【 ドローン?   NHK [BSプレミアム]
            2018年5月12日(土)18:30〜午後19:30
   * ドローンで超絶景を
【 詳細: 急上昇に急接近!縦横無尽のドローンが真冬の北海道・
 道東を飛びまくる。ミッションはただ一つ、“超絶景”を撮ることだ。
 ドローンを操縦するのは、ドローン撮影のエキスパート、請川博一。
 極寒の芸術・流氷、雪の湿原を疾走するSL、冬の花火、氷の滝…。
 はたしてどんな超絶景が私たちの前に現れるのだろうか!?】

▼ ドローンの進化が止まらない。中国の某企業がドローンの世界シェアの7割
 を占めている。今では、空飛ぶ自撮りロボットとして爆発的に普及している。
元もと軍事用無人飛行機の転用で進化したもの。それが、小型化ヘリのような
形の「自撮り棒」の要素を持たせて進化していった。3〜4ヶ月前に、テーマで
取上げたが、進化は止まらない。今ではユーチュブ投稿動画の主流である。
 前は、ドローンの機能と、空からの目線について取上げていたが、今では、
空目線からみた新たな対象、三カメとして絶景の動画が世界中から、投稿される。
 流氷の船上からの空撮が素晴らしい。まずは、国内の北海道・道東である。
――――
熊: 個人HP内、検索で過去文を読むとさ、八つぁんって、閑だね。
大家: でも一度書いてしまえば、何時までも残るだろう。それと、所詮、
 人間なんて同じことを繰返して考え、行動しているだけなら、吐き出せば、
 それが土台になり、次のステップ台になりますよ。そろそろ、御前らも、
 ブログを始めてみたら。私は歳だから気力がわかないがね。
寅: 確かに分かってはいるがね。俺さえ、こんなバカのことを書いて、
 恥ずかしくないかいとか、間違い字を見つけると… 
八: そういえば、まだブログについての実感を書いたが、掘下げた
 ことが無かったな。数日内に集中してみようか。
大家: スマ―フォン、タブレット・PCは、その点、非常に有効だね。
八: 折角なら、自分の基地、墓、サテライトとして、ツイッターより、
 ブログを構えた方が良いよ。17年、1日につき、2〜3時間のエネルギー
 を入れてきたベースと、その裏ずけは、大きな財産さ。1年で千時間、
 10年で一万時間、17年で1万7千時間だもの。
大家: その割には内容が、小さな枠の中で、大したことがないね。
 私なら、こんな下らないことなら、他のネットサーフィンで読み手として、
 遊んでいた方がマシさ。
八: アルプスなどの大自然の最中で、ゴーグルを かぶり、ドローンで、
 自分が融合した「いま、ここ、わたし」の姿を撮影したとして、どうです、
 それを誰かにも見せたいとか、その生中継を公開したいと思わないですか。
 そのためのベースが、ブログですよ。として、4k撮影機を購入してまで、
 と思わないのが私の限界。 <世界は未知で満ちている。それを更に実感
 出来る窓口が今のところ、「4k大型TV+4kカメラ+ドローン+ゴーグル」か。
大家: 少々のお金と、勇気と、時間と、それが可能なインテリジェンス
 (地頭力)があればね。
熊: 俺らのような者には関係ない話。
八: 毎朝さ、これを書いた後、自転車で信濃川の二つの大橋を一時間かけ
 一周してくるのを10年続けているけどさ。毎日、している奴って私だけ。
 朝陽が昇る中、大手大橋を西側から東側に向かい、ヒキチャリをして歩い
 ていると、霊界にいるような至福な気持ちになるんだ。それが毎日。
 熊さん、寅さん、大家さんを誘っても、1〜2回で、終わりじゃないか。
大家: 御前さんが言っていた、世界中の秘・異郷の大自然の懐に入った経験
 が、それが如何に素晴らしいか実感できるからさ。続けられるか如何かは、
 そのベースの厚さだよ。
https://www.youtube.com/watch?v=7pSKo2N8WGY&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=bR4Gq9qfpnM
https://www.youtube.com/watch?v=pZ0viMxYDA4
https://www.youtube.com/watch?v=pmELxw-ORQA

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2018/01/27
閑話小題 〜ドローンの進化
   * 世界を変えるドローンの進化
 久々に、TVのアンドロイド機能を使ってYouTubeを見たのがドローン。
この飛躍的進化は当初、軍事用につくられたが、今では一般の玩具や、実用に
転嫁されてきた。軍事用無人飛行機を小型化して爆弾の換わりにカメラ機能を
充実させ、自撮り棒カメラの空中版(水中版もある)として、この数年、飛躍的
に進化している。数m、10m、20m上空から、本人を撮影する。年々、
値段も劇的に下がっている。
・登山やハイキングなどで、山頂から、ゴーグル型ディスプレイを身につけて、
 山頂にいる自分を3Dで見るドローン。 
・ドバイのドローン専用の780mのレースで、世界の32チームが参加するレース
 も紹介されていた。決勝戦は勝ち残った4チームによるもので、10代半ば
 の少年が優勝をして2800万の賞金を獲得した映像。 それも競技者が、
 ゴーグル型ディスプレイで運転する映像のため迫力満点。
カヤックの激流下りを10m〜20m上空周辺から撮影したり、
・邸宅プールの水中で撮影したドローンの映像も紹介されていた。
・ドローンも、蚊型、蜂型、鳥型の小さなものから、自家用車のようなものや、
 軍事用のミサイル発射可能のものだけでなく、小型軽量戦車などに応用した、
 さまざまなものがあった。
これらの幾つかは既に普及しており、4Kカメラの映像が、YouTube上で、
各人のTV、PC、スマートフォンからの受発信が可能な時代になっている。
21Cとは、こういうものかと… スマ―フォン・タブレットと、ドローンと、
各種ロボットが、果てしなく世界を激変しようとしている。
【 熊さん:オイラの時代は終わったということ?
 寅さん:残念だが、そういうことさ。寂しいけどね。
大家さん:大丈夫だよ。この時代だからこそ、デジタル化して、あんた達にも
 恩恵できるよ。ただ、絶対的格差が大きくなるよ。嫌なのは、それが鮮明に
 自覚しなければならないことさ。
八つぁん:大家さんや、私の年齢なら達観出来るけど、熊さん、寅さんみたいの
 一世代に下の、時代に取り残された人には辛いだろうね。でも、割切れば、
 デジタル化の恩恵は、素晴らしいよ。
熊さん:この中で生きていくのは、そりゃ辛いよ。スーパーの夕方に行けば、
 分かるよ。オイラみたいなのが多くいるよ。
寅さん:良いじゃないか、そんなことを気にしている分には、ゲームにすりゃ。
 いいんだよ。今さらじゃないか。うちのカミさんなど、夕方になると、行方
 不明になるんだ。200m先のスーパーに自転車で行くんだ。それを楽しんで
 いるんだよ。しかしね、レジでフッと後ろをみると、内幕情報屋の小母さんが、
 ジッと籠を見ているらしいよ。
大家さん:私など、カカアに死なれてから宅配弁当さ。これが便利なのさ。
八っあん:不味くて食えないというじゃないですか。
大家さん:客の口も肥えているから。結構うまいよ。今じゃ、スーパーの冷食
 に美味いのがあるから、一品、付け加えるの。フリカケも、真空パック
 煮物も、なかなかのものだよ。
寅さん:何時の間にか、エラク話がそれたね。それにしても便利な世の中だね。】

▼ 一歩も二歩も、浮世から離れてみて、それが面白くて仕方がないのは、
 何はともあれ、日常生活が便利になっているのと、健康だからである。これも、
あと何年続くか… そう思って目先、精一杯、面白おかしくしているしかないが。

――――
5833,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −3
2017年03月05日(日)
   * 現在も驚愕の日々が続く 〜ドローンで空撮
 昨年の秋に東京の葛飾に住む一回り年上のカメラマニアの従兄から、
「4kTVと、ビデオカメラが如何に素晴らしいか」を教えてもらい、寝室の
6年半使用のTVを少し早めに買換えた。当然、さほど余裕がない立場の身、
家内からの激しいバッシングを受けることに相成った。 従兄が語った
「私は進行ガンで老老介護の日々。生まれるのが10年早かった。ドローンに
8kカメラをつけて、名所の自然を空中から撮ってみたかった!」という悲鳴
に近い口惜しさが直に伝わっていた。そこで一月かけて、4kTVとは如何なる
ものか、家電店を10回近く見て回った。特に「ソニーの‘ブラビア’は別次元
の世界に誘う。4kだが実際は8kに近いしろもの」という殺し文句を数人の担当者
から聞くことができた。 人間の視覚を遥かに超えた4k・8kの画面は、現地
で見るより数倍に視覚能力を持つ。 TV検索によるネットサーフィンで昨日、
行きついたのが、
<ハネムーンに400日! BBCも取り上げた日本人夫婦の仰天新婚生活>の映像。
 そういえば、去年の暮れに話題になりワイドショーで取上げていた。
  〜ネット検索によると〜
【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」
 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び
立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと
を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての
新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅
にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の
名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBC
報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に
アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。
400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった
ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に
話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】
▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。
 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 
この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した
節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。
何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。
2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む
のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。
 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。

ー―――
5834,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −4
2017年03月06日(月)
   * 世界の絶景をドローンで空撮
 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿
した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、
節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。
 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ
をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面
タブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。
その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた
星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの
空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。
  〜2人のネット記事から〜 
【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。
 いまや旅人が自身の写真や動画をとり、SNSに投稿する行為は珍しくないが、
これほど大掛かりなガジェットを使うケースはなかなか稀有。ーなぜドローン
だったのかー 夫の千貴さん曰く、それは「たまたまだった」という。
「もともと考えていたのは、2人一緒に並んだ写真をいっぱい撮ろうということ。
世界の観光地の写真は綺麗なものがネット上にいっぱいあります。でも2人の
写真は僕たちにしか撮れないから、自分たちのために残したかった。でも旅行が
近づいたある日、YouTubeですごく格好いいドローンの空撮映像を観たんです。
それで、2人の記念撮影とドローンを組み合わせたいと思いました」
いまYouTubeに「ハネムーントラベラー」と打ち込むと、千貴さんと真理子さん
が撮影した数多くの映像を視聴できる。映像の始まりは、どれも仲睦まじく並ぶ
2人の姿から。ドローンが空高く上昇するにつれて2人は小さくなり、やがて息を
のむような絶景があらわになる。千貴さんは「正直なところ、行く先々で撮影した
映像をネットに投稿していればバズるかなー、なんて気持ちもありましたけど、
BBCにとりあげられて、世界中の人に見ていただけるなんて想定外」とはにかむ。
  ● 2人が旅から得たものは?
 ドローンを持参したことで、確かに2人の旅はより実りあるものになった。
例えば、通常の視点では気付けない風景を知ることができたという。…(略)
上空から見ると、二つの川の水の色がぜんぜん違うのです。些細なことですけど、
すごく得した気分。また、ドバイの人工島を空撮した時のことも忘れられません。
パームとはヤシの木のこと。この島はヤシの木の形をしていることで知られて
いるのですが、自分の目でそれを確認することができました。上空から見ない
とわからないことって、意外とあるんだなと気付けたんです」
 また、ドローンを通じて、地元の人々と交流を深められたことも貴重な体験
だった。ドローンの映像には、さまざまな人々に囲まれる2人の笑顔が映っている。
千貴さんは「地域によってはドローンを見るのも初めてという人もいて、撮影を
していると珍しがってくれました。ドローンのコントローラーには空撮している
映像をリアルタイムで確認できるディスプレイがついているのですが、
『自分たちが住んでいる場所を初めて空から見た!』と喜んでくれたんです」と。
 そして、ドローンを使った一連の経験は、千貴さんに新たなキャリアを提示
している。BBCにとりあげられて以来、世界中から映像作家としての仕事の
オファーが舞い込むようになった。ニューカレドニア、タイ、南極、日本国内と、
最近の仕事だけでも多岐に渡る地域を股にかけている。記者が取材した当日も、
「明後日からまた海外に出発です」ととても忙しそうだった。

▼ ドローンの空撮も、4kビデオも、カメラもデジタル技術の飛躍的進化の
 結果である。ますます空撮などの面白いのが世の中に溢れることになる。
この5〜6年、週一度はシネマ館に通っているが、これも特撮などデジタルの
進化で圧倒的に面白くなっている。それを最大限に利用して楽しめるのも時代
からの贈物。ハリウッドの連続モノドラマ『CSI』に、サイバー犯罪シリーズ
があるが、近未来の世界の先取りで面白い。 長年かけ培ってきた感謝、感動の
受信能力がデジタル技術で拡幅してくれる時代! それこそ有難いことだ。
〜 で、偶然、「黄金の時間をデジタル化して伝える」という文脈として続く。

・・・・・・
2016/10/17
閑話小題 〜近くの従兄の通夜で
  * 東京の下町に住む、万年青年との久々の出会い
 子供の頃、ある従兄が度々、東京から自家に泊まりがてら遊びにきていた。
私より15歳年上の85歳。カメラが趣味。子供の頃に撮ってもらった時々の写真
が何枚か残っている。この写真の存在はメルクマールとして大きな財産である。 
第二次大戦で、一度、長岡に移住し、その時に、私の父が、あれこれ面倒をみて
くれたことと、4人の姉たちの存在もあったようだ。
 会席で故人の父方系は二人だったこともあり、駅の見送りまで御一緒
させてもらった。 出会って、開口一番、
・『私は前立腺ガンで、進行しているが、今のところ小康を保っている。
 家内が5年前に膠原病で倒れ、現在、老老介護の状況の中で何とか参列した。
弟の連れも、やはり膠原病で、二年前に亡くなったが、家内は、お医者さん
の選定が正しかったようで、何とか・・』 と曰く。 
 自営業をしてきて、時々、転業をしていたが、特許をいくつか
持っていたため、常に生活は安定してきた、という。 昔から若々しい
万年青年で、常に躁状態。今回の参列は、命がけのようで、
一期一会の感が強かった。 当人の話は延々とつづく。
・『現在、4kのビデオカメラに凝っていて、4台の機種を持っている。
 この良いのは、ビデオの映像の一番良い一瞬を、後で切取りが可能なこと。
撮った映像を、大型の4kTVのをみて、ベストの一瞬をとらえ切取りが可能。
マチュアのカメラマンとして、この機能は夢のようである。』と。
通夜の会場と、オトキの席と、長岡駅前の居酒屋の席では、ホボ話しっぱなし。
 まだまだ、話はつづく。
・『あと、10年前に生まれていれば良かった。今世紀に入ってから今までの
 変化を見ると、これから10年間の変化を体験したい・・ しかし後は少ない。
今は、ドローンにカメラをつけた空撮が目標。空からの4kの自分の撮った
画像を見てみたい。 それと、生前葬をしたい。骨拾いの箸を見立てた二本の
杖を両手に持って、顔はペイントをし、死に衣装を着て、参列者の前に現れる。
考えただけで楽しい。・・』と。
 老老介護の現実から解放されて、その抑圧からのハイ状態のよう。
カメラの趣味をメインにし、現在は4kビデオに辿りついた85歳の万年青年。
「干乾びた若き万年老人」の多い地方都市では、こういう人物はできない。
 こういう人と接するにつけ、地方都市の光と影を感じる。


つれづれに

イメージ 1

 他のブログ
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 今日のYoutube

昨日、また、このブログのアップを忘れてしまった。
今月で二度目になる。何かしら、気が緩んでいるのだろう。
毎日のように、若かりし頃のタレント、歌手が亡くなっていく。
今朝は朝丘雪路、先日は星ゆり子、西城英彦と続く。


・・・・・・
5179,人生相談という気晴らし! ~⑧
2015年05月20日(水)
             『人生、しょせん気晴らし』中島義道
   * 信念に生きることは割りに合わない!
 信念に生きると、当然、摩擦が起きる。それをバネに信念の芯を強めるか、
修正するしかない。信念を貫いた人生には充実感が残る。
≪ Q: 先の暗い人生でも生きるべきでしょうか?
 私は58歳の零細自営業者です。同世代の先生なら説明する必要はないと
思いますが、学生時代から頑迷に反体制を信条として、就職や年金とは無縁の
生活を送ってきました。そのことに後悔はありませんが、困ったことに働ける
年齢を越えて生きのびそうな予感がするのです。いまさら、官にたよって生活
保護を受けるなんて恥ずかしくて出来ませんし、この歳になって信念を曲げて
まで生きる気もしません。自殺は解決手段ではないと読んだことがありますが、
私はこれから到底よくなるとは思えない苦渋の日々を寿命が尽きるまで生き
なければならないのでしょうか。あるいは、何としても生きるべきでしょうか。
その理由があるのでしたら教えてください。
  A: 「信念」を生きるとは割の合わないものです
 これも同じようなご相談で、一見どう答えていいか難しそうですが、
私の回答は至極簡単です。自分の「美学」があなたにとって何より大切なこと
でしたら、これまでせっかくがんばってきたのですから、国家の面倒を今後も
いっさい辞退して、潔くホームレスになってしまってはいかがでしょうか?
そして、どこまでも自分の美学を全うして死ぬことです。 私が法学部を捨てて
哲学に身をささげようとしたときは、先生から「自殺率は高いですよ」と
言われました。33歳で誰も待つ者のいないウィーンにひとり私費留学した
ときも、ドクター論文が書けなかったら戻ってはこれない、死ぬしかないと
思いました。 たとえ誰もほめてくれなくとも、いやバカだ、アホだ、と罵倒
されても、それがあなたの「生き方」なんですから、それでいいではないですか。
本物の「信念」とはそういうもの、そういう割の合わないものです。
だから(場合によって)感動的なのです。ソクラテスが最後の最後で脱獄して
しまったら(そういう誘いは多かったし、それは可能であった)、弟子のプラトン
はじめ彼のことなどすっかり忘れてしまっていたことでしょう。単なる
「合理的な爺さん」で終わっていたことでしょう。とはいえ、私は自分の信念を
貫き、ついに毒杯を仰いだソクラテス的生き方を賛美し勧めるつもりは毛頭ない。
もうひとつの合理的な爺さん的生き方もなかなかいいのではないか、と思って
います(私だったら迷うことなく脱獄します)。つまり、昨日までの反骨精神など
きっぱり捨てて、たったいまからは国家や政府あるいはボランティア団体から
すべての「援助」を貪欲にむしり取るのです。あらゆることを巧利的かつ合理的
にとらえなおし、「豊かな」老後に備えるのです。あっという間に変身する
生き方も、なかなか颯爽としていいものですよ。こちらは、ソクラテス型に
対して、ホッブズ型とも言えましょう。俺が人々と暗黙の社会契約を結んで
国家を承認したのは、自分にとって利益があるかぎりであるから、国家が俺に
死刑を請求したら、さうさと逃亡するのが当然だ、という考えです。
どうです、なかなかさっぱりしていていいでしょう? ≫
▼ 「功利的、合理的に生きる」という信念もある。サッサと事業断念を
 して「合理的爺さん」で終え、「節目を打った」と独り嘯いても、
「お前さんのそれは『日々是口実』でしかない」「これが私の生き方だから」
という「口実」が湧き出る。こと信念については、独り呟き続けるしかない!
・・・・・・
4814,Quirt <内向型人間の時代> ー3
2014年05月20日(火)
           <内向型人間の時代>スーザン・ケイン著
 * ‘誰からも好かれる人’の興盛
 毎日が淡々として、読書、スポーツ、TV鑑賞、パソコンに明け暮れる日々。
ますます内向的人間になっている。私の年齢と、時代が、そうさせていると
いう実感がある。一般的に、外交的人間の評価が高いが、実際に生きる上で、
内向的か外交的が良いのかは、その人自身の問題になる。誰からも好かれる
タイプは、時代によって大きく変わってくる。特に、現在、何が外交的か、
内向的かの根本から定義を変えなければならない。 ーその辺りからー
《 社会学者のウィリアム・ホワイトは1956年の「組織のなかの人間」で、
親や教師がどのようにして内気な子供を矯正しようとしたかについて述べている。
「ジョニーは学校にうまくなじめません。 担任の先生が言うには、勉強の
ほうはまあまあなのに、社交性の面がはかばかしくないとのことです。
友達はひとりか二人だけで、どちらかといえばひとりでいるのが好きだそう」 
ある母親がホワイトにそう話した。そうした教師の干渉を親は歓迎すると
ホワイトは書いた。「少数の変わった親を別にすれば、たいていの親は学佼が
子供の内向酌な傾向など偏挟な異常を直そうとすることを歓迎している」
親がそういう価値観を持つのは、思いやりがないせいでも鈍感なせいでも
なかった、たんにわが子に「現実の世界」と向き合う準備をさせようとした
だけだ。成長して大学に入った職に就けば、わが子は集団のなかで上手に
立ちまわらなければならない。大学の入試担当官が求めているのは、特別な
学生ではなく、外向的な学生だった。1940年代後半に、ハーバード大学
ポール・バック学長は「繊細で神経質」や「頭でっかちな」学生よりも
「健康的で外向的な」学生を入学させるべきだと言明した。1950年には、
エール大学のアルフレッド・ウィットニー・グリスウォルド総長が、理想の
エール大生は「しかめ面の専門家ではなく、円満な人間だ」とした。さらに、
ホワイトがある学長から聞いた話は印象的だ。「学生たちの推薦状を読んで
いると、大学が何を望んでいるかだけでなく、四年後に企業の採用担当者が
何を望むかまで考慮するのが常識になっているのを感じると総長は語った。
『外向的で活動的なタイプ』が好まれるそうだ。『つまり理想的なのは、
平均してして八十から八五点の成績を取り、課外活動に熱心な学生である。』
『抜群の成績』でも性格が内向的な学生はあまりこのまれないという。
この学長は20世紀半ばの理想的な従業員は沈思黙考ではなく、セールスマン
的な性格を持った外交型であることを適確に把握していたわけだ。・・・ 
要するに、科学者の仕事は研究するだけでなく、販売を手助けすることでも
あり、相手に調子を合わせる態度が必要になってくるというわけだ。 》
▼ 地方から上京してきて、都会育ちの洗練された外交的人たちを知った時の
驚きは、はかり知れないものだった。暇さえあれば、的確な間合いで、ダジャレ
を言い、笑いを取る。それに比べ、地方出身者は言葉が重く、無口な人が多い。
ジョーク、ダジャレで、その場を明るく和やかにするセンスはゼロ。
更に内向的になっていくか、身につけるか分かれる。 私の場合、まず
カーネギーの『人に好かれる六原則』の一つずつを身につけるしかなかった。
1、相手に誠実な関心を寄せる。
2、笑顔を忘れず前向きに。
3、名前を覚え、意識して名前を呼ぶようにする。
4、聞き手に回り、聞き上手になる。
5、自分ではなく相手の関心を話題にする。
6、その人を心から大切に思う気持を伝える。
 これを半年~一年かかって身につけた結果、多くの友人に囲まれるように
なった。 しかし、仮面に嫌気をさして、直ぐ止めてしまった。何故、自分を
偽るのだろう、相手中心の話題ばかりで、自分を抑えなくてはならないのか!と。
人付き合いが良くなった反面、自分を抑えすぎて、日々、息苦しくなっていた。
その後、所属した武澤ゼミの影響もあった。