つれづれに

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 昨日は幼稚園から高校まで学年が一緒だっがクラスは違った同期生が
新潟の事務所に訪ねてくる。新潟駅前で飲んで、長岡まで帰るが、止めておけば良いのに
ついつい殿町に行ってしまった。いつも行く店に行くと、冴えない顔をして、二日間一人も
客が来なかったという。三日ぶりの客ということだ。初めての経験とのこと。
そこは年輩のカラオケ好きの人が集まる店で、根強い客を持っているのに、この有様である。
止せばよいのにもう一軒寄るが、そこも一人も客がいない。 不景気とは、こういうことなのだろう。

駅から殿町までタクシーに乗ったが、千円からのツリをよこそうとしない。
強くいうと、「二人して大きなことを言っていたわりに、ツリをくれというのか」だと。
領収書をみたら「中越タクシー」だったが、もし葉書で社長宛に苦情を書けば、即刻首だろう。
書こうかと思ったが、やめることにした。号車ナンバーがあったが書かないで葉書をだそうか?
HPをみたら、中越運送グループである。 あそこなら、ばかばかしいエネルギーを出すだけロス。

・・・
危機を解く:
 /1 元首相・中曽根康弘

 金融危機に端を発した「100年に1度」の不況が猛威を振るい、世界は悲観一色に染まっている。
オバマ米新政権は、米国経済、世界経済の崩落を食い止めることができるのか。
日本、欧州、さらに新興国は、危機克服の糸口をどうつかめばいいのか。日米中の論客に聞いた。
 
◇「日本の好機」自覚せよ

 --「100年に1度」と言われる金融・経済危機は、なぜ起きたのでしょう。

 ◆資本主義が金融資本主義化して方向性を失いつつ成長し、一部が投機化し、実体経済から遊離した。金融技術は高度化したが、取引ルールや市場の整備、金融に対する監督が立ち遅れてしまった。
資本主義が堕落した結果だ。それが今回露骨に表れた。

 --日本はどのような貢献を求められていますか。

 ◆まず、今回の経験に照らし、不良資産への厳重な監督、金融システムの欠陥の是正が必要だ。
そのうえで、中国やインドを巻き込んで、アジアの金融社会の中でリーダーシップを握り、
世界全体の経済と調和させることが求められるだろう。金融危機は欧米を大きく傷つけたが、
アジアの傷は割合浅く、有利なポジションにある。特に日本がそうだ。

 --有利な立場を生かすためにも、政治のリーダーシップが重要ですね。

 ◆政治はまず第一に、日本の金融の実力をよく点検することだ。
そのうえで、世界的戦略を持った対外・国内双方の金融政策を策定し、発信していくべきだろう。
そのチャンスが日本に与えられつつある。日本人はそこを自覚しないといけない。
でもほとんど自覚していない。「大変だ。大変だ」と騒いでいるだけだ。

 --麻生太郎首相にはどういうリーダーシップを期待しますか。

 ◆小泉純一郎内閣時代の「自由放任」「小さな政府」「規制解除」といった米国流のやり方を
是正すべき時期に来た。麻生首相が小泉流を是正する方向に動いていることを支持する。
消費税など税制の問題も含め、日本は自信を持って政策を検討し、展開すればいい。

 --格差問題など構造改革路線の「負の部分」を是正した後、日本の進むべき道は?

 ◆資本主義というのは自由、活力、創造力がベースだが、さらに社会性がないといけない。
人間の世界だから、単に理屈だけでは動いてはいない。情理でも動いている。
「情の資本主義」というべきものだ。米国流の資本主義が唯一ではない。
市場原理は基本線だが、世界は多元的哲学で動いている。

 --景気後退が深刻化する一方で、秋までには必ず衆院選があります。

 ◆5月解散、6月総選挙だと思う。選挙をクリアすれば、(消費税を含む税制改革など政策実行の)
自由な世界が開ける。経済・財政の将来的な展望が選挙後、出てくるだろう。【聞き手・中川佳昭