閑話小題 ~ラスト♪ソング =2

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             『ラスト♪ソング』佐藤由美子著
 目を閉じて、自らのラストソングを考えると、思いのよらない曲が魂の底
から湧き上がるのは何だろう… これはと思う程に次々と湧き上がる。魂の
故郷は、幼児の頃の原風景というが…こういうこと。4~5歳頃の年末、年始
のジングル・ベル、ホワイトクリスマス、正月ソングなどなど、姉、兄と過ご
した曲が次々と…。
 両親が長岡戦災の焼け跡から、新しい事業を立ちあげようとしていた時節。
子供ながらに、毎日が新しい経験を家族供ども、生きていた。そのバック
グランドには、流行歌が流れていた。地元の駅前の一等地には次々と競合店が
近隣に出店。子供ながらに眠れない日々が続いていた。 頼れるのが、その日の
売上。一つ間違えると、一家が路頭に迷うのが商売。そのため、両親だけでなく、
兄姉たちは、家族として結束をしていた。それらもあって、この本には直に反応。
魂の底流に流れているのが、特に年末の繁盛時に流れていた流行歌。死ぬ時は、
これらのソングが、『ラスト♪ソング』になる。
 この本を読みながら、20歳時に創業を思いたったのが、正解だったと気づく1!
人生のピークポイントは、あの時節に有ったようだ。 激流に漂う木の葉に、
家族がシガミツキ必死に生きていればこそ、そこが魂の故郷!
そのバックグランドで流れていた音楽こそが、『ラスト♪ソング』になる。…
 …当時の現実は、そう甘くはない。兄4人のうち、3人が、その渦中に亡く
なっていた。姉4人は、緊張の日々の中で、欠けることもなく生き抜いたが、
敗戦からの再生プロセスでは、極限状態にあった。それは我が家族だけでなく、
一般国民が総じて同じ状況であった。このコロナ禍で、危惧しているのは、
世界戦争である。いつ何時、戦争勃発の可能性があるため!独裁者にとって、
混乱をする程、権力が集中するため、欠くことが出来ない物語のなるからだ。
トランプのように、わざわざ、世界とアメリカを分断しようとする企みと
想えてしまう振舞いもあった。 …まだまだ序盤でしかない。

≪◉ 死が迫った患者にも聴覚だけは残っている。著者が音楽療法士として最初
 に担当した80歳の末期がん患者テレサはほぼ意識がなくて眠ったままだった。
ベッド際には息子と娘が見守っていた。 著者がギターを弾きながら「エーデル
ワイス」を歌うと息子と娘が母親との思い出を語り始めた。その後でリクエス
に応えてテレサの好きだった「きよしこの夜」を著者が歌い始めるとテレサ
変化が起こった。それまで閉じていた目がまばたき、やがてしっかり見開き、
にっこりと微笑んだのだ。そして、著者が最後のフレーズを歌いきり、歌声が
消えると同時にテレサはゆっくりと息を引き取った。(1章、きよしこの夜)

◉ 音楽療法とは、患者とその家族の心身の健康の回復、向上をめざす音楽を活用
 した治療法である。この治療法は、死に直面する患者のための施設である
ホスピスにおいてとりわけ重要な役割を果たしている。患者へのケアは、患者が
残された時間をどれだけ有意義に過ごせるかに焦点を当てるが、そのために音楽の
力が役立つのだ。著者は19歳で渡米し、大学院で音楽療法を学んだ後にホスピス
専門の音楽療法士として10年間働いてきた。本書には著者にとって忘れられない
10人の患者のエピソードが曲とともに紹介されている。

 敬虔なカトリック信徒であった母親 =「きよしこの夜」
ジャズシンガーだった老人 =“What a Wonderful World”
囚人の息子との別れ =“Love me Tender”
長男の高校卒業までは生きたい =「輝く日を仰ぐとき」
死の前に知る大切なこと =「千の風になって」
よみがえる忘れられない恋 =“Unforgettable”
一人娘を残しての別れ =「椰子の実」
母を亡くした深い悲しみ =“The Rainbow Connection”
受け継がれるユダヤ人の悲しみ =“Over the Rainbow” 
なつかしの沖縄の海 =「すべての人の心に花を」  

――
▼ 自分の人生の最後に聴きたい曲は何だろうか? あれこれ迷い、自問して
生きていくのは悪くない。死を意識することは強く生きることに繋がる。
設定していた死期に後1ヶ月。 あと数年は生きそう?、ピンコロは如何だろう。

・・・・・・
6847,閑話小題 ~「13日の金曜日
2019年12月13日(金)
   * 今日は「13日の金曜日
 さて、今日は数年に一度はある13日と金曜日が重なる一日。 
その前後に騒がれるが、記憶には、大した問題は起こってはない。
 ネットで、その辺りの解説ニュースを見ると、アルアル…
 ―
《12日(木)は英国総選挙、13日(金)はメジャーSQ、12月調査の
日銀短観も発表される。欧米で「金曜日と数字の13は不吉」という概念は、
キリストの最後の晩餐が金曜日に催されたと広く信じられ、その場には13人
の人物がいたので、13が不吉と見なされるようになったという。
米国の国家標語は「IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる)」で、
紙幣・硬貨にも表記されている。 トランプ氏は支持基盤に配慮し、「神」を
否定するような共産主義・中国とは厳しく交渉に臨むだろう。12月に入り、
米中対立は通商・ハイテク分野から香港・ウイグルなど統治問題へと変貌、
今後、どうなるか予測困難、師走相場に寒風が吹くかもしれず冷静に構えたい。》
 ―
▼ 何やら現状はバブル崩壊時の日本経済に空気が似ている。日本にとって、
 太平洋戦争以来の敗戦で、甚大な衝撃だった。そのツケは、現在の国債発行高
が示している。アメリカの国家戦略の陰謀で、敗戦後からの蓄えを、そっくり、
持っていかれた。12月に入って、米中対立は通商・ハイテク分野から香港・
ウイグルなど統治問題へと変貌、今後どうなるか予測困難で、師走に寒風が吹く
可能性がある。
 
 ―
   * 楽観的って
 寒さが増す師走は悲観的になりがちだが、今日は〔師走+13日の金曜日
アメリカは狂信的キリスト教国家で、どうしても神経が敏感になるのだろう。
そこで逆に「楽観的」の意味を調べると… 小さなことに気を取られず、
明るい気持ちを表す言葉だが、最近、妙に納得する楽観論を知った。
〔あるがままでいれば、何とかなる。何故なら、これまで、そうだったから…〕
なる程、節目の度に、そこで想うこと、そのもの。これ、一休の名前の由来の歌
「人生は、この世からあの世のまでの間の一休み」や数々の奇行、腐敗した宗教界
への批判、そして悟り…数年後、弟子たちが本当に困り果てその手紙を開けると、
中には「心配するな、大丈夫、何とかなる」と書かれていたという話に似ている。
哲学者・アランの言葉には、「悲観は感情、楽観は意志」がある。東洋では、
二項対立をしたがる西洋的なやり方は、整理・分類には適し、あまりに整理し
易いため「東洋哲学の深さ」というものを抜かしてしまい、本質的なものを
忘れてしまう傾向になる。 

・・・・・・
5386,閑話小題 ~クソバイス
2015年12月13日(日)
   * 立場かわれば、クソバイス 
「クソバイス」とは、「クソ」と「アドバイス」と掛合わせた造語。 
アドバイのつもりが、言われたほうからすれば、クソ!という屈辱の言葉
を浴びせられたにすぎない。過っての具体的嫌味を言われた経験を街角で
(女性に)聞くインタビューを放映していた。 アドバイスそのものは、
上から目線。それが正しいほど、相手を傷つけることになる。私も何人も、
これで傷つけたことか!このブログ自体、多くのクソバイスが埋まってる?
  ~ネットで、私がみた番組を検索すると、以下のとおり~
≪ 12月7日に放送された日本テレビの番組「スッキリ!!」で、
 「クソバイス」という言葉が特集され物議を醸しています。
この言葉の意味は「クソみたいなアドバイスで、一見アドバイスみたい
だが上から目線で自分の持論を押し付けること」ですが・・ 
番組によれば 「クソバイス」という言葉は犬山紙子さんが作った言葉
番組では、「あなたが受けたクソバイスは?」という質問を街の人たち
にしていた。 ~次のような人たちがインタビューに答えていた。
・ママ友に「働いていたらお子さんが寂しがるよね」と言われた47歳自女性
・彼氏がいる友人に「恋愛は頑張るものじゃない」と言われた20歳女子大生
・ママ友に「赤ちゃんぽくしないためにはお母さんも努力をしなきゃ」
と言われた 49歳保育士。子供の発達が遅かったらしい
・上司に「もうちょっと日焼けしたら」と言われた
               23歳アパレル非常に肌の色が白い女性
・女性の上司に彼氏を作りたいと相談したところ「短いスカート履いたら」
と言われた 26歳会社員
・旦那の母から「ママらしい格好を」と言われた 26歳のギャルメイクママ
・旦那から「ママの格好をしなさい」と言われた 30歳女性
・旦那に「いつも一緒の服を買うので違う服を買えば」と言われた35歳女性
 この言葉を作った犬山紙子さんは「クソバイスで悩むのはもったいない。
 クソバイスの場合は真剣に悩まない。受け流すのが一番いい」とアドバイス
コメンテーター陣からは、
「クソバイスを聞くことがある。"あなたのことを思って言うけど"というのは
クソバイス」という意見や、逆に「言われているうちが花」「言われないと
寂しいから言って欲しい」「愛情の表現だし、そこには真実もある」も。 ≫
▼「クソバイス」も悪くはないが、造語で、「ヘド」を絡ませた「ヘドバイス
 も考えられる。 最近、中古ビルを購入して得意満面の人に、
『バイパスか高速道路の出入口を間違え、逆走を始めた車と同じじゃない。
気が狂った?』と、思わず叫んでいた。4年前に4つの中古ホテルと、一つ
の駐車場を持つビジネスホテルを清算。その結果、過大借金から開放された
経験をしたこともある。その前にも中古ビルの購入で、数億の損失経験も
あって、思わず、「クソバイス」を叫んでしまったが、本人は目をパチクリ。 
それと、知人が二つの中古ビルの処分で苦労しているのを身近で見聞き
している。 果たして「高速道路の逆行」は言いすぎの、クソバイス?  
 「中古ビルは、ババ抜きのジョーカー。最後に引いた者が負け!」 
これだけは経験しないと分からない。 中古の飲食ビルを次々を買い捲って
いる得意満面の知人がいたが・・「どんなに安くても買ってならないのが
中古ビル」が私の経験が教えてくれた教訓。 私が30年間経営していた
ホテルを競売で半値八掛で購入、同じホテル名で経営している現オーナーの
苦渋の姿が目に浮かぶ!それも私の妄想かも?都会のビル郡のオーナーは、
不良物件を、あれだけ抱えていることになる。数年後に、ハイパーインフレ
生じれば、先を読んでの正しい投資になる。 ハイパーインフレは、根こそぎ
社会を破壊するからやはり正しくない、とも考えられる。『貸ビルという長期固定
投資は、激変の時代に問題あり』が、助言の資格がない(逆にある?)私の
「クソバイス」。 長期投資は難しい!が、経験上の実感。あの空きスペースに
過剰人員を抱え込む可能性がある。それより、投資物件に資金が縛られる
のが良くない。長期の結果が歴然とするのは5年~10年後。その時は、その時?
まったく、こんなことを言いえる立場じゃないが、言いたいのだろう、この男!

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6483,閑話小題 ~注意に注意しても、転倒!…
2018年12月13日(木)
   * あわや、後頭部の打撲に
 ベランダのインコに餌をやろうと、篭の前の折りたたみイスに座った瞬間、
布地の底が真っ二つ。後ろ向きに転倒、あわや後頭部を打つところ。…どこで
災難が待っているか! 10数年もドンと思い切り座るため制度疲労のため。
躓きの転倒、階段の下り、風呂場、自転車には、特に注意を払っていたが、
思わぬところで… ひと事ではない、危ない危ない!
 家内の知人の転倒話は日常的に聞いていた。一週間前に、3月に一度位、お茶を
する友人が利き腕を骨折するなど…。骨折は主に腕か、足腰になる。どっちらも、
厳しい状況。問題は、それを起因とした運動不足と、それによるストレス。 
 50歳半ば頃から、知人や学友が、転倒で半身不随などで看護生活の人が
出はじめ…。その結果、運動不足やストレスで、ガンや、鬱病になリ… 
現実はシリアス。 ということで、注意に注意をしていたが、思わぬところに
落とし穴。先日の東京の同級会でも、股関節の骨折の話になり、骨折保険に
入っていて助かった旨の近況報告があった。 ガン、脳卒中、心臓病の三大
成人疾病病の他に、思いもよらない骨折の伏兵が控えていた。リタイア以降、
飲酒機会が激減したが。家の中のチョッとした隙に転倒する可能性がある。

・・・・・・
5751,マシュマロテスト ~①
2016年12月13日(火)
        『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著
 図書館を彷徨っていると<マシュマロ・テスト~成功する子・しない子>
が目にとまった。子供に2つの御菓子をみせて、ある時間を我慢すれば二個、
貰えるが、我慢できない子は一個だけと教え、席を立つ。自制心の弱い子は、
目先の欲望に負けて食べてしまう。その結果と、将来の成長度を比べるテスト。
当然、我慢する子は将来成功する確率が高くなるという面白い実験結果の分析。 
  ~ネット検索の内容が簡潔である~。
≪ マシュマロ実験、またはマシュマロ・テストとは、子ども時代の自制心と、
 将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。スタンフォード大の心理
学者・ウォルター・ミシェルが1960年代後半から1970年代前半にかけ実施した。
マシュマロ実験という名前ではあるが、報酬はマシュマロの代わりにクッキー
プレッツェルが使われることも多くあった。
  ◇ スタンフォード大学での実験
「自制心」「セルフコントロール」などと呼ばれている「将来のより大きな
成果のため、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」
が、人の社会における成功に重要であることはよく知られている。この実験の
本来の目的は、この能力の幼児期における発達を調査するためであった。
最初の実験は、ミシェルと、エッベセンによって1970年に行われた。
最終的にこの実験には、600人以上が参加した。
  ☆ 実験方法
・職員の子どもたちが通う、学内の付属幼稚園の4才の子供186人が実験に参加。
被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に
通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個
載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、
私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもう一つ
あげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を
出ていく。
・子どもたちの行動は、隠しカメラで記録された。1人だけ部屋に残された子ども
たちは、自分のお下げを引っ張ったり、机を蹴ったりして目の前の誘惑に抵抗。
小さな縫いぐるみのようにマシュマロをなでたり、匂いをかぐ者もいた。
目をふさいだり、椅子を後ろ向きにしてマシュマロを見ないようにする者もいた。
映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局
食べてしまう率が高いこと、我慢できた子どもは目をそらしたり、後ろを向いたり
して、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。
すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったが、最後まで我慢し通して
2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであった。
・ミシェルの娘も実験に参加した一人だったが、娘の成長につれミシェルは実験
結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味
深い相関性があることに気がついた。そして1988年に追跡調査が実施された。
その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、
またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、
マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、
さらに両グループ間では、大学進学適性試験の点数には、トータル・スコアで
平均210ポイントの相違が認められるというものであった。ミシェルはこの実験
から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるか
に大きく影響すると結論した。2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が
生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。
・また被験者の大脳を撮影した結果、両グループには、集中力に関係すると
される腹側線条体前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められた。
同実験は、スタンフォード大学で「人間行動に関する、最も成功した実験の
うちの1つ」とされた。≫
――
▼ 15年かけ創業の準備をかけ30年間の実業の結果が、9・11テロ、リーマン
 ショックと、東北大震災のブラックスワンの到来で45年のミニ物語が呆気なく
終わりをつげた。しかし、失ったモノ、コトより、得たコトが、少なくとも10倍
はあった実感がある。そこには想像を絶する忍耐を要した。両親の後ろ姿を見て
いればこそ、45年間を面白おかしく過すことができた。 学生時代に、水商売の
アルバイトなどから同棲や、二股、三股をかけるなど私生活の乱れがある知人は、
その後の人生は恵まれていない。それは目先の快楽を御菓子に例えられる。
家系もあるが… 
 独身時代数年の女職場は、猛毒入りのマシュマロ、いやマンジュウだらけ? 
一度かじったら…それまで! 20歳の頃、ダブル合コンの片割れが目出度く成立、
卒業と同時に結婚した。その後の様々な女性とのイチャツキを、その時点で放棄
したことに、不思議な感覚にとらわれた。 いや、相手によるか? 今でもして
いるのもいる? 選んだ相手が、「猛毒を持ったタガメ」のケースが? 
誰のこと? 人生は複雑怪奇!「若い時に誤りがないのが最大の誤り」としても。

・・・・・・
4289, 学ぶということ -3
2012年12月13日(木)
            「最終講義 生き延びるための六講」内田樹
  * 教えたい人間が引き受けるべきリスク ー教育の原点
教育だけでなく、事業も、忘年会の幹事も全てに通じる内容である。
何かを引き受けたり、事業を立ち上げたようと決心した瞬間から全うしよう
とする自己責任が起きる。これは誰の問題でなく自分の問題。決心と実践の
本質の問題。著者は教育者のため「教えたい人間」が主語だが、実は
「実践者としての人間」が、引き受けるリスクのテーマである。
  ー まずは、その辺を書き出して考えてみる。
≪ 教えるということは本質的には「おせっかい」だということが骨身に
 しみたのは、ある出来事のせいです。・・80年代の中ごろ道場を始めた。
台風がきて、一時間くらい薄暗い体育館の中でまっていたけど誰も来ない。
そこの道場の中に座りこんで、来るか来ないかわからならない門人が来るのを
待っている。これは理不尽でないかな、と。 「だいたい、ただ同然のすごい
安い月謝で教えているのにさ、ちゃんと来いよな」と思ったり、だんだん気分
が沈んできた。そのときに体育館の鉄の扉がガラガラと開いて、近くの中学生
が顔を出した。「あ、先生いたんだ。今日台風だから稽古ないのかと思った」
「台風でもやるよ」。それから二人で一時間くらい稽古をしました。
そのとき、外で嵐が荒れ狂う暗い体育館で腕組みしながら、誰も来ない畳の
上に座って待っていたときに、僕は覚悟したんです。人に教えるって、
多分こういうことだろうって。誰も「教えてください」と言ってこないけれど、
こちらが「教えたい」と言って始めた以上、教える人間はこのリスクを引き
受けなければ! そう思ったんです。誰かが扉をあけて来てくれるまで、
待ってなければいけない。畳を敷いて、準備体操をして、呼吸法もして、
いつでも稽古できるように備えていなければならない。それが「教えたい」
と言った人間の責任の取り方じゃないか、と。そのとき、教育というのは
多分そういうものと思ったのです。27・8歳の頃でしたが、気持ちは
今でも変わっていません。それが僕のなかの起点的経験としてあるのです。≫ 
▼ 新潟で30年近く前に立ち上げた会が、今でも続いている。私は10年ほど
 前に抜けたが、先日、参加してきた。私の経験からして幹事は大変。
これを立ち上げに際して、3年は続ける!が、後は成り行き次第と決心をした。
最初は我慢我慢の連続。「荒れ狂う、体育館で腕組み」なんてものでない。
その会を利用してやろうという気が全くないため、逆に欲が見えてくる。
それも土足で平気で上がりこんで来る。「私は来てやっている」というのが
丸見え。その我慢そのものが修養になったが、「自分が引き受けたからには、
やるしかない」と続けたが・・ 慣れると、その我慢も面白くなる。
何も知らず参加している方々は、私は鼻持ちならない傲慢な場所貸しの男で
しかない。そして30年、時代は大きく変わった。 事業も同じ。これは
己の魂の問題。生きんがため、そして自己実現のため、リスクを背負い、
心の奥底は半狂乱。それを隠し、ひたすら思いの実現のため手順を踏む。
起承転、の後に待っていた「結」は、経済大震災。40年前に事業を始める
にあたって、全てを失っても後悔はしないと何度も心に誓ったので、
後悔の念は無い。リスクに、普通のリスクと震災型リスクがあったのだ。
・・・・・・
6118,『今日のつぶやき』-6 生つぶやき
2017年12月13日(水)
   * 今日の「生」つぶやき
 このブログ自体が、「生」つぶやきである。 
< 合コンのときに思う。笑わせているんじゃない、笑われているんだ、と…>
 これそのままと、独りつぶやきが、自虐として癖になる…。 

 ブログの本質は自慢。 少々、自虐で丁度よいと言うが、どうだろう。
 ―    (
・  学生時代、3日間、同じガムを嚙み続けていたら溶けてしまった。
   ~少し、自分が恥ずかしかった。

・ 20年前。散歩で同じ靴を修理をしつつ毎日のように10年近く歩いた。
  靴底が擦り切れて、二つに割れてしまった。  
   ~何故か、悲しかった。
  
  30年前、通勤に使っていた靴。会社近くの靴修理店に持っていったら、
  変な目つきで「新しいの買ったら!」と言われた。
   ~少し惨めな気分になった。

  コーヒーカップを20数年、使い続けていたら、手元にヒビがはいった。

  3台目の「ソアラ」 「20年以上も乗り続けている」と言ったところ、
  怪訝な顔で「本当ですか?」ですと。私も初体験だった。最後は恐怖が…

・「わ~ん!」と泣くのは悲しみを吐出すから良いが、「シクシク」と静かに
  泣くのは内に吸込むのでダメだと聞いた。
   ~泣けるうちは、まだよいが… 今ではニヒルに笑って、丸まって寝る。
 
・ 毎日、挫折と再起の繰返し。
   ~その日に再起しないと、二度と立ち直れない気がする。

・ みんな馬鹿にみえる。
   ~それ以上に自分が馬鹿に思え自嘲する日々刻々。

・ 一年程前、北朝鮮の金様が養豚場で吊るされた豚肉を見上げる映像が流れた。
   そこに、「一匹だけ生きたのが…」と、誰の目にも明らかだったが… 
   ~側近の何人かが高射砲で粛清されているのでは? 
   ~あれは絶対、ブラック側近の陰謀だ。 と独りつぶやいていた。

・ 全国各地の冷蔵と冷凍ラーメンに嵌っている。
   ~それが美味いのなんの。 (B級グルメと生活に満足する私)
   
 ―
▼ そんな真剣に考えないで… <「自虐的」というキーワードで書いたため、
 シリアス、かつ誇張だよ!>と言い訳したいところだが… 偽悪的、自虐的で、
まず己の心のドアは開かと…。ところで、「ヒロシです…」で始まるネガティブ
ネタの一人漫才家がいる。「前向きじゃなくても生きていける」とのコンセプト
が面白い。 <1日過ごして万歩計が27歩>など、この年齢では、明日の我身の
可能性がある。 次のテーマが、彼の自虐ネタを取上げてみようか。
【数日前から、気に入った順に並び替えています。今日は、去年のがベスト?】