リッチ層・貧乏層アンケートの質問と、結果がシビアである。

・特に教育方針に違いが表れている。
「教育費に関しては負担を惜しむつもりはない」と高いレベルの教育を望むリッチ層に対して
 貧乏父さんは、「人に迷惑をかけない子なら成績は二の次でよい」「進路は本人の希望を優先したい」という。
 自分の5年先も見えないのに、子どもに十年先のため、勉強しろといえないから、こういう答えになる。
・ギャンブルに関する回答も興味深い。事業ではリスクを負うことを辞さないリッチ層がギャンブルには興味を示さない。
 それに対して貧乏層は一攫千金を夢みて、各種のギャンブルの体験を持つ傾向が強い。
 事業というリスクにさらされている者にとって賭け事に興味がなくなるのは当たり前。 日常がギャンブルだから。
 事業などのリスクの少ない人は、スリルをギャンブルで経験をしたくなるのも人情。
・好きなTV番組では、お笑い番組が好きな非正規ジュニア、スポーツ好きな貧乏父さんの姿が炙り出される。
・現在の階層・格差社会に対する見方は、貧乏層は「階層化しつつある」という方で、格差逆転の機会の平等も
 機能してないと答えているが、リッチ層の三分の一が機会平等が存在していると見ている。
今度の恐慌は、格差も含めて勝ち組とかも淘汰することになる。社会主義経済の実験で現れた「総下層社会」である。
インドのカースト制度では下流とはいわないで、下層という。固定化して、それに対して問題意識も無い社会。

ところで堺屋太一の寄稿 ー「健全な格差」とは何かーで、日本を覆う三つの格差を取り上げていた。
1つは、親の顔ー人脈格差
2つ目は、正規社員と非正規社員、つまり大企業や官公庁の組織に入り込んだ「職縁人」と、そうでない「無縁人」
 職縁情報格差である。
3つ目は、東京圏と、その他の地方の間の差別。今や日本は、東京の千代田区と港区に集中した
 「出島」からしか情報が入らなくなった不便な社会になってしまった。 地域格差である。
 それだけでない、東京都と地方の情報の断絶だけでなく、世界と東京の断絶もまた深刻という。
この三つの固定化で、その格差が拡大しているという。
まあ、これは堺屋太一が知らないだけだろうが、情報化で、その壁は大きく崩れている。
いや自分を含め周囲を見ると、どうでもないか? 
 そういえば両親が口すっぱく豊かに生きぬくノウハウを話していた。 
突き詰めると‘、原理原則と、時代に合わせて変化すること、そして自分を高めること、楽しむことを!’
 
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