〜「人間であること」時実利彦著
   * 遊ぶこと 〜憂さ晴らし
≪ ・第二の遊びはうさ晴らしである。新皮質の理性、知性に抑圧されている
 辺縁皮質の本能の欲求と情動の心をかなえさせる。人間は、集団生活の中で、
フラストレーションがおき、その辺緑皮質を乱しかねない。そこで、あらゆる
手段で、それを解消しようとする。それは原初から存在している遊び、つまり、
歌であり、踊りであり、お酒(酩酊)である。 新皮質は、アルコールに
非常に敏感で、辺縁皮質がまだまいってないのに、さっさと麻痺してくれる。
ほろ酔い人生は、「鬼のいぬ間の心の選択」、「うさの捨てどころ」になる。
もう一つの手段は、リズミカルな刺激を脳に与えることで、統合の座である
新皮質の活動が弱まり、理性や知性の抑止力が鈍り、そのすきに、心の憂さを
晴らしてくれる。 アルコールで脳を麻痺させ、歌をうたい、踊ることで、
溜まったストレスを発散させる。  (『ルバイヤード』小川亮作訳)
   こよい、また、あの酒つぼをとり出してのう
   そこばくの酒に心を富ましめよう
   信仰や理知のきずなを解き放ってのう
   ぶどうの樹の娘を一夜の妻としよう 
 これは、ハムヤードの有名な4行詩である。
ぶどう樹の娘は、ブドウ酒。酒の効用を心にくいまでに歌い上げている。≫
▼ スポーツジムは「うさ晴らし」に最適である。ポップスなどの音楽を
 バックに、合同でエアロをするのも場所が場所のため、抵抗感がない。
居酒屋もカラオケもしかり。ストレスは万病の元、前向きに発散することだ。
事業も人生も、生きている限りフラストレーションが起きて当然。
その数倍のストレス解消のスケジュールを日常に組みこんでおけばよい。
だから花金(金曜)には、サラリーマンが居酒屋、スナックで羽目を外す。
 これをやり過ぎて、何度か大失敗をした。しかし、これが無かったら、
ストレス障害で早死していた? 私の一番の「憂さ晴らし」は異郷ツアー。
仕事と、アルツハイマーの母との5年半の生活と、事業のストレスが重なり、
非常に危ない状態で、ストレスでストレスを解消するしかないと、期間で
発散できる恐怖の異郷ツアーに参加してきたが、これが即効!であった。
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4732,閑話小題 ー年金生活者になって垣間みえてくる貧困問題? 
2014年02月27日(木)
 年金生活に入って、事業人生の気の張りも緩み、かわり映えのない日々が続く。
年金生活になれば、娑婆ッケも抜け、今さら欲しいモノも、してみたいコトも
然程ない。還暦までが人生の面白いところ。あとは、自然の流れに身を委ねて、
日々、面白、可笑しく生きることを心掛けるしかない。生活に心配ない収入が
あるかないかだが、自然に適応するから不思議。同世代が、二ヶ月後から古希。 
残された人生の期間が、あと平均10年になる。そのうち9年間が介護を必要
とする、というから、そう甘くはない。比較的恵まれた環境の生涯だったが、
ここにきて、周辺が寒々とした空気になってきた。貧困問題である。
以前も書いたが、世界と比較した相対的貧困問題である。この東北震災の
影響が今後、さらに深刻になり、日本は貧乏国になることは避けられない。 
  以前にも少し取り上げたが、ーその辺りをネットでみるとー
《 日本の貧困率についての最新のデータ、OECDの2009年の統計によれば、
 日本の相対的貧困率は16.0%で、この年に調査された中では、イスラエル
20.9%、トルコ19.3%、チリ18.5%に次いで4番目に相対的貧困が高い。
同年調査された韓国(15.3%)よりも高い率。2009年には調査されなかったが、
かねて貧困率が高いアメリカ合衆国が17.3%(2010年)、メキシコが20.4%
(2010年)である。日本より貧困率が高いメキシコ、トルコ、チリはいずれも
OECDには加盟しているが、先進国と言える経済力ではないため、日本は先進国
の中でイスラエルアメリカに次いで3番目に貧困率が高い国になる。
逆に西欧諸国は大半が10%以下、全調査国中最も低いスウェーデンデンマーク
の5.3%を筆頭に、北欧の貧困率が低い。厚生労働省の調査では、日本の相対的
貧困は2009年の時点で16.0%は、データが存在する1985年以降で最も高い数値。
2007年の国民生活基礎調査で、日本の2006年の可処分所得の中央値(254万円)
の半分(127万円)未満が、相対的貧困率の対象となる。これは、単身者では
手取り所得が127万円、2人世帯で180万円、3人世帯で224万円、4人世帯で
254万円に相当。日本は、かっての調査で北欧諸国並みの水準で「一億総中流
と言われたが、1980年代半ばから2000年にかけて貧富格差が拡大し相対的貧困
増大した。なお、ジニ係数相対的貧困率は定義が異るので一概に比較は
出来ないが、単身世帯を含めたすべての世帯における年間可処分所得(等価
可処分所得)のジニ係数で国内格差をみると日本はアメリカ・イギリス・
カナダ・オーストラリアの英語圏諸国より格差が小さく、フランス・ドイツと
ほぼ同程度の格差であった。相対的貧困率は、1980年代半ばから上昇している。
この上昇には、預貯金や不動産を所有しつつも収入は年金しかない「高齢化」や
「単身世帯の増加」、1990年代からの「勤労者層の格差拡大」が影響を与えている。
「勤労者層の格差拡大」を詳しくみると、正規労働者における格差が拡大して
いない一方で、正規労働者に比べ賃金が低い非正規労働者が増加、また
非正規労働者間の格差が拡大しており、これが「勤労者層の格差拡大」
の主要因といえる。》と、やはり深刻である。
▼ 年金生活に入って、家にいるケースが多い上に、見栄など、どうでも良い
 年齢だが、それでも思わぬ出費が次々かさむ。リーマンショックによる静かな
恐慌と、大震災による影響で、マイナスの影響を受けるのは、貧困層。我われ
世代は「良い時代」を生きてきたが、これから「悪い時代」に生きることになる。 
良い時代を知らないから、それが当り前?
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4365, セックスがあいさつ代わりの類人猿
2013年02月27日(水)
        『あなたのなかのサル』 フランス・ドゥ ヴァール
 読書の合間に、Youtubeの他に、アマゾンのネットサーフィンをしている。
で、見つけたのが、この本である。ボノボの、この習性を知ってはいたが、
立ち読みでも面白い! これが人間の隠された本質かもしれない。
  ーまずは、ともあれ、この中の一節からー
≪ セックスがあいさつ代わりの類人猿ボノボは、発見が遅かったにせよ
人間のタブーに接触のためか、あまり知られていない。何と一時間半に一回
セックスする。体格的にもずん胴なチンパンジーよりスマートで、より人間に
近いと思われるこの類人猿、そのため動物園にもTVのお茶の間にも登場しない。
このフリーセックスというか、挨拶代わりのセックスは、子殺しを防ぐことから
起こったのかもしれない。父親がわからなければ、外から来たオスに殺される
ことが防げる。セックス相手のオスから庇護を与えられるからお得である。
ボノボでは若いメスは相手にされない。熟女が歓迎される。若いメスは性皮の
腫れをパスポートにして、新しい集団におちつくのである。ボノボはメスの
ほうが権力をもつ。メスはほかの集団のオスともセックスすることによって、
オスの縄張りの意味をなくして、ボノボは平和な社会の可能性を開くのである。
 人間はセックスを社会生活から隠す。あいさつ代わりのボノボと違って、
セックス相手をひとりのオスに絞ることによって、育児の支援を受けるのである。
ために家が必要になった。チンパンジーは劣位のオスはセックスをとがめられる。
 人間はチンパンジーのように縄張り意識や外集団に対する攻撃心をもち、
メスを囲い込む。子孫や経済の共有がないから外集団との争いが絶えないと
思われるのである。ボノボのように子孫と食物の共有が広くおこなわれる
必要があるのではないかとヴァールはいう。人間はチンパンジーのように
縄張り意識や外集団に対する攻撃心をもち、メスを囲い込む。
子孫や経済の共有がないから、外集団との争いが絶えないと思われる。
ボノボのように子孫と食物の共有が広くおこなわれる必要があるのではないか
とヴァールはいう。チンパンジーには集団での権力闘争や序列関係があり、
観察記録には如実にそれが現れる。人間はそれがあたかも存在しないか
のように暮らすから、動物たちの観察記録が参考になる。
 動物たちは序列を明確にする。それをボティランゲージではっきりとわかる
ように表わす。劣位の者は腰を低くしたり、腹を見せる。
人間には序列があるはずだが、それを明確に表わさないし、ときには無意識に
行っているのに意識の底に潜りこませるのである。それを明確に意識の昇らせる
ために、このようなチンパンジーの観察記が役に立つのである。≫
▼ Youtubeに、この映像がある。(今日のバードウォッチに掲載) 
これをTVで放映は出来ないのは当然。人間に最も近い類人猿の永年かけた
知恵というから考えさせられる。食肉系女子を重ねると、いやに納得する。
近親間ではどうかは、分からないが、恐らくないのだろう。
考えてみれば、これが桃源郷の世界ということ? 一時間半に一回ですか!
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3990, 日本の、今そこにある危機
2012年02月27日(月)
 産経新聞一面に世界協力銀行の企画部長の論説【日本の、今そこにある危機
の論説が現在の日本の実態を分かりやすくまとめてある。これが現在の日本。
* 日本のGDP(一人あたり)2000年には世界第3位だったものが
  2008年には23位に低下
* 国際競争力は1990年には世界1位だったが2008年には22位に低下
* プラント(生産設備)輸出では2006年に韓国に抜かれ、今や成約実績で
  3倍以上引き離されている
* 貿易収支は31年ぶりに赤字転落
* イギリスエコノミストは『自動車の海外生産比率が2003年の49%から
  2014年には76%まで上昇する』と予測。
* 日本の国と地方の債務の対GDP比率は213%でイタリアの129%を
  大きく上回っている。
* サマーズ元財務長官(オバマ政権経済顧問)は『日本はもう終わっている』
▼ 莫大な借金を政府部門が抱えているのに金利が上昇せず、円高が続くのは、
 債務の95%を国内で保有しているため。このマイナス・スパイラルも、
ますます加速しているが、これに対し政治が混迷をし思い切った対策が出来ない。
 もう「日本は終わった」のか? 更に東北大震災と、首都直下型地震と、
東海、東南海、南海地震が待ち受けている。これから10年間は、日本は
激しく衰退するしかないのか。 首相は一年しか持たないで交代するパターンを
繰り返し、ある日突然、国家破綻の道をひた走り、国内は空洞化。国民は今そこ
にある危機にさえ鈍感で、ゆで蛙状態。国が滅びるとは、こういう姿か。
充てがわれた民主主義の行き着き先が、これ。 
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3625, 人は人生に何を求めるのか
2011年02月27日(日)
 人生の終盤に差し掛かり、ふと「人間は一生を何のために生きているのか?」
という学生時からの問いが再び俄然と立ち現れてくる。何度も問いかけ、問い
かけられてきた問題だが、この年齢の、その問いかけは自分の人生の奥から
沸きあがってくるから学生時代のそれとは違ってくる。「己の魂を磨くため、
高めるため」というのが、現在のアリキタリな答えになる。キュープラー・ロス
のいうレッスンとは魂を磨き高めるためである。それは社会的に成功したとか、
何かを残したとかいうことより、内側に一歩踏みこんだ自分独りだけの醒めた
問いかけと、その答えになる。 そこで、何度も問かけてきた、「魂とは、
そもそも何ぞや?」という根源的な話になる。魂とは= 物理的には、大宇宙の
中の微細な最大100年間与えられた肉体。それに対し、魂は、己の心の背後に
広がる内的宇宙と、そこに繋がっている己をいう。それは「いま、ここ」から
過去・未来に広がり宇宙に通じている。それを人間は一生をかけ心を通して広げ、
高め、開放していくことが、人生が求めること。 自分の人生が半年、三ヶ月と、
区切られたときに、己は果たして何を求めていたのか、問題が立ち上がる。
「人生は魂の研磨を通して己を高めること」とすると、そこに知識と経験が必要。
求める対象にエネルギーを集中していく過程で己を高めることそのことが人生。 
よく遊び、よく学び、よく働く、こと。その3つを心がければ、自動的に求めて
いるところに近づくはずだが。人生が何を求めているかというフランクルの哲学
になっていくが。 そんな難しいことを考えることもない。 
今ここ、を大事にすればよいのだが!
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3260, 日米「振り込め詐欺大恐慌    ー2
 2010年02月27日(土)
  ーこの本の論旨というと
アメリカ発の世界恐慌」がこれから始まるが日本はアメリカに洗脳された
ままなら、アメリカと一緒に崖から落ちて行くだけ。オバマは2年で大統領を
辞任し、ヒラリー大統領が登場する。現在のままでは「日米振り込め詐欺構造」
では日本が潰される。既に「日米振り込め詐欺」で私たちの年金が吹き飛ば
されたも同然で。日本の年金が国債などで吹き飛んで、近い将来には、3分の1
しかもらえない事態になる。しかし、これからはアメリカ処分案が実行される。
アメリカが処理しなければならない金額は4千兆円。 巨大バブル崩壊
失われた世界の富は総額6〜8京円。その10分の1の処理が必要になる。 
その中で、日本はアメリカの洗脳から脱却しなくてはならない。ここで更に
日本から60兆円を貢がせようと策動する。これからアメリカは横柄な態度で
次から次へと日本に政治謀略を仕掛ける。
▼ 以上だが、隷属国家の日本は、民主党への政権移管でアメリカと日本の
 官僚たちからの呪縛から解放される時である。日本が稼いできた金は、
ドル本位制度とかいうシステムで殆んど絞りとられてきた。この著書は一年前に
書かれたが、著者の言うとおり、鳩山の脱税、小沢の政治資金疑惑など、
明らかに日本の官僚がアメリカに策動された動きになっている。
そして、今度はトヨタバッシングである。 現在が日本にとって大きな節目。
思い切ってアメリカと間を置くチャンス。アメリカは露骨に日本の貯蓄を狙う。 
この数年が経済危機に見舞われるが、大元のアメリカの傷は最小で済む。 
振り込め詐欺」というより、「抱き込み詐欺」に戦術を変えようとしている。 
ドルを大幅に刷って、世界中のドルの価値を一方的に下げればよいだけ。 
それがドル本位制の正体である。アメリカは軍事だけではない、小麦、
トウモロコシなど、食物の生産国である。軍事と食料で日本など簡単に
コントロールできる。だから、いざとなると日本は腰が引けるのである。 
人口減少と、戦後教育、とりわけ「ゆとり教育」で日本人は、確実に骨抜きに
なってしまった現実がある。 頭と尻尾に、その傾向が大きく現れている。 
ここで、政界再編成を早く実施して、新しい時代に向けた体制をつくらなければ
ならない節目にきている。今さら鎖国もできないだろうし。 
欧州、アメリカが駄目ときたら、紆余曲折はあっても、中国、インドの時代か!
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2885,「思い出婚」というが!
2009年02月27日(金)
芸能関係の話も、たまには良いだろう。
  (字数制限のためカット 2010年2月27日)
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2008年02月27日(水)
2520, ライバルはディズニーランド!  ゚+.(ノ*・ω・)ノ*.オハヨオォォ☆゚・:*☆
*IKEAの日本進出
 欧州を旅行をすると、首都の郊外で「IKEA」の店を見かける。
何度か入ったことがあるが、組み立て家具の店でゴチャゴチャと雑然と
しているが面白い店である。本社はスェーデンにあるが、とにかくセンスがよく、
その割りに(欧州としては)値段が安い。北欧は家に招待しあい家具のセンスを
競い合うのが互いの楽しみという。そのインテリアはシンプル&スタイリッシュ
で洗練されて、手頃な価格になり、日本の消費者にも支持されるのではないか。
それか店としてのエンターティ-メンか!100円ショップも似たようなことを言う!
 そのIKEAが数年前に船橋に開店したことは知っていた。
その後のニュースは聞いてなかったが、数日前の産経新聞の生活欄に
記事が出ていた。日本でも本格的に出展を始めるようだ。 
 ーーーー
 ーIKEAの日本進出ー
*ライバルはディズニーランド
 それはIKEA日本進出の記者発表会でのことでした。競合はどこですか、
という質問に対して、イケア・ジャパン代表取締役はきっぱりとひとこと。
「ディズニーランドです」(字数の関係で中間カット2009年02月27日)
ーー
 日本では、ニトリ、大塚家具、東京家具あたりが、当面の大きなライバルになる。
日本人に組み立て家具が受け入れられるかどうかだが、私は大丈夫と思うが・・
まさか、日本でIKEAの店が見られるとはね!   (。´_`)ノホンジャ!
・・・・・・・・・
2007年02月27日(火)
2156, 幸福に驚く力 −3   (o_△_)oゴロン(o_ _)o.。o○グー オハヨ〜
*「物語」の持つ力*           ー読書日記ー
ーまずは、この本の中の「物語」の持つ力と不思議についての面白い
 ところを抜粋してみようー
河合隼雄の「物語とふしぎ」の中で、
「〇〇にとって納得のいく答えが物語になるのだ」
「正しい知識を供給しても人は納得できない場合がある」
「人間の体験した不思議とか驚きを心に収めるために物語はある」という。
人は科学的、客観的にはおかしくても、それでも納得できる方を選ぶという
ことを遠い昔からしてきたのである。河合さんは、それを、「その人と世界
との関わりを示すものとして物語はある」といっている。
「物語とは何か」を根源に立ち返って考えさせてくれる、エピソードがある。
ある人が、南フランスに出かけていって、一面のヒマワリ畑の中にたった。
ところが、彼はヒマワリに圧倒されて、ほとんど気が狂いそうになったという。
その時彼は何をしたか。ゴッホのヒマワリの絵を必死になって思い浮かべた
というのです。そしてその目の前のヒマワリと自分の間にゴッホのヒマワリ
おいて、そうすることで初めて精神の均衡を保つことだできた。
そう話してくれました。つまり、私たちは本当に対象となるものに直に触れて
いるように見えるけれど、いつもそこに何か借りてきて、それを通して対象と
触れ合うことを無意識のうちにやっているんじゃないか。自分と世界と直接結ぶ
ということは物凄く大変なこと。だから、こうだよという物語、それを借りて
くるんじゃないか。 いま私がいう物語には絵も音楽も入っています。
つまり自分は世界とどう関わったかに答え、それを一つの形にしたもの。
それを聞いた時に物語とは何か、ふっとつかめたような気がします。
ある波頭を見ていると、「あっ、北斎の波頭だ」と思わずつぶやく。
もし、北斎のあの版画を見ていなかったら、本当にあの波頭を捉えることが
できたか? ある人がこうつかんで、物語にした。その物語を借りてくること
によって、対象と向き合う。(字数の関係で中間カット2009年02月27日)