つれづれに

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 毎週、あいも変わらずシネマに行っている。
今回も、当たりで90点というところ。けっこう、人が入っている。
家内も三回シリーズの一回目を見ていて、今度も見たいという。
 で、やはり面白かったという。こんな子供向きのものが面白いかって?
それが、自分から縛りを取るように努めれば、面白い! それが遊び!

 天から頂いたエネルギーが、肉体と精神に閉じ込められているのを、
映画とか、アルコール、大自然などへの感動で開放してやるのが、それを
コントロールを担っている「自分」の役割。 それが三時間で千円が高いか安いか?
 中年クライシスから、老年クライシスの危機が、直面する難題だが、今のところ、
クリアーしている。 

・・・・・
1429, 中年クライシス(中年の危機)の悲劇
2005年03月02日(水)
 岐阜で57歳の父親が子供と孫と犬を道ずれに心中を図った事件があった。
以前から、随想日記で書いてきた「中年クライシス」の暴発である。
母親の痴呆と、長男の問題、病気、職場の関係、犬の世話等々で、
自分の神経をやられてしまった典型的な事例である。
そういえば、十数年前の私の環境に似た環境である。
海外旅行と、精神療法系の本を読んでいたので何とかのりこえた。
40代後半から60代前半は、こういう問題が誰にも押し寄せる。
見せているか見せていないかだけである。
その中で一人でする、スキップと鼻歌は、
背中に大きな荷物がある為か演歌調になるが。
真面目な人ほど、ある日突然爆発する。
その処理法の知識がない上に、気弱だと、尚のことである。
この人の趣味は警察犬の調教とTVでいっていた。
それでも苦しみを乗り越えることができなかったのだろう。
外的適応に疲れ果てた末路といえばそれまでだが、
人生の転換期に、内側に対して目を向ける術を知らなかったのだろう。
深い洞察に裏づけされた内的適応が必要だったのだ。
痴呆症の親族と同居は、苦しみの底に落とされてしまう。直接原因はこれだろう。
以前、読書日記にー『心』の出家ーの感想文を書いた。
後でコピーしておきますが、その一節の言葉が印象的である。
ーー
自分の周囲に張りめぐらした垣根(ペルソナー仮面)を取りさることである。
神吉拓郎の「金色の泡」の中での主人公欣吾と従兄弟の会話で
以下のことを語らせている。
 ー文雄がいった。
「俺、発見したんだ」
「なにをさ」
「40にして惑わず、という言葉があるだろう。騙されてはいけない。
 あれは偉大なる皮肉なんだ。本当はそうなんだ」
「どうして」
「とにかく、そうなんだ。40前には、迷うことなんかないよ。
 夢中だよ。世の中に出たばかり、目がくらんでいるか解らない。
 あり合せの目標に突っ走る。
 一段らくしたときが一番恐い。
 40をすぎた頃に初めて迷いが出るんだ。
 今まで何をしてきたのだろうか気づくんだ。
 え、そうじゃないか。迷いが出てきただろう」
「そういえば、そうかな」
「迷うのは、40からなんだ。それが本当だよ。
 恐らく、死ぬまで迷い続けるんだろうと思う」
「迷わない奴だっているだろう」
「そんな奴は、一生馬鹿なままさ。
 しあわせという言い方もあるだろうがね」
ペルソナ(社会的仮面)は必要なものである。
それは一定の効果を持つし、社会を渡って行くために不可欠かもしれない。
しかし、その仮面を剥いで生きたいと、こころの奥に思っているものだ。
そのことに気づき、生き方の大転換を図るのが、こころの「出家」なのだ。
ペルソナについて、ユングは、外部に対する適応とか、やむをえない便宜とか
理由から生まれてきた一種の「機能コンプレックス」であるという。
それは個性というものとは違うものである。
安定したペルソナの下に。常にそれに影響を与え、それを脅かす内的世界が
存在している。
ーー
誰も、この一家心中の中年男の心を知ることが無かった。
タマタマ犬の調教で、TVのニュースの映像が流されていた。
真面目な、気弱そうな、何処にでもいる善人面をしていた。
私の解釈では、
・真面目な、
・気弱そうな、
・善人面
ということが、問題全てを一人抱え込んでしまった。
誰に聞いても、優しい良い人だというところに問題があった。
それ故に、母親と長男の問題と、職場の配転とか、犬の調教の疲れなどの
全てが、長年にかけて山積になった。
良い人というペルソナを、脱ぎ捨てるとかができなかったのだ。
ーーー
2002/05/19
自分の人生のつくり方 -いろいろな悩みー3
 それでは自分の人生のつくり方とは?どうしたらよいか。
ライフワークをきっちりつかまえて、その都度脱皮すればよい。
「脱皮できない蛇は死ぬ」というが、そういう人間で満ちている。
ライフワークとは、一生涯を通じてやり遂げる趣味と仕事。
そして一生涯を通して脱皮の時期がある。
7年説、8年と10年という説がある、ライフサイクルというが。
・7年ー7歳、14、21,28、35、42、・・と節目がある。
・8年ー16、24、32、40歳・・
・10年ー20,30,40,50年歳と・・
またこういう説がある
1、児童期・青年期  0~22歳
2、成人前期     17~45歳
3、成人中期ー中年期  40~65歳
4、成人後期ー老年期   60歳以降
重なっているところは移行期、これが一番わかりやすい。
これと7年説が私の一番納得できる。
その節目ごと、脱皮していく事をいう。「節目を叩け!」という諺があるが。
自己実現という言葉がある。たしかユングの言葉であった。
自分のなりたいこと、したいことを実現することをいう。
それも一生涯を通してだが。それを自分の人生という事にならないか。
子狐がここにきて、にわかにそれをつくろうとしている。
やらないよりはいいが。やるなら10年~20年スパンで何をすべきか判断して、
それぞれ節目を作り、やり通すのがライフワークである。
それをやり通すことが、結果として自分の人生という。
「濡れ落ち葉」はそれを全くやってこなかった人、
そして、これからもそれを見つけられない、その気力のない人をいうのではないか。
 中年クライシスという中年の危機といわれてのが、これである。
 中学の先生もそれだった。 今度中年クライシスについて書いてみよう。
     周囲はその人たちで満ちている。
   一ヶ月前、近くの58歳の人が自殺したという。
      家を新築したばかりなのに!
 それにしても、無知すぎる!
ーーーーーーーー
2002/10/13
予定挫折
 ミスマッチの組み合わせの言葉である。
挫折は途中で断念してしまう事で、予定していれば挫折でない。
この組み合わせの意味は、挫折時期を予想しておいてその準備をしておく事である。
私の場合、大学受験失敗や他の挫折を人生の前半に重ねた為、挫折の痛みと、
反面その必要性を実感をしていた。
必ず生きていくうえで変化と転進の必要性がある。大体が7年である。
その時期を読み、変化を積極的に自分で創らなければならない。
その時にそれまで続けてきた事を止める、これが予定挫折である。
スキーを子供のとき滑って失速した時、自分から前向きに倒れるコツを覚えた事があった。
その方が大事にならないで済むことを繰り返しの中で知った。
柔道や合気道で、まず訓練をされるのが受け身や倒れ方である。
予定挫折を初めから組み込ん、その時期がきたら割り切って
しまう事が必要である。節を予定して積極的に創っていく事だ。
ある甥が大手の会社に7年在職後、さっさと辞めて漫画家になった。
有名らしいが漫画を見たことがない。
曰く「入社前から、そう予定していた!デザインで社長賞を貰った
し、自分では為残した事はない。漫画家は自分がなりたかった仕事。
それで生きていけそうだし楽しい!」
私事だが、29歳の時に成り行きで実家の商売をみる事になった。
五年を目安とその時の勘で思った。勿論そう宣言をしていた。
3年も経てば兄弟が一つ舟の舵取りは無理!と実感。
予定どうりに5年で今の事業に転進したが、少しは挫折感があった。
これが予定挫折というのかと苦笑をした。しかしすぐに次の仕事がたっぷり待っていた。
挫折時期はある程度読めるものだ。定年退職やリストラとかで、無知の為に
中年クライシスになってしまうのは、ただ流されて生きているからだ。
準備をする時間はあった筈である、たっぷりと!!
ーーー
2004/04/22
1115, 中年期の「八つの危機」
 思春期妄想症、青年期神経症をやっと乗り越えて、中年期から老年期になると一番
恐ろしい中年期の危機が大きく口を開いて待っている。中年から老年に向かっている
身にとって、一つ間違えればとんでもない危機に陥ってしまう年齢になってきた。
アルフォンス・デーケンは、この中年期の危機を「八つの危機」にまとめている。
バランスを崩せば、何時でもこの鬱の世界に転げ落ちてしまう。
この「危機」に対して、上手に対応することが必要になってくる。
以下は、アルフォンス・デーケンの本に書いてあった内容である。
いくつかは誰もが心の奥で感じたことであろう。
どういうわけか私の場合、ほとんどない? 常にコントロールしてきた為だろうが。
今まではそうであったが、今後は解らないのが人生というものだ。
このすべてを背負って、万年鬱になり自殺未遂を繰り返している人がいるが、
ある日突然、こころの芯棒が折れてしまって、この幾つかの穴にはまり込まないとは
限らないことばかりである。
ーその一部をまとめて抜粋をしてみるー
「気がついたら人生の折り返し地点を過ぎてしまった・・・」
「仕事がサッパリ面白くない」
「同僚と付き合うのが億劫だし、妻や子供との時間が楽しくない」
「何の為に生きているかわからない」
「ちょっとしたことでも、くよくよ考え込んでしまう」
「若い頃のように、やる気が出てこない」
「上司や同期の葬式に出ることが多くなったな・・・」
「コメディ映画をみても、素直に笑えないよ」
よく聞くぼやきであるし、身に覚えのあることである。
以上のことは中年期に忍び寄ってくる特有な「八つの危機」の典型的な
現れである。それぞれを説明してみると
1.「気がついたら人生の折り返し地点を過ぎてしまった・・・」
 :時間意識の危機
 時間の概念は客観的なクロノスと主観的なカイロス
分けることが出来るが、中年期は主観的なカイロス時間意識(残された時間が
少なくなってきたという感覚)に目覚める時である。今までの時間意識を変革して、
自分の人生のカイロス時間(生きているという実感をいだける時間)に対して、
ためらわずに進むことが時間意識の危機に対する望ましい対応である。
2.「仕事がサッパリ面白くない」
 :自分の役割意識の危機
 多くの人は中年期までに社会的に一つの役割をはたしますが、
現在の長寿社会では、更に第二の人生が控えています。
そのため、中年期から老年期と進むにつれて、新しい役割意識を模索する必要があります。
それは、新しい生きがいの探求と結びつき、新しい人生の価値を見いだすことになります。
3.「同僚と付き合うのが億劫だし、妻や子供との時間が楽しくない」
 :対人関係における危機
 中年期になり、協調性や柔軟性が失われ対人関係がスムーズにいかなくなります。
深刻な問題は、長年連れ添ってきた夫婦間の関係がうまくいかなくなり、家庭内離婚や
家庭内別居とよばれている事態が生じたりします。この時期の人間関係は、」
その人とより深く出会うためのアプローチ(デーケン氏は「人格的アプローチ」と言っています)
を目指すことが大切です。
4.「何の為に生きているかわからない」
 :価値観の危機
 若いときには、仕事の業績を上げること、地位を獲得すること、
財産を築くことなどに大きな価値を置がちです。中年期にはこの価値観が揺らぎ始めます。
一定の業績を上げ、地位を得、財を成しても虚しさが残ります。
そのため、価値観の見直しと再評価が必要となります。
 自分の人生の真の目的な何なのかと、問い直すことが不可欠となります。
 場合によっては、自分の価値観を見直し、新しいライフ・スタイルを創造することも
 中年期の価値観の危機を乗り越えるために有効です。
5.「ちょっとしたことでも、くよくよ考え込んでしまう」
 :思いわずらう危機
 中年期になると、健康に関する不安や将来に対する不安など、
無用な不安や思いわずらいが増えてきます。それにより貴重な精神的エネルギーを消耗して
しまい、創造的な人生を送れません。思いわずらう危機に対しては、自分でコントロール
出来ることと、自分ではどうにもならない事をはっきり区別して認識することであり、
私達の思いわずらいの95%までが、不必要な心配であると言ってもいいくらいだと、
デーケン氏は語っています。
「自分にできることならベストを尽くしますが、そうでないことについては、思いわずらわない」
ことです。
6.「若い頃のように、やる気が出てこない」
 :平凡な人生の危機
中年以降になると、仕事も家庭も平凡な繰り返しが多くなりがちです。
その結果、次第に生きる意欲や喜びが感じられなくなります。更には、倦怠や怠惰、
無気力なあきらめなどを引き起こしてしまいます。
この危機に対応するには、自分の中の潜在的能力の可能性を開発することが大切です。
ほとんどの人は、未開発のままの潜在能力をたっぷり持っています。
この潜在能力の可能性を開発することが平凡な人生の危機を乗り越えるための最良の方法です。
自分で自分に限界を設けず、何にでも取り組んでいく積極性が必要です。
7.「上司や同期の葬式に出ることが多くなったな・・・」
 :死に直面する危機
 中年になり、初めて自分は段々と「死」に向かっていることを
意識させられます。また、家族、友人、隣人などの死に遭遇することが増えてきて、否応なく、
人間の死について考えざるを得ません。
デーケン氏は、中年期の死に直面する危機を、自分自身の死、と身近な人の死に分けて考えています。
いつか必ず訪れる家族や友人の死により、私達は否応なく悲嘆のプロセスを味わいます。
特に、配偶者を失うことは、中高年期における最大の危機です。時間をかけて悲嘆のプ
ロセスをやり遂げなければならない人生の重要な課題です。
8.「コメディ映画をみても、素直に笑えないよ」
 :真面目になりすぎる危機
 この危機を乗り越えるためにはユーモア感覚を豊かにすることが必要です。
ユーモアは人間らしく生きていく上で欠くことの出来ない条件です。
 --
いずれにしても、年齢ごとに多くの精神的危機が大きな口を開けて待っている。
やはり、直面している問題を直視して上手く対処するしかない。
こころに膿をためないことだ。
他人事ではないが!

・・・・・
2004年03月02日(火)
1063, 高級1DKマンション-1
 高級というよりアッパープライスのマンションという表現が適当だが。
最近インターネットで、最新型の1DKマンションをネットサーフィンを
しながら調査をしている。そして面白そうなものは、資料を取り寄せている。
特徴としては、多くのホテル並みのサービス機能がついているものが多い。
もちろん、高速インターネット付である。
イメージとしては「スタジオ・マンション」という感じである。
ホームページを見ていると、何か別世界に入り込んでしまったような錯覚を
してしまう。情報化社会の時代の新しい空間とは、こういうカタチと見せつけられたようだ。
またソフトハウスとしても利用可能のようである。
特に新橋や品川や山の手周辺に多く、一室で月20万~70万もする。
ホテルの1泊3万の部屋を月契約で2万円にしても、月60万になってしまう。
ならば少し高くとも、長期滞在専門の本格的な1DKが求められて当然である。
大規模のものが近々、品川にオープンするが、都心だから入居者があるのだろう。
買って、そこに縛られるより、こういうところを渡り住んで楽しんだ方が
良い。面白い時代になったものだ。
古ビルを買って、情報・サービス機能付き空間に大改築をするのも面白い。
時代の変化に合わせて、既存のものを変える事業も出てきているようだ。
組み合わせを変えることによって、新しい価値の創造をするデザインが現在求められている。
ホテルプロジェクトを1DKに集中? 「高度化」がキーワードになる。