2003年04月01日(火) 727,  
「結婚スピーチ 」-読書日記
     ー死ぬまで忘れられない話 ー  
 
 この本がタイトルとは違って、斉藤茂太の人柄の為か面白いのだ。
おそらく我々のスピーチの数十倍の機会が多いから、色いろの逸話を集めたのだろう。
考えてみれば、夫婦の何ともいえない機微を取り上げるのは結婚式が一番多い。
夫婦の関係ほど微妙で複雑で赤裸々で面白いものはない。
ー以下を抜粋してみたー私の感想を入れた。

・ある人がアインシュタイン夫人に、
 「あなたは相対性理論をおわかりになるの?」と訊いた。
 それに答えて「いいえ。でも,わたしはアインシュタインをよく理解していますよ」
 といった。
(感想)フォード1世に、ある記者が学歴がないことを知っていて、難しい質問をした。
 フォードいわく「それは解りませんが、それが解る人間はすぐ呼べますよ」
 の逸話を思い出した。

・結婚をしなかったわたしは、なんてバカだったんでしょう。
 これまで見たものの中でいちばん美しかったのは、腕を組んで歩く
 老夫婦の姿でした。    ーグレタ・ガルボ
(感想)朝のモーニングショーで、離婚をしてよかったといっている
 中年女タレント数人に小沢昭一が、
「歳をとってね、ばあさんと一緒に飲むお茶の味はいいものだよ」といった。
 元気のよかったバカタレント何もいえなくなった。

・作家の吉川英治は、亡くなる前に奥さんの手を取って、こういった。
 「7たび生まれかわっても,7たびきみと結婚するよ」
(感想)わたしの知人の奥さんが亡くなるとき
 「またわたしを貰ってね!」といったそうだ。
 家内には「今度生まれてきたらあなたとは結婚はしないわ!」
 といわれてしまった。
 結婚生活のコツは「また生まれ変わったら、この人と結婚したいと思うよう
 にお互い努力することと聞いたことがある。

・人間にとって昔から大事なことは、夜、家に帰ってこないとき、
 どこにいるのかと心配してくれる人がいるということだ。 −マーガレット・ミード
(感想)アメリカの地質学者の言葉だ。  やはり港があるから楽々遊べるのだ。

・結婚は鳥篭のようなものだ。 
 外にいる鳥は、入りたがり、なかの鳥はいたずらに出ようともがく。−モンテーニュ
 (感想)理想は開けっ放しの餌の充分ある篭がよい。 そうもいかないか?! 
 夫婦生活は最後は 明るく、暖かいことと、最後はお互いの品性である。

 「結婚スピーチ 」ー死ぬまで忘れられない話   
 斉藤茂太著  文化創作出版 1996年出版
 長岡中央図書館
 2003年03・29日

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2002年04月01日(月)  
363,人に好かれる方法
          聞き役

学生時代読んだ本に、カーネギーの「人を動かす」という本があった。
その中にあったデールの6原則があった。
1、名前を覚える 2、聞き手にまわる 3、誠実な関心を寄せる
4、相手の関心を把握する 5、笑顔で接する 6、褒める ーと記憶している。

学生時代まだ田舎を出たばかりで、人間関係の都会的感覚が身についてなかった。
どうしたら人に好かれるか上手くやれるかに、悩んでいた時にこれを読んだ。
即実行、ものの半年もしないうち世界が一変した?
もちろん男だが、友人が私の周りにオオバーに云えば屯したのである。
そうも上手くいくものかと自分で驚いたものだ。

特に聞き役は大変だ。
そこですぐ覚えたのは、聞いたフリをして他の事を考える事である。
と同時に関心の中心に、相手の話題を掘り下げてやる事である。

あの頃は頭でっかちである。
誰かに知ったばかりの知識をヒケラカシタイ歳である。
誰か聞いて欲しいのである。
また孤独で自分を知って欲しいのだ。
そして2年続けていたら馬鹿馬鹿しくなった。
 「おれはカウンセラーじゃねえぞ!」
 「今度は逆をやってみよう!」
ヒステリック的に自分でハッタリをかましてみようと。
その時読んだ本が「教祖の話術」−赤塚行雄ーであった。
聞き役の寡黙の男が、急にわめきだしたのだから周りは吃驚した。
そしてその話にそのバックあるから、その効果があった。

行動科学のシュミレーションをしていたことになる。

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