マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術 −2
この本は、特に目次が面白い。結局は、金融のエリートと称する
詐欺師に素人が騙されたいる図式しか見えてこない。 しかし時代は、断層の時である。
自分がその真只中に居るから、その大きさに気づかないだけ。いや、目を逸らしているのである。
この本の目次を見ているだけで、この本の概要がわかる。間違いなく、アメリカの崩壊が始った。
アメリカはイギリス連邦と、日本と組んでブロック化をしていくだろう。
それが早まるか、遅くなるかは大統領選挙の結果で決まる。その意味で、この選挙の結果は大きい。
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ー目次ー
第一章 動き出した「悪夢のシナリオ」
神の怒りに触れた人々 25
バブルの顔はどれもよく似ている 27
底なしの住宅価格 30
売れない車と凍りつく個人消費 33
急上昇する「原油価格」と「失業率」 35
始まった自治体の連鎖財政破綻 38
密かに進行する恐慌化一〇のプロセス 41
「悪夢のシナリオ」は止まらない 51
賞味期限切れの欧米中心型金融システム 55
ドルの未来 58
アメリカは滅び、ドルは強くなる 61
「M」が示すマネーの暗号 63
第二章 UBSとベアー・スターンズの転落
「証券化」という錬金術 69
UBSオスペル会長の末路 73
「ローカル銀行」の栄光と挫折 76
サブプライム誕生の秘密 79
「証券化」を前提にしたビジネスモデル 82
バブルは、すべてを失って初めて気づく 85
「死に体」ベアー・スターンズの異例すぎる救済 88
どこかで聞いたセリフ 91
エリートを待ち受ける訴訟の嵐 94
120兆円に向かって積み上がる損失 97
「質は日本のバブル崩壊によく似ている」 100
パプル処理コストは十五年 二〇〇亮円」 104
「有事のドル」から「有事の金」へ 107
第三章 宴の最中に始まった「中国バッシング」
中国の急減速 113
アメリカに依存しすぎた中国経済面 116
失敗だらけの中国の巨額投資 119
中国パッシングが始まった 121
「脱中国」の動きは止まらない 123
中国の外堀を埋める東南アジア 127
毒鮫子事件とチャイナリスク 129
中国政府が隠す「不都合な真実」 132
資源を盗掘し続ける無法国家 136
四川大地震は人災か? 138
地下資源を狙ったチペット弾圧 141
中国投資熱はとっくの昔に冷めている 145
第四章 絶望のドバイ
原油価格はドル相場と逆相関に動く 149
利下げ、ドル安、原油高のドミノ倒し 152
原油価格高騰の真犯人 154
産油国政府系投資ファンドの正体 156
中東の出資は「追証」!? 160
世界最大の国富ファンドは日本にある 162
アブダビ投資庁の九割が外国人職員 165
原油価格高騰が招く食料インフレ 168
次世代エネルギー開発のチャンス 171
日本企業から続々生まれる代替エネルギー 173
石油がほとんどいらないエコ住宅 176
公開実験に成功した夢の「個体隔融合」 178
第五章 恐慌の錬金術ー二〇二五年までは金と金鉱株の独歩高
ドル神話の終わり、金神話の始まり 185
幻想の中の通貨 186
資産としての価値、商品としての価値 189
NYダウ暴落と金暴騰 191
チャートが示す流動性危機の予兆 194
未来のポジション 197
金融恐慌下の金ETFのメリット 200
金はますます足りなくなる 203
日本に眠る巨大な都市鉱山 206
古い投資法、新しい投資法 208
ローリスク・ハイリターンの分散投資 211
天井知らずの金価格 213
金の理論値はニニ八九ドル 214
金投資の有望性と留意点 216
あとがきに代えてー上海株楼 LOW
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