2005年10月06日(木)
1647.マグロ屋福助ー亭主・宗親の独り言・・6

6・うちの商法−1
宗親
飲食業界も今は一段と不景気だね。その中で一応、いややっと生き抜いている状態さ。
昔から常連のお客にコンサルタントの人がいてさ。教えてくれるんだ、商売のイロハをね。
それを忠実に実行してるんだ。コツとはね、一点集中という事。 自分がレンズになってしまうんさ。
商品もマグロを中心に出してね、8割はマグロさ。 後は見せ商品なの。
見せ商品とは、手のかからない3〜4品で売れきれにしちまう商品。
それは殆ど儲けないの。すぐ売れ切れてしまうから、それでいいんだ。

商品の荒利を55パーセントにして、酒類は63パーセントにしておくの。
それで58パーセントの荒利にするの。 それだけでは駄目だね。
全ての商品を240円と480円の値段にしておくんだ。
ああそれと980円を少しね。これは見せ商品。でもそれが売り上げを稼ぐんだ。
荒利30?で売るんだ。お客も解っているんだ、自分も言うしね。マグロもいいマグロを可能な限り使うの。
このぐらいの大きさの店で繁盛さえさせとけばマグロの一本買いができるの。もちろん本場の??から、直接買うの。
それとカマー頭だけを一本につき10個安く買うの。大体それを毎日送ってもらうんだ。

それをさばいて、240円、480円、980円に商品を創っていくんだ。
そうすると、ほとんどがよその店の倍の価値の商品になるんだ。
980円のトロなんて、他所じゃ3千から6千円の価値は十分あるんだ。
240円は普通の店じゃ捨てるところを、丁寧に切り出してさ。
焼き鳥風串焼きやハンバーグ風にしたりするの。カマも結構使えるんだ。3分の1は980円で出せるんだ。
同業者も首をひねっているんだ。  Date: 2002/03/24/11:18:39

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