『泥棒刑事』 元三課部長刑事 小川泰平著
  * 窃盗専門の「泥棒刑事」が明かす泥棒の実態
 泥棒専門の第三課元刑事が書いた本だから、面白くないはずはない。
30年間、ホテル経営をして中で、常に不審者が数人、宿泊をしていた。
そこに刑事が目をつけて、フロントの宿泊者名簿と、出入りの時間をチェック。 
指名手配、挙動不審者をマーク、尾行などは日常茶飯事。その中で、流しの
チンピラが恐喝をしてくるのが居るから、目くら蛇に怖じず、そのもの。
日本の警察は凄い。駅前のホテルでのチェックは、防犯からみて、効率は良い。
 それにしても、世の中、得体の知れない人間が多い。〜その辺りから
≪ 窃盗には1、侵入盗 2、非侵入盗 3、詐欺盗 4、乗り物盗がある。
 ・1の侵入盗とは空き巣のように、自宅や事務所に侵入する泥棒。つまり、
 住居侵入罪や建造物侵入罪になる場所に侵入し盗みを働くというものである。
その手口は、空き巣、忍び込み、居空き、事務所荒し、金庫破り、旅館荒し、
官公署荒し、学校荒し、病院荒し、給油所荒し、出店荒し、工場荒し、
更衣室荒し、倉庫荒しなど、多岐にわたっている。
 ・2の非侵入盗とは、ひったくりや、スリなど、屋外での犯行をいう。
具体的な手口としては、ひったくり、スリ、万引き、自動販売機狙い、さい銭盗、
置引き、仮睡者狙い、途中狙い、色情盗、等々である。
 ・3の詐欺盗とは、窃盗ではあるが、装ったり、ロ実を設けたり、詐欺的要素の
ある窃盗のことをいう。手口としては、職権盗、慶弔盗、追出し盗、買物盗など。
 ・4の乗り物盗とは、乗り物を窃取するもので、自動車、オートバイ、自転車盗。
 こうして見ていくと、泥棒の種類には空き巣狙い、金庫破り、事務所荒らし、
車上狙い、置き引き、出店荒らし、万引き、自転車盗などがあるが、数が最も
多いのは、自転車盗などの乗り物盗である。
 侵入盗に関しては、空き巣狙いと、事務所荒しである。そしてこの空き巣と
いうのは、「家人等が不在の住宅の屋内に侵入し、金品を窃取する」泥棒をいう。
空き巣の手口というと、千差万別ではあるが、侵入方法ということに限ればある
特徴が見えてくる。まず時間帯であるが、ドロ刑には「宵空き」という言葉がある。
つまり空き巣が発生する時間帯は夕暮れ時が最も多いということである。夕暮れ
あたりが薄暗くなりベランダ等への侵入などで人目につく可能性も多くない。
またその特間帯に帰宅するサラリーマンはほとんどいない。そしてなにより、
通常自宅に人が居れば電灯がつく時間に部屋が真暗であるので不在であることが、
一目瞭然なのである。そして夕暮れ時に犯行に及ぶことが多くなるのである。
 次に侵入場所であるが、いちばん多いのがマンション、アパートなど集合住宅
の一階である。さらに付け加えるならば都市部において泥棒が狙うのはもっぱら、
マンション・アパートなどの集合住宅である。一戸建ては普通あまり狙われない。≫
▼ 時どき、玄関のチャイムが鳴るが、誰も居ないことがある。その内の一つが、
 泥棒が所在の確認のケースがあるという。日本には泥棒の専門職?が、3千人
存在していて、一人あたり数百件の余罪を持っているという。万引きを含めると、
3〜5%は、危ない線上にあるというが・・ 中学の同級生に一人は、危ない?
のが居たことから見て、頷ける。空巣に入られた経験が無いが、知らないだけ
かもしれない。「嘘は泥棒の始り」というが、悪い奴は何事も身近から始める!
・・・・・・
4867,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー35
2014年07月12日(土)
   * 駅前ホテルと旅館の社長たちの抗議
 開業直前のこと、以前の会社の事務長が、わざわざ長岡から近況を知りたいと
開設準備室に訪ねてきて、世間話をしていると、開業予定地の真前のホテル社長
から『これから、伺います!』と一本の電話。 その事務長は長岡近郊で工場を
経営していたが火災のため倒産した経歴を持つ人で、威風堂々としている。
しかし、前の上下関係もあって、私の前では表向きは服従だった! 
当人は元社長なので、それは知り尽くしている。その雰囲気の中、地元のホテル、
旅館の主だった社長連中が7〜8人、ドタドタと乗り込んできた。何だろう?
と思ったが、要は、税込み3980円の価格破壊に対する抗議と圧力のつもり? 
ところが、事務長は、その空気に固まってしまったが、それが、彼らに恐ろし
そうな人に見えたようだ。 それと、私にすれば15年間の準備期間を持っての
覚悟がある。烏合の衆になった彼らの方が、明らかに恐れているのを見て取れた。
そこで『私は、ホテル・旅館の組合に入る予定は一切ありません。問題がある
なら、訴えればよいではありませんか! 名刺を見ると、素人の駆け出しの私に
とって貴方たちは、神様のような存在。それが、こんな、抗議をしてくるとは!』
と、我ながら、冷静な受け応え。 彼らは、罵声を浴びせようにも、得体の
知らない恐持ての来客が腕を組み座っている。その人が、私の一言で絶対命令的
に立ち上り席を譲るのを見て、気を飲まれたのが分かった。 第一、グリーン、
ハイマート、ステーションホテルや、その後、自死?した旅館の主も? で、
ここで知ったのは、何とも大らかな世界の存在。で、数分で、すごすごと、何を
しにきたのか?曖昧のまま、帰っていった。それよりも、事務長、何と面白い
場面に出くわすことが出来たことか。 それとも極限の恐怖だったか? 
私はゼロというより、面白かった!が。現在も、そのまま経営している彼らか、
その子息が、三年前に「そら、見たことか!」と喜ぶ姿が目に浮かぶが、
「それ、逆でしょう?」という考えは、彼らには、あり得ない?毎日が青色吐息
で、この原油高!その世界が全ての彼は、止めるに止められず!万一のシェルター
の備えがあるかどうか?「倒産や、廃業は悪い!」の銀行系価値観の盲信が、
自分を縛っていることすら理解できない。人様の財布の中までは分からないので、
これも私の思い込みか・・ 長岡も、新潟も、まずは、根こそぎの価格破壊が
新規参入の役割。だから、地元では創業など、すべきでない。それまでの売り方、
商習慣を破壊するのが新規参入者の役割。だから既存の人たちを根こそぎ否定
せざるを得ない。で、駄目だったら、止めればよい。そこに当然、軋轢が生じる
が、それを受け止めればよい。そのまま、結構!である。
・・・・・・
4500, 大往生したけりゃ医療とかかわるな ー3
2013年07月12日(金)
          『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』中村仁一著
  * 年寄りの不具合は、すべて老化が原因か、老化がらみ
 現代医療は、「老い」を「病」にすり替える。「病」は、回復の可能性が
あるためだが、老いはどうになるものでないのに、病気扱いにし薬漬けにする。 
老人性鬱も、老いれば誰でも落ち込む。それを病気といって薬を与えれば、
自動的に薬中になってしまう。で、それが高じてボケを早めるパターン。
保険で薬が安く入手できるので、直ぐに病院に行くが、相手も商売の要素が
強いところ。病気という毒を、違う毒で征する危ない手法を駆使するところ。
   ーそこで、この本で面白そうな要所を抜粋ー
リハビリテーションは、リ(再び)ハビリス(人間にふさわしい)エーション
 (状態にすること)の合成語で、人間が人間にとってふさわしくない状態に
 置かれた時、再びそれにふさわしい状態に戻すことを指し、病前の姿への
 復帰を意味するわけでない。以前なら死んでいたものが、死ぬでもなく
 助かるでもなく、ただズルズルと生かされている事態が起きる。
・「死」を、止めたり、治したりすることはできません。しかるに、治せない
 「死」に対して、治すためのパターン化した医療措置を行います。これらは、
 せっかく自然が用意してくれている、ぼんやりとして不安も恐ろしさも寂し
 さも感じない幸せムードの中で死んでいける過程を、ぶち壊しているのです。
・点滴注射もせず、口から一滴の水も入らなくなった場合、亡くなるまでの
 日数がどれくらいかというと、7日から10日が多い。
・「できるだけの手を尽くす」が、「できる限り苦しめて、たっぷり地獄を
 味わせる」とほぼ同義になっているといっても、いい過ぎではない状況。
・日本人は、病気や障害を理由に、甘えて依存しがちです。また、それを許す
 傾向にあります。こういうことをしていると、欲しくない時にも、無理やり
 口の中に押し込まれるという「拷問」にかけられることになる。
・死にかけの人間が医者にすがるのも、あまり感心しません。なぜなら、いかに
 生きるか、いかに死ぬかは人生の問題、医療で解決できる問題ではないからです。
・初めから、本人が誰かに何かをしてもらいたくて、自分の足で立とうとせずに
 ぐにゃぐにゃしていたのでは、両側から無理に抱え上げようとしても、
 どうにもなるものではありません。今、老いも若きも、病気は医者に治して
 もらおう、苦悩は誰かに解決してもらおうという、この手のひ弱な人間が
 日本中に溢れています。
・現在の日本人は若さにこだわり、「年のせい」を嫌って認めようとはせず、
 近代医療に過度の期待を持ち、老いを「病」にすり替えています。なぜなら
 「老い」は一方通行で、その先には「死」が待ち構えています。一方、「病」
 には、回復の可能性があるからです。 ・・・年寄りの不具合は、すべて
 老化が原因か、老化がらみです。今さら、医者にかかって薬を飲んでみた
 ところで、若返らせることは不可能で、根本的には、どうにもなりません。
・問題は、健康は、人生を豊かに生きるための手段であるはずなのに、それが
 目的になってしまっている点にあります。本来、「健康は、こういう生き方を
 するために、この程度必要」というものでしょう。それが「生き方」もない
 のに、「健康」だけを追い求めることに、どれほどの意味があるのでしょう。
▼ 「還暦を過ぎたら、自然体で、あまり病院などに行くな。どの道、少し
 早かれ少なかれ亡くなるのだから」と、特老の医師が言うのだから、内容は
シリアスである。「表面的に健康に戻すために、毒を盛って、毒を征する」のが
実態なら、毒を毒のまま放置しておいた方がよいというのも筋が通っている。
成人病で突然死した人と、特老などで不自由な生活をおくっている人と、
どちらの生き方を選ぶかというと、どうだろう? 介護生活が平均10年も
残されていると知った現在、末期ガンで余命半年も喜ぶべきかもしれない。
不自由の長生きも辛いということ。
・・・・・・
4126, 第一感は叡智である
2012年07月12日(木)
 倫理研究所の「日捲り」にあった言葉。 「第一感を働かせよ、これは叡智。 
気がついたら間髪いれず実行。」と。出来る人は、これを純粋に実行している。
ひと呼吸を入れると必ず迷いが出る。その前に実行すればよいことを出来る人は
知っている。もし迷いが出ても、「迷った時は、可能な限り実行する」という
駄目押しの信念を持てばよい。即実行をしないと人生、後悔をする。
そこで、「倫理研究所」のHPを覗いたら次の内容があった。
  ー 万人幸福の栞17ヶ条ー        ー逆も真なりー
1 今日は最良の一日、今は無二の好機 (今日は最悪の一日、今は無二の危機、
                          と考え一日に挑戦する)
2 苦難は幸福の門                (順境は不幸の門)
3 運命は自らまねき、境遇は自ら造る       (運命を考えるときは、
                           境遇が悪いときだけ)
4 人は鏡、万象はわが師    (鏡を見すぎると、何が何だか分からなくなる)
5 夫婦は一対の反射鏡             ( 乱反射があるだけ )
6 子は親の心を実演する名優である      (子供は、親の歪み?)
7 肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号 (精神は肉体の象徴? 違うだろう。
               健康は生活の青信号?これも違う!未病もある)
8 明朗は健康の父、愛和は幸福の母(陰鬱は不健康の父?トラブルは不幸の母? 
                    裏表じゃないか、健康も不幸も?)
9 約束を違えば、己の幸を捨て他人の福を奪う (約束を守るだけでは不足?
                     もう一歩踏み込んだ実行! 無理?)
10 働きは最上の喜び       (方向が正しいなら良いが、間違って
                    いれば、働くほど最悪の悲しみの道)
11 ものはこれを生かす人に集まる   (使い切った後、いかに捨てるか?)
12 得るは捨つるにあり            (得るは拾う人にあり)
13 本を忘れず、末を乱さず (本も、末も叩き壊せ、創造は、そこより始まる)
14 希望は心の太陽である   (絶望から、全てが始まる。空即是色である。
                       希望を目標まで具体化すべき)
15 信ずれば成り、憂えれば崩れる (疑いは、考える第一歩。憂いを乗り
                     越えてこそ厚みのある実現がある)
16 己を尊び人に及ぼす   (人の美点を尊び、その結果、美点を吸収する。
                        それが己を尊ぶことになる)
17 人生は神の演劇、その主役は己自身である(人生は悪魔‘=欲望’のなすが
                    まま、欲望と後悔の織り成す絨毯である)
▲これが裏表を成すのが人生。だからこそ味わいが出てくる。だからこそ、
 明るい視点で人生を日捲りで確認する必要がある。ー逆も真なりーは、
 居間で晩酌をしながら下書きしたもの。酔いで歪みが出てきたためか、
 すらすらと書けたが・・ 正・反・合の、反。
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3760, ユング ー 3
2011年07月12日(火)
 ユングといえば、「布置」と「共時性」である。 
〈次数の関係でカット2012年7月12日ー ブログに貼り付けてあります!)
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3395, 何故、名古屋の資産家の息子が麻布で?
2010年07月12日(月)
 学生時代に30日間、一緒に欧州旅行した男が、何ゆえに麻布で撮影会社の
社長になったのか?非常に興味があった。その話を一昨日に会って聞いたが、
チョットしたドラマ仕立て。撮影会社といえばカメラマンとモデルやタレント、
そしてスタジオが舞台になる。撮影の世界は世間一般とは異質である。
人間関係が広く、うるさい上に腕の差が作品で明らかになる。その世界で麻布周辺
で三箇所のスタジオに80数人の会社を経営をしているのだから、そのプロセスの
話しが面白くないわけがない。その会社を独立させるまでの経歴がドラマ仕立てで
面白い。三時間が瞬く間に過ぎてしまった。プライバシーもあるので具体的に
書けないが、静岡の友人と、その話しを三時間に渡って聞き入ってしまった。 
大学を卒業後、普通の会社に4年間勤務した後、実家の貸しビル業に戻ったが、
親父と衝突など色いろあった後、東京の撮影会社に勤務(弟子入り)。
そこは百貨店の商品のチラシやパンフレットの写真を扱っていた。そのうち
一つの百貨店をイトーヨーカ堂が買収した時に、社長がスーパーの写真など
撮りたくないと拒否反応。そのため、わざわざ分社。その会社の責任者になった
が、撮影写真一点あたりの価格が百貨店の半額以下にプライスを抑えられた。
そこで知恵を発揮して採算にあうようにした。その結果、ある時点から分社の方
が組織的に大きくなり、稼ぎかしらなった。それを良しとしない社長との対立。
会社を辞めた、ところ過半数が辞めたので、やむなく会社を設立、現在に至った
という。そこから一人の男の人生が見えてくる。寡黙な純粋な男だったが
ユニークな人生を生きることになるとは驚き。そこの人間関係は非常な華やかな
世界で、有名タレント、歌手、プロ野球の選手など、撮影で接するのが日常とか。
それにしても、学生時代の色いろな友人から見えてくる人生は面白い。
面白か、恵まれているから、会う機会ができるということもある。このリーマン
ショック以降、経費削減の影響を直撃しているという。 
最後は、人間性、品格で人生がつくられる、ということ。
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3020.旅する力ー深夜特急ノートー4
2009年07月12日(日)
旅する力 ー深夜特急ノート ー4
 「旅する力ー深夜特急ノート」 沢木耕太郎著    読書日記
    第三章 旅を生きる
 * そのたびの最大の幸運は、第一歩を踏み出した所が香港だということ。
のちになって理解することになるのだが、香港から東南アジアを経てインドに
入って行くのには、そこから徐々に異国というものに慣れていくのに理想的な
ルートだったかもしれない。気候とか水や食べ物といったものに徐々に慣ていく。
湿気、暑さ、食べ物の辛さ・・。だから、インドに入って下痢をすることも
なかったし、どこでもすぐにその土地の食べ物を美味しく食べることができた。
 解)そう言われると、成るほどと納得する。登山のように徐々に空気の希薄に
  慣れていくのは同じことか。
*私は、何時のころからか、新しい国に入ると、暇そうな人を見つけては言葉を
教えてもらうようになった。しかし、語学の乏しい私には、多くの単語を一度に
覚えるのが難しい。そこで、次第に必要最小限の単語だけを教えてもらうように
なった。 いくら 何 どこ いつ  こんにちは ありがとう さようなら
この二つのグループの7つの言葉さえ覚えていれば、まったく情報のない国に
入って放置されても、なんと切り抜けることがわかってきたからである。
もう一つ、宿も、かりに安宿も、中国人が経営している限りは 最低の清潔が
保たれてしたし、食堂も、どんなみすぼらしい店構えでも、中国人が調理を
しては火が通った安全な食べ物を提供してくれる。私は、やがて、どんな
ところに行っても、まずはチャイナタウンを探すようになる。
 解)世界中どこに行ってもあるのが中華料理店で、味の外れは少ない。
(一番外れが大きいのが和食の店) 何処に行っても、中国人がいるから、
いい加減な料理も出せないのだろう。