2004年01月21日(水)
1022, 「眠りについてのお話」−1

「経験を盗め」ー読書日記 
ー「眠りについてのお話」

糸井重里と二人の専門家との対談集で、18のテーマになっている。
新幹線の中で、丁度30分で1テーマを読めるのがよい。

「眠りについてのお話」が面白い。  
糸井重里×井上昌次郎/矢崎葉子の対談だが、
身近なことなので非常に興味をもって読んだ。
『眠ると意識のレベルが下がり、外界の変化を見たり聞いたり嗅いだりと
いうことがほとんどできなくなる。筋肉も緩みます。危険が迫っても急いで
逃げられない無防備の状態で、生きていくのに不利な条件が押し寄せるわけで、
睡眠は危険をともなう、じつは命がけの行為なんです(井上)』
等々含蓄のある話が多い。

この本を読んでかなり眠りの考え方が変わった。
睡眠に関しては、知ると知らないとは大きな違いがある。

ー印象順に纏めてみたー80??は網羅しているはずである。

・睡眠といえば、不眠症が思い当たる。
 不眠症には
入眠障害」「中途障害」「早朝障害」「熟眠障害」がある。
誰もが経験しているはずである。
大体5人に1人が、不眠に悩まされているという。
平安時代の絵巻ものには、まわりが寝静まっている中で、
ひとりだけ起きて、指を折って数える仕草をしている女官
の絵があるという。

・睡眠の異常には、精神的なストレスのものと
身体内からの異常のものに分けられる。
また睡眠時無呼吸症候群も最近問題になっている。

・人間は進化の過程で、大きな脳を持つようになった。
脳はコントロールセンターみたいなもので、酷使をすると
オーバーヒートをしてしまう。その脳をクールダウンさせて、点検して、
疲れを回復させる為に必要になった、それが睡眠の機能だという。

・睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠が組み合わされている。
ノンレム睡眠は熟睡をしている状態をいい
レム睡眠は半睡眠状態で眼球が動いている状態をいう。
90分で一つのサイクルになっていて、一晩に何回も繰りかえす。               
                           ーつづく
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