2004年02月12日(木)
1044, 職業性格形成論−2

「職業性格論は一理あるかもしれないが矛盾も多い」と考えられる。
確かに大雑把な論である。警官を例にとっても、彼等にも色いろな性格もある。
それはどの職業の人にもいえることだ。といって職業の性格形成に対する影響は大きい。
「職業の特性」と「本人の特性」とが、掛け合わさレて「職業性格」ができあがると考えると納得ができる。
その意味で、会社を選ぶのではなくまずは職業を選ぶべきである。
その掛あわせがポイントになる。それが悪いと、自分の特性が引き出されない。
人間の性格は、両親や地域や兄弟の順位などが複雑に絡み合って形成されている。
したがって一概に一括りにはできないが、両親・兄弟姉妹・連れ添いと、選んだ職業は大きな要素になる。
ある町の飲食店の開店で、家内と待合で待たされた。そこで、見るからにクラブのママさん風の人が、
予約で入っていくお客に挨拶をしていた。その姿が今でも目に焼きついている。「あの人はどこどこの頭取、
あの人はどこどこの社長様」と仰ぎ見るような眼で小さな声でいっている。
「何じゃ、このボケ!」と、ヤッカミ半分でママ様を軽蔑の目で見ていたが、
家内が「あの人、うちの子供の同級のお母さんで、長岡の一番高い店のママさんだって!」
とのたもうた。「ああ、これではあのお馬鹿さん達、喜んでくるわけだ!」と思った。
このケースなど職業性挌形成論の典型である。職業性挌形成論にしては程度の低い話になったが、こんなものだ。
威張りたい奴と、おだてを仕事にしている奴が出会う場所も有ってよいが。
でも、あのような純粋に仰ぎ見られたら、その店に行きたがるだろう。なるほど一番の高級店のママ様である。
逆に、「職業性挌とは何か」を徹底的に考えてみることが必要ではないか。
早く割り切って、その性格や生活に慣れてしまうことだ。そして身につけることだ。落語や将棋に「内弟子制度」があるが、
職業性挌(生活)を24時間、師匠と生活をすることによって、身につけるためである。
「いまの職業性格とは何か」じっくり考えてみよう!
「有能な営業」は太鼓持ちの「どっこいしょ」と、もち上げるノウハウを身に付けている。
20年前から、この営業はいつ誉めるか、それぞれの人を観察をしてきた。自然と身に付いているが面白い。
それと「内幕情報屋」の媒体も骨身についている。危ない相手でもある!
こんどは、営業屋性格論でも書いてみようか!悪口になる可能性が大であるからやめておこう?

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