つれづれに

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  今日のYouTube
http://www.youtube.com/watch?v=jya4jQfZ3Mc&feature=related


昨日の封切の「シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語」を見てきた。
私の評価は95点。 「アバター」の監督のジェームズ・キャメロンの作品。
自分があたかもラスベガスの会場にいるような錯覚をもたらす内容で、
幻覚のサーカスのショーに入り込んだような錯覚になる。
時間が経つにつれ、この映画は話題になるだろう。

 ー映画解説よりー 
これはドキュメンタリーではない。“シルク”の中の最高レベルの“シルク”と呼ばれるアメリカ、
ラスベガスのレジデントショー(常設公演)の7つのショー“O”“Ka”“Love”“Mystere”等を舞台に、
一つの愛の物語が7つの世界を繋ぎ合わせ、新たな世界感を生み出した。見たことのない撮影アングル、
最先端3Dによる究極の臨場感。これらが巨大なスクリーンに映し出される瞬間、あなたは観客席を離れ、
ステージの中へと目まぐるしく移動する。『アバター』のジェームズ・キャメロンが挑んだ、
もう一つの3Dの可能性。上映1分後、観客は“シルク・ドゥ・ソレイユ”の中にいる!!
  http://www.youtube.com/watch?v=lMO2tEFI0AM




今日の随想日記のカット分
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1682, 「ひとを嫌うということ」-1
2005年11月10日(木)
          -読書日記
学生時代や、勤めていた時代に多くのタイプの人と接する機会があった。
また、多人数の兄姉の末っ子ということもあり、かなりきつい虐めにあった。
学生時代の寮やクラブの先輩や、勤めているときに合わない先輩との確執も多々あった。
人間であるかぎり必然である。仏教でも四苦八苦の中で、怨み憎む人と出会う苦しみ
(怨憎会苦)を説いている。ここで取りあげるのは、こういう「程度の高い?」
憎しみではなく、普段どこでもあるような嫌いについてであるが。

ひとを好きになることについては多くの本があるが、その反対の「嫌う」という問題を、
真正面に捉えている非常に面白い本である。ひとを好きになれ、しかし嫌いになるな
というのは、食べてもいいが決して排泄するなといっていると同じで、どだい無理である。

著者の中島義道は、とことん他人から嫌われてきて、そしてやたら嫌ってきたが、
ある日を境に、人生の大問題になってしまった。何となく嫌われていた妻子から、
ウィーンで大喧嘩をして・・・ そして徹底して嫌われるようになった。

 冒頭の「はじめに」から、すざましい内容になっている。

「思えば、母は父を嫌って死の直前の40年間、彼に罵倒に近い言葉を浴びせつづけていた。
その同じほとんど言葉を、今や妻の口から出てくる。そして、私もまた父を死ぬまで嫌っていた。
いや、死んでからもなお嫌っている。息子が、また私をはっきり嫌っている。
これは一体何なのだ! 私はみずから生きていくために「嫌い」を研究するしかないと悟った。
つまり、私は自分を納得させるために本書を書いたのです」本書で私がつかんだことは、
それは「嫌い」という感情は自然であること、そして理不尽であること、
しかもこの理不尽こそが人生であり、それを誤魔化してはならないということです。
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この本の初めから終わりまで、このような文章が延々と続く。自分の心を代弁し、
そして深く納得する。だから面白くて面白くて一人不気味な笑いを浮かべながら、中島義道
世界に引き込まれてしまう自分をみてしまう。嫌うということは、食欲や性欲のようなもの。
その自然の欲求を、社会に生きているということで割り切ってコントロールすればよいと
切って捨てている。自他に対する嫌いをヒリヒリするほど感じることも時に必要であると。

私事になるが、私もこのことをジックリ考えたことが多々ある。それも20歳の頃から。
そして、割り切ってしまった。「嫌われることも、嫌うことも避けて通れないなら
気にしないことだ。受けとめかたとして、好き嫌いを二の次にする。他人の思惑も大事だが、
自分の受けとめ方のほうがもっと大事。人は何時も自分がどう思われているか気にしている、
それはそれでよい!そんな感情など情念のひとつでしかない」と。
あと27歳の時、自分で事業を立ち上げた時も、割り切る機会になった。

一神教」のキリスト教ユダヤ教の信者は、内面に共通の価値観がある。
しかし、多神教の日本人は如何しても周りの顔色をみるしかない。自分のなかに絶対という
信念を持てないからである。だから、嫌われることが恐ろしくなる。
人間関係に悩み傷ついている人は、この本を読めば大きく癒されるはずだ。
この男を見ろ、憎悪を持つ前に、嫌いを訓練すればよいと納得するだろう。

そういえば、歳を重ねるほど憎悪など持たなくなる。気持ちの処し方が
出来てしまったのだろう。憎悪する前に、気持ちの中で抹殺してしまうから?

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2004年11月10日(水)
1317, ベスト・エッセイ集-1

’03年度版ベスト・エッセイ集「うらやましい人」がなかなか面白い。
何冊か図書館で借りてきた本の一冊で、殆んど読まないで返そうとした本である。
この地震で図書館が閉館していた為に返しそこねて手元にあった。
何となく新幹線の中で目を通したところ、それぞれが面白い。
 そこで、後書きをよく読むと、毎年、日本エッセイスト・クラブ日本文藝家協会が、
前年の日本の雑誌に掲載された膨大な数のエッセイのなかから、それぞれ「ベストエッセイ」
を選び、単行本化しているものであった。エッセイ好きを大いに楽しませている本で、
20年間も毎年刊行されているとか。なるほど、面白く味わい深いのは当然である。
もっと早く知っていれば、必ず毎年ごとに購入したと思わせる内容である。

 作家のみならず、多くの分野の専門家や素人の作品まで掲載してあってミックス感覚で
飽きないのも良い。著名な作家や経営者や政治家が並び、文章のプロとしての充実感や
多くの分野の深い内容が書いてあったで読み応えがある。
 このベスト・エッセイ集のおもしろさは、エッセイという切り口から、色いろな人の心が
浮き上がってくることだ。まとまった作品群を読んでいると、それぞれの世界が、
それぞれの内側からわかってくるような錯覚に陥ってしまう。
 この本に掲載された文のなかから、たびたび国語の入試問題が出題されていて、
教育関係者では知らない人はない本でもある。60~70編のエッセイが収録されており、
多くの世界を味あうことができる。'04年版も刊行されているので、早速図書館で探してみる。
まだ半分しか読んでないので、その後になるが。
 もののプロセスが見えにくい時代の中で、エッセイは、日頃見えないプロセスや
人の感情の機微や揺れを描き、隠れた世界をかい間みることができる。
短文が心に残るのは、それぞれの世界を凝縮して見せてくれるためだ。
                       続く
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2003年11月10日(月)
950、「泣いて笑ってハッケヨイ」
 昨日より大相撲が始まった。そういえば先日、再放送であったが、NHKの人間ドキュメント
「泣いて笑ってハッケヨイ」が良かった。今年の春場所に入った新弟子の何人かを追っていく内容。
中学を出たばかりの子供が、わずか数ヶ月の中で全く違った顔に変わっていく。もし自分の子供であったら、
涙が止まらないだろう。気の弱い登校拒否の子が、相撲の中で克服していく姿が生々しく映し出されていた。
大きな志と小さな自信をもって相撲に取り組んでいく姿がそこにあった。
「体に痛さを慣れさせないと恐怖心に勝つことが出来ない」という兄弟子の言葉が印象的であった。
そして稽古で痛さを体に憶えさせて行く場面は、人生の根底の要点であった。
まずは自分の恐怖心を乗り越えなくてはならない。
 勝つことによって、だんだん意欲が出てくる姿が初々しくてよい。
いま大相撲が面白くなくなってきたが、こうして一人一人が自分の人生を背負って
闘っている姿をみると、じっくりと見直してみる必要がある。
今場所は、横綱武蔵丸が引退かどうかが一番の注目されている。実際は無理だろうが、
相撲の世界はわけの解らないところがあるからどうなることか?
過去に書いた大相撲の随想日記をコピーします。

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相撲を考える
2003年9月22日
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2003年03月12日(水)
707, モンゴル大相撲
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2002年09月22日(日)
527, 大相撲ー頑張れ武蔵丸

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576, ある時間の断面ー10
2002年11月10日(日)
 ー1968年 9月27日
 7時半起床、8時55分に受講するがプリントをもらい損ねる。
受講後、川崎と池永とタッカーホールで話し合う。石川をチョット無視をする。
たまには薬になるだろう。図書館で合気道の同期の助川と久々に会う。
昼食を一緒にとり、今後のことを聞く。彼も大変のようだ。
 その後ゼミに出席する。体調が悪いせいか議論では絶不調だ。石川が今日は絶好調だ。
彼に独壇場を許してしまった。どうしたことか?疲れているようだ。
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 ー1968年 9月28日
9時起床、また寝すぎたようだ。10時20分に川崎と待ち合わせの場所に行く。
しかし彼はこない、図書館に直行して、卒論のまとめをしていると、石川がくる。
12時頃再び待ち合わせのところに行くが彼はこない。図書館にいるとやっと川崎がくる。
石川と深井と川崎と松村の家に車で行く。凄い家だ、山の手の家に入るのは初めてだが凄い。
(いや鳩山御殿に、ある会合で、映画でいうその他大勢のエキストラで行ったことがあったが)
その後松村の家を出て、石川と深井と3人で[[赤と黒」というスナックへ行く。
それぞれの性格について話あう。23時に帰寮後、服を着たまま寝てしまう。
夜半の2時に隣の部屋に先輩の川路さん、満田さんがきて騒いでいた