つれづれに

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  今日のYoutube

 同世代の一歳年上になる渡瀬恒彦が亡くなった。
タクシードライバー』とか、『おみやさん』の再放送を何度かみていた。
同年代に人の死は、自分の分身の死のように感じる。
 悟りきったようなことを書いているが、夜半目がさえると、漠然とした
死を考えてしまう。何が恐ろしいかというと、「余命半年か、三ヶ月の宣告」 
 出来ることは、ただひとつ。今日、一日を充実して生きること。
それなら、毎日、しているが・・・

 以下に、6年前の文章をコピーしたが、今では何事もなかったような
日々が続いている。 私は、これを書いた二日後に、会社整理を決断、
その数日後に、弁護事務所で、その決定を伝え、手順に入った。
世界も日本も思いのほかに、大混乱はなかった。 しかし、問題を
世界も、日本も先延ばしにしているだけの厳然たる事実は変えられない。
世界恐慌のカタチか、戦争のカタチをとるのか・・・ ??



・・・・・・
3642, 現在、我々は歴史的災害の真っ只中にいる!
2011年03月16日(水)
   地震 ーつれづれに -5

 時間が経つにつれて、この歴史的大震災の凄みが現われてきている。
震度7、M9、死者2万、津波の高さ20メートル、三陸沖の太平洋側幅500キロにわたる
広域の大震災である。その上、チェルノブイリ原発事故以上?の福島原子力発電所の事故が
生じていて、それを加えると世界的、歴史的な大震災が現在進行形で進んでいる。」 
 まず、このことを認識しておかないと! その心臓部の格納容器が爆発をしたら、
日本だけでなく世界中に放射性物質を撒き散らすことになる。一度、メルトダウン
始ると止めるのは不可能。最悪の場合、本州の全滅もあるかもしれない。
それより、まず被災民に放射能が直接ふりかかる深刻な問題がある。 株は二日間にわたり
暴落をしている。これをきっかけに日本が本格的経済恐慌に突入する可能性が出てきている。
そこで非常事態宣言が発令され、銀行閉鎖が行われ、預金移動や、貴金属などの取引に
規制がかけられる可能性もある。 こういう隙を狙って中国、ロシアが日本の領土や技術を、
アメリカは金融を混乱させる?。 リーマンショック来の恐慌の最中の最悪期に、さらに
最悪のことが起きたのである。まず株式、そして国債の暴落。その結果、アメリカへの
属国化は、さらにすすむ。「まさか、まさか、まさか」の出来事が、この20年以上にわたり、
眼前に次々と現れてきていた。その最大のリーマンショックの本格的大津波が、まず日本に
押し寄せてきている最中に、この歴史的大震災である。その結果、世界も日本発世界恐慌
瀬戸際にたっている。 特に、この数日の原発事故の推移を直視しておかないと! 
 東北新幹線東北自動車道は完全麻痺、復興の目処がたっていない。そのため新潟県
高速と、新幹線がバイパスとして使われている。ことと次第によっては、地震原発難民
の受け入れ基地になる可能性すらある。事態を知れば知るほど、背筋の凍る思い。  
これが起こってしまった現実である。

 ・・・・・・・
3277, 大恐慌 失われる10年
2010年03月16日(火)
 「2009-2019年  大恐慌 失われる10年 」 浜矩子/高橋乗宣 (著)
  ーまずはアマゾンの内容紹介からー
■これから「10年恐慌」が始まる!
 アメリカドルは基軸通貨としての価値を失い、今後さらなる保護主義統制経済へと突入して
 いく。ユーロもドルに替わる基盤ができておらず、現在の大恐慌の痛手を直接こうむっている。
 リーマンショックに端を発した金融危機は、カネがカネを回す「金融IT化」「金融工学化」
 「金融証券化」の結末である。それゆえに、1929年恐慌とは異質なものである。
 これからの10年は「失われる10年」となるのか。その時、日本は
 どのような経済システムの中に組み込まれていくのか。大恐慌後の世界を、
 浜矩子、高橋乗宣2人の論客が読み解いていく。
■負の連鎖は世界各国に波及している 
 大恐慌津波は、アメリカ本国よりもむしろ欧州各国に直撃していると言っていい。
 ユーロがアメリカドルに替わる基軸通貨となり得ないことが、各国の状況、IMF
 これまでの不始末から言及することができる。
●老衰死のイギリス
 サッチャー改革で巻き起こったイギリスバブルは、ロンドン一極集中で、地域格差
 生んだに過ぎなかった。日本のバブルの轍を踏んだイギリスは「失われた10年」を経験する
自閉症のドイツ 
 旧東ドイツのワーカー待遇改善で賃金格差縮小の狙いが、大恐慌で不透明に。
 立ち直りのきっかけを失ったドイツは、今後ネオナチの台頭の可能性も。
●目立ちたがりのフランス
「フランス・ナショナリズム」はどこまで突き進むのか?国外から入ってくる企業の
 締出しでサルコジ政権の実像が浮かび上がる。
●相変わらず身勝手なアメリ
 オバマ自由主義、市場主義に別れを告げるのか? 貯蓄傾向が高まっているアメリ
 の消費は確実にブレーキがかかる。明らかになったドルの崩壊から1ドル=50円時代が
 やってくる。強烈な保護主義統制経済となった時、日本は生き残れるのか?
暴走する国家は、今後、迷走する国家へと変貌を遂げる。さらにリセッションする国、
ギブアップする国、再びランディングを遂げる国……。「失われる10年」は、我々に
どんな教訓を示してくれるのだろうか。
 ーー
 この本、何を言いたいのか何度も目を通したが、よくわからない。二人が対談を
しているわけでもなく、対策を述べているわけでもない。イギリスを中心とした欧州はダメ、
アメリカは終わった。中国もアメリカ目当ての輸出がダメで内需を目指そうとしているが、
日本でさえ輸出頼みを克服するため内需拡大を目指したがダメだったのに、
中国が成功するわけがないと切り捨てている。 「この10年間は大恐慌で大混乱、
失われた10年になる」と結論づけている。 甘い期待は無理ということである。
 ・・・・・・・・
2902, 脳と仮想  ー2
2009年03月16日(月)
「脳と仮想」茂木健一郎著    ー読書日記
 ー印象に残った部分を抜粋してみるー
・広大なグランドキャニオンの前に立とうが、北極のオーロラを見上げようが、
 体験する広大の光景は全て脳内現象である。世界に脳だけあるといっているのではない。
 そんなことは当然のことだが、外部から入った刺激に基づいて脳のニューロンが活動
 しなければ、我われは広大の宇宙を表象することはできない。逆に、もし広大な宇宙が
 無くても、脳の中でニューロンがある時空的な様式で活動すれば、私たちは広大な
 宇宙を表象することになる。もしそうなら、逆理が浮かび上がる。
 もし私たちが体験することが全て脳内現象なら、私たちは何故、広大な宇宙を思い
 浮かべることが出来るのか? いかに、私たちの思い描く世界は、脳内現象として
 一リットルの空間に閉じ込められていながら、無限定の空間を志向することができるか? 
 ・・・「熊本より東京の方が広い。東京より日本のほうが広い。日本より・・・」で
 切ったが、三四郎に男はいった「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と。
・「真理がどこにあるかといえば、それは仮想の世界にあるというしか言いようがない。
 どこかの博物館に、これが真理でございますと飾ってあるわけがないのである。
 私たちの精神の中枢に仮想がある。そのように考えると、「見る」
 ということの本質も違って見えてくる。
・現実のどこにもない仮想は、現代人の心の中でも中枢の位置を占めている。
 私たちの精神は、頭蓋骨の中の「今、ここ」の局所的因果性の世界と、
 「今、ここ」に限定されない仮想の世界にまたがって存在する。 
 私たちの精神は、本来的に二重国籍者なのである。
・脳内に閉じ込められているだけでなく、心の本質的な属性をとらえた概念が
 「志向性」である。志向性とは、心が何かに向けられた状態をいう。そこに心が
・私が恥じたのは、人間がそもそも生きものであり、それであるがゆえに、厳しい
 生存条件に置かれてきたことを理屈で判っていても、感覚的に忘れていたことである。
 つまり文明に飼いならされていたのである。真実は恐ろしい姿をしている。 
 人間は、なぜ、「平和」という仮想を生みださなければならなかったのか。
 「愛」という仮想を生み出さなければならなかったのか。平安仏教を特徴付ける
 「極楽浄土」というヴィジョンは、どのような生の必然性から生み出されたのか。
  ・・ 私たちの意識の中で生み出される様々な仮想は、このうえなく厳しい
 人間の生存の中で、私たちの心が傷つき、その傷が治癒される際に放射される
 光のようなものはなかったか。
 ーーー
考えてみたら、自分に対しても、頭に浮かんで考えている相手にしても、社会も、
全て「仮想」でしかない。「精神の中枢に仮想がある」と自覚すると、良きにつけ
悪くにつけ仮想している自分を見ている自分も仮想ということに気づく。
自分の頭蓋骨の中の一リットルの脳は自分でさえ得体の知れない世界である。
・・・・・・・・・
2538, 一神教vs多神教
2008年03月16日(日)
 最近、ユダヤ教キリスト教イスラム教などの一神教に対して疑問を持ち
始めた矢先に図書館で、この本を見つけた。 この3つの宗教の元はユダヤ教で、
共通の唯一の神を信仰している。それがお互いに憎しみあい殺しあっているから、
複雑なのである。 早く言えば民族戦争なのである。
 ー概要を解りやすく箇条書きにすると、
・元祖であるユダヤ 教は、迫害されて逃亡した奴隷たちの宗教、迫害され差別
 された人々の宗教のために恨みと復讐心がこもっている。被害者は、その被害を
 より弱い 者に移譲しようとすることで被害者の劣等感、屈辱感を補 償しようする。 
 他人を同じように不幸にして自分を 慰める。  
・差別された奴隷たちがモーゼに 率いられてエジプトから逃亡する過程で形成された
 「民族」としてユダヤ人となり、ユダヤ教自体も、その逃亡過程でエジプトの
 アトン信仰の影響を受けながら、純粋な一神教へと形成されていった。
ユダヤ人の中でさらに差別されていた人たちを救う宗教としてイエス
 キリスト教をつくった。そのキリスト教が、ローマ帝国の奴隷、下層民に
 受け入れられ、ローマ帝国の国教となり、
多神教を信じていたヨーロッパ人もまた、ローマ帝国の圧力でキリスト教を押し
 付けられて心の奥底で「不幸」を感じた。そのため一神教を押し付けられた被害者
 のヨーロッパ人が、自分たちが味わっている不幸と 同じ不幸に世界の諸民族を
 巻き込みたいというのが、近代ヨーロッパ人の基本的な行動だったのではないか。
・欧州で差別された人々が新大陸に逃げ込んで、その先住民へ攻撃と迫害などをして
 いった。そこで造られたのがアメリカという国。つまりアメリカは被差別の最終駅。
 だから潜在意識の中で人類を恨み、攻撃的になり、非常に強くなった、という。
・ヨーロッパ人が、人種差別に基づく残虐性を発揮して世界制覇を果たしたのは、
 強烈な被害者意識があったからだという。 それをもたらしたのは、白人の始まり
 が白子で、そのために黒人からアフリカから差別されて追われたことと、
 ローマ帝国に無理矢理キリスト教を押しつけられたことだという。
多神教の日本も欧米の圧迫に耐え切られなくなり、唯一絶対神という天皇制を発明。
 近代天皇制は一種の一神教、擬似一神教として、外に戦争を仕掛けるようになった。
 人類の不幸を被抑圧民族の連鎖という神経症として論じている。
 これがル・サンチマンである。
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知識を持ってしまった人間は、己の生の限界も知ってしまった。そして未来の不安
と恐怖というマイナスの気持ちを解消するため、そして民族を統一するために
アブラハムはヤフーという唯一絶対神を創ったのである。
これがマイナスにもプラスにも人類に影響してきた。そして現在もである。
・・・・・・
2007年03月16日(金)
 2173, 「いい場所」とは何か     才八∋ウ_〆(∀`●)          
「ファンタジーの魔法空間」 著者・井辻朱美 岩波書店   ー 読書日記
著者が恐竜や古代文明を求めて博物館めぐりをしていた時に気づいたのは、
博物館という場所が、外界とは切り離された凝縮された場所ということである。
最も古い時代の物は必ず最下階に展示され、そこから上の階に昇るにつれて現代に
近づいていく。そして出口には必ず土産物屋やカフェが置かれて「現実への
なだらかな再接続が準備されている」という。 博物館は時空のトラベルの装置であり、
空間化された時間である。またテーマパークのアトラクションも、閉ざされた建物に
入ることによって短い死と再生を体験するように仕組んである。そういう空間を創り
出し、体験することこそがファンタジーの核であり、ファンタジー作品を支えている
のはそういった空間なのではないか、という切り口である。それに気づいた時、
著者はファンタジーを「場所」や「空間」という隠れたコードから読み直すと、
より面白いという。この書ではファンタジーを、
・「家」という空間のファンタジーと、
・「旅」という、別世界への道程のファンタジーと、
・「魔法」のファンタジーの 3つの織りなす物語と説明している。
とこ