消費社会から格差社会へ −2

ークルマが社会に与えた影響ー
   車が社会に与えた影響について書いてあるが、若い女性が新幹線や電車の中で鏡を出し化粧をしている
   理由が、車の中と混同していることが解った。 新幹線といえば毎年の4月の恒例の姿がある。
   新社会人の女性が平気で「うんち座りをしている女である。学校の構内外の習慣なのだろう。
   半年で流石に止めるが、それでも半年は続けるのである。これとは関係ないが。
   乗用車に電子レンジと冷蔵庫が付く時代になったということである。内と外の境目が曖昧になっている。
   そのこと自体がホームレス化ということではないか。
 
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上野 もう30年も前のことですが、滋賀県の大津の西武百貨店の駐車場で、車から降りてくる人の
 調査をしてことがある。履物の大部分が{つっかけサンダル}ということがわかった。夏ということではなかった。
 私領域の顔で降りてくる。車は長距離を移動しても私空間を出前する乗り物だということがわかった。
三浦 クルマが人々の潜在心理に与えた影響はすごく大きいですよ。あまりそれを指摘する人はいませんが、
 クルマで育ってしまうと、電車に乗っても化粧をする。「クルマに乗ってると、なんで電車でやっちゃいけないの?」
 っていうことだと思うんですね。 僕もクルマの調査したら、若い男の子がカップラーメンを食いながら
 運転していたし(笑)。 あと信号待ちでマンガ読んでいるんですけど、信号が青になると、
 読みながらそのままブーンって出すんで驚いてしまいました。
上野 怖え〜(笑)。
三浦 もう、なんでもやってますよ。実際、ロサンゼルスの通勤サラリーマンは、朝ご飯を食べ暇がなくて、
 クルマに電子レンジ積んで、テレビディナーを食べながら通勤するらしいですよ(笑)。
 トヨタの「エスティマハイブリッド」っていう車種も、コンセントがついていて電子レンジを搭載できるらしいですから。
山野 ええっ、ホント?
三浦 ですから、電子レンジと冷蔵庫をクルマに完備してあげれば、今の若い子はもう大喜びですよ。
 コンビニが走っているようなものですから(笑)。
上野 "ゴーイング・マイホーム"、つまり「走るわが家」ね。
三浦 そのうち仕事がなくなって、トレーラーハウスに住むようになってね。
 最近、犯罪を起こして人を新聞で見ていると、住所不定・無職でクルマにズットすんでいる人がけっこいる。
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   アメリカが、既にトレーラー・カーに住み込むプアーが多く見られるという。
  日本の地方は車がないと生活が非常に不便で、一家に一台から、一人の一台の時代に入っている。
  これは車がモバイル・ルーム化したともいえる。
  携帯電話にワンセグの機能と、ステレオ機能が付いていれば、充分満足のいく空間になる。
  さらに、コンセントまでついていれば・・・ 家庭など消滅するのは当然のことである。
                     −つづく
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