*2003年01月28日(火)
664,「日本経済の破断界」

十数年前から日本経済の破滅を言い切ってきた元三菱総研専務ー高橋乗宣の本のタイトル。
去年の秋に新潟の紀伊国屋で買おうかどうか迷って買わなかった本を図書館で先日借りてきた。
  ー要約を書くとー
・日本経済が凋落した原因を、「ニクソン・ショック」としている。 
 今になって世界機軸通貨のドルが暴落して騒いでいるが、ニクソン・ショックの時点で終わっていた。
アメリカがIMF体制をつくった当初、世界の金保有量の66?を保有していた。
 アメリカは35ドル1トロイオンスの金の交換ルートでIMF体制をつくった。
 その体制の前にどこの国もドルを欲しがった。それを利用してドルをばら撒いた。
 ドルをばら撒く事がプラスに働いた。ドルが機軸である限り必ずアメリカへ戻ってきた。
・ところがドルを手にしてもアメリカ製品を必ずしも買わなくなった。
 日本やドイツが製品をより良く安く売り出したためだ。それが日本やドイツを中心に溜まりだした。 
 それと同時にベトナム戦争でつかったドルが更にヨーロッパやアジアに流れていった。
 それが外国に山のように溜まり、アメリカの公的準備金が激減しだした。ヨーロッパやアジアの国は
 金を持ちたがる 傾向にある。アメリカの金が減りだし、発行した金の交換量をはるかに超えてしまった。 
 それがドル危機である。たび重なるドル危機で1971年に金とドルの交換を停止する宣言をする。これの意味が深い。
・資本主義は、金を通貨の基準でなり立っている。その瞬間、ヨーロッパ諸国は固定的な為替関係を放棄した。
 しかし日本だけは一週間にわたり、一ドル360円のレートを守ろうとした。大失態だった。
 すぐに固定相場を放棄せざるを得なかった。ヨーロッパとくにイギリスのサッチャーはロンドンのシティーを開放し、
 金融のウインブルドン化を行った。日本は10年かけて金利の自由化を図ったが、市場にゆだねるための規制撤廃
 一切行わなかった。いまだに当座預金ペイオフすら延期するような幼稚なレベルで留まっている。最悪である。
 市場主義の流れさえ全く理解してない国民と政治家のレベルを露呈してしまった。
・過去の資本主義の最終段階に入っているが、日本は小手先の自民党の最終漫才
 の自己逃避に国民もなすすべもない。自民党はその寄生ー規制で潤っている業界から献金を受けている為、
 規制撤廃ができないのだ。なすべき決断を下さず、実行せず、もう大丈夫、もう大丈夫と繰り返していると、
 市場はある日突然、暴力的になる。市場の「自己矯正メカニジム」が働く。この先送りのツケが必ず来る。
 シートベルトをしっかり締めつけ、下げた頭を両手で抱えるー飛行機のハードランニングが始まる。
 まずは2003年の3月がどうなる事か??先延ばしの典型のダイエーが最終の失敗の露呈を始めた。
 ーー
 以上が私がまとめた本の要旨だ。ほぼ大筋は外れてはいない。まずはこの3月がどうなる事か。
イラク戦争朝鮮戦争をどうこなしていくかが問題だ。この国の民度自民党のあのパフォーマンス
ー自己逃避をしているレベルを民度という。 それも仕方がないのか奴隷国家ー西アフリカの奴隷国家以下の現状。
自民党は歴史に残る劣悪政党だ!その猿芝居を信じているのが今の日本だ。
あの歴史的国辱の彼等が「我々自民の主流派の定義は国家の行き先を真に考えているかどうかにある。
我々は先行きを真剣に考えている故に主流派という」とのたまっている。
万死にあたいする劣悪集団が、こうも脳が狂ってのたまう。彼らはいう「自分たちは、こういう劇場政治にとっての生贄だ」
ゴミのー盗人の最後の泣き言だ。「盗人に三分の利?」いい加減にしろと言いたい。
おそらくこの文章は、私のまだ見ぬ孫や曾孫が見ると思うが「私の時代にこの劣悪集団と子狐どもが貴方の時代と
同じようにいたと、タイムマシーンのように時空を超えて伝えたかった」という事だ。如何でもよいことだが。