閑話小題 ~久々の悪太郎

f:id:horii888888:20210227092336j:plain

f:id:horii888888:20210227092315j:plain


 

   * 巨人9連覇のエース…堀内恒夫
 何気なくTVを地上波にまわすと、堀内恒夫の顔が出てきた。それが何とも
説得力と味わいがあって面白い。日曜朝の「サンデモーニングのスポーツ版の
そろそろ限界が見えてきた、『張本』の交代に良いのでは?と思ってしまった。
 巨人の九連覇は、私の青春時代のメルクマールでもある。そのエースが
堀内恒夫

 ~まずは堀内の経歴から…
≪◉ V9のエースだった堀内投手は、第一回のドラフト会議で巨人に1位指名され
 入団し、新人の年から大活躍。デビューから13連勝! V9時代のエースとして
13年連続2桁勝利!200勝達成!
昭和23年1月16日に山梨県甲府市で生まれ。 小学生のときに、うどんを作る
機械に指を挟まれて右手人差し指の先を1センチほど失う怪我をしてしまいます。
昭和53年まで13年連続2桁勝利。左エースの高橋一三投手とともに投手陣を支える。
◉ バッティングも得意で、2年目にはチームの優勝後にノーヒットノーラン
 達成しますが、その試合で3本のホームランを打っています。
投手による1試合3本塁打は他に川崎徳次がいるだけです。
昭和47年には26完投で26勝9敗、防御率2.91で自身初の20勝投手となり、王、
長嶋さんを抑えて2度目の沢村賞とMVPを受賞しました。≫

▼ 巨人の投手として明らかにNO/1だが、そのわりにはTV出演が少ない人物。
 当時のマスコミのsports欄の巨人担当といえば、エリート中のエリート。
その連中からみれば少し有望の少年でしかない彼が、その実績を借りて好き放題!
それも収入からして桁違いとくれば… 腹の中は煮えくり返っていただろう。
しかし、インタビューの話は、なかなか奥行きが深い。
< 当時から私生活は固く、真面目そのもの。野球と私生活はキッチリと分けて、
野球は、全てパフォーマンス。悪太郎も、練習嫌いも、傲慢さも、全てが野球を
合理的に仕上げるため。 得意のナックルは、人差し指が短いための自然球!
そのことは、絶対に秘密にしていたと… 

・・・・・・
6923,読書日記 ~快活こそ悟り! -6
2020年02月27日(木)
             <『老年を愉しむ10の発見』>
 9章 「そのとき」を迎える心構え
 10章 「生きる意味」について
  ――
    * 9章 「そのとき」を迎える心構え
        ―宝石のような人生、小石のような人生―
    * 誰もが通る、避けようがない道標
< 時間に限りがあることを認識できるからこそ、できるかぎり、自分の人生を
 「肯定する価値があるもの」にしようとする動機がうまれる。>
◇ < 『いい人生だった』―― この一言を口にするために >
  < 死ぬ日は、「特別の日」ではなく「いつもと変わらない一日」
   もしも、今日が最後の日としたら、この一日は、いつもと同じにしたい。
   私が愛しているのは、これまで過ごしてきた毎日なのだから。何時もと違う
  のは、この日は、仕事をしないことだけだ。朝はいつものように、ベッドに
  横になったまま、少しばかり瞑想をする。これは、私なりの宗教だ。
  時間をかけて、シャワーを浴びた後で、自分でミックスした特性のシリアル
  食品を食べ、新聞を隅々まで目を通す。それから、行きつけのカファに一軒
  に行き、好きな種類のコーヒーを飲む。 そして、コーヒーとともに普段は、
  注文しないチェリーケーキを味わう。 まだ、時間があるので、私が属して
  いる種族にもっとも近い親戚と最後に一度会っておこう。そう、動物園の猿の
  いるところだ。そして、今さらだが、私たち人間が彼らに似ているかに驚く。
  最初は僅かな差異だったが進化の過程でしだいに大きくなり、やがてはっきり
  目立つほどになった。人間が猿と違うのは、たとえば、つねに異なるものに
  対して憧れを抱くことであり、それに駆り立てられて、人間は、この世の中へ
  と出てきたということ。>
 ―
▼ 15年程前、ある病院に知人が入院した時、何か理由を付けて最期まで見舞った。
 その病室は最上階にあり、上の病室ほど病が深刻。サラ金ビルの階層と同じ。
知人は、その一番、危なそうな看護受付の前。 そこに通う度に、その部屋の病人
数が減ったり、病人の顔ぶれが変わる。そこでも、普通の生活が淡々と続いていた。
 カウンターの奥に無菌室が10数質あり、近くの病室の住人の近々の移動先。
その中に知人が移動をした後、そこに入室したが、ビジネスホテルのような小部屋が
両側に並んでいた。苦痛で7転八倒する断末魔の喚き声が、聞えないように防音完備。

 ――
   * 10章 生きる意味について
 泰然とした落ち着きとは、「自分は無限性の中に抱かれている」と感じることで
あり、そう考えることにある。大切なのは「終わり」が近づきあるときに、自分と
いう存在が有限であることと折合いをつけることである。 …「死」とは、世俗的、
宗教的のどちらの意味でも、「超越を経験する問い」だ。重要なことは、人がそれ
ぞれ〔「死」というものを自分自身にどう言い聞かせるか〕ということだ。
それこそが泰然とした落ち着き」へ至るための10のステップだ。 
『有限の生』向うに広がっている『無限の次元』に向けて、人生を開放することで
あり、少なくとも、無限の次元に心を描くことだ。
 たとえば、死が近づいたときのように、極度に弱った瞬間にこそ、人間はある
「意味」に包まれていると感じることができる。その意味は、『有限の生』が、
そこで途切れるのでななく、無限の生に繋がっているものと教えてくれる。
 そのような『意味』が存在しうると教えてくれるのは、
・熱狂的経験をする時 
・熱狂的な官能な経験をする時 
・感情的に強く揺さぶられた時、
・実りぶかき思考の旅をする時、
・奥深い会話や、読書を楽しむ時などである。
あるいは、遊びや仕事に没頭する時に、あらゆる種類の「フロー」を経験したり、
夢のような時間を味わったりする時などもそうだ。
 ―
▼ 夜半に目が醒め、一種のフロー状態になり、これ幸いと「白い雲」に乗った
 イメージで過去を遊泳をする。…これが面白い。 他宇宙から細い管を通って、
この地球に舞い戻ってくるイメージも、これに近い。人生の最後で明らかになる
のは、「エネルギーこそが、生きている体を死んでいる体と、区別するものであり、
エネルギーは今まさに、死んでいく自分から出ていこうとしている」ということ。
 この経験を父親が亡くなった数日後に経験をした。
《以前、書いたが、父親の死への恐怖心が自分に乗りうつり、父親の魂が、私の
魂に同化したような感覚。10年近く、続いただろうか。 私だけでなく、全ての
人は、知らないままで、娑婆から御退出をしていく。それはそれで、良いが。
 人生は、老年は、一ぱい一ぱい生きたものにとって、充実したエネルギーその
まま、自身に、周囲にも、温かい風、オーラとして充実感を残す。
 これは両親の後ろ姿から学んだこと…  

・・・・・・
2013/06/17
宝くじが当たる確率(何倍?)はどのくらい?
 宝くじには全く興味がなかった。一度、一枚だけ話の種に買ったことがある。
SCなどの店先の宝くじ売場で買っている人を見かける度、
「夢を買っているんだ!」と思っていた。 ー教えて!Goo、によるとー
【 問い=  例えば、以下のような宝くじは当選確率はどのくらい。
  1等 1億円  20名  2等 1千万円 20名
  3等 百万円 200名  4等 5万円 30000名  
  例えば、1億円当たる確立は百万人に一人とか…
【 答え=
 ○ あなたが、宝くじの1等に当る確率は、1等の当選番号が、
          「11組111111番」になるのと同じです
 ○ 一般的な宝くじは、100kgの米の中からある1粒の米粒を探し出すのと
   同じくらいの確率。
 ○ 売り上げ枚数を調べれば簡単に分かりますよ 7億6千万枚ほど売れて
   いるようですから、完全ランダムで3800万枚に1枚ほど入っているかと
 ○ 年末ジャンボの場合、1ユニットで1000万枚発売されている。
  1等は1ユニットあたり1本ですから、単純に1000万分の1となります。
 ○ 当選番号が 123456番だとした場合 最初のくらいの1番はどのくじにも
  ついているわけで,あとは1の位から万の位までの5つの数字の組合わせは 
  10×10×10×10×10で10万分の1となりますよね。ただし,これは一枚 
  買った場合で 連番で10枚買ってると 確率は その10分の1で 1万分の1。
  一等は宝くじでは この組の数が二桁あるので、その10×10の100倍 
  つまり、一枚 買って一等に当たるのは千万分の1となりますよね
 ○ ちなみに東京ドームの敷地に新聞紙を敷き詰め、天井から針を落として
  新聞の一番小さい1文字に当たる確率と同じくらいとか聞きました。
 ▼ 一等、二等で合計500万分1の確率で、当たる分けがない。買う当人に
  とっては千分一の気持ち。アメリカなどで数十億円が当たるケースがあるが、
 それが元で不幸のどん底に落ちるケースが殆どという。悪銭身につかずである。
それなら毎日、何とか5百円預金をすれば一年で18万円、10年で180万円、30年で
金利を含め1千万になり、遥かに効率が良い。 が、そうはいかないのが人間。
生を受け、今、存在していること自体が奇跡なのに、それを生き切らなくて何が
宝くじ。せめて、当たった夢をみたいのは分かるが。1億当たったところで、
したいこと、買いたい物など、何も無いのも面白くないが。
――――
2015/06/21
宝くじを当てた95%が、5年以内に
      『世界の大富豪2000人が教えてくれたこと』トニー野中(著)
  * 宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金を失う
 日本では『悪銭、身につかづ』という諺がある。入る器の方を育て上げないと、
その殆どが溢れ流れていく。私も事業投資の当初の10年で5倍まで純資産を
増やしたが、2001年の9・11と、リーマンショックと、2011年の3・11の10年で
壊滅! 辛うじて保険代りに家内名義で積みたててきた給与の預金と、
二人厚生年金で、これまでの生活を維持している。 その辺りから ~p40
≪ アメリカやイギリスでは、「宝くじを当てた人が、その後どうなったか?」と
いう追跡調査が、よく行なわれます。 それによると、「宝くじの一等が当たった
人の95パーセントが、5年以内に手にした当選金の全てを失っている」という。
「器のできていない人がお金を持っても身につかないこと」を、データは如実に
証明しているわけです。 いえ、当選金を失うどころか、それ以上のマイナスを
被るとがあります。たとえばアメリカでは、宝くじに当選すると、宝くじ売り場
まで乗ったタクシーの運転手まで「分け前を寄こせ」と主張してくるそうですし、
100万ドルを当てたーカ月後に毒殺されるという事件まで起こっています。
『となりの億万長者』というベストセラーで知られるトマス・J・スタンリーは、
その著書で「宝くじを買う頻度と、その人の資産レベルの間には非常に顕著な
反比例関係がある」(『なぜ、この入たちは金持ちになったのか』日本経済新聞社)
ということを証明しています。それは、「お金があるから、宝くじなんて買わない」
という理由だけではないのです。宝くじの当選確率など、計算すれば、ビジネスで
成功する確率よりはるかに低いとすぐにわかります。大富豪になるような人で
あれば、そんな確率の低いことよりも、もっと確実に稼げることに、時間とお金
を投資しようと考えるのが当然でし欲う。それでも多くの人が宝くじをほしがり、
"当たる"と評判の宝くじ売り場に朝一から並んでいるのは、
「楽して莫大な富が手に入る」という誘惑に逆らえないからです。≫
▼ 宝くじは夢を買うもので、それ自体に矛盾がある。夢は長年かけて地道に
 積み上げ実現するもの。そのプロセスにこそ価値(意味)がある。数羽の
ブラックスワンで、私の事業は終わったが、プロセスで元をとっていたので、
後悔は意外に少ない。宝くじの当選金を5年で失っても、持ったままより、
遥かに良い!とも考えられる。「失う」と思うのは傍目で、実際に使えば、
その価値を味わい尽くすことが出来る。 5年で数億など使ってみたいもの。
いや実際に使ってみた。一棟、ホテルを建てると土地代を入れると3~10億。
そのプロセスを遊びに昇華すれば、遊びとして、それだけ使ったことになる。
遊びとしてみても、実際に面白かった。当事者の実感は、「失った」というより
「使った」である。本人が言うから間違いない! ということは、著者は浅い?
ボロボロになって涙した方が、その数倍増やしニヤニヤしているより味は濃い。
「大恋愛の成就より、失恋をした方が遥かに良い」ことを考えれば解るだろう。
『宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金の全て使う!』 …良いでないか。

・・・・・・
6194,閑話小題 ~銃と犯罪 -5
2018年02月27日(火)
           『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
   * 銃社会アメリカから見え隠れすること
 連日のように、アメリカの銃による大量殺戮のニュースが報じられていれ、
その都度、銃規制強化が叫ばれるが、建国以来の個人主義国家のアメリカは、
弾の込めた銃で身を守る文化は非常に強固のようだ。日本の文化には秀吉に
よる「刀狩」以来、侍の帯刀以外、特別の事情が無い限り、各家庭内も含め、
武器を持たない文化がある。ここで紹介している2015年の調査によると、
アメリカ国民の半数以上が、銃購入の規制より、所有の権利を守ることが重要
だと考えている。 これも数年前のギャラップ調査だが、
<1993年~2010年の間に、アメリカの凶悪犯罪率が急激に下がった。銃器に
よる殺人がほぼ半数に(10万人につき7・0から3・6人に低下)。その一方で、
非致死性の犯罪が、これまでの4分の1に減っている。>
 が、その事実はあまり知られてない。
にも拘らず、56%の人は、犯罪は上昇したと答え、26%が横ばいと答えた。
減ったというのを知っていたのは、12%だけだという。
 TV画面に流れるイメージと現実の趨勢があまりに大きいことに、驚いたが、
原因は凶悪犯罪の主役が若者。1990年代にはベビーブーマー世代は、年齢
コーホート群から既に抜けていたため。さほど、統計とは当てにならないもの。
 統計の背景にある現実?を前に、どうすればクラウド時代に、賢明な判断を
するか? この日記で、流されてくる情報そのままを鵜呑みにして… 
真面目風に、解りきったように意見をする自分を合わせ鏡で、見えてくるのを
凝視する? のも厳しいもの。こうも、私たちは、いや私が軽いか。
「下手の考え休むに似たり」そのもの。 休むには丁度良いと思って… 
 ~以下の文脈を読むにつけ、<そうだね!>そのもの。 しょうがない!

・・・・・・
2018/01/28
閑話小題 ~キツネとハリネズミ -2
          『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
   * キツネとハリネズミタイプの事例
 まあ、シェークスピアとダンテを対極におくとは、解りやすい分析である。
 その二つを兼ね備えているのがトルストイバーリンはいう。トルストイ
 自らはハリネズミ族に属していると信じていたようだ。 
  ~その辺りから抜粋~
≪ 政治哲学者アイザイア・バーリンは自身の著書『ハリネズミと狐』で、
 トルストイの超大作『戦争と平和』の歴史哲学を真っ向から論じた。
バーリンは、ダンテは“ハリネズミ”であり、
 シェイクスピアは“狐”と分析
 ─では、トルストイは? ロシア文学者で東京大学名誉教授の川端香男里
ハリネズミと狐』で語られるトルストイの姿を聞いた。
【『戦争と平和』を真っ向から論じた本は日本では数少ないですが、外国では
たくさんあります。あまたの文献の中で傑出しているのが、『戦争と平和』の
歴史哲学を論じた、ラトヴィア出身の政治哲学者アイザイア・バーリンの著書
ハリネズミと狐』でしょう。
 バーリンは、人間類型を二つに分け、
第一に、一つの基本的ヴィジョン・体系を中心にして、自分の作品を求心的に
 構築して行く「一元的」タイプを置きます。
第二に、遠心的に拡散した「多様な」対象を、自分固有な心理的・生理的脈絡
 の中にとらえようとするタイプを置きました。
そしてギリシアの詩人アルキロコスの詩の断片「狐はたくさんのことを知って
いるが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている」を、バーリンは上記の
二つのタイプにあてはめ、第一部類をハリネズミ族、第二部類を狐族と名付けた。
 第一類の代表選手はダンテで、第二類の方はシェイクスピアです。
プラトンパスカルヘーゲルドストエフスキイニーチェイプセン
 プルーストハリネズミであり、
ヘロドトスアリストテレスモンテーニュエラスムスモリエール
 ゲーテプーシキンバルザックジョイスは狐です。
ロシア文学バーリンによれば、プーシキンドストエフスキイという二つの
極の間で成り立っています。ところでトルストイはこの二つの部類のいずれに
属しているといえるのでしょうか。 バーリンの仮説では、
トルストイは本来は狐族であるのに、自分はハリネズミ族であると信じていた、
とされます。トルストイほど世界の多様性ともろもろの状況の多面性を明確に
把握していた作家はいません。しかもトルストイはこの多様な世界を普遍的に
説明してくれる統一原理を終生求めて止みませんでした。狐とハリネズミの共存
です。対象の多様性を明敏に知覚することのできたトルストイは、既存の統一的
原理のまやかしに反発し、それをロシア化され単純化された合理的教説で破壊
して行きました。このような破壊の背後には必ず、本物の統一的原理があるはず
という「ハリネズミ」の信念がありました。
ですからトルストイの破壊・否定は、真理の探究と表裏一体だったのです。≫

▼【 熊さん: 俺なんて、針ネズミじゃなくて、ドブネズミだね。
  寅さん: じゃあ、俺はモグラですか。せめてリスかモモンガ?
    こうシリアスにタイプに選り分けられると嫌になるよ。ったく。
 大家さん: とするとワシはムジナ辺りですか。
八つぁん: 一応、役割はキツネですがね… じゃあ私は何でしょうか。
  ハリネズミに近いハツカネズミ? 私が、‘世間人’を子キツネというが、
  他人様の家族の内情の覗き込みのネタを餌に渡り歩くのを性にする人たち。
  とすると、子ネズミの方が適切な言葉になるね。
大家さん: 世間様の話は、御品が悪くなるから止めておきましょうや!
  誰もが持っている悪い癖だもん… 
寅さん: 八つぁんが「世間」の話をすると、俺のことかと冷や冷やだよ。
  俺はね、裏話に花を、いやゴミを添えて楽しむしかないのさ。悩がないから。
  熊さんは、素朴だが、俺は少しマシな役割のようですか。
熊さん: 呆け役なんだろう。それも天然呆け役。でも、純粋な疑問ほど道理
  を突くって言うじゃないか。しかし寅さんは、少し捻った性格なんだろう。
寅さん: 低俗の中の、上が俺、下が御前だよ。
八つぁん: 呆け役の切口に彩をつけるには二人の呆けが必要だからさ。
  何かさ、自分の言えないことを二人が代弁してくれいて便利だね。
  しかし、品格が下がったね。
大家さん: ワシの役割は、八っあんの中の知性というか、冷静さを持った
  役割だろう。それにしては、自分で、それが全く感じられませんね。
熊さん: だいたい、これを書いている奴の程度が低いからね! 
八つぁん: 『 … 』  
寅さん: ここまで話を引っぱって、落ちがこれ? 俺らを呼び出すのも、
  そろそろ止めたら。 …いや、大相撲の総括で言いたいことがあるか。】