国民の97%が幸福と実感し、 自殺者ゼロの国、
40年前には国土の5割以下だった森林面積が、現在は7割以上に回復し、
経済成長ではなく「国民総幸福」を国の指標とし、独自の「豊かさ」を目指すブータンという国がある。
数年前にTVのドキュメントで見て気になっていたが、図書館で、この国の第四代国王王妃が、
その国の素顔とブータン人の死生観などを書いていた本を見つけ早速読んでみたが、
 何とも心の豊かさが滲み出ている内容であった。
 
 ブータンの幸せ指数世界一だが、物資や食料の欠乏は、心の貧困には繋がらない証明になる。
物質社会・競争社会に溺れる日本人は特に、学ぶ必要がある。
ブータンの国語・ゾンカには「幸せ」を意味する言葉はないという。
それでも国民の97%が、「幸せかどうかと言われると、決して不幸ではない」と答える。
経済的な豊かさを手に入れるためには、いろいろなものを手放さなければならない。
その手放してしまったものが何か充分に考えてみる必要がある。
 ブータンの存在そのものが、物質社会、競争社会へのアンチテーゼになる。
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インターネットで検索をしたら、次の紹介があった。
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 ブータンは、ヒマラヤ山脈のほぼ東端の南斜面に位置する小王国。
人口約55万、面積は九州をひとまわり大きくしたくらい(4万6000平方キロメートル)で、
緯度は沖縄とおなじくらいに位置します。 17世紀前半に、チベット大乗仏教の一派(カギュ派
の化身高僧によって国として統一されてから、これを国教とし、その歴代化身系譜を聖俗両面での
最高権威者・権力者とする、いわば「仏権」政治体制がつづいてきました。
1907年からは世襲王制となりましたが、仏教が国教であることには変わりなく、
現在でも国民の大半は信心深い仏教徒です。 その意味でブータンチベット仏教最後の砦とも言えます。
地政学的には中国、インドという二つの大国にはさまれていますが、
標高差の大きい豊かな森林と肥沃な土地で自給自足できる、アジアの中でも恵まれた国です。
近年、「国民総生産」にかわる「国民総幸福」を提唱する国として、そのユニークな環境政策や近代化政策が、
グローバル化によって生ずるさまざまな問題への批判的文脈のなかで紹介されることも多くなっています。
第4代ブータン国王こそ、「国民総幸福」という考え方を世界に問うことで、国際社会に中における
ブータンの存在感をたしかなものとした人なのです。ブータン社会とはどのようなものなのでしょうか。
またそこに生きる人々は、どのように暮らしているのでしょうか。
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 ブータンも決してユートピアではないが、純朴な社会に生きる国民性が
「よりよく生きる、とは?」
「より人間的である、とは?」を考える意味で大きなヒントになるだろう。
自然環境が一種の鎖国状態をつくりあげ、現代の奇跡的な国民性をつくり上げたといえる。
あまりにも、アメリカナイズされて一種の薬物づけされた日本人にとっての反省材料を
多く含んでいるだろう。 97?が幸せと実感している国があるとは驚きである。
まったく勝ち組、負け組とか、何じゃい、それ!だろう。
世界の幸福度を国連が調査した資料も検索で調べたら出てきた。
主観的な幸福度では中南米の人たち、それも小国ほど、高い結果になっていた。
ちなみに日本は中位であった。
物理的なものを加味すると、デンマーク、スイス、オーストリアスウェーデンであった。


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