2006年08月03日(木)
1948, ローマから日本が見えるー19  
                 \(^▽^*)おは!              
           ー読書日記ー
第八章 「パクス・ロマーナ」への道 −2
     ー皇帝への「5枚のカード」ー

彼は気づかれないように皇帝になるため、一枚ずつカードを集めていった。
カードゲームで、一つ一つはつまらない手札なのに、5枚揃うと「最強の手」ができるのに似ている。
    その5枚とは、
   1、アウグストゥスカエサルの名
   2、「第一人者」の称号
   3、インペラトール のちの「エンペラー」の語源になる名だが、戦の勝者をいう。
     これもこの時点では単なる称号に過ぎない。
   4、全軍最高司令官
   5、護民官特権
    −護民官とは貴族階級に対して平民階級の政治的権利を守るために生まれたもの。
     彼は、貴族のカエサルの養子だったので、平民だけがなれる護民官にはなれない。
     しかし、一年限り「護民官特権」を貸して欲しいと頼んで
     元老院から了解を得た。しかし彼は死ぬまで、この特権を放さなかった。

この5つを得ることで権力基盤を絶対的なものとした。
すなわち、初代の「皇帝」が誕生した。といって、無冠の帝王であった。
皇帝になった彼は具体的にローマを、いかにすれば安定路線へと導けるか考えた。
その答えは「平和ーパクス」の確立しかない、と考えた。
  そこで考えたのが税体系の確立である。
    相続税を発明、 関税、売上税、 奴隷解放税、 等々、
    シンプルで解りやすい5つの税体系にまとめ上げた。
  
               (。・ω・)ノ☆゜+.バイ!            
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