* 世界の絶景をドローンで空撮
 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿
した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、
節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。
 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ
をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面
タブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。
その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた
星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの
空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。
  〜2人のネット記事から〜 
【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。
 いまや旅人が自身の写真や動画をとり、SNSに投稿する行為は珍しくないが、
これほど大掛かりなガジェットを使うケースはなかなか稀有。ーなぜドローン
だったのかー 夫の千貴さん曰く、それは「たまたまだった」という。
「もともと考えていたのは、2人一緒に並んだ写真をいっぱい撮ろうということ。
世界の観光地の写真は綺麗なものがネット上にいっぱいあります。でも2人の
写真は僕たちにしか撮れないから、自分たちのために残したかった。でも旅行が
近づいたある日、YouTubeですごく格好いいドローンの空撮映像を観たんです。
それで、2人の記念撮影とドローンを組み合わせたいと思いました」
いまYouTubeに「ハネムーントラベラー」と打ち込むと、千貴さんと真理子さん
が撮影した数多くの映像を視聴できる。映像の始まりは、どれも仲睦まじく並ぶ
2人の姿から。ドローンが空高く上昇するにつれて2人は小さくなり、やがて息を
のむような絶景があらわになる。千貴さんは「正直なところ、行く先々で撮影した
映像をネットに投稿していればバズるかなー、なんて気持ちもありましたけど、
BBCにとりあげられて、世界中の人に見ていただけるなんて想定外」とはにかむ。
  ● 2人が旅から得たものは?
 ドローンを持参したことで、確かに2人の旅はより実りあるものになった。
例えば、通常の視点では気付けない風景を知ることができたという。…(略)
上空から見ると、二つの川の水の色がぜんぜん違うのです。些細なことですけど、
すごく得した気分。また、ドバイの人工島を空撮した時のことも忘れられません。
パームとはヤシの木のこと。この島はヤシの木の形をしていることで知られて
いるのですが、自分の目でそれを確認することができました。上空から見ない
とわからないことって、意外とあるんだなと気付けたんです」
 また、ドローンを通じて、地元の人々と交流を深められたことも貴重な体験
だった。ドローンの映像には、さまざまな人々に囲まれる2人の笑顔が映っている。
千貴さんは「地域によってはドローンを見るのも初めてという人もいて、撮影を
していると珍しがってくれました。ドローンのコントローラーには空撮している
映像をリアルタイムで確認できるディスプレイがついているのですが、
『自分たちが住んでいる場所を初めて空から見た!』と喜んでくれたんです」と。
 そして、ドローンを使った一連の経験は、千貴さんに新たなキャリアを提示
している。BBCにとりあげられて以来、世界中から映像作家としての仕事の
オファーが舞い込むようになった。ニューカレドニア、タイ、南極、日本国内と、
最近の仕事だけでも多岐に渡る地域を股にかけている。記者が取材した当日も、
「明後日からまた海外に出発です」ととても忙しそうだった。
――
▼ ドローンの空撮も、4kビデオも、カメラもデジタル技術の飛躍的進化の
 結果である。ますます空撮などの面白いのが世の中に溢れることになる。
この5〜6年、週一度はシネマ館に通っているが、これも特撮などデジタルの
進化で圧倒的に面白くなっている。それを最大限に利用して楽しめるのも時代
からの贈物。ハリウッドの連続モノドラマ『CSI』に、サイバー犯罪シリーズ
があるが、近未来の世界の先取りで面白い。 長年かけ培ってきた感謝、感動の
受信能力がデジタル技術で拡幅してくれる時代! それこそ有難いことだ。
〜 で、偶然、「黄金の時間をデジタル化して伝える」という文脈として続く。
・・・・・・
5469,人生で最も大切な技術 ー27 黄金の時間への回帰
2016年03月06日(日)

 5年前から、早朝から「黄金の習慣」を編上げたスケジュールを淡々と過ごす
日々が、そうと言えるが、どうだろう。世間的なことを、ほぼ無視できるし、
一人、ほぼ単独でこなしている。一番の心の切替が出来たのは、20時から4時間、
爆睡をした後の、4時間の半睡を、瞑想のように過ごす。4年前からジムのヨガを
週に2〜3回、参加しているが、最後に死者のポーズを5分ほど行う。それと同じ
感覚にすると、かなり酷似した感覚になる。 歩の時間が、成金の時間帯に
変わっている。 〜その辺りから
≪ 一日に一度、ほんのわずかな時間でもいい、心を内省する時問を持ったら
 どうだろう。たしかに、知的な会話や頭を使わないですむ娯楽もそれなりに
楽しいものではある。だが、それらが本当の満足感を与えてくれるだろうか。
心を内側に向けよう。山のように習得するだろう。毎日わずかの暇を見つけて、
利他的な考えを養成し、心がどのような働きをするかを観察するのは非常に
価値のあることである。こうした心の探査は、地域情報やスポーツ記事を読む
時聞に比べて千倍も多くのものを得る上、永続性がある。世間的なことを
すべて無視しろ、と言っているのではなく、時間が有効に使われるべきだ、
と言っている。現代人は思考ゼロの状態にはまり込んでいるのである。
 挫折を味わうとか、仕事が空回りする等の経験をした場合は、
「すべてを客観的に捉え直す」ことにわずかの時間費やす。だが、その方法と
費やす時間が問題なのである。辛い時間が「さっさと過ぎ去る」のを待ち、
「気持ちをまぎらわす」何らかの気晴らしを熱心に探そうとする。 それが
ほとんどの場合だろう。だが、俳優と場面は変わっても、芝居は続くことを
忘れてはならない。湖の畔、丘の上、静かな部屋に座り、自分の奥深い部分が
どのような構造になっているのかを観察してみたらどうだろう。まず、自分の
人生で何が一番大切か、それをじつくりと検証する。続いて、それまで時間を
割いてきたさまざまな活動を点検し、基本的に重要な事や活動を優先して順位
をつける。日常的な活動のうち、必要性の低い部分を、沈思黙考と内側に目を
向ける時間に切り替えることもできるだろう。長年にわたり、英国を離れて
隠遁生活を続けたテンジン・パルモ尼はこう記している。「人は瞑想の時間が
ないと嘆くが、それは正しくない。廊下を歩いている間、信号待ちの間、
コンピュータで作業中、列に並んで順番を待っている間、と入浴中、髪を梳か
している時でさえ瞑想はできる。今この瞬間に存在しているだけでいい。
心についての余計な解説は要らない」。 人生の残ざれた時間は有限である。
人間は、生まれたその日から一秒、一歩ごとに死に近づいている。
チベットの隠者、バトゥル・リンポチェは詩的な表現をしている。
  日没に太陽が沈むように、命が次第に残り少なくなると、
  死が、長ぐ伸びた夕暮れの影のように近づいてくる。
▼ 別に、私が黄金時間を満喫しているということでなく、御隠居生活
 そのものが、心の持ちよう、考え方で、それに近づける状況ということ。

・・・・・・
5104,閑話小題 〜絶食系男子・女子
2015年03月06日(金)
   * 絶食系男子・女子
 いつの時代にも、様々な男女のタイプがいる。学生時代は、志すところが
あってか、機会は有り余るほどあったが、特定の相手はいなかった。卒業の
半年前に、ゼミの教授に「学生時代に相手を見つけておきなさい」と言われ
焦って探したが時、既に遅かった。しかし、勤務先は女性の職場、それぞれの
転勤先には、こんな美人が実際に存在しているのに驚かされた。対象の年代は、
団塊の世代で、私の世代は終戦直後の男の絶対数が少なく、環境として非常に
恵まれていたため、一人に固定されると、その特権を放棄することになる。
そこでフワフワしているのが、最適。それも、22〜27歳の間だけ。 昨今、
肉食系、草食系と言われていたが、今では絶食系男子、女子が増えているとか。
過去に一切、付き合ったこともないし、その気がない?と街頭インタビューを
していたが、「傷つくのが怖い」「自信がない」「面倒だ」「理想の人が
いないし、いても相手は無理」とか、様々。どれもこれも身に覚えがある。 
 誰も無意識で、自分のレベルより1〜2ランク上の相手を望むが、情報化は、
それをテレビや、ネット上で具体的に提示する。そのうち、それが最低条件に
変化していることに気づかない。悪いことに、映画やTVドラマで、理想的
ヒーローやヒロインの虚像を焼き付ける。現実に、そんな相手は存在しないし、
いても相手はミスマッチとなる。で、どえらい失恋を重なるうち、諦める
しかない。次は拒食系男子・女子が出てくる? ところで、その番組の中で、
「レンタル彼女・彼氏」があるという。ただ数時間デートをするだけで、
何も?無しで、二万数千円。その方が気楽で良いという。解らない時代だ。
・・・・・・
4739,<つまずき>の事典 〜   ー7
2014年03月06日(木)
* 私は人一倍こわわがり屋!(植村直己)<つまずき>の事典>中村邦生編著
 誰でもこわがり屋で、神経質である。もし、そうでないなら無知か、無神経
である。それを登山家の植村が逆に準備を周到にすることで乗り越えてきた。
私も、人一倍こわがりで、神経質の性格を乗越えてきた。初めてのケニアも、
 生きて帰れるかどうか、到着するまでは恐ろしさで震えていた。でも、
サファリ地区に入れば、何とことはない、世界で名だたるレジャーランド。
要は、決心できるかどうか。人生と同じである。 ーその辺りを抜粋ー
《 ☆ 人から「そんなに次次に危険を冒してこわくないのか」と、よく
 聞かれるがとんでもない、私は人一倍こわがり屋。危険に直面したとき、
自分だけはなんとしても生きたい、と思うのである。普段の生活では表に出ない
利己的なものが、危険に遭遇した時、あらわれるのである。ー植村直己『冒険』〜
 植村直己(1941~84)は登山家・冒険家。兵庫県生まれ。モンブラン
キリマンジャロ、南米のアコンカグア、エペレスト、北米のマッキンリーと
世界初の五大陸最高峰登頂者となった。チョモランマを除いては単独登頂。
他にも、アマゾン川を筏で下ったり、北極圏一万二千キロを犬ゾリ単独走破
などを成し遂げた。この希有の冒険家も明大山岳部に入りたての頃は、
新人の中でも最もパテが早く、使いものにならなかったという。
 この『冒険』は一九八○年刊行の自伝的冒険記。引用は単独行への新たな
挑戦を語る章の一節。この「利己的なもの」という言葉に続けて、
「北極圏の犬ゾリ旅行のとき、ひとたび食糧が欠乏して生命に危険を感じると、
それまで家族のように接してきた犬も食糧に見えた」と告白している。
植村直己は「未知の世界に立ち向かうとき、私はあらゆる準備に時間をかける。
そして、成功への可能性が見つかったとき、初めて行動に移る」と自他ともに
認める慎重居士であった。しかし一九八四年、マッキンリーの冬期単独初登頂
に成功した帰路、消息を絶った。43歳の誕生日を迎えた後であった。
この登頂は南極大陸横断という挑戦に備えてのことだった。》
▼ 長期の設備投資の事業をしてきたが、20〜30年以上の投資のため、
 多くの時代の波に曝されることになる。判断と、決断は、それを前提にするが、
そんな先が読める訳がない。そこに底知れぬ恐怖感がまとわり付く。そのため、
万一の備えをつくっておくしかない。今回の一連で、大部分の人が計画倒産と
思ったようだが、そんな小利口なことなど、私に出来ようがない。出来るのは、
再投資の度に、リスク管理を積み重ねてきた。そこには利己的な自分が顔を出す。
 気が小さく、愚鈍で、利己的な自分と常に出会うことになる。
だから綺麗ごとが綺麗ごとと自覚できない人の心中が透けて見えてくる。
ドラマと、現実は違う。その内面は、ドラマでは表現できない。
それは、自分で経験するしかない。
・・・・・・
4372, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 ー5
2013年03月06日(水)               
  * セックス原理主義から遺伝子中心主義へ    
         「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲
 フロイトユングにとってかわって久しい。そのユングも科学の進展のためか、
これまた時代遅れになっている。フロイトの説くエディコンプレックスの人間の
本性は、あまりに極端である。身近にいると、性欲対象から逆に外れてしまう。 
幼児期からの女友達と結婚するケースが殆ど無いことをみても分かること。
 ーまずは、その辺りを抜粋してみるー
≪ 幸いなことに現在では、エディプスコンプレックスがまったくのでたらめ
 だということが証明されている。フロイトは、男の子の母親への欲望は生得的
なもので、それを文化的に抑圧し近親相姦をタブーとすることで社会が成立して
いると考えた。でもそうすると、ヒトとほとんど同じ遺伝子を持ちながら
文化的なタブーのないチンパンジーオラウータンなどの類人猿は、近親相姦で
子どもを産んでいることになる。ところが詳細な野外調査によって、彼らが
じつに巧妙な方法で近親相姦避けていることが明らかになった。たとえば人間に
いちばん近い類人類ボノボは、思春期になるとメスが冒険的になり、故郷を
離れてほかの群れに加わる。それに対して内気な雄は、母親とともに群れに残る。
この無意識のプログラムによって、ボノボの兄弟姉妹が性交することはない。
遺伝子的にみて、近親相姦はきわめて不利な繁殖方法だ。・・
 ・・・いま精神分析に代わる新たな‘こころの原理’が登場してきた。
ダーウィンの進化論を、遺伝学や生物学、動物行動学、脳科学などの成果を
踏まえて検証し発展させようとするもので、進化心理学(進化生物学、社会生物学)
と呼ばれている。ダウィンの理論は、生物は自然淘汰によって、より効率的に
子孫を残こそうに進化してきたというものだ。長い進化の過程を生き延びて
こなければいまここには存在しないのだから、これは考えてみれば当たり前で、
コロンブスの卵みたいな話だ。
この単純な理論で、キリンの首が長くなったり、クジャクの尾羽が絢欄豪華に
なったり、生物学的にはチンパンジーと大して変わらないヒトがとてつもない
知能を持つようになった理由がきちんと説明できる。進化論はナチスの宣伝に
利用されたり、聖書の教えを否定する冒�と批判されたり、なにかと評判が
悪いけれど、現代の進化論(新ダーウィニズム)はさまざまな知の領域を横断
してとても洗練されたものになってきている。 ・・・ ≫
▼「遺伝子は、自らが生き残るために生物の身体を使う」という。 
 当分は新進化論が主流だろう。結婚相手は、北海道とか、九州など遠くの
地域の人の方が、遺伝子的にも良いと聞いたことがある。地方から一度、
都会に出たほうが、色いろな人と接する機会が多くなる。それは海外にも言える。
その遺伝子の性格は非常にエゴが強いときている。遺伝子も、乗り移った身体が
弱ければ、そこで終わってしまう。 ところで、孔雀の絵柄、誰がデザイン
したのでしょうね。
 ・・・・・・・
3998, 宇宙は本当にひとつなのか ー3
2012年03月06日(火)
         「宇宙は本当にひとつなのか」 ー村山斉著
暗黒物質ダークマター」「暗黒エネルギー」「多次元宇宙」「多元宇宙」
が、この本のキーワード。まず「暗黒物質ダークマター」から取り上げる。
  * 「暗黒物質ダークマター」とは?
 目で見えなくて正体不明だが重力を持つように観測されるものを暗黒物質
と呼ぶ。銀河は遠くに行っても星やガスの速度は遅くなっていない。このため
には、見えない物質(暗黒物質)が銀河の端に行くほど増加していなければ
ならないことになる。また、遠くの銀河団の光が巨大な重力により曲げられる。
これから暗黒物質が存在していることがわかる。そもそも、この暗黒物質
なければ、地球も、太陽も、星も、銀河も生まれなかった計算になる。
この暗黒物質は何物とも干渉しないので、今この瞬間にも私達の周辺、身体を
すり抜けている。暗黒物質の有力候補がアクシオンと、超対称性粒子の
ニュートラリーノであると理論的に予言、期待されている。
ニュートリノ観測結果から、銀河系の中にある星はすべて原子できていると結論。 
銀河系全体では、その中心からの回転速度の観測から、見えないが重力を持つもの
暗黒物質命名)が存在し、宇宙進化のシミュレーションから暗黒物質
存在しないと現在の宇宙は存在しなかったことになる。最新の宇宙研究の現場で、
この「暗黒物質」をつかまえる一歩手前まで来ている。現在、仮説としては、
暗黒物質は異次元から来る使者という可能性」が、まじめに議論されている。
  ー以下は、暗黒物質についての箇所であるー
【 私たちは学校で、万物は原子でできていると習いました。
 ですが、その原子は宇宙全体の5%にもならないのです。ここで疑問に
 なるのが、残りの95%は何なのか。実は約23%は暗黒物質で、約73%を
 占めるのが暗黒エネルギーなのです。全部足すと誤差の範囲でちゃんと
 100%になります。暗黒物質も暗黒エネルギーも、名前はついていますが
 その正体はわかりません。】
【 この考え方が最初に提起されたのは1933年のことです。銀河団の銀河
 の運動を観測したフリッツ・ツビッキーが、最初にそういった。最近の観測では
 銀河団のほとんどが暗黒物質でできている。どうしてそれが分かるのか?
 重力レンズ効果を利用し暗黒物質の分布が分かります。重力レンズ効果とは、
 アインシュタインが予言したもので、光は重力に引っ張られて曲がる。 
 そのため、遠くにある銀河や星の光は変形して地球に届く。この重力レンズ
 効果が、今は正確に測定することができるようになったのです。暗黒物質
 分布地図作りではっきりしたことは、暗黒物質は原子ではない、つまり宇宙に
 ある物質の8割以上は、原子ではないということ。】
【 暗黒物質は、ニュートリノ以上に、他の物質と反応せずに、地球なども
 すぐに通り抜けてしまう物質です。電子やニュウトリノと同じような小さな
 粒々の粒子だと思われる反応はしない重い素粒子と想像される。】
▼ ビッグバンから、この宇宙が始まったというが、その元になる素粒子が、
 どうして生まれたかは謎のまま。暗黒物質が、他の宇宙から来たというなら、
 ビッグバンの原因が、暗黒物質が来た原因を探し求めていく中で分かって
 くるのでは?と思われる。
 ・・・・・・・
3632, 「中東革命」の行方 −1
2011年03月06日(日)
  * 「中東革命」をなぜ手放しで喜べないか
 竹森 俊平(慶大学教授)の中東革命をなぜ手放しで喜べないかの、
毎日新聞の論説が面白い。「アメリカのデモクラシー」を著した19世紀の
フランスの社会思想家、トックヴィルは民主主義の支持者だったが、
同時に民主化された国の先行きに不安を抱く「慎重な楽観主義者」であった。 
 そのトックヴィルの洞察とは、
≪ 貴族が政治を支配する君主制の下では、社会はいくつもの階層に分断
されるが、個々の階層内での団結は強い。そのため国は「利益集団」の連合体
という形態を取り、その集団の抵抗があるため、国全体を君主の意思で自在に
動かすことは困難で、君主制が「独裁政治」に転化することは稀である。
これに対して、国民の間の身分の差を認めない民主主義の下では階層に基づく
利益集団が消滅し、誰もが一個人にしか過ぎない。しかるに、巨大な社会の
中での個人の力は僅かだから、国民は「個人」として行動する場合には微弱。 
そのため国家、社会の動きに国民は脅える。とくに一番国民を脅えさせるのは
アナーキー」である。しかも軍事的革命によって民主主義が確立した場合に
国民のアナーキーへの恐怖は大きくなる。 力によって維持されていた体制が、
その力とともに崩壊したあとの混乱を誰もが経験しているからだ。 
結局、この無政府への恐怖が、国民を「絶対権力願望」へと駆り立て、
独裁制を生む。 こうした経緯で誕生した独裁制は、君主制の下で発生した
独裁制よりも強権的である。なぜなら君主制の下では、国民は「意に反して」
誕生した絶対権力に対し抵抗し続けることができるが「意に従って」誕生した
民主主義の下での独裁制には抵抗し難いからである。 しかしマスコミは
「慎重な楽観主義」として民主主義をみている。≫ −つづく
▼ 独裁国家の崩壊は、王政国家の崩壊より性質が悪くなる。
 今回のエジプト、チュニジアリビアのような時代遅れの独裁国家の存在
を許し、崩壊後も同じような独裁者を生むことになる。スターリンも然り。
王政が軍事独裁者が取って替わっただけでしかない? 北朝鮮も、中国の
共産党の体制も、同じ似ている。軍隊は共産党所属である。だから騒動が
起きても、軍部は民衆より共産党につくしかない。共産党もそのの子弟が
代々上層を占めている。競争社会は格差を生み出し、その蓄積が社会構造を
作ってきた。その構造が突然、崩れても新たな理想的なシステムは、
簡単につくれるはずがない。