2005年06月15日(水)
1534, わたしの酒中日記−8
ーミニ能登旅行
 1972年4月某日

今朝、急に思いたって観光バスで「能登一周コース」を、まわってきた。
50人乗りのバスに、乗客が12~3人位。車内がゆったりしていたこともあり、楽しい一日であった。

金沢駅から出発、金沢港近くを通ってしばらく経った後、海岸線に出る。
何と波の打ち寄せる際の砂浜をバスが走るのだ。今まで、海岸線が道になっているのは初めてである。
こんなのが、日本にあるとは全く知らなかった。
「千里浜なぎさドライブウエー」というが、能登の情緒がそのまま出ている。
しばらく走ると海の家の前に止まり、そこで「サザエのつぼ焼き」が出された。
その景色の中で食べる味が何とも良い。ビールを一本買って飲んだが、その美味しい。
まだ4月のためか風は寒く波が荒いが、天気が良いこともあって風情があった。

数ヶ所名所を観た後に、輪島に到着。そこでは有名な「朝市」を覘いてみる。
昼近くに着いたが、殆どの店はまだ開いていた。
風情のあるオバサン・オバアチャンが、それぞれの個性を売りにしている。
帰りは、逆に富山寄りのコースになっている。七尾と数箇所を観て、最後は金沢駅で解散。
観光バスは気楽に最短のコースをまわってくれるからよい。

その後、駅の地下のおでん屋に寄る。いつも帰省する時に寄る店で、何げないオデン屋だが有名店である。
ここの土手焼きとオデンとハンペンが絶品で、また焼き蛤が美味しい!何ともこたえられない店である。

そのあと香林坊まで移動、そこで一人飲むことにした。初めて入る店で、少し高級そうなスナックである。
靴を脱いで入る店だ。中は幌馬車内をモチーフにしてある。
初めてみる異様な雰囲気を漂わせている面白い店だ。
ママとホステスは、ウエスタン・スタイルで、何か西部の田舎町に来ているような錯覚をしてしまう。
薄暗いカウンター内に、赤い顔文字のネオンが印象的だった。
アメリカのウエスタンの片田舎にいる!という感覚になる。
今度、誰かを連れてこよう!とにかく金沢は何処もあか抜けている。

今日は一日としては、充実をした時間を過ごせた。
こういう急に思いたって一人でする旅は、自分を開放してくれる。
小さな籠から飛び出し、小さな自由を満喫して、再び籠に舞い戻った鳥のようだ。
来月は金沢市内の観光バスに乗ってみよう。 面白そうだ。
まだまだ、市内で知らない場所が観光ガイドに多くあった。
金沢は、富山に福井に能登加賀温泉、そして金沢市内に多くの観光資源が豊富にある。

そういえば、一昨年も四日市にいた時に紀伊半島を一泊旅行をした。
尾鷲に一泊した列車旅だった。 まだまだ、学生時代を背負っていた。
また四日市を去るとき、同期の連中と尾鷲と伊勢に「お別れドライブ」をした。
急に変なことを思い出した。渡辺、西尾、桜井、私に、女性が二人いた。
その一人と西尾が結婚したと、桜井から聞いた。彼らは一番初めに配属された職場の連中だった。
いろいろあった。昔を思い出すには、まだまだ早い!明日は、結婚で辞める藤井さんの送別会だ。

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