2003年12月11日(木)
  981, 足銀の経営破綻 について

 足利銀行の経営が破綻した。新潟県に例えると、第四銀行大光銀行の総額の預金量がある。
 群馬と新潟の経済規模から考えると地銀が全てが破綻したようなものである。
 総貸出しの50?近く占めている。破綻処理は、予想されていた「りそな型」ではなく、
 国が既存の足銀株全てをゼロ円で取得して経営を建て直した上で受け皿銀行に
 引き渡すという、いわば「長銀型」の方式だ。投資家は株主責任をキッチリ取らされるのだ。
 
 危機が叫ばれた時、「増資を貸出先に上積みをして引き受けさせた」と聞いている。取引先は二重のパンチである。
 栃木県の深刻な経済危機である。これから年末にかけて本当に深刻になるだろう。
 政府系金融機関などは「土日なしの緊急事態」と何かに書いてあった。隠されていた負債が今後多く出てくるだろうから、
 県外の地銀に対してその連想が出て株価の暴落を呼びおこす可能が出てきた。
 もし新潟で、このような倒産が起きた事を考えたら背筋が寒くなる。 想像を超えた現象があちこちで始めるだろう。
 失業率が十数?とかいう数字である。  繁華街の店の灯は半分は、いや大部分が消えてしまうだろう。
 これが栃木県だけでなく、これから地方で次から次へと連鎖する可能性が大だ。
  今でも地方の落ち込みは、想像を絶するものがある。 この事業は、デフレスパイラルが手に取るように分かる。
  政府は目先政権を維持するだけで精一杯である。その中で地方経済の疲弊はマスマス激しさを増しているのだ。
  長野県が長野オリンピックの反動と、田中県知事による徹底的な公共事業の削減で大打撃を受けている。
  してこれで栃木県が続いたことになる。そして公共事業を潤ってきた新潟県や富山・石川県 なども疲弊の極みにある。
  会社の大矢支配人の実家が栃木県にあるが、早速生々しい情報が入ってきた。破綻となると、やはり空気が全く変ったという。
  再来年の4月からペイオフが待ったなしで行われる。ペイオフに向けて預金の引き出しが続くだろう。
   そうすると貸し剥がしがおき・・・ 来年からは考えただけで恐ろしい年になることは必定だ。
  高橋乗宣の本でも、いま一度じっくり読んでみよう。「引き出し」のコーナーに彼の文章をコピーしておきます。
 ・・・・・・・・