閑話小題 〜金沢・富山バスツアー 〜3

閑話小題 〜金沢・富山バスツアー 〜3

   * 芸子コスプレ? 花街街
 「ひがし花街」に入って、数組の芸子らしき連れが歩いていたが、若くて
艶やかだが、何か不自然。 直に、観光客の「芸子コスプレ」?と気づいた。
一年程前にTVで京都・祇園の舞子姿の着物のレンタルサービスを報じていたのを
見たからである。早速、「金沢、花街 着物レンタル」で、検索したところ
以下の通り出てきた。 『着物レンタルができるスポット7選】の店の一つの
プラン説明である。7店のレンタルプライスは、セットで4000〜5000円。
 手頃の値段である。ある店の説明文が、分かりやすい。

――
【 金沢街歩きプラン4,500円(税抜)
 モノトーンモダン風、レトロ椿姫風、パステルメロウ風、大正ロマン風など
テーマを決めて、300種類以上の着物からお気に入りの1点を見つけて金沢街歩き。
これが私のキモノ道!今日は私が姫なのです。自分が主役になる晴レの日。
そんな時には何の遠慮もいらないの。おもいきり飾って、重ねて盛ってたくさん
つけて。お着付けから着物・帯・和装小物・草履まですべて料金に含まれている
ので、手ぶらでご来店頂いても大丈夫です。

01.お電話orメールでご予約
 ご希望の日・ご来店時間をお聞きして、予約の空きを確認致します。
ご予約はホームページの予約フォームより承っております。当店よりメールで
一両日中に予約を承りました旨を返信させて頂きますのでご確認くださいませ。
02.ご来店選ぶ楽しみ、着るシアワセ。
 SHOPにご来店頂き受付をお済ませ頂きましたら、レンタルプランのご案内をさせて
頂きます。お気に入りの着物を見つけて金沢街歩き。帯や帯揚げ・帯締めのコーディ
ネートに迷ったらSTAFFがお客様のスタイルアップのお手伝いさせて頂きます。
  着物選び時間約20分〜30分

03.着付け綺麗に見える着付け=着心地の良い着付け
 落ち着いた金澤町家の和室で本格的な着付け体験。年間2万人を超えるお客様
の着付けを行うプロの着付け師が親切、丁寧にスタイリング。「綺麗に見える
着付け=着心地の良い着付け」をお楽しみください。かわいい帯結びや小物使い
などのスタイルアップはプロにお任せください。
  着付けのお時間約15分
04.ヘアセット一期一髪
 ヘアスタイルはお客様にとって着物の次に大切なところ。お選びの着物と
お客様のイメージをスタイリストと創り上げる一期一髪のスタイリング。
FORMALからCASUALまでブライダルやパーティーシーンで活躍中の
プロスタイリストが繰り出す旬のヘアアレンジをお楽しみください。
 ※当店ではお客様がご自由にお使い頂けるヘアーセットスペースも
  御用意してます。
 ヘアセットのお時間約20分
05.ご出発
 お支度が済んだらご出発。
兼六園入口だからとっても便利!金沢随一の観光スポットです。徒歩圏内で
21世紀美術館東茶屋街、長町武家屋敷・近江町市場など金沢探訪には最適
なエリアです。アクセス便利なロケーションなので、ご出発からご返却まで
楽々ご利用頂けます。

06.ご返却
・楽しくお出かけの後は、18時までに当店にお戻りください。
お預かりの荷物のお渡して、お着替えが終わりましたら返却完了です。
お帰り支度のお時間約5分
・翌日返却
翌日の12時までに当店にご返却下さい。
・ホテル返却
レンタルされた着物は、ご宿泊先のフロントで返却頂けるサービスです。
お預かりしたお洋服やお荷物は当日の18時までにご宿泊先のフロントに弊社
STAFFがお届けしておきます。お届けした袋にレンタルされた着物や小物を
入れていただき、翌日のチェックアウトの際にフロントにお預け頂けると
返却完了となります。                   】


▼ 少し着付けを身に付ければ誰でも可能な仕事だ。相手は1限、中古を
 集めればサホド初期投資はかからない。遊びとして合理的である。特に外人は
喜ぶだろう。これらの情報もネットで簡単に得ることが出来るし、予約制も取
入れれば、互いのロス時間も最小に済む。現地で、和服の結婚衣装姿の撮影も
していた。結婚式のプランの一つのようだ。
 ところで、石川県の人口が、新潟県の人口の丁度、半分の115万人とは驚き。
北陸3県の人口は300万で、新潟県の2割程しか多くない。
しかし、存在感が数倍も感じられるのは、背景に、能登半島と、飛騨高山、
富山などの山々の自然の幸が豊富のため。それと、加賀百万石の秘められた
豊かさがある。それが、香林坊、片町、「ひがい茶屋街」「にし茶屋街」
「主計茶屋街」や、兼六園を代表とする文化を営々と作り上げている。
<それにつけても… カッパエビセン>  知らないことも時に必要です!
でも、知る悲しみを通過しないと人は成長しません。 何を言ってるの?
――――
H0407城下街小唄
 私の出身地の長岡はかつて“長岡藩”の城下街であった。その大手通り
のほとんど真中に生まれ育った事もあり、その長所・短所がよくわかる。
その特質は閉鎖性・固定的、商人的であり、“城下街曼陀羅”がきっちり
できており漫画的ですらある。
 彼等の社会は“ウワサ社会”で構成されている。
特に長岡財界とかいう社会が存在(?)しており、彼等の出す“ウワサ”
がその社会を大きく左右する。それが事実であろうがなかろうが“マンダラ”
の中心点に近い人間が言った事こそ絶対のようだ。
(“ウワサ”として)彼等の社会をみていて、維持型の人間こそ“一級”
と評価される。固定社会が故に何もしない(何もできない)事こそがベスト。
“非能動的二代目+婿取り娘サロン社会”と言える。先日もいやな“ウワサ”
を聞いた、今は下火になったのだが、新興の各業界の№1の社長が十人あまり
№1が、ゆえに聞くに耐えない“ウワサ”を流された。“一種の集団いじめ”
なのだが、そのストーリーが陰湿でリアリテーにとんでいる。
冷静に考えればほとんどが尾鰭のついたウソである。 それがおもしろ
おかしくて集団ヒステリック的につくりあげられており、自らの名が出るか
どうか怯えている。“参加型変態うわさゲーム”を全員で楽しんでいる
“ちほう社会”そのもの。

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4409,隠居大学ーよく遊びよく遊べ −7
2013年04月12日(金)
 第六時限「遊行の旅に出よう」ー「隠居大学」天野祐吉、お相手 安野光雅
    * いのち短し恋せよ 人生は! 
 御隠居には自由気ままで何事も楽しめる特権がある。桜は咲き誇った時だけ
でなく、桜絨毯にも何ともいえない美しさがある。散った花も花である。人生は
二度なし、その時どき、すべきことをしておくべき。しない後悔より、してみた
後悔がよい。「いのち短し恋せよ 人生」である。今でも遅くない、
自分のバイアスに気づき取り払うこと。それが、御隠居の残された最後のお勤め。
今までの枠を超え楽しまなくては、長生きの甲斐がない。
どちらにしても先は長くはないのだから。
≪ 天野: 落葉の風情なんてまるで意味のないものと思われていますよね。
 安野: あのね、わたしの家の近くには桜並木があって、春には窓から
  花見ができる借景なんです。この前、ある人が近所に引っ越してきて、
 その人も最初はキレイな桜を見て「素晴らしい、素晴らしい」って喜んで
 いたの。ところが、秋になって落ち葉が家に入ってくるようになうたら、
 こりゃ住めたもんじゃないっていって、引っ越しちゃった。花も落葉もある
 いいところなのに。落葉は風が吹くと竜巻ぎみたいになって、クルクル
 回ったりしてね、いいなって思うんだけど。
天野: 落葉のそういう風情を楽しむのは、遊び心の一つなんですよね。
 機能的なことだげ考えたら、そんなのないほうがいいってことになっちゃう。
 だけど、そういう、なんとなく無駄なようだけど風情があることの中に、
 何かこう人生を感じたり面白味があったりするなあと思うんですよ・・(略)
安野: ・・・いまの現代の文明が昔を超えたかというと、超えていないわけ
 ですよ。ミケランジェロみたいな絵を描けっていわれても描けない。
 ミケランジェロはおろか、まだ人間以前のクロマニヨン人が描いたラスコー
 の壁画だって描けませんよ。電気もない、真っ暗な洞窟の壁に、あんなもの
 どうやって描いたんだろうと思うけど。文明は進化したかもしれんけど、
 文化はさほど進化していない。だから、古いものだからって、
 バカにするのは違うんですよ。
天野: 人間は技術文明の上では巨人になっても、文化や芸術の面では木偶の坊
 になったっていう人がいるんだけど、同感だね。せめて現代の隠居は、落葉の
 風情の楽しみ方みたいなものを次の世代に伝えていけたらいいと思います。
安野:『即興詩人』に憧れてイタリア全土を周遊するなんて若いころの話で、
 今では、仕事だから、仕方がないから行っているものも多いんです。
 私は言葉が分からなくても行くからね。そういうと、言葉とか、食事は
 どうするか聞かれる。高学歴の人に多いね。でも、困ることなどない。
 宿屋に行けば、「部屋探しに来たんだな」って思われるし、八百屋に行けば、
「野菜を買いに来た」と思われる。レストランなどでは上から三つ目にしている。
 たいてい食べられるものが出てくる。 一度、とんでもないものが出てきた
 ことがあったけどね。(笑い)  
天野: 隠居生活は、遊行の旅のようなもの。日々気ままに、
 好きなほうに歩いていけばよい。面倒なことをしないで。
安野: そう、なんでも、自分の思いのまま、楽しんでやってみたらいい。
 言葉など必要ない。いのち短し恋せよ少女、ですよ。≫
▼ 何ごとも楽しむ人生を過ごせたので、あまり人生に後悔はない。
 いい時代、いい家庭に恵まれたことを感謝している。あとは、過去の思い出と、
現在の楽しみを味わい尽くすことである。死んでしまえば、それまで。生きて
いるうち。 それにしてもバイアスが邪魔をする。「ハミングしながら
スキップ気分で何事にも触れること」は分かっているが、いま一つ。
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5141,閑話小題 〜二年で円の通貨量が二倍になったが
2015年04月12日(日)
  * 二年間で円の通貨量が二倍に!
 二年前、日銀の黒田総裁が、「2012年末に138兆円だった資金供給量を14年末
には約2倍の270兆円に拡大。長期国債の購入量も2年で190兆円と2倍強に、
上場投資信託などリスク性資産の購入も増やす。インフレターゲットは2%。」
と発表した。ところが、先日のニュースで、「2年間で円の通貨量が
2倍になったが、インフレ目標の2%はゼロのままと、日銀が公表」と報じた。
 リーマンショック後、米国は数ヶ月で二倍、現在は三倍以上にドルを増刷、
為替相場が3分の1になったかといえば、7年前と同じ。日本の供給量は
2年で二倍。しかし為替相場は3分の2。株価は安倍首相が就任した2012年
12月26日の終値は1万0230円36銭だから、2倍になった。日本も米国も通貨量を
2〜3倍にしたにも関わらず、インフレにならないところが摩訶不思議。
アベノミクスは中長期的にみて明らかな失政が見てとれるが、保守本流
頭脳は膨張以外、考えが至らない。「後は野となれ山となれ」である。太平洋
戦争突入の数年前の様相と似てきている。家内を見ていると、物価の値上げに
対する反応に敏感だが、これは一般主婦の趨勢。スタグフレーションの様相を
示している。保守本流は、早くいえばアメリカの忠実なポチ。強者に優しく、
弱者には厳しい。先日、図書館で借りてきた、『金持ちが確実に世界を支配
する方法』の「1%による1%のための勝利戦略」が、まさに現在の政権と
酷似している。とって付けの、政策など、直ぐに、その正体を現れ出るが、
その前に衆議院選挙を昨年末に断行した安部も、強かである。この国民を
して、この政府。とはいえ、激動期には保守本流で中心を固めないと、
学芸会のような政治ごっこの政党に、国は荒らされる! まだ、マシ?
・・・・・・
5871,トランジション 〜人生の転機に、トランジション理論 〜5
2017年04月12日(水)
 ニュートラルゾーンを過ぎて、いざ旅立ち。脱兎のごとくシナリオとおりに、
踏み出していくしかない。大きく吸込んだ息を、思い切り吐出す気合。あるもの
全てを全身全霊で吐出す。大よそ10年の一節目を、全身で吸込み、一気に吐き
出す気合。人生を振返れば、このような経験は誰もしてきたはず。秘異境ツアー
も、これと似ている。 傍(ゾンビ)からすれば「なに、これ」の発狂だろう…
   ★ 第3段階……何かが始まる
≪・何かの始まり、すなわちあなたが新たにやりたいことは、必ずしも明確な
 あなたの意思や計画を前提としてない。偶然の出会いや出来事が、何かの
始まりにつながることの方が多い。例えば、私にはたまたま飲み屋で隣に
座った男と意気投合して、その人の下で働くことになったという知人がいます。
もちろん、その運命の出会い以前に、知人はすでに十分なニュートラルゾーンを
体験し、新たな始まりに向かう準備がある程度できていたということもあるが。
・新たな始まりは、しばしばあいまいで、言葉で的確に表せません。むしろ、
抽象的なイメージや印象の中に、始まりのヒントが隠されています。他者との
対話を通じて、そのイメージや印象がより具体的な「やりたいこと」として
浮かび上がってくることもあるかもしれません。しかし、確信を持てなくても、
また準備不足でもいいので、気になっていることを始めてみることです。
・さて、新たな始まりに対しては、しばしば内的な抵抗が生まれます。
それは、安全で慣れ親しんだ現状が壊れてしまうかもしれないという恐怖心から
くるものです。また、周囲の反対という外的な抵抗にも遭遇することが多い。
新たな始まりには、内的、外的な抵抗が生じやすいことをあらかじめ理解して
おき、適切に対応することが求められます。
 また、新たな始まりは、すぐには結果に結び付かないものです。
目標達成のために必要な日々の地道な積み重ねをおろそかにしないこと。
結果を出すことに目を奪われすぎないようにしましょう。≫
――
▼ 敵地のド真ん中に、独りパラシュートで飛降りるような経験。
 これはキャリアを育てるための高速配転される本人の、その都度、経験する
心情になる。社会に出て30歳半ばの10数年間、その都度、茫然自失しつつ、、
目の色を変えて「自己配転」をしてきたが、面白いより、やはり異常体験? 
 「何かが始まる」のではなく、「何かを始める」から、そこに何かが現れる。
問題は、第2段階までの準備の質と量。 「カタチ」つくりの、「カ」=神のカ、
着想、意味ある偶然。「タ」、田圃のタ、で計画、準備。「チ」が血、知、恥、
を入れて完成形になる。 アメリカの大金持の最上?の遊びに、
< 手製で飛行機をつくり、その出来と運転具合を競う大会に参加し、自慢し
合うゲーム>を、TVドキュメントでみたことがある。そこには格別の知的
センス、金力、膨大な時間、維持続ける能力を要する。この大会参加は、
第3段階にあたる。第1、第2、第3段階の全てが行蔵として残るから、結果に
無頓着でいられる。「失恋の何が悪いか!」成就より、まだまし? 
「日々、是、口実(好日)」で、己を癒しているのか、これは? 大体、
こんなところが落ちに。「何かを始めるから、何かが終わる」 人生と同じ。
  「人生、暇つぶしなら、最上のことを」 探せば、それぞれにあるはず。
・・・・・・
5506,閑話小題 〜最近のTVは、面白いのが多い
2016年04月12日(火)
   * 最近のTVは、実に面白いのが多い。
 その時どきのウェーブがあるが、最近のTVは、面白いのが多い。
『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』『世界街歩き』
火野正平 こころ旅』など、軽い目線で、街や村の道路で声をかけたり、
街歩きをする番組などである。チョッとした旅行をしたいが、面倒だったり、
通りすがりの人の私生活や人生を生(なま)で覗いてみたい気持ちを代行
して、ズカズカと入っていく面白さは格別。
 『家、ついて行ってイイですか? 』を検索すると、以下の内容説明があった。
< 終電を逃した人に「タクシー代を出すので家について行ってイイですか?」
と声をかけ、家を見せてもらいインタビューをおこなう。 深夜、急に訪れる
片づけられていない素のお宅は、その人の人生ドラマが 散りばめられた宝箱。
そして誰しもが、一見フツーでも 、ぜんぜんフツーじゃない 人生ドラマを
持っている! そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていきます。>
 一昨日見たキャバクラ嬢や、美容師の変態ギャルのキャラクターと実態に、
お笑い5人のスタッフが、呆然と声を失う。 最近、見始めたばかりなので、
過去分を動画のYoutubeで見ると、あるある面白い人生が。
 『YOUは何しに日本へ?』の検索には、
< 空港に居合わせた外国人(永住・帰化した人物なども含む)に
「YOUは何しに日本へ?(Why did you come to Japan?)」と問いかけその返答
の様子や、気になる返答をした人に密着取材を依頼し来日した目的を果たす様子
を放送する。番組内では性別・年齢問わず名前ではなく外国人はすべて"YOU"
(複数ではYOUたち)と呼称するが、密着時には混同を避ける意味もあり個人名
も使われる。基本的には半日から数日間の密着であり放送も一度限りだが、
長期の旅行や研修に密着する場合、放送回をまたいだり、しばらくしてから
後日談が放送されたりするケースがある。基本的に密着時はYOUの日程に合わ
せて行動するため、出先の店舗や施設ではその場で撮影交渉を行うことが
ほとんど。> 
 それぞれの分霊に、これまで生きてきた触媒が取囲んで自分を形成している
姿が浮き上がる。死ねば、その分霊ともども消滅する。その分霊は、これまで
も、今後に、人類が存続する限り浮かび上がってくる。人生は、その触媒の
質量で形成されるが、そこには両親の格差で、大きく左右されるが、可能な
限り、そこからアップスケールし続けるかどうかもある。その触媒で、一番、
手軽なのが、書籍と、TV、友人、ネットなどがあるが、自然との触合いも
欠かすことが出来ない。情報化の時代、暇と少々のお金こそ財産になる。
・・・・・・
4776,閑話小題 ー痴呆症を持った家族の物語
2014年04月12日(土)
   * サクラサク ー昨日みたシネマ  評ー85点
 ストーリーは、《 大手家電メーカーに勤める大崎俊介は、部下からの
信頼も厚く、将来を嘱望される会社員だ。重役への出世も目前で、生活は順風
満帆なように思えた。しかし気付けばその家庭は多くの問題を抱えていた。
妻・昭子との関係は冷え切り、息子の大介は大学受験に失敗してからは
アルバイトを転々とし帰宅後も部屋に閉じこもる。娘・咲子は高校生だが毎晩
帰りが遅く、俊介の忠告も聞かず何を考えているかわからない。周りを見つめる
きっかけは、父・俊太郎が老人性認知症を患ったことだった。大雨の夜、俊太郎
は徘徊しているところを警察に保護され、この日を境に変な行動が増えていく。
苦しむ俊太郎を見ても家族は見て見ぬふりで、一切助けようとはしなかった。
薄情な家族に俊介は大きく失望し、孤独な父を守ろうと奮闘する。
しかし実は、息子が人知れず俊太郎を介護していたことを知り… 》
▼ 40歳半ばから50歳までの5年半の間、母親の認知症と付き合った。
 映画は息子と娘、私の場合は、息子2人と、少し状況は違うが、家内も同じ頃。 
家庭内や、4人の実姉達との関係は崩壊寸前。他にも大きな問題を抱えていて、
人生の大きは危機の時期であった。実の母親のシモの失敗の始末は、なかなか
出来るものでないが、思わぬことが起きた。長男がみかねて、率先して面倒を
みてくれるようになっていた。しかし次男は、素知らぬふり。ところが、その
長男が進学で上京をしたと同時に、自分の順番とばかりに、負けないぐらいに
世話をするようになった。それぞれの立場があったのである。それにしても
一番だらしないのが自分。それでも毎日の早朝、車で20数分先にある、長岡
ニュータウンの散歩道で三十分の間、神秘的時間を過ごしていた。この映画の
ストーリーはハッピーエンドだったが、実態は、そう甘くはない。経験者に
とっては、物足りない感が残るのでは?現在、非力な自分への後悔の念が残る。 
その時は無我夢中だったが、よくぞ家族で乗越えたものと改めて、家内と
子供に感謝の念が湧いている。そして今度は自分の順番が、さほど長くない
先に控えている! やはり死ぬべき時に死ぬが良い!それまで一日一日を
味わい尽くすしかない。母親は下の失敗は最小で済んでいたが、呆けても
プライドが、そうさせていた。 御陰で、この5年半の経験がバネになって、
50歳代の10年間で20年〜30年分の人生を燃焼することが出来た!
・・・・・・
4035, パチンコに日本人は20年で540兆円使った
2012年04月12日(木)
  「パチンコに日本人は20年で540兆円使った」 (幻冬舎新書) 若宮 健(著)
 以前にも、同じ著者の本を取り上げ、パチンコが日本に大きなマイナスを
与えている実態の驚いた。先日、図書館で、その続刊の最新書を見つけ読んで、
改めて、その被害?の大きさに驚いてしまった。
 ー内容紹介ー
≪ あっという間に1万円が消えるパチンコに日本人は多くのカネと時間を
奪われてきた。この既得権益を貪る人間、依存症に苦しむ人々。20年で540兆円
―日本人が「失われた20年」でパチンコに費やしたカネは、2011年の国家予算
(92兆円)の約6倍、GDP(479兆円)を凌駕。多くの人々の労働・消費意欲を
奪い、また精神疾患であるパチンコ依存症者の数は450万を超える。ものの30分
で1万円以上を失うパチンコが、カネと人間性を奪ってきた。なぜ韓国には
できた「パチンコ全廃」が日本ではできないのか。依存症の実態とそれを誘発
するメーカー、蜜に群がる利権政治家、警察、マスコミの現状を徹底糾弾。
◎ パチンコ業界の売り上げは、『レジャー白書2011』によると、2010年は
 19兆3800億円。これは日本独自の市場。ギャンブル依存症世界保健機関
認める精神疾患近年は通常の病気と同様、健康保険の適用を受けられるように
なった。否認の病気と言われ、嘘・借金・お金を盗む・うつ・失踪などが症状
で、進行性の病気である。厚生労働省が2009年に行った研究調査の結果によると、
 日本の成人男性の9.6%、同じく女性の1.4%がギャンブル依存症であるという。 
2009年の成人人口から単純計算すると、男性は483万人、女性は76万人で、
合わせて559万人という驚くべき数。そのうち8割程度がパチンコ、
パチスロによるものと言われる。
◎ テレビ、映画で禁じられるサブリミナル効果がパチンコの特許に特許
3029562の発明。大当たりの図柄を暗示銘柄にし、遊戯者が認識できない短い
時間、挿入している。潜在意識に働きかけ、遊戯を続行させる手段として
用いているようだ。≫
▼ 私の感覚では20年で540兆円、年平均27兆円も使ったとは信じられない
 額である。コンビニの総売り上げが8兆円。スーパーの売上総額が20兆円。
書籍の2011年総売り上げが1兆1千億というから、その20倍の売上高。
それに対してパチンコの売上総額が20〜30兆円。しかも愛好者が1600万人、
中毒者が500万人。数多あるコンビニの二倍以上の売上高?信じられないので
何度見直しても、そうある。 事実としてみると、これは亡国の事態。
韓国は、その社会的大きさに、国家として廃止してしまった。
しかし日本には、それを実行するだけの自己修正力は無くなっている。
◆ パチンコ店が何故、廃止にならないのか ? −2 2012/02/28
 パチンコの売り上げ、10年前に30兆円、現在では20兆円という。ギャンブル
総額が30兆というから、大部分がパチンコ・スロットの売上げが占めている。
子供を含めて一人あたり15万円にもなる。これは明らかに賭博であるが、
どういう訳か廃止論が出て来ない。この国は、政界、警察、広告、メディアが
パチンコ業界と癒着?の実態がある。それがあって当然というのも異常。 
チョットした市の郊外には必ずパチンコ屋がある。ギャンブルと見なされて
ない遊びの文化のようで何の規制もない。 受験が終わって、友人と初めて
行ったのがスロットマシーンとパチンコ屋。 やっと大人を感じる時である。 
人がギャンブルに嵌りこむのは、大損しても、稀に勝った快感の記憶が残り、
その味を求めて繰り返す仕掛けがある。業者の方は、勝った際の高揚感や
恍惚感を高める工夫をする。パチンコ店の音楽やパチンコの光と音など。 
そして勝つための技術が必要と錯覚させる仕掛けをつくる。負けたのは、
勝つための技術料金と錯覚させる。もう一つ巧妙なのは、ニアミスの仕掛け。
スロットの場合、AAAが当たりの場合、ABAや、AABが出ると、
「当たり損ねた」と考える。 しかし、外れは外れでしかない。その辺の
気持ちを逆用するようゲームは出来ている。ギャンブル依存症の人は、
脳内に勝った時に出るドパーミンが長年の間に多くなっている。それは麻薬
中毒の似ている。iPadを購入して以来、パソコンゲームに嵌っている。 
あるゲームの場合、達成すると、音楽と金色の星が三つでる。失敗すると、
グフフ!とバカにしたような笑い声と軽蔑の絵が出てくる。 それも、
あと一歩のところで達成できないようになっている。金を賭けている訳でも
ないのに、やり始めたら、止めるタイミングが無くなりトイレさえ行けない
ほど熱中する。難しい本を読んだ直後には非常に効果的である。私の周辺の
人でパチンコが趣味というのは一人もいないため、20〜30兆円がピンと
こないが、この金額は国民の何割の人は中毒に近いと伺わせる。韓国は、
悲惨な悲劇の続出で禁止されてしまった。この不景気で、業界は壊滅的打撃
を受けているはずだが、何故か倒産の話は聞こえてこない。