* アフォノミクス
 安倍内閣の発足で、先行き悲観論の経済学者・浜のり子が、久々にTVに出演、アベノミクスを批判していた。
当り前だが、こんなバブルは直ぐに崩壊するのは自明のこと。 アベノミクスに対する街のインタビューで、
20、30歳代の17%に対し、40歳以上の74%がバブルを望んでいる結果であった。バブル経験者の多くが、
その恩恵の味が分かって期待するるが、未経験の年代層はいずれ弾けるバブルに期待しないと冷静。
 浜のり子は、「1980年後半のバブルは4年数ヶ月つづいたが、今度は、そこまで続かない。 前のバブルは、
それでも中産階級の風船が膨んだが、今回は、その萎んだ風船に再びガスを入れるのでなく、別の風船を膨らませ、
萎んだ風船に紐を加え、空に上げようという代物。全くの見当違い!」と、一刀両断。これも、当たり前のこと。
元女子アスリートが、「周囲が家を買いたいという人が多いので、私も家を買うかどうか、迷っている」に対し、
「周りが浮かれ始めた時に何を馬鹿なことを。家は投資の一つ。直ぐに弾けるのが目に見えている現在、『周りが買うから
自分も』という考えが、バブル犠牲者の発想。止めなさい!」と、ハギレはよい。
 安倍内閣が発足し、現在の日銀総裁が立候補をした時、「日銀総裁になりたいポチが尾っぽを振っているだけ」
と切って捨てた。米国のFRBバーナンキンが無制限に札を刷って、目先のアメリカ経済の崩壊を維持しているのと、
日本とは違う。彼らは世界の制空権を持ち、海軍力も世界一と、言語も世界共通語の英語。その上、基軸通貨の発行国。
ドルを幾らでも刷って、それを米国債で回収するか、暴落をすれば借金はチャラ。 それかデフォルトをすればよい。
その国を真似れば、待っているのは破滅。今回の米国の予算が議会で否決されデフォルトでもすれば、世界経済は
大混乱になるが、『ひょっとすると、隠れた国家戦略』で、やってくる可能性がある。リーマンショックで、
世界の金融機関に隠された不良債権ともども、焼き払うためにも。また、極論と言われそうだが、有り得ること。
ーーー
2013/06/19
アベノミクスへの疑問
 アベノミクスの危なさは、二年前の事業断念に至るプロセスで直接、肌で感じ取っていた。
これは再び、とんでもない誤りを犯そうとしている。「10年後に一人あたりのGDPを150万増加」など、方向は逆。
それも以前に放り出した元首相二人が恥ずかしげも無くである。何人かの経済学者が、アベノミクスに批判をしているが、
円安、株高の現象の前に表立っていない。 先日、図書館で借りてきた「文藝春秋4月号に神谷秀樹のレポート
アベノミクス「危険な熱狂」ーがあった。 ネットで調べたところ、これを簡略にまとめたブログの内容があった。
 ★ ーブログにゃんとま〜 ー神谷秀樹『アベノミクス「危険な熱狂」』文藝春秋4月号の一部を抜粋ー
≪◎ アベノミクスを冷静に分析し、「A=アセット(資産)、B=バブル、E=エコノミクス」と揶揄している人々がいるが、
 彼らのほうが正しいことは、いずれ歴史が証明する。いま喜んでいるのは、バブルに乗って一儲けしたい投機家ばかりだ。
「持続可能な経済基盤」を構築するものには、人口、中産階級の収益力、イノベーション(技術革新)、エネルギー価格、
 政府の健全な財政等々があるが、中央銀行はここに述べた経済成長の大きな要因のうち、何一つとしてコントロールできない。
◎ 安倍政権は「市場にお金が不足している」と考えているようだ。だが、これは完璧に間違った認識であり、市場にはお金が
 あり余っている。企業はもてあますほど現金を持っており、日銀の当座にも銀行が使い切れない「ブタ積」が山ほどある。 
◎ 株価が上がって投機家は喜んでいるが、何も企業の競争力が回復したわけではない。企業の持つ外貨資産の評価額が
 上がっているだけの話だ。(中略) 外貨建ての資産が評価益を出すということは、裏返せば円建て資産が、国際通貨の
 バスケットで見れば価値が目減りしていることになる。
◎2000年代初めから民主党に政権を譲るまで、自民党政権時に彼らが行なった不況対策は、
 �「円安麻薬」で輸出ドライブをかけること、
 �「契約社員化」で賃金を切り下げ、国際競争力を維持することだった。 しかし、この政策は完璧に破綻。
 「インフレを起こせば賃金が上がる、雇用が増える」というのは、全くのイリュージョン(妄想)で、
 「国際的に価格競争力を失ったのは円高のせいだ」というのもイリュージョンだ。 競争力を失った理由は、
 同じ質の労働に対する賃金が海外に比べ高い、製品の質の面でも優位に立っていないことだ。
◎「バブル崩壊の対策は新たなバブルの演出で」が正しい処方箋でないのは「失われた二十年」で学んだ筈だったが、
 実際には学んでいなかったようだ。ABEがバブルを大きく膨らませれば膨らますほど大きな破綻を日本にもたらし、
 その時はもう復活不可能なほどの致命傷となるだろう。≫
▼ グローバル化の中では、日本一国の金融緩和でコントロールが出来ようはずがない。アベノミクスは、
 一部の輸出産業と大手の金融機関がプラスになるだけ。逆にマイナスのエネルギーは、弱者を直撃する。
 二ヶ月前の地元の高校の同級会で、当初からのメンバー12〜3名のうち、この1〜2年で私を含めて6人が倒産、
 廃業、経営責任の辞任に追い込まれた。過半数近くがやられたことになる。そう遠くないある日、中国かアメリカの
 投機筋から、売りを浴びせられ株価が暴落するだろう。参院選前に一度、そして、参院選挙の後の秋あたりか。
ーーー
013/04/01  
閑話小題 ー要は、アベノミクスとは!
   * 要は、アベノミクスとは!
 アベノミクスと浮かれているが、少し考えれば、こういうこと。「小泉の中期政権後、毎年、首相が変わってきた。
その二人が偶発的に首相と副首相になって、似たような失敗の拡大版を始めようとしている。再び失敗したところで、
政敵に殺されたり、刑務所に入れられたりしない。大盤振る舞いの付けは、国民の負担になるだけ。幾ら金を発行しても、
銀行を通して国債を買わせることで周りまわって戻ってくる。 一度、ハイパーインフレにし、銀行閉鎖するなどの
荒治療した方が、デフレスパイラルが続く現状より良策。 世界は通貨安比べ、その中で紙幣の供給を増やし銀行閉鎖も含め、
一より出直しすべし 」ということ。その中で大部分の国民に物価高という負担が架ってくる。そして、責任を取って辞任。
そのパターンが繰り返される。
ーーー
2013/03/07  
閑話小題 アフォノミックスとは
   * アベノミクスは、アフォノミックスか
 アベノミクスを揶揄して、「アフォノミックス」とは、よくいったものだ。 経済評論家の浜規子が先日、アベノミクス
内容を問われ、「アフォノミックスそのもの。死に掛けている病人にホルモン剤を投与するようなもの。気持ちが悪い。
今さら経済成長などおかしい!」と切り捨てていた。 日銀総裁の黒田氏の国会答弁の内容についてどうですかに対して、
日銀総裁になりたいポチが尻尾を振っているだけ」と、これまた辛らつだが、当を得たりと納得をした。
この事態を招いた戦犯の主犯格の安部と麻生が、首相、副首相とは漫画の世界。殆どの人が、それを知っているから恐ろしい。
7月末の参院選までのミニバブルか、あと二年が限界とみてよい。それでも見渡す限り阿部しか見当たらないのが現実である。
一度、チャラにになるなら、早めに息の根を止めるのも仕方がないのか。この付けは、5年、10年後に覆いかぶさってくる。
 ところで韓国経済が特に変のようだ。 円安も効いて、あの元気にみえていた経済も崩壊過程。 輸出依存度を見ると、
日本 14% 、中国26%、アメリカ10%に対し、韓国は50%。 日本は貿易立国と言 われるが、実際には内需大国。
それにしても韓国の輸出比率が異常に高い。欧州危機と中国の経済停滞の影響を直撃し、急激に悪化している。
世界的動乱になると、国力がある方が有利。資源があり、海軍と空軍が断然強いアメリカが当分は世界をリードする。
体力を疲弊してしまった日本は、当分、アメリカの属国として生きていくしかなく、TPPの参加など当然のこと。
明治維新も、太平洋戦争の敗戦も、今回も、アメリカに屈した開国になる。アメリカにとって、どれも世界戦略の
一つでしかない。韓国、台湾、日本が、アメリカの軍事、経済の中国に対する前線基地。中国も北朝鮮を庭先の番犬で
飼っている。ここにロシアが絡んでくると、1930年代から太平洋戦争の様相に酷似してくる。そうすると、保守本流
安部と麻生の出番というのも分からないこともない。「天気晴朗なれど、波高し」である。