け、問題解決から背を向けるだけに徹する。
現在の日本の企業も、個人も、この後者の姿勢が大勢のように思える。
ただ、大津波を前に逃げることも出来ず、呆然としているのが現状。
将来が明るく、前向きになれればよいが、この現状では致し方がないのも解るが。
将来に明るさが見込めないと、目先の直感に頼り、論理的思考を無くしてしまう。
思考停止の状態が、現在の日本の政治や経済において顕わに出ているといってよい。
こういうときほど、何が問題なのかジックリと冷静に論理的にならねばならない。
漠たる不安の隠れた?原因として世界が大きな激動期に入ったことにある。
その大きな要因は、情報化による、グローバル化である。特に、共産圏が解体して、
資本主義社会との垣根がなくなり競争が激化したことが大きな要因だ。
また情報機器の進歩で、今まで隔離していた影の部分が、露出され出した。
アフリカで虐殺があれば、それが映像で露骨に流される。
内外に対する暴力装置で君臨していた独裁者も世界の目に晒されてしまう。
日本では、これまでの教育の大失態で、差をつけられてしまった若者の不安の蓄積と
鬱憤は、最近の秋葉原の無差別殺人などから見られるように、マグマになってある日、
爆発をするのである。こういう時代であればあるほど、教養の積み重ねが大事になってくる。
こういう時代は、戦争という破壊で一度、清算をして、ゼロから再び出発することも出来ない。
だから、手段としてテロになるのだろうが、それが更に社会を重苦しくしていくのである。
ところで不安といえばキルケゴールである
一方で、人間の実存感を支える「主体性」を取り上げ、他方では、その実存感にたえず
つきまとう「不安」を取り上げた。「不安」は人間精神の最大の課題であり、彼が生きた
1時代以上に、20世紀は「不安の世紀」となった。ハイデッガーが、キルケゴールの影響を
受けて、人間の不安を自分の哲学のベースにした。現代人はあらゆる事柄に不安を感じ、
「不安」は人間の行動原理の内で最も大きな要因になっている。人間の欲求や行動は、
その社会的な営みや文化的な営みも含めて、すべて「不安」に起因、「不安」に結実していく。
人間は、この世に誕生したことの不安の叫びである産声から始まり、死の不安に包まれていく。
そして、不安の解消のための気晴らしで、人生の多くの時間が費やされる。
情報化、そしてグローバル化で、この不安は解消・縮小されるのではなく、拡大されている。
不安の度合いがより深く浸透しているのが現在時点のようだ。だから不安とは何かを
キルケゴールやハイデッカーなどの書を通じて学ばなければならない。
哲学がより要求されるということだ。
・・・・・・・・・・
2007年08月06日(月)
2316, 日本の原発依存度って、どうなっている?
ファァ(*つ●-*)*.;'Good☆Morning
今回の地震による柏崎刈羽原発の火災などで、殆ど意識してなかった
原発に対する依存度に関心が向いた。
そこでインターネットで早速しらべてみた。
それによると・・・
世界の電力の16%は原子力で、日本国内の原子力依存度は、約3分の1強の37?。
世界全体として原子力の依存度が高まる傾向にある。現在の日本では、石油危機
当時と比べ、エネルギー消費に占める石油依存度が大幅に低下。日本と同様に
石油資源を持たないスウェーデンでは、70年の77%から95年の43%へと着実に
石油依存度を削減 、スウェーデンのエネルギーシステムの中で原子力発電は重要な
位置を占めている。石油危機当時の73年度には77.4%だったエネルギー消費に
占める石油依存度は、2001年度に50%になった。(エネルギー消費と発電の石油
依存度は違う)現在の日本には、53基の原発があり、発電量で37%を占め、
これを50?まで戦略上持っていきたいというが政府の意向。電力10社では原発31%、
石炭火力26%、LNG・LPG火力24%と構成が異なるものの、いずれも原発依存度は
30%台と高い。日本の原子力発電所は17カ所、53基が稼動中。 その数は米国、
フランスについで3番目になっている。国内総発電量の37%の日本に対し、
アメリカは20?でしかない。ここまで原発への依存度が高くなると撤去するわけ
にもいかない。地球温暖化対策として化石燃料を増やせない現在、日本では原発で
カバーせざるを得ないのが実情。刈羽原発を筆頭として、日本列島はどこでも
地震が起こり得る。今度の地震も新たな活断層が動いたというが、日本で活断層
を避けることは難しい。今回のように地震が起こって初めて分かるのが現状である。
資源の乏しい日本では、エネルギーを確保、維持していくことは国の盛衰に関わる。
といって、数年来の原発事故や安全性隠しで原発に対する不信感は非常に強い。
敦賀周辺や東海周辺の原発の地下には活断層がある可能性があり、一つ間違えば、
大都市が近くに多くあるため、数十万、数百万単位で死者が出る可能性がある。
この問題は日本にとって今後ますます大きく問われることになる。
byebyeヽ(o・ω・o)ノ゛
・・・・・・・
2006年08月06日(日)
1951, ローマから日本が見えるー20
\(^▽^*)おはよう
ー読書日記ー
第八章 「パクス・ロマーナ」への道 -3
ーローマ軍団のリストラ
皇帝アウグストゥスは税制を整理・再構成をすることによって、以後のローマ帝国
の財政面の基盤を確立した。彼は限られた財源をもとに、あるゆる知恵を使い
「パクス・ロマーナ」を実現していった。アントニウスとの内戦が終結した時点の
ローマは、50万人の膨大な兵力を抱えていた。オクタヴィアヌスとアントニウス
双方がそれぞれに軍団を抱えていたから、これだけに達していた。
これをアントニウスは何と三分の一に削減する。下手に削減すると人気に影を投げ
かける。彼は私財を投げ出して、退職金をあてることにした。その軍団を常備軍
へと改組する。広大なローマ帝国を限られた兵力で守るために如何したらよいか?
彼が考えついたのは、属州民の活用であった。彼は属州民からの志願者による
「補助兵」からなる部隊を編成する。その数は軍団兵と同数の15万人。軍団兵と
属州軍の合計30万人があればローマ帝国の防衛線は守りきることが可能と読んだ。
属州軍の待遇は、さすがに軍団兵と同じにはできない。そこで、属州軍には補助兵
としての25年の満期除隊を迎えると、自動的にローマ市民権が与えられることになった。
ローマ市民権を得れば、属収税は払わなくてよい。この場合の市民権は世襲の権利
ですから、子々孫々まで恩恵にあずかることができる。それを考えると、多少兵役
期間が長かろうが、給与が低くとも、属州民にとって「旨み」があったのだ。
ーローマ防衛体制の構築ー
30万人を長い国境に沿って薄く均等に貼り付けていたのでは、意味が無い。
外敵が侵入してきたとき、そこに兵力を
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さて、オリンピックが始まったが、なぜか、盛り上がらない。
世界はお祭り騒ぎをしている時節ではない、ということか。
・・・・・・
3420, その後の、我が家のインコ
2010年08月06日(金)
去年の秋口にコガネインコが我が家に来てから10ヶ月、ペットショップ
の店内で従業員や客に可愛がられ人に懐いていたインコ。あまりに人懐こいので
数回、店で頭を撫ぜていた。ところが三ヶ月も経っても、いつもの籠で人から
頭を撫ぜてもらっている。何か愛おしくなったが、値段が6万8千円もするし、
家内が生きものが大嫌い。もしか買った大騒動が起こる。しかし衝動的に、
そのインコが買いたくなって、「このインコ、1万円を引いてくれたら買うけど、
どうですか」と女店員に言うと、大人しそうな女店員が、「このインコ、従業員
みんなで大事に育てた素直なインコ。値引きなど、とんでもない」と怒りだした。
「じゃあ、責任者にお客が三ヶ月も売れないインコは、それだけで商品価値が
下がっている。6万円なら、買うといっていると、聞いてきて」というと、
しばらくして、戻ってきて「店長がオッケーをだしました」という。という訳で
商談成立。それはよいが、家内の怒りを考えると、冷や汗が出てきた。そして
家に帰ってから、一ヶ月間は毎日のように罵声を浴びせられた。それに耐え
切れずに新潟のホテルの長期滞在の棟に、ペットして持って行くことにした。
しかし、持っていこうと、車に乗せる直前を図って、「暫くの間、置いておいて
よい」との、許可を得た。本人もしたたかだ。居間のベランダに鳥篭を置いて
いたため、部屋そのものにも寄り付かなかった。それが今では毎日数回は籠の前
にある椅子に座ってインコの相手になっている。とにかく人恋しく、相手にして
欲しいと鳴き叫ぶのである。あらゆる鳴き声で、自分の気持ちを伝えようという
のが分かるから、生きもの大嫌いな家内も、情にほだされたのである。
女店員がいうに「気が優しく、籠の蓋を開けておいても外に出ようとしない。
しかし人好きで、頭を撫ぜてもらうのが大好きでペットしては最高です」と、
いったとおりである。人間も鳥も当たり外れがある?。
小桜インコを5代続けて飼ってきたが、子供2人が高校を卒業してからは、
飼ってなかった。小桜インコと比べると、鳥というより、犬という感である。
とにかく人好きで、あらゆる鳴き声で気持ちを伝えてくる。個々の足音や車音
で誰かの判別が可能。また犬が尻尾を振ったり股に入れたりで、喜びや恐怖を
表現するが、このインコ、羽ばたきで表現する。鳥の形をした愛犬という風。
要は自分を相手にして欲しいと全身をつかう。今でも居間の私の定位置の
ガラス戸一枚先のベランダで時々、鳴声で呼びかけてくる。家から遠ざかる
ときは「行かないで」という鳴声、帰ってきたときは嬉しそうな鳴声。
これは、むしろ犬。小桜の10倍の値段のわけだ。
・・・・・・
3045,会津八一の 学規
2009年08月06日(木)
会津八一は「学規」を作成し、 自ら及び教え子達の範とした。
ふかくこの生を愛すへし
かへりみて己を知るへし
学芸を以て性を養うへし
日々新面目あるへし
ー 十四ヶ条 ー
1 感情を以ってうたふこと。
2 真に内心から湧き上がる感情無きときは、漫然として歌を作らんと思わざるべきこと。
3 世才・文才・常識、そんなものでは、自分も感動してをるにあらず。
それを以て他人を動かし得ざること当然なり。
4 感情を単純化してうたふべし。
5 表現も単純にして直裁なるを尚ぶ。徒に曲折せるは、真情の流露をさまたぐ。
6 詞句の曲折は初学の能くなし得るところにあらざるも、老熟してこれを自在になし得るとも、
真情の枯渇し居らば、かへりて厭うべきなり。
7 用語は常人の耳に遠からざるものをよしとす。ろくろく学問を精しからぬ者が専門家振りて、
古語歌謡といふようなるものを襲用するは、最も厭うべきことなり。
古語を用ふるは、やむを得ざる時にのみ限りて許さるべし。
8 散文にていふに如かざることを歌として歌ふは、根本的に心得ちがいなり。
9 和歌は我国のみにあれども、詩歌は如何なる民族にもあり。和歌はその一種なりと知るべし。
我国の歌人なかまにあらざれば解しがたき如きことを、詩歌の本道とも本質とも認めがたし。
外国語に翻訳しても、その国の人々によりてたやすく解せらるるやうにてありたし。
10 従って、その辺の歌集をのみひもどき居りて、それで勉強したりとおもふは不心得なり。
ひろく世界古今の詩歌を味ひみるべし。
11 いやしくも歌を作るは容易にあらず。うかうかと濫作して、よき歌の出来んことを希ふは無理なり。
一方心境を練り詩歌を弘むるとともに、真に感興の内に催すをまちて、精細を傾けて歌ひ出すべし。
12 要するに作歌は、天才と人力とをまちて、しかも精進して初めて為し得るのみ、漫然たる態度にて
たづさはるべきにあらず。
14 書外は工夫をつみて悟得せらるべし。
~~
八一は新潟の人で名前は以前より知っていたが、 これだけ含蓄のある学規があったことを
知らなかった。これまでの生き方で、甘さを痛烈に批判された気分である。
特に、「・ふかくこの生を愛すへし ・かへりみて己を知るへし ・学芸を以て性を養うへし
・日々新面目あるへし」は、この年齢になったからこそ分かるところがある。
更に十四ヶ条も、これは作歌の道だけでなく、人生の生き方に通じる。
・・・・・・・・・
2680, 漠たる不安
2008年08月06日(水)
アメリカのサブプライム問題や、中国の動乱の予感や、イラン・イラク問題など
世界は漠たる不安に覆われている。 それに対して二つの取り得る態度がある。
・それから目をそらさずに色いろ対策を練って対処をするか、
・将来に対してあまり深く考えずに、ただ目の前のことだけに対処をして
将来に対しては自己逃避をするかだ。そのためには、全て目先の状況の責任を押し
付け、問題解決から背を向けるだけに徹する。
現在の日本の企業も、個人も、この後者の姿勢が大勢のように思える。
ただ、大津波を前に逃げることも出来ず、呆然としているのが現状。
将来が明るく、前向きになれればよいが、この現状では致し方がないのも解るが。
将来に明るさが見込めないと、目先の直感に頼り、論理的思考を無くしてしまう。
思考停止の状態が、現在の日本の政治や経済において顕わに出ているといってよい。
こういうときほど、何が問題なのかジックリと冷静に論理的にならねばならない。
漠たる不安の隠れた?原因として世界が大きな激動期に入ったことにある。
その大きな要因は、情報化による、グローバル化である。特に、共産圏が解体して、
資本主義社会との垣根がなくなり競争が激化したことが大きな要因だ。
また情報機器の進歩で、今まで隔離していた影の部分が、露出され出した。
アフリカで虐殺があれば、それが映像で露骨に流される。
内外に対する暴力装置で君臨していた独裁者も世界の目に晒されてしまう。
日本では、これまでの教育の大失態で、差をつけられてしまった若者の不安の蓄積と
鬱憤は、最近の秋葉原の無差別殺人などから見られるように、マグマになってある日、
爆発をするのである。こういう時代であればあるほど、教養の積み重ねが大事になってくる。
こういう時代は、戦争という破壊で一度、清算をして、ゼロから再び出発することも出来ない。
だから、手段としてテロになるのだろうが、それが更に社会を重苦しくしていくのである。
ところで不安といえばキルケゴールである
一方で、人間の実存感を支える「主体性」を取り上げ、他方では、その実存感にたえず
つきまとう「不安」を取り上げた。「不安」は人間精神の最大の課題であり、彼が生きた
1時代以上に、20世紀は「不安の世紀」となった。ハイデッガーが、キルケゴールの影響を
受けて、人間の不安を自分の哲学のベースにした。現代人はあらゆる事柄に不安を感じ、
「不安」は人間の行動原理の内で最も大きな要因になっている。人間の欲求や行動は、
その社会的な営みや文化的な営みも含めて、すべて「不安」に起因、「不安」に結実していく。
人間は、この世に誕生したことの不安の叫びである産声から始まり、死の不安に包まれていく。
そして、不安の解消のための気晴らしで、人生の多くの時間が費やされる。
情報化、そしてグローバル化で、この不安は解消・縮小されるのではなく、拡大されている。
不安の度合いがより深く浸透しているのが現在時点のようだ。だから不安とは何かを
キルケゴールやハイデッカーなどの書を通じて学ばなければならない。
哲学がより要求されるということだ。
・・・・・・・・・・
2007年08月06日(月)
2316, 日本の原発依存度って、どうなっている?
ファァ(*つ●-*)*.;'Good☆Morning
今回の地震による柏崎刈羽原発の火災などで、殆ど意識してなかった
原発に対する依存度に関心が向いた。
そこでインターネットで早速しらべてみた。
それによると・・・
世界の電力の16%は原子力で、日本国内の原子力依存度は、約3分の1強の37?。
世界全体として原子力の依存度が高まる傾向にある。現在の日本では、石油危機
当時と比べ、エネルギー消費に占める石油依存度が大幅に低下。日本と同様に
石油資源を持たないスウェーデンでは、70年の77%から95年の43%へと着実に
石油依存度を削減 、スウェーデンのエネルギーシステムの中で原子力発電は重要な
位置を占めている。石油危機当時の73年度には77.4%だったエネルギー消費に
占める石油依存度は、2001年度に50%になった。(エネルギー消費と発電の石油
依存度は違う)現在の日本には、53基の原発があり、発電量で37%を占め、
これを50?まで戦略上持っていきたいというが政府の意向。電力10社では原発31%、
石炭火力26%、LNG・LPG火力24%と構成が異なるものの、いずれも原発依存度は
30%台と高い。日本の原子力発電所は17カ所、53基が稼動中。 その数は米国、
フランスについで3番目になっている。国内総発電量の37%の日本に対し、
アメリカは20?でしかない。ここまで原発への依存度が高くなると撤去するわけ
にもいかない。地球温暖化対策として化石燃料を増やせない現在、日本では原発で
カバーせざるを得ないのが実情。刈羽原発を筆頭として、日本列島はどこでも
地震が起こり得る。今度の地震も新たな活断層が動いたというが、日本で活断層
を避けることは難しい。今回のように地震が起こって初めて分かるのが現状である。
資源の乏しい日本では、エネルギーを確保、維持していくことは国の盛衰に関わる。
といって、数年来の原発事故や安全性隠しで原発に対する不信感は非常に強い。
敦賀周辺や東海周辺の原発の地下には活断層がある可能性があり、一つ間違えば、
大都市が近くに多くあるため、数十万、数百万単位で死者が出る可能性がある。
この問題は日本にとって今後ますます大きく問われることになる。
byebyeヽ(o・ω・o)ノ゛
・・・・・・・
2006年08月06日(日)
1951, ローマから日本が見えるー20
\(^▽^*)おはよう
ー読書日記ー
第八章 「パクス・ロマーナ」への道 -3
ーローマ軍団のリストラ
皇帝アウグストゥスは税制を整理・再構成をすることによって、以後のローマ帝国
の財政面の基盤を確立した。彼は限られた財源をもとに、あるゆる知恵を使い
「パクス・ロマーナ」を実現していった。アントニウスとの内戦が終結した時点の
ローマは、50万人の膨大な兵力を抱えていた。オクタヴィアヌスとアントニウス
双方がそれぞれに軍団を抱えていたから、これだけに達していた。
これをアントニウスは何と三分の一に削減する。下手に削減すると人気に影を投げ
かける。彼は私財を投げ出して、退職金をあてることにした。その軍団を常備軍
へと改組する。広大なローマ帝国を限られた兵力で守るために如何したらよいか?
彼が考えついたのは、属州民の活用であった。彼は属州民からの志願者による
「補助兵」からなる部隊を編成する。その数は軍団兵と同数の15万人。軍団兵と
属州軍の合計30万人があればローマ帝国の防衛線は守りきることが可能と読んだ。
属州軍の待遇は、さすがに軍団兵と同じにはできない。そこで、属州軍には補助兵
としての25年の満期除隊を迎えると、自動的にローマ市民権が与えられることになった。
ローマ市民権を得れば、属収税は払わなくてよい。この場合の市民権は世襲の権利
ですから、子々孫々まで恩恵にあずかることができる。それを考えると、多少兵役
期間が長かろうが、給与が低くとも、属州民にとって「旨み」があったのだ。
ーローマ防衛体制の構築ー
30万人を長い国境に沿って薄く均等に貼り付けていたのでは、意味が無い。
外敵が侵入してきたとき、そこに兵力を