2004年11月23日(火)
1330, ワインの話

昨夜は、兄夫婦に誘われて、ボジョレー・ヌーボを家内共々飲みにいった。
兄の友人が金欠病でドロップ・アウトの代理に誘われたのだ。
盆と正月以外、あまり飲む機会がないので丁度よい機会であった。
しかし空きっ腹のためか、かなり泥酔をした、いつものことだが。
ワインといえば、海外旅行の機内で無料の極上のワインが飲み放題。
そのためワインにはうるさい? 月に3〜4回、自宅の至近距離のイタ飯チェーン店の
『サエゼリア』のワインを飲んでいる。 これが安い割りは美味しい。 
さらに2Lのワインのパックを今年になってから冷蔵庫に入れてある、月に一本の割合だが。

世界各国のワインを飲んでみたが、ワインといえばオーストリアである。
十一月十日は、ウィーンで最も“古い酒”を飲む日である。ボジョレー・ヌーボは新酒だが、
ウィーンは古酒だ。その古酒とは、前年の秋に収穫されたブドウで造ったワインをいう。
翌日の十一日からは新たに収穫されたブドウで造ったワインが出回る。
この新酒のことを「ホイリゲ」といい、こうしたワインを出す居酒屋も同じ名で『ホイレゲ』と呼んでいる。
ホイリゲ」の歴史は結構古い。一七八四年、皇帝ヨーゼフ二世がウィーンのワイン農家に「年間三百日を限度として、
自家製ワインを売ってもよろしい」というお触れを出したのが始まりとされる。
毎年、十一月十一日の聖マルティン祭の日に樽(たる)を開封し、向こう一年間、その年のホイリゲとして飲む習慣だ。

 ベートーベンが長く住み、交響曲「田園」などを書いたウィーン郊外に、
ホイリゲは点在する。 店で「ホイリゲ」を注文すると、たいていビールジョッキを
小さくしたようなコップに入った白ワインが出てくる。味は酸味が強く、こくはない。
しかし、サラミやハム、ウィーン風カツレツなどをつまみに飲むとうまい。
炭酸水で割る飲み方もあるようだが、これはあまり美味くない。

 八割以上のホイリゲが家族だけで経営している。すべて自家製ワインだから、各店とも独自の味を持っている。
店ごとの、ワインの味比べもホイリゲの楽しみの一つだ。そこで弾き語りの歌を聞きながらワインを飲むのだ。
そういえば、、学生時代に友人数人と『ホイレゲ』に行ったことを思い出した。
それまで、ワインといえば「ポートワイン」しか飲んだ経験が無かったため、その美味しさに、
グラスで7〜8杯も飲んで全員腰が立たなくなり、タクシーに這うようにして乗って帰ってきた。
さらに、部屋で買ってきたボトルを飲んで目茶苦茶。今考えてみると酒癖が悪くなった原点が、そこにあったようだ。
この8月末にも行ったが、当時と殆ど変ってなかった。 弾き語りが何ともいえない雰囲気をかもしだしていた。

話は変わるが、ブランデーのできた由来が面白い。輸出用に一度水分を抜いて、濃度を高めて輸出していた。
ところが、それをそのまま飲むのが流行ってブランデーという飲み物ができたという。

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