つれづれに

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 ミーちゃんハ―ちゃんだが、小泉進一郎と、クリステル滝川
  の組合せには驚いた。熟年が故の幸せがあるのだろう。




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5990,5991閑話小題 ~最後の講義・10(11) ー石黒浩:対談
2017年08月09日(水)
  * 複数体のロボットが人間に与える変化
     ~3つの小型ロボットに役割分担~
1つが男性、2つ目が女性、3つ目が色々知っている先生の役割にした
ロボットと客を対話をさせて、指輪の購買を喚起させる実例を紹介。
現場では既に活躍しているようだ。 ~石黒のHPより~
≪ 人工知能やロボティクスの発展によってロボットが当り前のように
 働いている未来。そこでは、どんな情景が広がるのでしょうか。
複数台のロボットが人とコミュニケーションを図った最新の実証実験を、
第一人者の石黒浩教授が評価します。
   ~意思決定を促す3体のロボット~
1 、結婚を決めたカップルを対象に

石黒 この映像は、どこで撮影されたものですか?
稲川 結婚前のカップルが、プロのアドバイザーに結婚式に関する相談が
 できる店舗「ゼクシィ相談カウンター」です。ここでは、結婚準備や式場に
 ついて様々なことを相談できますが、その中の1つとしてブライダルジュエリー
 もご案内しています。
 ブライダルアドバイザーの方が、カップルの2人から結婚式に対する希望を
 聞いた後、その希望に合う結婚式場をピックアップする時間があるんですね、
 その7?8分をいただき、人間の代わりにロボットが指輪の選び方、買い方を
 説明するシーンです。

(動画内の音声)
Sota(ブルー)「あっ、お客さんだ。ここに来たってことは、
        ついに結婚するんですね」
Sota(ピンク)「今日は結婚が決まったラブラブなお二人と指輪の
        お話がしたいな」
Sota(オレンジ)「そこの綺麗なあなた、いま幸せですよね」
Sota(ブルー)「やっぱりね」
Sota(3体)「結婚、おめでとう!」
――
石黒 それぞれのロボットの役割分担があるのですね。
稲川 ブルーが男性、ピンクが女性、オレンジが色々知っている先生という設定。
   ブルーと対面する形で左側に男性、ピンクと対面する形で右側に女性が
   て、挙式のアドバイスを受けに来店した際にブライダルジュエリー
   (本検証では婚約・結婚指輪)に対する購買意欲を喚起しようと。
   ゼクシィ相談カウンターはジュエリーショップと提携しています。
   顧客の送客につなげられるかを検証するため、ジュエリーパンフレットの
   持ち帰り率の向上を検証しました。ロボットは目線を男性と女性、両方に
   目配せしながら語りかけています。ロボット同士の対話にカップルが参加
   していく感じを出していますね。        ≫
――
▼ この着想には驚いた。漫才ロボットに使えそうだ。ボケと突っ込みの漫才の
 ソフトを入替えれば、数限りなく聞くことが可能。 先週、見た『トランス
フォーマー』が、人間代わりに、宇宙の彼方の星からきたロボット同士を闘わす
物語。これでは残酷さからくる気分の悪さが少なくて済む。実社会で、アルバイト、
パートタイマーが、ロボットに近い状態。 思考作業を極力取除いた単純作業を
従事する人間のロボット化である。ロボットには判断作業も可能となれば、これ
如何に? その上の単純労働を管理するのが、「一般社員」になるが、その上の
管理職は、システム化で、極力少なくてよい。とすると、トップと、スタッフと、
サービス部門に、ラインのスペシャリストしか、人間の能力を要しなくなる。
金融機能など、その最たるものと、先日の週刊誌の見出しに載っていた。
 自動車のロボット化が、そう遠くない未来に(5~10年後)に売りだされる
見通しのようだが、この応用が、全ての分野で起こるとすれば、人間の存在とは
何ぞやという根本問題が生じてくる。

――――
閑話小題 ~最後の講義・11 ー石黒浩:対談

 ロボットそのままを人間に当てはめて考えることが出来る。
一対一の対話の訓練、複数の人達との対話。その対話は物語を伝え、互いに
理解しあうことが目的である。その為には、互いに信頼感がなくてはならない。
ということは、ロボットは、人間を深く理解してないと、創れない。
   ~その辺りから~

   ―対話のつくり込みが肝心―
・石黒 売り子がロボットが人間に代わって販売業務をする際、僕は「対話戦略」
  がすべてだと思っています。大阪髙島屋の紳士服売り場に設置した「ミナミ
 ちゃん」の場合、実際に購入してもらうことにこだわりました。髙島屋で一番
売り上げがある販売員を数ヶ月かけて観察し、彼女の対話戦略を組み込んだ。
数日間のイベントとして非日常的な存在のロボットに関心が向けられるでしょうが、
これまでの実験結果、イベント性効果の持続はせいぜい3日間だとわかっています。
ロボットが人間に代わるためには、ちゃんと対話を通じて人間を説得できるよう
にしなくては。年齢、性別、性格、売り場の状況、全部想定して対話の中身を
デザインできたらいいですね。男女も「ケチ」「見栄っ張り」といったタイプ別
に場合分けして、それらの相性まで考えると、どちら側を説得すれば買ってくれる
のかなど、説得の仕方が全部変わるんですよ。
――
   ―ストーリーを伝える存在―
・稲川 ミナミちゃんと違って、今回の実証実験で3台のロボットを
  使いました。この台数は適正だったと思われますか。
・石黒 男女が相談する意思決定ですし、悪くなかったと思いますよ。ただ、
  3台の関係性は複雑なので、対話の構造に気づく必要が出てきます。
 私たちの研究室では複数台のロボットを使って様々な実験を行っているので、
共同研究をしていただければ、対話戦略をいくらでも教えられます(笑)。
少しだけヒントを教えると「人はなんのために対話するのか」を考えればいい。
簡単に言えば、自分の中にないストーリーを取り込んで、共感し、自分の想像の
世界を膨らませることにあるんですよね。ただ、取り込むときに納得できないこと、
共感できないこともあるわけです。共感しやすくするため、男性役、女性役の
ロボットをいかに使うかという枠組みを考えればいい。人はそこに冷静な観察者
として引き込まれていくはずです。
――
  ーロボットとの信頼感のある対話―
・石黒 婚約指輪に関しては、男女の間で意思決定するバランスだから良かった
 と思いますよ。それが、例えば「1人の男性を説得する」といったケースでは、
女性がいたらダメなんです。すべての対話で、パターンを変えないといけません。
よく私たちが設定するのは、1対1で人間同士で対話するとき、ロボットを
「陪席者」として隣に置くというシチュエーションです。
昔は医者の横に「大丈夫よ」「そうよ」なんて言う役割の看護婦がいましたが、
それに代わるものです。最近は人手が減って医者とマンツーマンで喋らなくては
いけないでしょう。あれって結構、緊張しませんか?
・稲川 確かにそうですね。
・石黒 あくまで主役は医者と患者の対話ですが、横に置いたロボットが相槌を
 打ち、ときどき代わりにロボットは先生と喋るわけです。患者はそれを横で
見ている。すると意思決定がすごく楽になるんですよ。1人で意思決定しなくても
いいと感じるので。東大病院と阪大病院の外来で臨床実験をしたときは、実際に
アンドロイドを医者の横に置くと、患者の理解度が有意に上がることが示された。

▼ 一強のベストのソフトを、多弱の人達のソフトに入替えれば、それだけ社会
 が進化することになるが、実態は、そうはならないことを歴史が示している。
<「人はなんのために対話するのか」と言えば、「自分の中にないストーリーを
取り込んで、共感し、自分の想像の世界を膨らませることにある」と述べている。
この随想日記は、読書や、ネット、TV、実体験などから得た知識、経験をテーマ
にして物語化して、将来の自分や、読み手に伝えることが目的。受け取る読み手
は、様ざまな解釈をして…?? まあ、読まれないより、批判するより、遥かに
面白いこと上なしを実感しているため、「そのまま、結構」になる。