* 王様の代わりに貨幣が君臨するのが近代資本主義?   ー「経済予測脳で人生が変わる!」中原圭介著
 事業の結果が、この有様だったが、何かさばさばして心身とも空を浮いているようで、「ほどほどで、後継者に引継ぐより、
これがベスト?の感覚は、何だろう?」と考えていたが、そのヒントが、この本にあった。 森林でこそ事業経営も面白いが、
そこを出てしまえば、充実していたかの満足感の違いだけ。問題は、その後の準備をしていたかどうか。 ライフワークが
あったかどうか。 脱コード化の次への準備こそが、必要だったことになる。
王様の支配から資本支配にかわった体制が近代資本主義であり、金の力が、国も、個人の価値基準になっている。
しかし、この近代資本主義も、一部に力が集中する弊害があって矛盾が出始めてきた。 ーその辺りを抜粋ー
《 ドォルーズとガタリは、人間の欲動が制御され、文化が形成されていく過程を次のように発展段階的に説明する。
 ?コード化(原始共同体)    =個人個人の平面的ぶつかり合いで秩序形成が出来る
 ?超コード化(古代専制国家)  =王様が秩序形成
 ?脱コード化(近代資本制)   =王様に代わり貨幣が君臨する
・「コード化」とは、拡散する人間の欲動を一定方向に導くこと、つまり「秩序形成」と考えればいいでしょう。
 『構造と力』では、「コード化」から「超コード化」までの過程が描き出されています。
・「個人対個人」を原点とする平面的なぶつかり合いによって「秩序形成」(コード化)が進行し、
 やがて王を頂点とする「垂直的な秩序形成」(超コード化)に発展するという流れです。
・「超コード化」に続く流れとして、いままさにわれわれが生きている「近代資本制」(脱コード化)社会の構造と、
 それを乗り越えた先にある、新たな世界の姿を描き出そうとしています。
 そしてこの部分が、「現代人が幸福になれない理由」と、その突破口を示しているのです。
・「超コード化」(古代専制国家)された社会では、王を頂点とする秩序によって社会の安定が保たれます。
 この「安定化の仕組み」こそが、ドゥルーズガタリらの構造主義者が説く「構造」にほかなりません。
・しかし、われわれが生きる「脱コード化」(近代資本制)された社会においては、すでに王は存在しません。
 英国やオランダ、スペイン、タイなど、いまでも「王国」は存在しますが、そのほとんどは、日本の天皇と同じように
 象徴的存在と化しています。ドゥルーズーーガタリによれば、「脱コード化」社会において、王の代わりに秩序を
 生み出す存在とは「貨幣」になります。 「超コード化」社会における「安定化の構造」(秩序の枠組み)は、
 王を頂点とする円錐形を形成しています。》
▼ 「脱コード社会では、人はお金への欲動に突き動かされるが、お金を得ると、さらなるお金を求めて資本として
 再投下し、もっと多くのお金を得ようとする。際限なく人は、これを繰り返す」これが、現代資本主義の正体である。
 だから幸せにはなれない。それも情報化、グローバル化が、一部の強者に力が集中させてしまう。しかし貨幣の正体は、
 情報そのもの。人間の持つ潜在の自然の大きな力が、プラスにも働くのでは?という楽観論を信じたいが・・
・・・・・・
4358, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 −1
2013年02月20日(水)
           「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 著
   * 「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」
「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」 分かりやすく言うと、「大それた成功を求めず、
自分にあった生きる領域で一番を目指し、上手くやれ!」ということ。この本には新鮮な切り口の事例が多く面白い。
次回から幾つか紹介する。特徴は弱者の戦法というところか。これから長く続く乱世に生き延びるには、大成功など
求めず、自分の強みを最大限生かし地道に勝ち抜くしかないという著者の論も一理ある。
   ー内容紹介・アマゾンよりー
 伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!(恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!)ワーキングプア無縁社会孤独死
引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。 だが、「やればできる」という自己啓発では、
この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を
手に入れる、新しい成功哲学である。自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本で
ぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。 人格改造のさまざまなセミナーや
プログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。
でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。
残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。
「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」なんのことかわからない? そのヒミツを知りたいのなら、
これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)
 ▼ここで、≪人間は知能、性格、肉体など遺伝による初期能力の違いにより、現代社会において成功できるかどうか決まる。
 努力や訓練や方法論によって、「よりよい=より豊かな」自分になることは大方の人はできない。「人間の能力は平等。
努力すれば皆幸せになれる。」という建前を否定し、人間は生まれながらに「不平等」であるという 前提に立ちながら、
「それでも幸せに生きる」ための方法を提案する。「より認められる」には、大きな成功を求めず、「自分が好きな分野で
いちばん」になるまで対象を細分化し、集中しろ」。そのための仕組みを“自分で設計”すれば、幸福の新しい可能性が
見出せる。≫と説く。 伽藍の世界でも同じ戦法で生き抜くしかないが、普通の人は尻尾の中の勝ち組になるしかない。
自分の強みを生かし、小さなテリトリーの一番を探し、追求しろということ。それより、「世界は残酷」をまず知ることだ。
・・・・・・
3983, 生保に入るバカ、入らないバカ ー1
2012年02月20日(月)
 私は保険に入らないバカだが、それぞれの考えがあるので一方的に決めつけられない。
日本の生命保険の世帯加入率は90%で、共済と生保を合わせた年間保険料が40兆にのぼる。
一世帯が年間に支払う額が平均45万円で、22年で1千万、33年で千五百万になる。人生で生保が住宅に
次ぐ高い買い物になる。 しかし加入者の方は、その意識がない。欧米の加入率をみると、フランスが6割、
アメリカが5割、ドイツが4割、イギリスが3割6分と、日本の大よそ半分。 いかに日本が高いかである。
死亡保険の保険高は突出して高く、2000年だが、日本が1600万、アメリカが600万、イギリスが
260万、ドイツが200万だった。生命保険の加入経路の7割が保険のセールスで、親戚や友人の紹介をされ、
加入するケースが圧倒的に多い。生保の営業方法は義理(G)、人情(N)、プレゼント(P)の頭文字をとった
GNP営業の典型といわれている。 バブル崩壊後に、その営業職員の膨大の経費を維持するため、収益の高い
死亡保険を大型にした保険会社に有利な、複雑化した、顧客無視の営業をするようになった。 その頃、保険会社は、
それまでの顧客にとって有利の商品を解約させ、セールスを使い利回りの悪い商品に切り替えさせていった。
その辺(01〜05年)から保険会社は悪質な営業説明で本来加入できない病歴のある顧客に加入させ、その後、
契約不備を理由に保険金拒否をして社会的大問題になった。 何と37社で130万件に至ったという。
 早くいえば、セールスレディーというオバサンを集めて、GNPで、その人脈を食い尽くす。それは巧妙なテクニック、
何も知らない素人を、ほぼ騙しで契約をさせる悪質集団という側面を持つ。フレンドリーに長年かけ知人・親戚に入り込む。 
合理的の欧米人の二倍の加入率は、組織的意図がないと無理。 生保で、まともなのは学資保険ぐらいのもの。
22歳まで死んだときに子供の学資を保証するのは、一応、理に合っている。 それ以外の商品の多くは、客単価を
上げるための巧妙な商品。読みも理解もできない契約書に巧妙に生保にとって有利な条文が入れてある。 
見方によれば合法的組織犯罪に近い集団。それなら預金の方が良いが、相手はフレンドリーのプロ。
その辺の理屈が理解できない人たちの不安に付け込むのが営業センス。
・・・・・・ 
3618,  忘却の整理学 ー3
2011年02月20日(日)
   「 忘却の整理学 」外山滋比著
 ここで、著者は早朝に目をつける。どうも、夜の間に忘却が起こることはたしかであると。
忘却が頭を働かせやすく、きれいに整理をしてくれるとすると、一夜明けた朝がモノゴトを考えるに適しているのは当然である。
昔から、それに気づいていた人は少なくなかった。イギリスの詩人のウィリアム・ブレイクに次のようなを紹介してある。
   朝、考える   ひるは はたらき   夕がた 食し   夜は 眠れ
 まず 朝いちばんに思考せよ である。 他の仕事は、そのあとでよい。
昔、中国の役所は、朝、日が昇ると同時に開始されたという。それで、「朝」廷で、効率的であることを知っていたのである。
 日本の諺に、簡単の仕事を「朝飯前の仕事」というのがある。 本来は朝飯前に手がければ、簡単な仕事でなくても、
頭は整理されていて、仕事の判断、手順がたしかで処理が早くなるということから来ている。
もう一つ、思考に向いているのは夕食前である。その時間は早朝と同じで、働いた後で、空腹も加えて脳が活性化している。
更に勧めているのが昼休みの短時間の昼寝。 そこに僅かな時間でも睡眠をとることで、忘却の要素を入れることになる。
 最近、再開をした「モーニング・ペイジ」がある。 白紙の大学ノートに30分位、思いのままを書き付ける。
早朝だから、自然に出てくる言葉は、外部情報に染まってないサラの内部?から声を掬い取ることになる。
ところで以前に、過去の全てを忘却した男の映画をみたことがある。その時に過去の記憶こそ、人間形成をしていると思い知った。
ということは記憶と忘却の形が、その人物形成をしていることになる。忘却の、いま一つの方法は、より刺激の強い経験を
挟むことだ。忘れようとしても忘れられないなら、より刺激の強い何かを探し、そこに気持ちを切り替えることだ。
それは前向きということになる。後ろを向いて記憶を強化ばかりしてないで、目先を変えることが忘却の一番の方法。 ーつづく
・・・・・・・・
3253, 置き引き?
 2010年02月20日(土)
一昨日、新潟の万代シティの近くのマクドナルドで海老バーガーを食べて、最後にポテトフライをつまんでいた。
半分ほど食べたところ腹は一杯。 持って帰るか、食べて帰ろうかと。 で、そこからである。60歳後半の暗い顔をした男が
やってきて、私が一番奥に座っている隣席をみて、そのまま店頭にある売店の方に戻っていった。 
自分の席でも確認して注文した商品を取りにいったと、ポテトフライを摘みながら思っていた。 
ところが女性の一人客がきてバックを置いて店頭のほうに戻っていった。その直後に男が戻ってきて、その席をジッと見ている。 
自分の座ろうとしていた席を取られて他の席を探しているのだろうと思っていた。 ところが、もう一人の女性客が目前の席に
バックを置いて店頭に行った。その男、再び戻ってきて、後に来た客のバックを見ている。その時は、その男、自分で座ろう
としていた席を二度まで取られて、それを見ていたのだろうと思っていた。しかし私の一つ置いた席の女性が何か不審そうな感じで、
その男を見ている。 
(字数制限のためカット 2012年2月20日
・・・・・・
2878, 閑話小題
 2009年02月20日(金)
  *大型店の出店の目玉商品を検証してみた
 新潟駅構内に「ビッグカメラ」が今日オープンする。昨日はプレオープンというので昼休みに行ってみたが、
県内最大規模の一万?というだけあって広い。三層の店舗になっており、四階から八階までが駐車場で駐車台数が
800というから本格的である。新幹線、在来線、バスのターミナルが集結しているので駅中ショッピングセンターとしては、
これ以上ない場所である。至近距離に大型書店があるので、既存の専門店を含めると大ショッピングセンターになる。。
これで駅中の100メートルほどにある「ヨドバシカメラ」が、最終的には撤退をせざるを得なくなるかどうかだ?
これに大型のファッションのH&Mとユニクロでも出て来れば更に面白くなる。配っていたチラシの毎日の超目玉商品の中から、
「コンパクト・デジタルカメラ」を選んで、価格ドット・コムで7〜8点調べてみた。しかし半分は同じ位、半分は、
その7割の値段であった。バイヤーも調べての値段設定だろうが。イメージとして安いのを優先しているようだ。
2GBのSDカードを特価台で囃してしたが、780円など廉くも何でもない。PCデポでは三枚で980円。
新聞の4面の大きさのチラシに9日分の日替わり特価品を出していたが、買うほうからしたら何処かに欲しい商品があるだろうから、
見ていて面白い。店舗と同じである。この大恐慌?の中、家電の売り上げが激減しているというから、経営のサイドも大変だろう。
  *県民所得差 
 先週になるが県民所得の2006年度が発表された。(以前も少し書いたが) 
 この数年は、それほど変わってないが今年度は様変わりするだろうが・・・
 1〜7位までは前年と変わらず。    東京が480万でとトップ。
 沖縄が209万で最下位。       丁度中間の23位が福島で278万。
 新潟県が273万で25位。      全国の平均が307万円。
 (字数制限のためカット 2012年2月20日
・・・・・・
2008年02月20日(水)
2513, 思い込み
 *緊張と深呼吸
この歳になって、思いもよらない思い込みや、間違いに気づくことがある。
先日のTVで「受験の際、緊張しない方法」について、オヤッと思わず考え込んだことがあった。
「受験場では、深呼吸をしないこと! ほとんどの人は逆と思い違いをしている。深呼吸はすればするほど、
緊張度が高まります。なるべく深呼吸をしないように、小さく息をするように心かけて下さい」という。
こんなことを聞いたのは始めてである。私の場合は、緊張する場面は、人知れず深呼吸をしていた。
心を落ちつける要点は、深呼吸であるのは自明のことである。しかし、それが過ぎると緊張を柔らげるところか、
逆の効果になるという。改めて振り返ると、多々、思い当たることがある。その人により、緊張する場面が違っても、
それぞれ極度に緊張する場面があるという。色々の人を見てきたが、驚くほど多様である。その時の体調によったり、
温度差の大きい部屋に入ったり、食後など、自律神経などの狂いにより、何でもないことに赤面したり、極度の緊張でパニックに
なったりすることは多くありすぎて、書ききれないほど。そして誰もが自分だけではないか?と、それぞれが思い込んでいる。
自分は、緊張症だ、赤面症だ、精神質症だ、・・それぞれが思っていることを知らないのである。そんなことを言っていたら、
生きていけないから乗り越えているだけである。それはよいとして深呼吸が緊張を高めるとは、この歳になるまで気づかなかった。
「リラックスするには、深呼吸をしなさい。ただ、一度だけにしておきなさいよ。し過ぎると、逆に過呼吸になり緊張は高くなり
逆効果になりますよ。 呼吸は、小さく整えて気持ちを息に持っていきなさい」ということ。
・・・・・
2007年02月20日(火)
2149, へべれけに酔っ払いてえなあ。
       v(=゚ω゚)ノおはょぅ   −読書日記
この文章を読み終わったとき、その衝撃で暫く茫然としていた。短い文章の中に労働者の生活と哀歓が
よく表現されている。内側にしか破壊衝動を向けざるを得ない者たちの深い哀しみと諦観をみごとに語っている。
この諦観は中年期の男の誰もが何度も味あう屈折した心情でもある。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、
皆な私が悪いのよ!」でなく、「お酒が悪いのよ!」と、オダをあげなくては生きていけないのが人生。
知人が先日亡くなったが、連れ合いが父親の葬式の晩に自死したという。へべれけに酔っ払っても、何もかも壊しても、
その傷は癒えるわけがない。食道ガンだったというから、毎晩飲みつづけるしかなかったのだろう。                      
【人生のことは、小説が教えてくれた】より −2
  葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」高橋敏夫 中経出版
 松戸与三は恵那山の麓で発電所の建築現場で働いていた。一日中顔をセメント粉にまみれながら樽から
コンクリートミキサーに移す仕事に就いていた。仕事にヘトヘトになつた頃、樽の中から小さな箱が出てきた。
しかし、作業は彼にはこの中身を確かめる時間を許さなかった。彼は腹掛けの丼(ポケット)にほうりこんだ。
「軽いところを見ると、金も入ってねえようだ」ミキサーがからになり、終業時間になった。「なんでセメント樽から
木の箱が!?」思わせぶりに頑丈に釘付けしてあった。石にぶつけ何度も踏みつけた小箱のなかからボロに包んだ
紙切れが出て来た。 それにはこんなことが書かれてあった。
ーーー
私はNセメント会社の、セメント袋を縫う女工です。私の恋人は破砕器へ石を入れる事を仕事にしていました。
(字数制限のためカット 2011年2月20日
−−−−−−−−
2006年02月20日(月)
1784, 「すごい考え方 」           おはよ〜 (ゝc_,・*)♪
先日書いた「夢ノート」を、少し難しく書いてある本に出会った。
「すごい考え方 」ーハワード・ゴールドマン著 である。 この本のキーワードは「未来語」である。
(字数制限のためカット 2010年2月20日
・・・・・・
2004年02月20日(金)
 1052, アンドロマック
学生時代に見た唯一の演劇である。そして、知人がその演出をした事もあって真剣に見た記憶がある。
内容を殆ど憶えてなかったので、早速インターネットの検索で調べてみた。そして、その時の内容が蘇ってきた。
ギリシャ神話の登場人物が題材となるフランスの古典悲劇で、トロイ戦争の後日談として描かれている。
お互いの片思いからなる4人の登場人物が織り成す愛憎から悲劇が生まれる内容であった。エルミオーヌ役の
女性の熱演が特に光っていた。彼女が全てを失って嘆き悲しむシーンで終わった姿が脳裏に浮かぶ。
 ー 以下は、その劇の内容。
そのギリシャの勇将ピリュスはトロイ戦争により捕虜として連れ帰ったアンドロマックに恋心を抱き、その息子アスティアナクスを
軍の意に叛いて不当に匿っている。その彼の宮殿に、今は亡きギリシャの総大将アガメムノンの息子オレストが訪れる。
表向きは敵将エクトールの遺児をギリシャ方に取り返すための使者としての訪問だが、オレストの心中は愛しいエルミオーヌを
連れ出すことばかり。オレストはピリュスに会い、遺児の引渡しを要求するが、ピリュスはこれを拒絶する。
オレストは再び戦争が起ころうとも、彼の心の中には今やアンドロマックへの愛しかないのだ。しかしアンドロマックは、
亡夫エクトールへの貞節を守り彼の愛を受け付けない。却って婚約者・エルミオーヌの許へ戻るよう、ピリュスを諭すのだった。
一方エルミオーヌは、許婚ピリュスに裏切られた怒りと嫉妬のあまり、彼とアンドロマックの仲を裂こうと謀る。
そして、自分を愛するオレストの心を知りながら、彼を計略に巻き込むのだった。それは、敵国の遺児を匿うピリュスを、
裏切り者としてギリシャ軍に攻略させるというもの。だが遺児をとるか、エルミオーヌをとるか、という選択をせまられたピリュスは、
意思を翻して、遺児を殺し、エルミオーヌを妻にすると告げる。思いもよらない展開にオレストは、エルミオーヌをかどわかしてでも
ギリシャに連れ帰る決心をする。最愛の息子の命が奪われると知ったアンドロマックは、エルミオーヌの許に命を乞いに行く。
彼女は以前、エルミオーヌの母エレーヌの命を助けたことがあるのだ。しかし憎いアンドロマックの言葉を、エルミオーヌは聞き入れる
はずもなかった。息子の命を助けるべくアンドロマックに残された最後の手段は、ピリュスの愛を受け入れることだけ。
侍女に諭されたアンドロマックは、気が進まないながらピリュスにすがる。自分につれないアンドロマックにわざと冷たい仕打ちを
していたピリュスは、これを受け前言を取り消して再び彼女に求婚する。アンドロマックは息子の命を守るため、
自らの命を絶つ決意をして、これを承諾するのだった。二度までもピリュスに裏切られたエルミオーヌは、彼への憎悪に目がくらみ、
オレストをたきつけピリュスを殺す計画を立てる。アンドロマックとピリュスの婚礼の日。オレストはギリシャ軍を率いピリュスを襲う。
そしてこの悲劇には、意外な結末が待っていたのだった。

以上が検索で調べた粗筋だが、チョッとした内容をこのように一瞬で調べられることが不思議である。これが情報化ということ。
作者はジャン・ラシーヌで17世紀の作家である。この一月も演劇が自由劇場で開催されていたようだ。自分の壁をつくらず何事にも
興味を持つことが大事だと、この歳になってきて実感する。バカの壁が頑強に取り囲んでいるのが、自分では見えない。
他人からはよ〜く見えるのだが!そして振り返ってみると。地方は刺激が少ないこともあるが。
 ・・・・
 2003年02月20日(木)
687,サラ川(サラリーマン川柳
毎年この時期になると、第一生命のサラ川(サラリーマン川柳)が発表になる。 Webで調べコピーしてみた。
  ー朝日新聞Websieー
 第一生命は17日、恒例となっている「サラリーマン川柳コンクール」の入選100編を発表した。
 サッカーW杯やノーベル賞、タマちゃんなど流行や話題性の高テーマを選んだ作品が多かった一方、
 中高年サラリーマンやその家庭の悲哀がにじんだ作品も目立った。
   (字数の関係でカット09年02月20日
 ・・・・・・・・
 2002年02月20日(水)
 337,ホームページの為の文章作法−2
随想日記を書き続けてまず考えたことは、負担にならないで、如何に自然体で書きつづけるか?
そしてそのノウハウは
(字数の関係でカット09年02月20日
近代化が進むほど、幸福感が少なくなるのは何故? ー1

   * 王様の代わりに貨幣が君臨するのが近代資本主義?   ー「経済予測脳で人生が変わる!」中原圭介著
 事業の結果が、この有様だったが、何かさばさばして心身とも空を浮いているようで、「ほどほどで、後継者に引継ぐより、
これがベスト?の感覚は、何だろう?」と考えていたが、そのヒントが、この本にあった。 森林でこそ事業経営も面白いが、
そこを出てしまえば、充実していたかの満足感の違いだけ。問題は、その後の準備をしていたかどうか。 ライフワークが
あったかどうか。 脱コード化の次への準備こそが、必要だったことになる。
王様の支配から資本支配にかわった体制が近代資本主義であり、金の力が、国も、個人の価値基準になっている。
しかし、この近代資本主義も、一部に力が集中する弊害があって矛盾が出始めてきた。 ーその辺りを抜粋ー
《 ドォルーズとガタリは、人間の欲動が制御され、文化が形成されていく過程を次のように発展段階的に説明する。
 ?コード化(原始共同体)    =個人個人の平面的ぶつかり合いで秩序形成が出来る
 ?超コード化(古代専制国家)  =王様が秩序形成
 ?脱コード化(近代資本制)   =王様に代わり貨幣が君臨する
・「コード化」とは、拡散する人間の欲動を一定方向に導くこと、つまり「秩序形成」と考えればいいでしょう。
 『構造と力』では、「コード化」から「超コード化」までの過程が描き出されています。
・「個人対個人」を原点とする平面的なぶつかり合いによって「秩序形成」(コード化)が進行し、
 やがて王を頂点とする「垂直的な秩序形成」(超コード化)に発展するという流れです。
・「超コード化」に続く流れとして、いままさにわれわれが生きている「近代資本制」(脱コード化)社会の構造と、
 それを乗り越えた先にある、新たな世界の姿を描き出そうとしています。
 そしてこの部分が、「現代人が幸福になれない理由」と、その突破口を示しているのです。
・「超コード化」(古代専制国家)された社会では、王を頂点とする秩序によって社会の安定が保たれます。
 この「安定化の仕組み」こそが、ドゥルーズガタリらの構造主義者が説く「構造」にほかなりません。
・しかし、われわれが生きる「脱コード化」(近代資本制)された社会においては、すでに王は存在しません。
 英国やオランダ、スペイン、タイなど、いまでも「王国」は存在しますが、そのほとんどは、日本の天皇と同じように
 象徴的存在と化しています。ドゥルーズーーガタリによれば、「脱コード化」社会において、王の代わりに秩序を
 生み出す存在とは「貨幣」になります。 「超コード化」社会における「安定化の構造」(秩序の枠組み)は、
 王を頂点とする円錐形を形成しています。》
▼ 「脱コード社会では、人はお金への欲動に突き動かされるが、お金を得ると、さらなるお金を求めて資本として
 再投下し、もっと多くのお金を得ようとする。際限なく人は、これを繰り返す」これが、現代資本主義の正体である。
 だから幸せにはなれない。それも情報化、グローバル化が、一部の強者に力が集中させてしまう。しかし貨幣の正体は、
 情報そのもの。人間の持つ潜在の自然の大きな力が、プラスにも働くのでは?という楽観論を信じたいが・・
・・・・・・
4358, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 −1
2013年02月20日(水)
           「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 著
   * 「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」
「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」 分かりやすく言うと、「大それた成功を求めず、
自分にあった生きる領域で一番を目指し、上手くやれ!」ということ。この本には新鮮な切り口の事例が多く面白い。
次回から幾つか紹介する。特徴は弱者の戦法というところか。これから長く続く乱世に生き延びるには、大成功など
求めず、自分の強みを最大限生かし地道に勝ち抜くしかないという著者の論も一理ある。
   ー内容紹介・アマゾンよりー
 伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!(恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!)ワーキングプア無縁社会孤独死
引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。 だが、「やればできる」という自己啓発では、
この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を
手に入れる、新しい成功哲学である。自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本で
ぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。 人格改造のさまざまなセミナーや
プログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。
でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。
残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。
「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」なんのことかわからない? そのヒミツを知りたいのなら、
これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)
 ▼ここで、≪人間は知能、性格、肉体など遺伝による初期能力の違いにより、現代社会において成功できるかどうか決まる。
 努力や訓練や方法論によって、「よりよい=より豊かな」自分になることは大方の人はできない。「人間の能力は平等。
努力すれば皆幸せになれる。」という建前を否定し、人間は生まれながらに「不平等」であるという 前提に立ちながら、
「それでも幸せに生きる」ための方法を提案する。「より認められる」には、大きな成功を求めず、「自分が好きな分野で
いちばん」になるまで対象を細分化し、集中しろ」。そのための仕組みを“自分で設計”すれば、幸福の新しい可能性が
見出せる。≫と説く。 伽藍の世界でも同じ戦法で生き抜くしかないが、普通の人は尻尾の中の勝ち組になるしかない。
自分の強みを生かし、小さなテリトリーの一番を探し、追求しろということ。それより、「世界は残酷」をまず知ることだ。
・・・・・・
3983, 生保に入るバカ、入らないバカ ー1
2012年02月20日(月)
 私は保険に入らないバカだが、それぞれの考えがあるので一方的に決めつけられない。
日本の生命保険の世帯加入率は90%で、共済と生保を合わせた年間保険料が40兆にのぼる。
一世帯が年間に支払う額が平均45万円で、22年で1千万、33年で千五百万になる。人生で生保が住宅に
次ぐ高い買い物になる。 しかし加入者の方は、その意識がない。欧米の加入率をみると、フランスが6割、
アメリカが5割、ドイツが4割、イギリスが3割6分と、日本の大よそ半分。 いかに日本が高いかである。
死亡保険の保険高は突出して高く、2000年だが、日本が1600万、アメリカが600万、イギリスが
260万、ドイツが200万だった。生命保険の加入経路の7割が保険のセールスで、親戚や友人の紹介をされ、
加入するケースが圧倒的に多い。生保の営業方法は義理(G)、人情(N)、プレゼント(P)の頭文字をとった
GNP営業の典型といわれている。 バブル崩壊後に、その営業職員の膨大の経費を維持するため、収益の高い
死亡保険を大型にした保険会社に有利な、複雑化した、顧客無視の営業をするようになった。 その頃、保険会社は、
それまでの顧客にとって有利の商品を解約させ、セールスを使い利回りの悪い商品に切り替えさせていった。
その辺(01〜05年)から保険会社は悪質な営業説明で本来加入できない病歴のある顧客に加入させ、その後、
契約不備を理由に保険金拒否をして社会的大問題になった。 何と37社で130万件に至ったという。
 早くいえば、セールスレディーというオバサンを集めて、GNPで、その人脈を食い尽くす。それは巧妙なテクニック、
何も知らない素人を、ほぼ騙しで契約をさせる悪質集団という側面を持つ。フレンドリーに長年かけ知人・親戚に入り込む。 
合理的の欧米人の二倍の加入率は、組織的意図がないと無理。 生保で、まともなのは学資保険ぐらいのもの。
22歳まで死んだときに子供の学資を保証するのは、一応、理に合っている。 それ以外の商品の多くは、客単価を
上げるための巧妙な商品。読みも理解もできない契約書に巧妙に生保にとって有利な条文が入れてある。 
見方によれば合法的組織犯罪に近い集団。それなら預金の方が良いが、相手はフレンドリーのプロ。
その辺の理屈が理解できない人たちの不安に付け込むのが営業センス。
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3618,  忘却の整理学 ー3
2011年02月20日(日)
   「 忘却の整理学 」外山滋比著
 ここで、著者は早朝に目をつける。どうも、夜の間に忘却が起こることはたしかであると。
忘却が頭を働かせやすく、きれいに整理をしてくれるとすると、一夜明けた朝がモノゴトを考えるに適しているのは当然である。
昔から、それに気づいていた人は少なくなかった。イギリスの詩人のウィリアム・ブレイクに次のようなを紹介してある。
   朝、考える   ひるは はたらき   夕がた 食し   夜は 眠れ
 まず 朝いちばんに思考せよ である。 他の仕事は、そのあとでよい。
昔、中国の役所は、朝、日が昇ると同時に開始されたという。それで、「朝」廷で、効率的であることを知っていたのである。
 日本の諺に、簡単の仕事を「朝飯前の仕事」というのがある。 本来は朝飯前に手がければ、簡単な仕事でなくても、
頭は整理されていて、仕事の判断、手順がたしかで処理が早くなるということから来ている。
もう一つ、思考に向いているのは夕食前である。その時間は早朝と同じで、働いた後で、空腹も加えて脳が活性化している。
更に勧めているのが昼休みの短時間の昼寝。 そこに僅かな時間でも睡眠をとることで、忘却の要素を入れることになる。
 最近、再開をした「モーニング・ペイジ」がある。 白紙の大学ノートに30分位、思いのままを書き付ける。
早朝だから、自然に出てくる言葉は、外部情報に染まってないサラの内部?から声を掬い取ることになる。
ところで以前に、過去の全てを忘却した男の映画をみたことがある。その時に過去の記憶こそ、人間形成をしていると思い知った。
ということは記憶と忘却の形が、その人物形成をしていることになる。忘却の、いま一つの方法は、より刺激の強い経験を
挟むことだ。忘れようとしても忘れられないなら、より刺激の強い何かを探し、そこに気持ちを切り替えることだ。
それは前向きということになる。後ろを向いて記憶を強化ばかりしてないで、目先を変えることが忘却の一番の方法。 ーつづく
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3253, 置き引き?
 2010年02月20日(土)
一昨日、新潟の万代シティの近くのマクドナルドで海老バーガーを食べて、最後にポテトフライをつまんでいた。
半分ほど食べたところ腹は一杯。 持って帰るか、食べて帰ろうかと。 で、そこからである。60歳後半の暗い顔を