つれづれに

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 毎日毎日、不景気な話がつづく、
2月前半の東海道新幹線の乗車率が去年の15パーセント減とか。
藁をもつかみたいが、その藁も流れてこないとかいう実感を経営者が話していたが、
その通りである。 まさに顧客喪失である。石油ショック時は、GDPの13パーセントのマイナスは
三ヶ月の四半期のみであった。今度は違う、数年続くのである。考えただけで恐ろしい事態である。
誰も、その行き先は分からない。1929年の恐慌の行き先は第二次世界大戦であった。
今度はどうなるのか誰も想像すらつかない。 

昨夜の民放TVの19時からのドキュメントは迫真に迫っていた。
倒産直前の会社を二社追っている内容であった。 
ごく身内の倒産を見ていて実情を知っているので尚のこと。
日本の中小や個人営業者の過半数は他人事ではないはずである。 
セフティーネットがあるから?、まだよいが、それでも大津波だけは全てを破壊してしまう。

毎日川柳に
「 才一志望 落ちた会社に 派遣され 」だと!

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世界不況:GDP2ケタ減の衝撃/上(その1) 
 底なしの需要急減

 世界同時不況は外需頼みの日本経済を直撃し、大企業の大幅な減産が取引先や下請けなどに連鎖している。「欧米に比べ傷は浅い」といわれた日本だが、08年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比12・7%減と、米国の3・8%減より悪い。急降下し、「底の見えない恐怖」(日本経団連幹部)に覆われた日本経済の現状を報告する。
 
◇16年ぶり高炉の火消え

 千葉県君津市にある新日本製鉄君津製鉄所。
粗鋼生産量は年間1000万トンを超える同社最大の生産拠点だ。

 ここにある3基の高炉の一つ、第2高炉の火が月末に消える。08年後半から鋼材の受注が激減し、高炉を一時休止するためだ。改修などを除き同社の高炉が止まるのは93年6月の広畑製鉄所(兵庫県姫路市)以来、約16年ぶりのことだ。

 異変は08年11月に始まった。製鉄所で働く関連会社の社員(47)はいう。
「ずっとフル操業が続き、『高炉を止めるな、ラインを止めるな。作れ作れ』が合言葉だった。
それが11月からの3カ月で生産量は3割くらい落ちた」

 昨年前半まで過去最高だった国内鉄鋼各社の粗鋼生産量は、10月は前年同月比2・7%減、
11月は12・9%減、12月は過去最大の27・9%減と急速に悪化した。

 「日に日に悪くなっている」--。1月上旬、東京駅近くの新日鉄本社。担当役員らの目は取引先から提出された最新の鋼材発注計画にくぎ付けに。国内製造業の輸出は昨年秋から軒並み落ち込み、10~12月期の日本全体の輸出は年率換算で前期に比べ半減した。
「滝から落ちるような減り方」(経済産業省幹部)で、鋼材の発注も下方修正の連続だった。

 トヨタ自動車を見ても8月に874万台だった08年度の世界連結販売見通しを
今年2月には732万台まで引き下げた。

 新日鉄の役員は「予想以上の需要減に、メーカー側も先が全然読めなくなっている」。受注は08年度内には回復しないと判断し、1月29日の取締役会で1~3月生産量を前年同期比41%減の約500万トンと過去最低水準まで落とすと決定。国内9基の高炉のうち君津の第2高炉は期限を決めずに一時休止、大分製鉄所の高炉1基改修も前倒し実施することにした。

 君津の休止は一時的生産調整が目的で需要回復後に再稼働することが前提だが、高炉は一度止めると、再開に1カ月半はかかる。「(社内には)火はずっとともし続けるものという意識があった。それでも止めざるを得ない」と、君津製鉄所の幹部は明かした。