つれづれに

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 今日のYoutube
http://www.youtube.com/watch?v=bXPcDM7ts9k&feature=related

 昨夜は高校の同級会、もう少し冷い視線を覚悟をしていたが、何か同情の方が・・・
それぞれ大変なのだろう。 一次会で早々に帰ってきた。しかし、店を出た後の記憶が
全くないのがオソロシイ。   出席15名。

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産経新聞の一面の記事。 明日の随想日記のネタだが・・・

国際協力銀行・国際経営企画部長 前田匡史
2012.2.25 03:12
  ■日本の、今そこにある危機
 成人の日に、社会人になりたての20代の若者数百人に話をする機会があった。
 バブル期に生まれ日本が停滞する中で育った彼らに、日本の地位急落の現状を率直に語りかけた。 
* 中国の国内総生産(GDP)は1990年代末には日本の30%程度に過ぎなかったが一昨年日本を抜いた。
* 日本の1人当たりGDPは2000年に世界第3位だったが、08年には23位に低下。
* 90年に第1位だった国際競争力も、08年に22位まで下がっている。
  海外に出ると日本がどう見られているか痛いほど分かる、という話も彼らにした。
 経済大国として日本が尊敬の対象であれば、日本人は決して軽んじられることはない。
 技術先進国との見方も定着し、 日本製品への信頼はとても厚い。福島第1原発の大事故にもかかわらず、
 日本の原子力技術導入の意思を変更しなかったベトナム政府の高官たちは、日本への揺るぎない信頼を
 異口同音に語っている。 高い技術力を背景に、 輸出が日本経済を牽引してきた。
* 最近の円高で輸出は急減速。日本が得意とする生産設備の輸出でも、06年を境に韓国に追い抜かれ、
  成約実績で3倍以上開けられた。
* 東日本大震災の影響もあって輸出から輸入を差し引いた貿易収支は昨年、80年以来31年ぶりに赤字に転落。
* 円高と高い法人税率を受けて日本経済を牽引してきた自動車産業は「海外生産比率が03年の49%から、
 14年に76%まで上昇する」と、英エコノミスト誌が指摘している。
* 昨年、日本の国と自治体の債務の対GDP比率は213%で、イタリアの129%を大きく上回った。
 これほどの借金を政府部門が抱えているのに金利が上昇せず、円高が続くのは、債務の95%を国内で
 保有しているから。マクロ的にみると、海外とのモノやサービス、投資などの取引状況を示す経常収支の
 黒字により、企業と家計部門が日本経済を下支えしてきた。英エコノミスト誌は、日本の経常収支が
 15年に赤字転落すると指摘したが、現実的なシナリオ。本当にそうなってしまったら、ギリシャ
 イタリアで今起こっていることが、 日本の姿になる。
*米オバマ政権の経済顧問を務めたラリー・サマーズ元財務長官は「日本はもう終わっている」と言い放った。

 私は若者たちに「悔しいとは思わないか。私たちの日本が世界で侮られる存在になってしまうかもしれない。
一度に全ての問題を解決することはできないが、政策課題に順番をつけ、皆が心を一つにして、力を合わせて
一つずつクリアしていくしかない」と語った。
 1月にシンガポール、マレーシアを訪問し、政府関係者やビジネスマンと面談を重ねた。彼らとの会話から、
イスラエルによるイランの核施設への空爆や、イランによるホルムズ海峡の封鎖は“今そこにある危機
だという切迫感が、ひしひしと伝わってきた。

 今年も電力不足が見込まれる中、原発を代替する天然ガス火力発電に必要な液化天然ガスの価格が、
イラン情勢により急騰する懸念がある。それが現実になれば、わが国の経常収支の赤字転落という
悪夢のシナリオは、想定より早く突き付けられるだろう。今年はまさに、日本の正念場だ。(まえだ ただし)