2005年12月13日(火)
1715, 下流社会    茶 どうぞ ( ^-^)_且~~~

最近、下流階級とか、下流社会という言葉が目につく。 その丁度良いタイミングに『下流社会』という本が出た。
先取りの典型的な本である。初めて東京暮らしをして実感をしたのが「世の中は歴然とした階級社会」ということであった。    
(*o☆)\ 初対面で、自己紹介で何気なく自分の身分のキーワードを入れる。
それでそれぞれの立場(階級)を確認するのだ。 情報化、グローバル化は結果として競争激化をもたらす。
それが激しければ激しいほど、階級格差がハッキリする。特に近年の競争の激化が中流社会を希薄にし、
一部勝ち組の上流?社会と、  他の負け組みの下流社会の二分化を鮮明にしだした。
そういえば「○金」「○ビ」という二分法が、80年代末の日本では一世を風靡したことがあった。
                      オレ〇ビ? σ(*`θ´*)
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ーこの本のインターネットで調べた概要を編集してコピーしてみたー 〔読まなくても充分である。〕           
 「下流社会  新たな階層集団の出現」光文社新書(著:三浦展

下流」とは、単に所得が低いということではない。
 コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。
 その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。 そして彼らの中には、だらだら歩き、
 だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。 (「はじめに」より)
 団塊ジュニア(1970年〜1975年頃誕生)世代の女性で「上流」意識を持っている人が
 気に入っている時計のブランドがオメガ等を押さえてセイコーシチズンであるという。

 オメガからシチズンに変えた理由はオメガの鎖が切れたので修理しようとしたところ、大変な時間と費用が
 かかることが分かったからだ。また自動巻きのオメガは少し外していると止まってしまうし、
 月末には日付の調整をしなければならない。それに較べて電波時計は、全くのメンテナンスフリーだからだ。   
 時計とは「正確」で「手間がかからず」「そこそこの堅牢性」があることが最大のポイントだ。
 それをデザインだの、手巻きに味がある等と講釈を付けるのは時計メーカーのセールストークに過ぎないだろう。
 時刻合わせに気を使うより、世の中には沢山しなければならないことがある。
                 (/_ _ )/♪へ(-。-へ)♪(/_ _ )/
 先程の時計の調査で下流階級ほどロレックスやオメガを好む傾向が出ている。
 外見以外に自分を際立たせるもののない下流階級の悲しい性(さが)という。
 著者は「『下』は自民党とフジテレビが好き」であることを指摘している。
  これを数字で以下のように示している。
 対象世代は「団塊ジュニア世代」(1973−80年生まれ)。
    「上」の自民党支持率は8.3%、 民主党支持が16.7%、 支持政党なしが75%。
    「下」の自民党支持率は18.8%、 民主党も同率、支持政党なしが60%。
  ー字数の関係で中略(2007年12月12日)ー
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ー感想
この「下流度チェック」半分以上である。(2~7と11が、!チェック)
そうすると、私は下流? (T0T)\(^−^;)mama!  まあ、いいや!
読みようによっては、かなりシビアな本である。しかし、これが現実であり、競争社会の姿なら、
そう受け止めざるをえないだろう。それが勝ち組から負け組みに落ちた時に、社会の現実がリアルに見えてくるのだろう。
今後はニートやフリーターなどの「労働意欲のない、多く働かない層」がそれによって下流に転じ、
逆に「上昇志向の強い上流」という流れと相反して二極化が進む。
またその層の子弟らは自然にこの階級の社会環境によりそこに留まり、階層の固定化が強まるということか。
  第5章「自分らしさを求めるのは『下流』である?」は刺激的なタイトルである。

 この章の「生活の中で大事にしていること」で「個性・自分らしさ」を挙げる人は階層意識が「下」の人に多い、という。
「自立・自己実現」もそうだ。 一見世間的に悪い響きでもなさそうなのだが、実際データを取ると下流だと
 自分を考える人ほどこの項目を挙げる率が高い、というが、どうだろうか?
 それでは「上流」では?、男女ともに共通しているのは「ゆとり」だ。
 男性はこのほか「仲間・人間関係」「創造性」「活動的・アクティブ」で、女性は「美・おしゃれ」
「公正さ・品の良さ」という。 これまた極端な内容すぎる。       (*◎ω◎*)~ 〜♪
 団塊ジュニア男性が「これからお金をかけたい事」は『上』では「財テク・投資」「家具・インテリア」「健康」
「スポーツ・フィットネス」「住宅・リフォーム」であるのに対し『下』では「教養・資格取得」「娯楽・イベント」が顕著。
 男性の趣味でも『上』は「旅行・レジャー」「スキー」「サイクリング」「ゴルフ」と
アウトドア志向なのに対して、
『下』は「AV機器」「音楽コンサート鑑賞」「テレビゲーム」「スポーツ観戦」「パソコン・インターネット」・・・
「私はどうか?」と不安になる。 著者が自分を規準に考えているに過ぎないだろうから!?
        ○=(≧Σ≦) へっくし!
                           バイ〜〈*・。・*)/
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