つれづれに

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 今日のYouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uaCIXcDtv7w&feature=related

昨夜は寝苦しい一夜だった。


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3764, ユング ー7
2011年07月16日(土) 
  * 集合的無意識と、元型
潜在意識には、個人が長い年月を経て蓄積してきたさまざまな人生経験にとどまらず、
個人を超えた「普遍的なもの」とアクセスする場合がある。この「普遍的なもの」から
送られてくるメッセージによって、人類の長い歴史や文化という大きな文脈の中における、
自分の本質的な位置をとらえることができる。
▼ 時間と空間を超えて、すべてにつながっているもの <集合的無意識と、元型>
 〔1〕人類に普遍的に存在する「集合的無意識
 潜在意識には、個人の過去の経験とは無関係な誰もが普遍的に所有している無意識層があり、
 ここに、時代、国家、地域、民族、文化、さらにはすべての人類における「共通の意識」が
 あると考え、これによって、人類が考え方を自然に共有できるとも考えた。 
 このような人類に存在する深層意識の共通点を「集合的無意識」とした。
 〔2〕集合的無意識に触れるから、自他との会話が可能になる
 古今、時空を超えた地域の神話や昔話が心をとらえたり、そこに自分と似たような
 人物を見出したりする。 また時代や地域の異なる宗教に真理を見出すことが出来ある。
 時代や地域を超えた「普遍的なもの」に「自分」の本質的な位置を理解することができます。
 〔3〕元型
 集合的無意識を構成しているものを「元型」と呼び、世界各地の神話や伝説、遺跡や壁画、
 宗教、芸術、小説、映画、夢で「普遍的なイメージパターン」を生み出している。
 元型は、子を生んで育む母性イメージとしての「母親元型」、 厳格に教え導く
 父性イメージとしての父親元型」、男性の心の中の女性的な部分(女性像)である
 「アニマ」、女性の心の中の男性的な部分である「アニムス」、 社会に適応するために
 身につけた外向きの顔である「ペルソナ」、自我を形成する過程で発達させることができずに
 抑圧さえた人格である「シャドー(影)」などがある。
 〔4〕自己
 特に重要な元型は「自己(セルフ)」と呼ばれるもの。 これは「完全なるもの」
「最高なるもの」を意味し、この元型から生み出されるイメージパターンは、悟りや
 解脱などの宗教的境地や、イエス像・天使像・仏像などの頭上や背後にある光の輪、
 あるいは、金やダイヤモンドなどのような物質に与えられた特別な(尊い、神聖な)
 意味などが挙げられる。「自己(セルフ)」の元型は、自分らしくない人生を
 生きている場合や、自分の人生が意味のないものに感じられる時に、
 生きる意味を与えたり、自分らしい人生を選択していくための力となったりする。
◎ 我々が自然に安らぎを感じたり、太陽を崇拝することは人類に共通すること。
 その共通するものがあるからこそ、我々は自分とも他人とも対話したり、つながることができる。
 民族に伝わる神話や昔話が、それぞれの民に共感するのは、それぞれの集合的無意識が働くから。
 ところでペットにも集合的無意識があるんじゃない?共通項があるから可愛いのでは?

3766, ユング ー9
2011年07月18日(月)
   〈 ユングー地下の大王  コリン・ウィルソンー③ 〉
   * 幽体離脱とは          
 事故などで仮死状態の時の幽体離脱の色いろな体験談を聞くが、共通点がある。
 私も何度か幽体離脱と思われる経験をしたことがある。突き詰めれば夢だろうが・・
 夢にしては、あまりにリアルである。 ユングが六八歳のとき、散歩中凍った道路で滑って、
 くるぶしを折って、その二、三日、はげしい心臓発作に襲われた時に、幽体離脱をし地球の
大気圏の境目辺をさ迷った時の体験の手記がある。 幽体離脱は、人間の限りないエネルギーが、
 あるキッカケで、その外に出てしまい、外から自分の肉体を眺めているイメージをいう。
【 ユングはこの神秘に対して一つの鍵を与えるように思われる一つのケースを挙げている。
 彼は一人の女性の患者が難産の末に死にそうになり、彼女自身が自分の肉体の上方の
 空中にあって、自分の肉体を見下ろしているような感じになったと述べている。
 彼女は医者がヒステリックになったのを見ることができた。それから、彼女の家族が入って来た。
 彼女は彼らの反応を見た。彼女は自分の後ろに春の花が咲いている公園のような不思議な光景が
 あることを知った。それは「別の世界」への入口であることを彼女は知っていた。彼女は、
 もし自分がそれを見たら、自分の体を再度入れたくなるかもしれないことを知っていた。それで
彼は目をそむけ続けていた。彼女が目を覚ましたとき、看護婦に自分が見たことを話すことができた。
 看護婦は、この患者が医者やその他のことについて言ったことを正しいと認めざるを得なかった。】
【 ユングはあからさまに言うことはあきらかに気が進まないが、彼が一般的な意向は明白である。
 一九四四年に彼自身が死に近づいた経験をしたために、彼は心は肉体から独立していると
 確信するようになった。 これは、死後の生活が実在しているという意味であるように思われる。
 事実、一九三四年に書いた「魂と死」という論文で、彼はもうすんでのところでこのことを
 肯定しそうになり、生命とは「死という究極の目標」の一つの準備だという考えを、世界の宗教は
 受け入れているように思われると注釈している(ここでも彼はことばを慎重に選んで話しているので、
 だれも、死後の生命を信じていると、彼を非難することはできない)。
 このような「体外遊離経験」はー「意味のある偶然の一致」と一まとめにして考えると、
宇宙が混沌とした集合でないことを確実に示している。 ーP183 】
 ▼ 体の外に出た自分を眺めている夢は、あまりに現実的過ぎる内容である。
人間の脳は、あまりに奥行きが深い。  夢は犬でもみるが、人間は幻覚をみる。
その幻覚が思わぬ人知をこえた幽体離脱を生み出すだすのだろうか。