つれづれに

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 今日のYouTube
http://www.youtube.com/watch?v=UYFDYX4i2EY&feature=related

 雪は降るが、それほど積雪に多くない。

  ー日経BPの以下の記事が面白い!ー

   小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」
 2011年、何か新しいことが始まりつつある(2011年1月7日)

 * iPadは「ネットに接続しなくても仕事ができる」ツール

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 これから始まる2011年、私には「何か新しいことが始まる」という漠たる予感があります。そう感じる根拠のひとつは、iPadに代表されるタブレット型PCが急速に台頭しつつあることです。
 私自身、iPadのユーザーであることは過去の当連載でも何度か話題に取り上げていますのでご記憶の方もおられるでしょう。購入当初は何もかもが手探り状態でしたが、それでもビジネスシーンでの活用方法を模索するうちに次第に慣れていき、現在では業務必携のツールにまでなっています。(もっとも、長い文章などを書くのはパソコンを使用します。この原稿もパソコンです。)
 実際、iPadを導入したことのメリットはとても大きなものがありました。身近なところでは、大量の書類を持ち運ぶ労苦から解放された。もちろん我が社は天下に隠れもない中小企業ですが、それでも360名の社員がいて年間39億円あまりの売り上げがあります。当然、持ち運ぶべき書類も、下手をすれば電話帳くらいの厚みになってしまう。これは老齢にさしかかった身には少々しんどいことです。
 あるいは広いスクリーンのおかげで、外出先でも仕事がしやすいということも大きい。昨今流行のスマートフォンも、この点だけはどうしてもiPadには物理的にかなわないでしょう。さらにストレージに余裕があるため、必要なデータは気軽に保存しておける。つまりネットに接続しなくても当座の仕事ができる。これはまさに革命的なことだと思います。従来の携帯用情報端末は、ネットに接続してデータを引っ張ってくることを前提としているものばかりだったのですから。

 * 業績が伸びている「事実」こそが最高の営業ツール

 というと、「その程度のことならノートPCでも可能じゃないか」という反論があるでしょうね。しかしノートPCは、外出先からネットに接続するのも少々面倒ですし、電池の消耗にも不安がある。また起動に時間かかったり、それなりのスペースを取ったりなど、iPadに比べれば軽快さにも欠ける。我が社はこれまで「世界のどこにいても会社にいるときと同じ感覚で仕事ができる」ことをひとつの目標にして情報投資を進めてきましたが、それはiPadの登場によってようやく近づいたように思います。
 我が社では既に、経営サポート事業部の営業担当者全員にiPadを渡しています。メールのやりとりや社内ネットワークへのログインといったオーソドックスな使い方のほか、我が社のセミナーの予約状況・キャンセル状況をネットワーク上で即座に把握して営業に役立てたりもしています。中でも大きな「武器」は、過去のセミナー参加企業のデータをいつでもiPad上に表示できるシステムにしていることです。
 それがどう営業に役立つのか。たとえば新規のお客様のところに営業に行って、「御社と同業のA社はこれだけ教育投資をしています」「その結果、これだけ業績を伸ばしています」と具体的にお見せすることができる。するとお客様は「それなら我が社もやってみようか」と考える。我が社の経営サポート事業部事業部にとって最高の営業ツールは、セミナー参加企業の業績が伸びているという「事実」に他なりません。iPadはその事実を分かりやすく伝える上で不可欠のツールです。011年、学生の気質も変わりつつある

 もうひとつ、「新しいことが始まる」と感じることがあります。それは就職を控えた学生さんたちの気質が変わってきたように見受けられることです。
 私の見るところ、数年前までの学生さんはほとんどが安定志向で、少しでも大きい会社、経営のしっかりした会社に入社しようとしていた。それで生活も人生も安泰になると考えていたからです。ところが昨今はそこそこ名の通った会社でも比較的簡単に潰れるし、あるいは倒産こそしなくても大きなリストラを断行したりすることが珍しくありません。
 おそらくはそういう状況を見て、彼らも「楽な仕事なんて存在しないんだ」と気付いたのだと思います。人生の安定は会社の善し悪しによってもたらされるのではなく、自分の心掛けひとつにかかっているのだ、と。昨年も私は就職活動中の学生さんに多く会って話をしましたが、みな地に足が着いた考え方をしていることに一驚を喫しました。そういう人材が増えてきているとすれば、これは企業にとっては間違いなく歓迎すべき兆候です。
 依然として我が国の経済状況は低調で、目立って明るいニュースも決して多くはありません。それでも、決して悪いことばかりではないのが世の中というものです。時代の変化を見つめていち早く対応し、怠らず常に切磋琢磨しといった自助努力によって2011年も無事に乗り切っていこうではありませんか。
小山昇氏のコラム「こころ豊かで安全な経営とは何か」は、09年5月12日まで「SAFETY JAPAN」サイトにて公開して参りましたが、09年5月19日より、掲載媒体が「nikkeiBPnet」に変更になりました。今後ともよろしくお願いいたします。また、小山氏の過去の記事は、今後ともSAFETY JAPANにて購読できますので、よろしくご愛読ください。