2004年01月17日(土)
1018, 「会社にお金が残らない本当の理由」 −1
ー読書日記

 紀伊国屋で、この本の帯につられて買ったがナカナカ面白い。
タイトルは−93・7?の会社は10年以内に潰れるー攻めるだけでは会社は10年続かないーである。
「初めに」の出しからして刺激的な文章である。
ー「まずはキャッシュで一億を作る。」
社員5名ほどの中小企業‥とか零細企業に私が最初に言う目標である。
「零細企業にそんなことができるか?」と思うかもしれません。しかし、会社経営をしているなら、当たり前です。
現在日本には一億の預金を持つ人は108万人います。 総世帯4700万ですから全体の2.3?です。
50世帯に一世帯が一億を持っているのです。 実際の中小企業やその社長はどうでしょうか。
資金繰りに追われているところが大半。 何故こうなったのでしょうか? 
それはほんのチョッとした差から生じています。そのチョッとした差が生死を分けてしまいます。
・・普通の経営者は、経営の背後になっているシステムが分らないのです。ーとのっけから読み手を引きつけていく。
  
 ー印象に残ったところを抜粋してみるとー
・資本主義社会そのものがボッタリの本質をもっている。
・今の日本の税制は「かっぱらい」である。「取りやすいところからとる!」
・決算上の利益とは、実態とは違った税金を取るための数字でしかない。
 その粉飾決算の利益を経営者も税理士も会計士も信じきっている。税理士や会計士は無知もいいところ。
 ゾンビを生んでいる日本の税制に気がつかない。 設備投資の耐用年数は実態とかけ離れている。
 その数字のおかげで、ありもしない利益を計上させられ、税金をボッタクラレている。
・自宅の名義は奥さんにしておくべきだ。
・「車」と「家」と「保険」を、おさえておけばお金は残る。 ーこの詳細がナカナカ面白い
・社長で「いい人」ほど儲かってない。 一般常識の世界で生きているからだ。
 ロータリークラブとか・・ それとは別の独自の指標が必要だということが分ってない。
・中小企業ー零細企業の報酬の内訳は「役員20?、社員30?」但し役員報酬は合法的裏金で
 実質的に会社の金と割り切ること。 内部留保金と未来投資資金として割り切ること
・裏帳簿の勧め・・・
・戦略3つ,戦術7つ
・ローリスクだからこそハイリターンを得ることができる。
 リスクは極力かけるな!ローリスクは本業の中にしかない。
ー以上が印象に残った内容だ。
               ーつづく
・・・・・・・