昨日の土曜日の午前10時に、NHKの「そこが知りたいー世界同時不況・危機への対応は十分か?」は、
9人の解説委員による、伯仲した議論と、その合間に視聴者の意見や、世界の識者の論説を挟んだ、
見ごたえのある内容だった。
 ーまずは、NHKのHPの紹介文から
去年9月のリーマンショックから半年あまり。
「100年に一度」とも表現される経済危機は深刻な世界同時不況をもたらしています。
世界各国では、企業倒産や失業者の数が拡大し、予想をはるかに超えるスピードで景気が悪化しています。
国際協調の下で各国が打ち出す経済政策は、景気を下支えする十分な力になっていないのが実情です。
この状況を打開する処方せんを世界各国の政府は持ち合わせているのでしょうか。
そして、日本をはじめ世界の政治指導者たちは、経済危機を乗り切るための責務を果たしているのでしょうか。
4月18日(土)の双方向解説では、私たち解説委員室の経済・国際・政治担当の解説委員が、
世界同時不況への危機対応や解決への糸口を、視聴者の皆さまとともに考えたいと思います。 
 ーー
 解説委員ということで、同質の意見が多かったという感は免れなかったが・・・。

・100年に一度の経済危機なら、100年に一度の対策をたてるべきだが、それが感じ取れない。
・非常に深刻な事態である。大量に輸血しないと患者が死んでしまうという共通認識はある。
アメリカと中国のG2が、今後大きな役割を持つ。ロシアと中国をプラスしたG9も必要。
・視聴者からの質問で、「100年に一度の経済危機というが、世界恐慌といわない何故か?」に
 対して、「GDPの落ち込みは、1929年の世界恐慌と同じだが、失業率は25パーセントに対し、
 10パーセントで収まりそう。 今回は世界の経済政策の協調があるところが前回とは違う。
 従がって、まだ世界恐慌に入ったと認識されてない」の答えであった。
 実際は、10年〜20年後に振り返れば、今回の方が遥かに大きいはず。
アメリカを中心に世界経済を引っ張ってきたが、今後は、新興国に中心が移動する
 ターニングポイントではないか。 今後はアジア中心の経済モデルを作るべきである。
・ドルに替わる基軸通貨は10年20年単位では出てこない。
 ー以上、印象に残った部分のメモをまとめてみたが、それほど大したことを言ってはいない。
 今回の恐慌の概要を知らしめ続けるには、良い内容だが、NHKの立場もあって、
 過激な現実を報道ができないこともあろう。